March 2005


3月28日(月)
東海埠頭公園

三寒四温

昨日とうって変わって冷たい雨が降り注ぐ。せっかくの年休だというのについてない。
ま、こうやって暖かくなったり、寒くなったりで春本番がくるわけだからじっと我慢するとしよう。

と、ガマンできない自分もいる。

昼間は読み物やらビデオ鑑賞やらで暇つぶしをしていたが、夕方になってソワソワしてきた。たいして変わらんのにちょくちょくネットでアメダスをチェック。雨雲の予想配置を確認。すると。。。

あれ?9時ごろには止まないにしてもかなり弱まる?
寝るまでにはまだまだ時間がある。ということで立つ決心はできてないながらもブラ〜っと湾岸に車を走らせる。羽田を過ぎ、ヒヨッシーズ釣り部結成の地「東海埠頭公園」に到着。すでにだいぶ雨は弱まっていた。

どうする??

行く?でしょう!

いちおう雨足が強くなっても大丈夫なように重装備でポイントまで歩く。
ゴロタ場は2つ。もちろん雨宿りできる首都高1号の高架下。ここは2003年に初めてフッコサイズをゲットした思い出の場所。それからしばらく(というか全く)釣れていない。それでも何度もこのゴロタには立っている。
潮色を確認。雨の影響で濁りがきつい。泥濁りという感じでもない。おそらく高度成長期の残骸であろう。大雨が降ったとき、京浜運河はよくこれによる白濁りが発生するという。それでもところどころ魚が跳ねている。海の生物はたくましいもんである。

ここにも首都高の常夜灯がある。が、ここでは有明のような使い方ができない。常夜灯が明暗というストラクチャを作るがこれは下げ潮の場合、下流側にしかできない。有明と違う攻め方をしなければならない。
とりあえずは以前かけたときを思い出し、ナイトレイドで攻める。が、なかなかでない。

なのでここ最近大活躍のルアーワンダー80に全てを託す。ただし濁りが強いのでレッドヘッドへはなく、これまた昨日購入しておいたホワイトパール。橋の真下で「橋脚まで飛んでけッ!」とでも言わんばかりにフルスイング。
あとはダラダラ〜っとスローリトリーブ。ときおりボラジャンプが飛び出す。有明ではここ最近見られなかったが、今日はぼらに食われる覚悟もできている(きっとシーバスと違ってとことん虐めるでしょうけど。。。)。
アタリはなかなか出ず、トレースコースを変えてみる。ダウン気味に投げ、スローに誘う。


コツッ!


っしゃー!!来たぁ!
水中でヘッドシェイクを連発。が、引きはそれほど強くない。ここ最近の感触からすると40前後ってとこか。
ほどよく遊ばせてもらったところでぶっこ抜き。


さすが濁りに強いパール系。だがサイズは38cmと小さい。


久々、東海埠頭公園でGET!サイズは出ないながら嬉しいもんである。
釣り部結成の日、まっちゃんがその辺で拾ったイソメでハゼを釣ったころからすれば十分成長したといってもよいのかな?
リリースして一服。ここんとこ、サイズが小さいながらも出撃してボーズってことがない。これはこれでひとつの成長かもしれない(って調子付くとすぐにひっくり返されるんですけどね。。。)。

つけ終わったところで再開。すでに雨は止んでいたが、同じパターンで誘う。
およそ30分ほど過ぎただろうか。

ゴンッ!

またまたきました!フッキング直後、急上昇でエラ洗い。なんとかかわし、しばらく引きを堪能。感じからしてさっきよりちょっと大きいかって程度。なかなか60UPに巡り会えないが、とりあえず魚がかかってくれることには満足。
しばらく遊んだところでこれまたぶっこ抜き。

が!

ブルブルッ! ボチャン!

