November 2004


11月28日(日)
多摩川

半月前に「今季終了」とするつもりだったが、まだまだ河口エリアにはでかいシーバスが居ることが分かった。
なのでちょこっと延長のつもりでやってみると、自分の目で「でけぇ!」と確認しながら自分のヘタさでまんまと大物を逃してしまった。しかもモアザンまで折られて。。。

自分の性格はある程度把握しているつもり。それほど潔い性格ではない。
やられっぱなしで終われるはずがないんである。

しかし、さすがにここ最近仕事帰りに吹いている風を「寒っ!」と感じるようになった。
この週末の大潮周りがおそらくホントの最後となるだろう。
(ズボン2枚+屋外作業用靴下を履いての出撃なので水をあまり冷たくは感じないが、水面を走る冷風にロッドを握る指先が耐えられない)

そんなわけで今シーズンおそらく最後と決めて多摩川はここ最近よくくり出している河口エリアにこの日も出撃。横浜は都筑のキャスティングにモアザンの修理依頼に立ち寄り、ほぼ満潮時にポイントに到着。

そそくさとウェーダを履き、スナップにレッドヘッドのコモモカウンターを取りつけ、いつものように土手に乗る。風は北西からほどよい風が吹いていて大潮の下げ潮を後押しようとしている。
相変わらずウェーディングしようとしている輩が多い。

ある程度水位が下がらないといいポイントに立ち込めないのでとりあえず近場の岸壁沿いでどシャローに点在するストラクチャを探りつつ、目的のポイントに向かう。

歩きながら空を見やると、満月からやや欠けた月が水面を照らしている。
東京湾内のシーバスは冬場に湾口(三崎や館山あたり)の深場で産卵すると言われているが、おそらく最後まで残ったシーバスもこの月明かりでそろそろ産卵ということを悟るのだろうか。。。


この月明かりを見て居残りシーバスも移動するだろう。。。


そんな事を考えながらいつものウェーディングポイントに到着。
こちらはすでに立ち込める最下流に一人エントリーしていた。その上流側の葦付近にも2人ほどこれから入ろうとしている。
その間に1人分は入れそうな隙間があったので「失礼します」という感じでエントリー(上下流のアングラーとも50m以上は間隔ができてたので)

まだ十分に下げておらず、しかも今回立ちこんだ位置だと、点在している杭がトレースコースに入るのでコモモですら引っかかってしまうだろうと、悟空にルアーチェンジし、水面直下を引いてくる。
(それでも一度引っ掛かりました。外すのに一苦労。。。)

沖の杭を完全に越えた位置まで立ち込んだところで、あらためてコモモにルアーチェンジ。
ややトップ目にキャストし、流れに乗せてU字を描く。
そこからクロス→ダウンとちょこっとずつポイントをずらし、ひととおり探る。

それをしばらく続けること1時間ほどしただろうか。。。時おり小さなアタリを感じるようになる。
「活性があがったか?それともマルタに小突かれてるのか?」魚の気配が濃厚になってきたのでこれまで以上にコモモの抵抗感に集中。

クロスに投げ、風に吹かれたラインスラッグを取り、水の抵抗を感じて間もなく。。。


ゴンッ!

あたった!?おりゃ!

グングン!

お!?乗った?
ほんのわずかな時間だろうが、しばらく何も感じない。
が、その直後・・・


ジーーーーーーーーーーーーッ!


あわわ・・・来た!!

一発目の合わせで立てたロッドを慌てて寝かせ、ファイトに突入。
と、思った矢先、20mほど沖で月明かりに照らされながらのエラ洗い。後々思い出すとなんとも素晴らしい光景だったが、この時点でそんな思いに浸っている余裕なんてない。

さらにドラグを鳴らして走ったので、コイツは逃がすまいと「おりゃ!おりゃ!」と念入りに追い合わせを入れる(ドラグ緩々設定なのでこれでラインブレイクってことはまずない)
その後もガンガン走り、飛び、暴れまくっている。
緩々ドラグにしてあるのでけっこう走って沖に出てしまった。手前に寄せようとドラグが出るのもお構い無しにジャカジャカとリールを巻くがいっくら巻いても寄って来ない。時おりスプールを指で押さえてマニュアルドラグを利かせ、なんとか手前まで寄ってきた。水深がなくなってくるとさすがにこいつも怯えるのだろうか、せっかく寄ったのにまた勢いよく沖へと走り出す。

どのくらいファイとしていたかはあまりよく覚えていない。自分自身けっこう長いように感じたが、案外短かったかもしれない。まぁいつもの60UPの倍くらいは格闘しただろうか。

だいぶ相手も疲れてきたようで浅場にきてもあまり抵抗しなくなってきた。
一気に手繰り寄せ、リーダをつかんで足元に引き寄せる。


「で、でけーー!!」


先日モアザンをポッキリしたヤツと同等かそれ以上だ。
浅場に来て最後の悪あがきを何度か試みてたが、ガッチリかかった2ndフックとえら蓋にかかったテールフックが今回は逃がさない。

これだけ大きいヤツを干潟で撮影するのは惜しいと、ちょこっと足をのばして足場のしっかりしたところ(以前71cmをあげたところ)に膝下ほどの水位のところを引きずってランディング。
コンクリの上に寝かせ、あらためて見るとそのでかさに圧倒される。

でかい口は私の拳骨がすっぽり入るほど。目ン玉もこれでもかってほど大きい。
ギリギリまで居残って荒食いしていたおかげか、でっぷりと太ったナイスバディ!