水中では暴れられても水の抵抗とシーバスの引きでうまいことテンションを保っているのでなんとか堪えているが、空中に抜き上げると水の抵抗がないせいか、シーバスは暴れ放題。バーブレスフックを使っているので運が悪いとその反動ですっぽ抜ける。今回もやらかしてしまった。。。

「あ〜ぁ・・・」

こういうときはこんな言葉しか出てこない。が、終わってしまった事はしかたない。気を取り直していくだけである。

この一本のあと、しばらくアタリがこない。
気分転換にと、ワンダーの中でも一番の信頼を置いているレッドヘッドの登場。

が、これでもアタリが来ない。
しかたなく、高架下から脱出し、よくkeyさんが立つ、ゴロタの端っこへ移動。
そのままワンダー80レッドヘッドを沖へキャスト。しばらくくり返すがやはり出ない。
しかたなく、コースを変え、もういっこのゴロタ場の方へキャスト。すると。。。

コンッ

小さいバイトをモアザンは逃さない。うまくフッキング。水中で抵抗しているようだが力がない。
「あらら、セイゴだ。。。」
抵抗とよべる引きもないままごぼう抜き。

あれ?ルアーの下にベイスラッグが付いてるみたいだ。。。


これまたファールフッキング。28cmのセイゴのアタマにザックリ。


後頭部とでもいう場所になるのだろうか、テールフックがせびれの手前にフッキング。きっとミスバイトで体のどこかがルアーに触れ、その感触が超高感度のモアザンに伝わったのだろう。そしてアタマにザクッ!
写真を撮って口をつかんで持ち上げてみる。ピョンピョンとシッポを振って暴れるしぐさ。どうやらふつーに元気なようだ。やや乱暴ながらそのまま水に放り込む。

セイゴがでるようであれば、あたりにでかい個体は期待できない。
3HIT2GETでこの日は納竿。


家に帰って今年の総GET数を確認。
どうやらこれで昨年の総数と並んだようだ。まだ60UPは達成できてないが、3月末に初ゲットしてから11月末までの総数を今年は3月末までで獲ることができた。だが、これで満足はしていない。まだまだ思い通りにならないことがいっぱい。知らないことばかりである。さらに数を伸ばせるよう、ランカーに今年も逢えるよう、日々精進していくだけである。

明日からは出張なので来週末までしばしの休養。
次の潮周りはいよいよ初のTSST。たくさんのシーバスアングラーと情報を交換させてもらうとしよう。久々の徹夜になるからリゲインでも買っておくか。。。


3月27日(日)
有明


この日は特に出撃するつもりではなかったのだけど、何故か出撃。。。
夜行人さんには「多分明日は・・・ないでしょう」と言ってたのだが、結局またきちゃいました。
ま、春のポカポカ陽気でもあったし、のんびりするのもよいかと思って。
ポイントには明るいうちに到着。ホントに気持ちのよい日差し、ほど良い風。東京湾奥は完全に「春」です。ただし、夜は冷え込む可能性があるので多少の厚着は言うまでもない。「ここは予約済み」とでもいうかのようにお目当てのポイントに竿を立てておく。春の陽気に誘われてか続々とアングラーが明るい時間から集結。が、大事なポイントはしっかり押さえさせていただいてますよ。

日も暮れ、橋の電灯にあかりが燈るころ、いよいよ本腰を入れてスタート。
やはりスタートはワンダーから。ただしこの日はレッドヘッドに頼らず新品のクリアカラー。

この日はなかなかボイルが見られない。いつもなら流れが出始めると「ボシュッ!」とか「モワ〜〜ン」というライズとボイルが出るもんだが、この日はそれが出ない。たま〜に出るが、単発。
おっかしーなぁ。なかなかあたらん。仕方ない、やや攻め方を変え、少し橋の奥の入れてみよう。
ということでここ最近の攻め方を脱し、リトリーブスピードを少しあげ、暗から明に斜めにルアーをトレースさせる。
これまたセオリーと離れるが、それを沖から徐々に岸よりへ、斜め方向に明暗境界を交差させる。しばらく続け、この交差点が橋脚をかすめる位置で、


コンッ!