急いでメジャーを取り出し、サイズを測ってみる。


ついに80UP達成(正確には85.5cmでした)

ついにランカーGET!!

あまりにでかいのを引きずってきたのでそばに居たアングラーが歩み寄ってきた。
アングラー:「おお!でっかいねぇ!」
IW:「すみません。写真とってもらっていいですか?」

ってなわけで、最高の一本と一緒に記念撮影↓

「満足!」の一言に尽きます!

ずっとこのランカーを眺めていたかったが、あまりに弱らせてしまってリリース後にどこかでひっくり返られても困る。ある程度このランカーを拝んだところで水に戻って念入りに蘇生作業を行う。フィッシュプライヤでつままれながら必死に振りほどくしぐさを見せたところで「ありがとう!」とこのランカーシーバスに敬意を表しながらリリース。我ながら最高のひと時だった。

いつもどおり勝利の一本をつけるがこの一本はまた格別だった。


すでに「寒い」と感じていたがこのときはそんなことも忘れるほど。
勝利の余韻に浸りながら再度同じポイントにエントリー。

ランカーであれこれしているうちにさらに潮が下がったのでこちらもさらに沖に立ちこむ。

アップから再度U字を描くこと10分ほどしただろうか。
今度はU字の頂点からコモモの引き抵抗が重くなった直後に。。。

コツッ!

何か当たったような小さな感覚。が、とりあえず合わせを入れてみる。


グンッ!  ジーーーーッ!

また来た!!

さっきほどではないが今回も引きが強い。エラ洗いを2,3度見せ、こちらもそれをかわそうとティップを下げ、膝を使って対抗。先ほどのランカーとのやり取りがあったおかげか少し余裕のあるやりとりだった。

ほどよく引きを堪能したところで今回も無事ランディング。

続けて67cm。コモモ大活躍!

60UPが2本続くのは実は初。
今日はすでに満腹だ。

その後しばらく続けてみたが、このスズキをゲットしてアタリがパタッと止まった。
アタリが止まるとそれまで忘れていた感覚が戻ってきた。

「寒い!!」

ロッドを握る右手が寒さで震えてきた。そりゃそうだ。温度計を見ると気温は11℃。水温は淡水が混ざってきたのか14℃。さすがにそろそろ限界だ。

ということでついに心折れて22時半に納竿。さすがにこの気温、この水温では「次」はない。
スズキ級を2本取って気分よくしたところで今シーズンを閉じるとしよう。

土手に上がり、最後に一本つけ、あたりを眺めながら今シーズンを振り返る。途中6月なんかはまったく釣れず、悩みもしたが、終わりよければ全てよし。

「いいシーズンだった」

そんなことを考えながら羽田空港の灯りを眺めつつ、多摩川土手沿いを歩いて戻った。

この羽田空港の景色もしばらく見ないでしょう。


シーバス:46本(ランカー:1本、60UP:6本)
外道:18本

これが2004年シーバシングの最終結果である。
ダツが最長記録とならなくてホッと一安心だ。

家に帰って今日使った道具をひととおり洗っているとき、「あらら・・・」ということに気づく。


コモモの2ndフックが大物2本で完全に伸ばされた。


さすがにあんなバトルしたらフックも耐えられんか。。。
来シーズンもしっかり働いてもらおうと、新しいフックに換え、来春まで暫しの休息となった。

来シーズンが待ち遠しい。
なぜなら、来シーズンからさらにタックルが強力になるのである。
先日購入したセルテート2500がいよいよ登場するのだ。こいつは2004年限定モデルということで悩みに悩んで購入した一品(私も最後は日本人の弱いところ『限定』ってやつに負けました。。。)

が、買って後悔なし。こいつはかなり好評のリール。
来年は今年以上にガツガツ釣らせてもらうことにしよう。


いよいよ来シーズンからセルテートRカスタムがデビュー!


来シーズンの予告も済ませたことだし、これにて2004年シーバシングは完全に終了とさせていただきます。

お疲れ様でした。


11月23日(火)
多摩川

先日の「ポキッ!」は実に痛い。。。
が、そんなヤツがまだ居るということを知ってしまった以上出ないわけにはいかない。

「まだ頑張れるか?」と自分に問いかけると「おつけー!」と返ってきたので11月も下旬に差し掛かったというのに多摩川に立ちこむことに。
下げ始めは16時前から。干潮まで150cm下げるからそれなりのいい流れができるだろう。

私もシーバスバカになってしまったが、まだまだいます、同類が。
土手沿いを歩いているとすでに立ち込んでいる人が4〜5人いた。立ち込める最下流に行ってみると誰も入ってなかったので遠慮なく先日のポイントにエントリー。

だいぶコモモのU字メソッドが分かってきたのでやはりこのエリアのパイロットルアーにはコモモをチョイス。
が、今日は水面も静か。しばらく投げてもアタリが来ない。
ま、今シーズン最後の最後になってるだろうからその辺はしかたない。

投げること1時間位しただろうか。
U字から引き抵抗が強くなってすぐ、「クイッ!」というアタリが来た。
電撃まではいかないけど、「おりゃ!」と合わせを入れる。
下流側20mあたりで水面をビシバシと叩く姿を見て、「お!やったね!」と喜ぶのもつかの間、ばらしたのか乗ってるのか分からないような感覚でラインを巻き取る。

「ちッ!またマルタですか。。。」

乗っていたのは40cmちょいのウグイだった。
ウグイは最初のうちはそれなりに引いてくれるのでこれはこれで楽しめたりもするが、今回はあまりにダラ〜っとなるのが早い。ほとんど抵抗なしって感じ。

陸に戻るのもなんだし、外掛かりでつれてきたのとバーブレスで簡単に外せたのでそのままリリース。

その後、何度が「ガシッ!」っとアタリが来るが乗らず。感じからするとマルタが小さい口で125mmもあるコモモをバイトするが乗らないってとこだろう。(場を荒らしたくないので乗らなくてけっこう)


下げも半分を過ぎ、だいぶ流れも緩やかになってきた。
なかなかシーバスに会えない。
さらに名前は知らんが渡り鳥っぽい群れが行き来する船に驚いてあちこちで「ザザァー」と着水音を立て、場を荒らす。

以前より少なくなったボラの跳ねる音に混じり数少ないが「ボシュッ!」と水面を掻っ攫う音が上流で聞こえた。なのでそこにU字で通そうとややポイントを上流側に移動。
移動後一発クロスにコモモをキャスト。


ヒューーーン・・・ポチャン!・・・(糸ふけを取る)・・・クルクル・・・ゴンッ!


来たぁ!
さすがシーバス!向こうあわせですでに乗っていた。どシャローなので先行する深度もなく、すぐさまエラ洗い。1m以上水面をひた走っている。(ここまでのエラ洗いはさすがにマルタにはできまい)
が、思ったより引きは強くない。まぁ40cm前後ってとこか。

そこそこやり取りを楽しみながら、足元まで手繰り寄せて念のため顔を拝む。
「やっぱりシーバスだ」

フックをすぐ外そうと思ったが、2ndフックがエラ蓋内に複雑にかかっていたので「こりゃ水中では外せなそう」ということで急いで陸に上がり、まずフックを外したところで撮影。



とりあえずの43cm。魚体は綺麗。


複雑に掛かったフックを外すのに手間取ったのでまたヨレヨレになってしまった(水に入れるとひっくり返ってしまうほど)。
なのでまたしばらく蘇生作業を行い、元気に泳いでいくのを見届けた。

その後、しばらく続けるが、結局このHIT&GETが最後のアタリ。
翌日の仕事もあるのでこれにて納竿。

ま、そう簡単にでっかいヤツに会える訳ないか。
ちなみにこの日、河川の下げの水温は16〜17℃。上げで川崎運河筋から入ってくる水温は工場の温排水が混ざってか19℃。どちらもまだまだシーバスにとっては適水温だ。
あとは冷え込んできた気温にいつ自分の心が折れるかってとこか。

さすがにこの週末の大潮が最後ってとこでしょう。。。

同じことを2週間前にも言ったような。。。
でもさすがにここ最近の北風の中ではすぐに心折れるでしょうがね。
ウェーディングはやっぱり心細いので誰か一緒に入ってくれる人がいるとまた気分が違うでしょうけどね。

多摩川河口がだいぶ分かってきたし、このエリアで立ち込んでのボーズ率もだいぶ下がったことだし、さすがに今シーズンは終わりなので無理だろうけど来シーズンになったらkeyさんあたりを誘ってみよっと。


11月19日
多摩川

この日は雨が降っていたのだけど、今週の不測のトラブルなどでややお疲れ。ホントはシーズンを閉じたつもりだったのだけど、最後にかけた大物とやり取りした右腕が疼く。。。

「雲が厚いおかげか、気温もそんなに低くない。雨もこれなら止みそうだ。」

どうする?

夜11時すぎ。出撃に耐えられる天候か一度外に出て確認してみる。
「うーーーん。。。行けなくない!」

おそらくもう港湾部は無理だ。すでに産卵に向けて東京湾口の沖の深場に移動が始まっている。
産卵の体力づくりでギリギリまで荒食いしている個体を川に拾いにいくしかない。
なのでこの日もまた「多摩川」だ。

先日同等の装備を用意して河口域に向かう。
ポイントに到着して驚いた。すでに11月も下旬に突入しようって時期なのに、「居るわ、シーバスバカどもが」。
公園付近には以前に何度か見かけたことのある車が数台止まっている。
ウェーダに足を通し、懲りずにまた土手の上に立つ。そして近場のシャローを見渡し、数えてみた。
「1、2、3・・・4人。まだまだ居るもんだ。」

この日は満潮の潮位は150cmちょっとなので先日狙えた岸際のシャローはすでに足首程度までの水位しかなく、狙えない。沖は4人ほどエントリーしていたので、このポイントはあきらめていつものエリアに歩いていく。
(かなりの厚着なのでポイント到着時には「暑い!」って思うほど)

昨晩からほど良い雨が降ったはずなのだがエントリーしてみると思ったより濁りがきつくない。水面は静か目。
まずは前回なにかが見えたエリアにズカズカ歩いて行き、コモモを撃ち込んでみる。
小潮といっても干潮まで1mちょっと水位が下がるだけあって沖は速い流れが存在していた。
続けること、20分程度しただろうか。沖の速い流れにコモモを通し、U字で反転して引き抵抗が少し重くなったところで、

ガツン!

PEラインからの衝撃に体が反応し、合わせを入れようとロッドを振り上げ・・・ると同時にエラ洗い。
堪える間もなく、あえなくフックアウト。

シーズン終了と思ったが、やっぱりまだ居たのだ。

しばらく同じポイントで続けたが、あたりがなくなったのでちょいと下流側に移動。同じようにコモモをフルスイングでキャスト。
クロス、ダウンと投げるがアタリがこない。
ためしにアップから速い流れに乗せてU字に乗せる。

15分程度したところで

ゴンッ!

来た!

ロッドを振り上げ合わせる。

乗った!

ロッドがグググッと絞られ、走ったり、飛び上がったりと暴れ放題。
やり取りしているロッドの向きがあまりよろしくないので、緩々ドラグを利かせながらガリガリリールを巻いてロッドを操作しやすい方向に修正。しばらく引きを楽しませてもらい、なんとか手前まで引き寄せる。
すでに体力を使い切ったのか、ダラ〜〜として寄って来た魚体をみると・・・

すでに体に傷がついていた。私とのやり取り中に体をこすり付けるような場面はなかった。。。
とりあえずフックを外さねばならんし、なかなかのサイズだったのでフィッシュプライヤで膝くらいの水位のところで抜き上げ、陸にもってきて撮影。


一度釣り上げらたのだろう。ハンドランディング時、既に傷が…

サイズは61cmってところか。今日はテールフックがガッチリとスズキをキャッチしてくれていた。
撮影して側線付近の傷を見てみる。感じからすると一度誰かに釣り上げられてついたと思われるものだ。
しかもそんなに傷は古くない(やや血がにじんでる様子)。一度釣り上げたらしばらくルアーに対してスレると思っていたのだけど、よほど上手そうに見えたのか、またもコモモに食いついてしまったってとこだろう。
それともルアーを追いやすい遺伝子を持つ個体か、なにはともあれこういう個体、こういう遺伝子はたくさん残してまた私のルアーに食いついて欲しいもんだ。ということで先のやり取りで疲れきっている様子を気遣い、浅場で蘇生作業に移る。ダラーっとしていたコイツもしばらくして尾びれを振り始め、元気が戻ってきたようだ。

痛々しい傷を考え、急いでリリース。

傷は痛々しかったものの、またスズキ級をゲットすることができた。やり取り、リリースと無事仕事を終え、右腕に残る疲労感が気持ちいいと感じるこの瞬間、なんともいえない。
勝利の一本をつけ、しばらくルアーの引き抵抗の変化とバイトの感覚を思い出す。先日何かが見えた気がしたが、それがまた前回より鮮明になってきた感じだ(まだ靄がかかってはいるが)。


一本つけ終ったところで、まだまだ居そうなシーバスに出会うために先ほどよりさらに下流側にエントリー。
先ほどと同じようにややアップ気味からU字を引く。
エントリーしてから30分ほどしただろうか。アップからクロスにトレースを変え、自分にぶつかった潮流のヨレにルアーが入り、そろそろ回収といったところで。。。


ガツンッ!

さすがにこれには驚いた。
ダブルラインの結束部がティップにかかるところが見えたのでもう抜きあげと思った矢先に喰いつかれたのだ。
よくアングラーが立ち込んでいるとアングラー自身がストラクチャとなり得るとは聞いていたが、私も例外ではなかったのだ。

すぐそこで突然エラ洗い。しかも・・・


でかい!!


先ほど60UPを目にしたばかりなのでその大きさがよく分かる。
こりゃ。。。

70UPは確実だ!!もしかしたらついにランカー来たか!?


そのまま引き寄せようと何で思ったかいまでは悔やまれるが、ロッドを立て、すぐそこに見えるラインを手繰り寄せようとした瞬間。。。


グンッ!ジーッ!   パキンッ!


突然走られ、それまでかかっていたロッドへの負荷がさらにかかる。おかげでそれまでやり取りで立てていたロッドが弾ける感触。。。
ん?

なんだろう?とティップに目を移す。
あれ??ロッドが短い。。。


ティップに必要以上の負荷がかかり、2ガイド分ポッキリ折られていた。
何を〜〜〜!!

だが、この魚はそんなのお構いなし。今度はこっちに向かってエラ洗いしながら水面を走ってくる。
慌ててテンションを保ち、魚体が見えるところで今度はステイ。
よーく見るとコモモのテールフックが外掛かりでなんとかこらえている。(こりゃ、ひじょーに危険だ。。。)

次の瞬間、頭を反転させ、再度突っ込み、その勢いでか、それまでかかっていたラインテンションが。。。

フックアウトである。

・・・・・・・・・悔しい

すぐそこにどでかいシーバスを目にしながら。。。

残ったのはガツンと脳天を引き裂くようなアタリと引き、そして折れたモアザンである。


どでかいヤツに「パキッ!」とやられりゃ本望か。。。

「オヌシの腕ではまだまだ。来年出直して来い」
前回よりはっきりと言われた気分だった。

サイズは計測できていないので分からんが、ランカークラスの引きはうれしかった。
ロッドが折れたのは私の腕不足が大半かもしれないが、どデカシーバスに折られたのなら本望といった感じ。
フッキング後の「ファイト」はシーバスにはまっている理由のひとつ。

この暴れん坊とのやりとり、やっぱ最高だ!
腕を磨いて今度会ったときはなんとか勝てるようにしておきたいものだ。


しかし、財布への衝撃はかなり痛い。。。


11月13-14日  ←長々とスミマセンです。
多摩川

いよいよ今シーズンのラストチャンスと思われる大潮周りが来た。
体調は・・・ちょっと酒が残って頭痛い。。。

といっても時合は待ってくれない。
昼間は夜の為にのんびり過ごし、マヅメ時にポイントに到着。「多摩川」である。
最近多摩川を主戦場にしているアングラーから「あまりよくない」という声があるが、そうは言っても全くいないはずはない。先に他の河川も下見はしたが、やはり身近なポイントで締めくくりたい。そんな思いでの選択だ。


13日(土)

昨日の大雨で濁りはかなりいい感じになっているのだが、この日は東北東の風5〜10m。河口エリアとしては下げ時としてあまりよろしくない。大潮なのでこの程度の風でも潮は十分効くだろうけど、如何せんルアーが飛ばない。港湾部でペンシル系を飛ばすならこの程度の風はわけないが、シャローランナーなどフローティングプラグは浮力を稼ぐために軽いので風の影響を受けやすい。

まぁ、仕方ない。距離を稼げるコモモ、バンズ、レアフォースあたりで勝負だな。。。

多摩川堤防に乗り、あたりを見渡す。これでもかってほど潮位はあがっているけど6時間ほどで一気に水位は200cm下がって干潟が顔をだす。おそらく最後の一時間は潮が聞かないので5時間ほど頑張ってみるとしよう。

いつもなら土手の行き止まりまでチャリで行くのだけど、今日はのんびり徒歩で行くことにした。途中の護岸も拾えそうなら拾っていこうと思って。(ちょうどこのページの背景にある護岸です)
一見だだっ広い河口域。しかし干潮の時にくると水中にあるストラクチャが顔をだし、魚が着くだろうポイントを教えてくれる。ポイントは公園からすぐ土手をあがったところとイスズの看板前だ。何のために作ったかわからん水路跡があり、上流から転がってきただろう岩が点在している。

いつもなら一目散に土手沿いの一番先端にいくのだが試しに陸からこれらストラクチャに投げ込んでみる。
3投目

クイッ!

おおっとぉ!
早速来ました?

引きからすると50cm台前半って感じか。(この時期ならもうちょいサイズが落ちるか?)
が、追い合わせを入れる間もなくエラ洗い。

バシャバシャ!   フッ・・・・・・

やられた。。。

ひじょーに悔しいが元気なシーバスをわずかな時間でも感じられるのはうれしい。
「バンバン来てちょうだいな」って感じだ。
その後粘ったが、あたりがなかったので移動。


五十鈴の看板の前で陸からリトライ。コモモをミディアムリトリーブでU字に引いてくる。10投くらいしたときだろうか。残り5m程度のところで違和感ある「コツ」って感触が来たので根がかり覚悟であわせてみる。

バシャバシャ!! 

さすがシャロー、浅いので一気に顔をだし、水面をひた走っている。
すぐ目の前でいきなりエラ洗いを見せられ、こっちは冷静に対処もできずとりあえずドラグを出されながらもジッと足を踏ん張る。
そして5mくらい走ったところで再度エラ洗い。

グングンッ! バシャバシャ!!  すっぽーーーーん! ガサッ(ドッカーン)!

私の顔の横をかすめてコモモが土手の草むらに着弾。危うく私にフッキングするところだった。
残念ながら連続バラシとなったが、緊張感がティップからグリップまでギンギンに張り巡らされる瞬間。
なんとも気持ちいいもんだ。

その後この一帯を探ったが当たりなし。(まぁもともと今年はちょっと少ないようだから)
再度土手沿いに川を下り、お目当ての羽田空港横に到着。しかしさっすが大潮。11月も中というのに5人ほどエントリー中。私は。。。陸から投げれるポイントが空いてたのでとりあえずエントリーせず以前71cmをゲットしたたたみ3畳程度の足場からキャスト開始。

・・・・・・

あたらん。。。

一度あたったがボラに遊ばれたっていう感じのみ。
さらにウェーディングをしに3人ほどエントリーしてきたので私が入れそうなポイントがなくなり、下げまでこのポイントでやるハメに。結果は・・・ボーズ。。。
せっかくの大潮だというのに。。。

「上げまで粘るか!?」と考えたのだけど、ソコリに入ったあたりからそれまで河口から吹き上げていた風が対岸もしくは上流側から吹き始めた。まるで私をあざ笑うかのように。。。
そのまま河口から吹いてくれればダラダラの上げ潮も勢いよく河川を上げると思ったのに。。。

さすが自然。こっちの思うようにはなかなかいかない。
ということで風に吹かれて鼻水が出始めてきてたので翌日のために無理せず納竿とした。



14日(日)

昨日はなんか悶々とした日になってしまった。あと一日、とりあえず今年の総決算となる一日にしたい。
そんな思いで再度前日と同じポイントに出撃。しかもウェーディングを決意してたのに入れずじまい。なので今日は最初から立ち込ませてもらう。
いつもの公園に到着し、車の中でジャージ+トレパン、長袖シャツ+トレーナ+フリース+ウィンドブレーカに着替え、この重装備にてウェーダを履く。陸にいる間はそのまま汗がでてくるほど(これでも立ちこむと膝と唇が震えてきます)

風はベタ凪。どちらかというと上流側から空気が漂ってくるっていった程度。こりゃガッツリと下げが効くはず。
とりあえずそのまま土手にのぼり、昨日バラシたポイントを探ってみる。そして潮が聞き出す頃まで粘ってみる。
潮がきき出したらそりゃもうとんでもない勢い。着水と同時にその波紋はあっという間に流れに乗って河口へ下る。U字メソッドを意識したがルアーが反転して戻ってくるのは岸際から10mもないところ。

ややアップ気味にバンズを流してみるともうすぐU字ってところで

バサッ!

シーバスがバンズを食い上げようと水柱を立てながらバイトしに来たが、運悪く空振り。。。
シャローなのでたかだか1m程度の水深のはずなのだが、こんな距離で空振りとは。。。
ルアーがシーバスの予想に反した動きをしたのか、それとも垂直上昇で狙いが外れたのか。
とりあえず今日はシーバスも気合が違うようだ。

暫し粘りはしたが、河口のポイントが気になってそのまま1km程度歩いていよいよエントリー。水は思ったほど冷たくない(水温はまだ18℃でした)。

エントリーしてビックリ!さすが大潮。深場に歩を進めようとする足が水流でもっていかれる。私にぶち当たった流れが下流側でよれ、反転流を巻き起こしている。
さすがに危険そうなので今日はバレリーナになるところまでは入らず、股下を水面がかすめるあたりでとどめておく。
先につけたコモモカウンターでフルスイング。着水後、「重い!」っていうほどの抵抗を感じながらU字に引いてくる。時にはアップ、クロス、ダウンを混ぜてあたり一帯を探る。

そして1時間ほどしたころ、クロスからU字に差し掛かるあたりで、

ガンッ!

あたるやすぐさま沖でエラ洗い。続けてヘッドシェイク。

来た!

ドラグが効いたところで追い合わせをガツンと一発入れる。これでガッチリフッキングしただろう。
引きはかなり重い。(水流もあるのだろうけど)
これは50はありそうだ、と手前まで引き寄せる。


「ん??なんでそんなに目が小さいの??あれ、口も小さい。。。」



コモモにマルタが食いついたのは初。


「あんた、マルタのくせにコモモなんぞ食うなよ!しかもシーバス紛いのエラ洗いに強烈なファイトまで。。。
とりあえずかなり力強い外道だったので、記念に水中で一枚。
陸に上がるのも面倒でその場でフックを外そうとしたのだけど、追い合わせが効いてしまったのか、小さい口にトレブルフックの2本が中から貫通。さらにテールフックが目のすぐ下に下向きにかかっている。(こりゃ魚からはぜってー外せねーっていうフッキングの状態でした)
バーブレスを使っているのでこれだけガッツリ掛かっていてもプライヤですぐ外せるのでそのままリリース。


気を取り直して再度クロスにコモモをキャスト。
すると3投目に

バシャッ!

とまた水柱を上げて食い上げる。アタリは感じれたが、またも微妙に狙いがずれていたのか合わせには乗らず。
さっきのマルタといい、これといい、だいぶ活性が上がってきているようだ。

さらに続けること10分程度したころだろうか。

U字からちょい引き抵抗がきつくなったところで

クイッ!

おりゃぁぁぁ!

 あ!乗った。。。

U字の重たくなるところから狙い済ましてたのだ。
引きはそこそこ。まぁ40ちょいってところか。。。それでもまぁいい。たくさんのシーバスと出会えればそれでいい。

今度もマルタかとちょっと心配したが手元まで手繰り寄せ、シーバスと確認して陸にあがる。



ルアー本体を狙ってか、2ndフックでフッキング。

引きからしてもう少し大きいと思ったが、サイズは37cmと小さめ。ギンピカの魚体は回遊系というより河川に着こうとした魚ってかんじかな?リバシーは港湾部居着きと違って魚体が綺麗だ。写真に収めて魚体をなるべく傷つけぬようそのままリリース。
いつもならここで一本つけるところだが、今日はそのままエントリー。活性が上がっているうちにもう一本、さらにもう一本っていきたいとこ。


・・・・・・・・・


が、なかなか上手くはいかないもの。1時間ほど粘ったが、あっという間に活性が下がったのか、それとも活性を上げる要素(ベイトか何か)と一緒にどこかへ行ってしまったか。。。
とりあえず一息入れようと陸に上がり一服。

今度は下げでだいぶ入れるエリアが拡がったので、さらに下流側に入る。
流れは前ほどなくなったが、まだ自分のところで反転流を作るほど。あれこれルアーを変えてみたが、やっぱりここぞというときのコモモでトライ。

30分ほど投げただろうか。
また、「ガツッ!」とか「コンッ」ってアタリが着だした。U字に意識を集中。
なんとなくこの1投に「むむっ・・・」って予感を感じ、スローで巻いていたところに


コツッ!

アタリは小さかったが大きく合わせを入れてみる。


グングングンっ!  ジーーーーーーーッ!

アタリは魚のサイズに比例しない。引きの強さはとてつもなくロッドからかなりのサイズがうかがえる。あまりの引きの強さでロッドは絞りに絞られて持っているのがやっと。
5〜10mほど走られたところで今度は一気に急上昇してエラ洗い。ルアーをはじかれないように立てたロッドを水中に突っ込む。緩々ドラグなのでスプールにマニュアルでブレーキをかけ、また引かず走られずの均衡状態を保つ。苦しくなったのか、再度エラ洗い。これまた無事クリア。

60UPは確実。もしかすると70UPはあるだろうコイツを逃がすわけにはいかない。


再度ステイさせて疲れを待つ。
今度は水中でのヘッドシェイクがティップからグリップまで伝わる。

グイッ、グイグイッ!  フッ・・・・ブルブルブルブル。。。←コモモのウォブリングの感触)

な、なに〜〜〜。。。

見事ヘッドシェイクでフックアウトとなってしまった。
(しばらく『まだ居るだろ?居てくれ!』とリトリーブしてみたがやっぱり居なかった)
せっかく今シーズンラストで大物が掛かったというのに。。。
なんとも悔しいが、今となっては後の祭り。。。右手には疲労感のみ残り、左手にはビッグワンの歯型をつける事はできなかった。
結局、この最後のビッグファイトでその後はあたらず。翌日はふつーに仕事なので22時半に悔やまれながら納竿。
土手に上がり、テクテク車まで歩きながら先ほどのファイトを思い出し、「まだまだだな。来年腕上げて出直して来い」って最後の一本に言われたような気分になった。

最近釣果が少ない多摩川だったが2日間で5HIT1GET1マルタ2水柱。やっぱりちょいと寂しい結果であったが、まぁこれはこれ。この2日で学んだ事はかなり多い。アタリはそれなりにあったし、ルアーの引き抵抗とU字のポイント、潮流とトレースコースとアタリ出現率みたいなものが前より少し見えてきた気がした。


今シーズンもおそらくほぼ終了(時間に余裕があればエキストラタイム突入もあり?)。
暫しの間、海人間から山人間に転向である。

釣行後、久しぶりに日吉でらすたに立ち寄り、帰宅してから風呂場でロッド、ルアー、タモを洗い、来年のバチ抜けシーズンを待つ。

今シーズンの釣果
シーバス:42本(小さいのが多いけど)
外道:17本(メバルはうれしかった)

今年は釣り上げた鱸の全てがルアー(サッパ/イソメ無し)でというのが、とりあえず成長できたと思う点。
ただ、ノーゲット月となった6月にもう少しあれこれ考えられただろうということが反省点。

これらを活かして来年はさらに釣果を伸ばしたいもんだ。さらに言えば、80UPのランカーってヤツを拝みたいもんだ。。。
以上、お疲れさんでした。


11月3日(水)
有明

次の週末は悪い潮周りがドンピシャ当たってしまう。しかも潮時表を見るとどう見ても「動いてないでしょ?」ってほど。。。こりゃ今日中になんとかGETしておかねば。

そうはいってももうすぐシーバシング2004シーズンも幕を閉じる時期。この時期に入るとあとは河川に入り込んだ個体をどれだけ拾えるかって感じだろうけど、風情報を見てみるとどうも昨日同様河口から上流に向かって吹き上げる予報。せっかくの下げ潮だってのにその流れさえも止めてしまう風を受けるポイントは何とも避けておきたいところ。川崎〜羽田あたりは東南東の風5〜10m程度というネット情報をみて「こりゃ、昨日と同じ結果になりかねん」と多摩川ウェーディングは断念。(釣れないのに水に浸かることほど辛い事はない)

潮流に大きく寄与しそうな風を考え、この日は多摩川ではなく、有明に出撃を決定。
ここしばらくモアザンとシーホークでの出撃が多かったので先日keyちゃんと出撃してから久々まっちゃんのプレミアを握って大場所に向かう。

ポイントに到着したときは満潮から30分程度すぎたところ。このくらいから潮が動き出す。
相変わらず投げ師が多い。アナゴもけっこうあがるようだけど、そろそろカレイもいい時期なのかも。
途中投げ師をよけながら一応ベイスラッグテクトロを敢行。が、あたらず(これは予想通り)。
この日はかなりの澄み潮。こりゃ表層系よりシンキング系で深めを探った方がよさそう。

先日いい思いをさせてもらったシーバス桟橋まで到着。すでに2人入っていたのでそのまま素通りし、先のスロープまで歩いてテクってみる。岸壁側から桟橋を見やると、一人桟橋から離脱するのを確認し、「一人だけなら反対のエリアを使えるだろう」と逆戻りして桟橋に乗る。

とりあえずお約束どおり手前を探ってみるが当たらず。なので今度はB太→マーゲイと先端のデルタ地帯を探る。
が、ここも当たらず。「ホントは先に来ているアングラーが探っているところを探ってみたいのだけど、しばらく居そうだからあきらめよう」と桟橋を降りようと歩いていき、先にいたアングラーを見やる。

「ん?どこかで見たことあるようなジャケットだなぁ・・・」

「こんばんは。どうですか?」

声をかけてみた。
やっぱり。。。

ヤナギサワさんだ。

久々ヤナギサワさんと会ったので今シーズンの状況や私の有明釣果など情報交換をした。
どうもヤナギサワさんも最近あまり釣果が伸びてないようでGETBOOK見てここにきたとか。
(先日のGETBOOK報告を後でみたらそういや久々かいパパさんが報告あげてましたね。)
あれこれ話した後、ヤナギサワさんはまだ桟橋で続けそうなので「では」と残し、私はポイントを移動。

再度スロープ側を探り、途中餌師をよけ、フェリー埠頭の橋の反対側に移動。
橋の明暗を狙いたかったが、すでに先行者が二人いたのでここはあきらめ、先日アングラーが大集結していたゴロタ場の角に近いところに到着。沖を見やるとそこそこいい流れができており、潮目をみて「あの潮目の先まで飛ばせるといったら。。。やっぱりヨレヨレかな?」

一投目は潮目のど真ん中に落ちる。以前村岡氏に聞いたとおり、「一度ボトムを取ってから」ということでそのままフォールさせて着底したあたりからリトリーブ開始。さらに2投し、4投目はやや潮目の下流側に寄せたところにキャスト。潮目のちょい奥に着水し、糸ふけを取ってそのままフォーリング。ほどよく落としたところでトゥイッチっぽくロッドを振りながら二巻きしたところで、


ゴンッ!


何も考えず体は反応し、合わせを入れていた。
無事乗った。かなり沖の方で即エラ洗いを見せる。ティップを下げてファイト開始。
時おりドラグが利き、走られたり、ステイさせたりでシーバスの感触を堪能させてもらった。数分格闘したところでようやく手前まで寄せる。魚体はギンピカの回遊系だと一目で分かる綺麗な魚体(常夜灯の下だったもんで)。
「回遊系にぶち当たった!」こりゃ大きな群れなら数つりできるかもと期待したが、手際が悪くてなかなか取り込めない。何度かタモを突っ込み、ようやく無事取り込みに成功。


←ようやっとまっちゃんのロッドで62cmGETできました。


魚体はかなり綺麗。かなりベイトを食い漁っていたのかでっぷりと太っていて「お前いい体してるねー」という感じ。しかも居着きと違ってほとんど魚臭くない。河川ウェーディングと違ってあれこれ道具を下に置けるのでとりあえず一緒に撮影↓。

←カバンにある数本の光。。。こういうの苦手。。。


取り込みに手間取ったのと写真撮影に長引いたのでだいぶ弱らせてしまった。ゴロタ場ってのが幸いというか、弱った魚体を水に浸けて数分かけて蘇生作業。やや時間はかかったものの、無事復活したのでそのままリリース。

その後何度か撃ったが、それほど大きい群れでなかったのか、その後このエリアでは全く反応がなくなった。
ちなみに今回の釣れたポイントからはこんな風景が見ることができる↓。

ヴィーナスフォートの観覧車を見ながらのシーバシングも一興!

その後そろそろ納竿にしようともと来た道をテクりながら戻ると再度ヤナギサワさんに会った。
情報を交換してみると、ヤナギサワさんもシャローで40台を一本あげたとか。
なんでもイマジンで釣ったらしい(以前から気になってたルアーだけど、まだ購入してない)
私はヨレヨレでHIT&GET。どうも今日はペンシル系が調子いいようだ。

その後ヤナギサワさんが釣れたあたりのシャローエリアに到着し、すでにだいぶ潮が下がっているのでヨレヨレはやめてメケメケで表層直下を引いたところ、そこそこのサイズが乗ったがエラ洗い一発で「スッポーーーン!」とバラシ。

一応明日も仕事なのでこれにて納竿。
まっちゃんのロッドを預かってしばらく私が主となったわけだが、一応これでモアザン、シーホーク、プレミアと主に使用しているシーバスロッド全て(BOAT MASTER除く)で60UPに成功できた。
今シーズンも残りわずか。あと何本スズキクラスに会えるか楽しみだ。


11月2日(火)
多摩川

やや早めの帰着後、「さすがにこの時期はリバーでしょう!」と、なんの疑いもなく多摩川は河口エリアに出撃。
以前から今年の多摩川はあまり調子よくないのは知っていたが、それでも「枯れる」ってことはないだろうと。
いざポイントに着き、さすがにこの時期のウェーディングは体に堪えるので十分な防寒装備をしてエントリー。

が、ポイントについて大事なことに気づく。

「潮流と逆風じゃんか!」

潮流は満潮〜干潮と潮の動きそのものが一番大きい影響を与えるだろうが、「風」ってのはその流れに大きな影響を与えかねない要素のひとつ。
せっかくの下げ潮で河川上流から下流への強い流れが発生するはずが、河口から吹き上げる風で流れがまばら。どうしてもこのエリアはシャローランナーなど表層系のルアーの出番が多いが、いざ引いてみるとルアーからの引き抵抗をあまり感じられない。

河口から吹き上げる風で表層は波立ち、潮目などを含めてポイントが絞りきれない。

結局、一発コモモに水柱をあげて食いに着てもらったにもかかわらず、うまく乗らずにその1バイトに遭遇したのみでこの日は納竿。

この時期、一本も釣れずのウェーディングってのは体だけでなく精神的にも響きますねー。。。

明日同じ風が吹くようだったらポイント変えよっと。






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