ロッドティップが弾けるようなアタリ。いわゆる鬼掛け(と村岡氏はよく言ってたような・・・)、。
すでにフッキングは成功している。あとはリールをジャカジャカ巻き。抵抗されてもお構いなし。橋脚から強引に引きずり出す。そして岸際5m程度のところで潜行&エラ洗いを堪能。そしてそのままゴロタ場にランディング。



ワンダー80(クリア)をしっかり捕らえた46cm。


ランディング後フッキングの様子を確認。フロントとテールと両フックが口の両端にガッチリかかっていた。フックはファイト中に移動できないだろうと思えるほど見事にフッキング。ルアーの向きからすると垂直上昇で「ガツンッ!」と食いあげたのだろう。それにしても見事だ。
あまりにしっかりしたフッキングだったようでフックを外すのも一苦労。
それでもリリースしてひっくり返ることなく沖に帰っていった。


勝利の一服後、今度は橋の真下でボイルを確認。今度はワンダースリム70、ワンダー60で攻める。

・・・・・・・・・

ボイルはやはり単発。後が続かない。

再び一服。ついでに水面をよーく見てみる。
小バチが岸際をけっこうなスピードで泳いでいた。
「お!コバチ抜けした?」ということでミニニョロで周辺を探る。

すると


コツッ


きたぁ!   ん?

プルプル・・・フッ

どうやらセイゴのようだ。なーんだ、セイゴか。

このときはその程度にしか思っていなかった。

そして再度沖を狙う。だがワンダーにアタリはない。ボイルもない。
なので少し深めを、と、ワンダーからヨレヨレに変更。

暗部に放り込み、少し沈める。
ワンダー、ヨレヨレ、どちらも水面直下を引くシンキングペンシル。だが、正攻法でのアプローチはちょっと違う。ワンダーは着水後すぐにリトリーブ開始。ヨレヨレは一度沈めてから。そういいながらもヨレヨレは着水後すぐのリトリーブはよくあることだが、シーバスが沈んでるのであれば上昇するアクションのヨレヨレに食いつくだろう。

しばらくそれをくり返してみる。


コンッ!


やっぱり来た!
ひったくるようなバイト。ロッドを振り上げ、合わせを入れる。
が、これまでとちょっと違う感触。
ロッドを振り上げるといつもなら「ガツッ!」というフッコ自重の抵抗感があるのだが、それを感じることなく、ロッドを振り上げられた。

???

あっさりランディング。


ヨレヨレを勢いよくひったくったのは25cmのセイゴちゃん。残念!


さらにしばらく続けると、

コッ


いつもフッコが釣れてるポイントでもセイゴ。群れは移動した??


これまたセイゴ。
しかもいつも40〜50台がHITするポイントで。

ふと、考えた。

サイズが倍くらいのシーバスって同居するんだろうか?
ホントかどうか、真相は知らんが70UPのシーバスの腹を裂いてみたら30cm程度のボラが出てきたとか。。。
ってことは40〜50cm台の群れに生後1年のセイゴが同居する事はないだろう。

もしかして。。。

「フッコの群れはどこかへ移動した?」

さっきの46cmは実は居残り組?
セイゴからみればおっきなやつらがどこかへ行ったのでようやく我が物顔でいい位置で捕食できるようになったって感じだろうか?

次の群れがいつ入ってくるかはわからんが、しばらくはここ有明に来ても先日のような釣果は望めないかもしれない。こりゃしばらくポイント変えたほうがいい気がするなぁ。


明日は年休。上の状況も考慮して新たな(攻略できてないこれまでの)ポイントでも出向いてみるかな?と考えてたのだが、さっき天気予報を見てみるとどうも明日は雨のようだ。しかも満潮を迎える18時ごろは「強雨」となっている。ったく、人の休みの日に雨降らすのはやめろてほしいもんだ。。。

先週木曜から連続釣行なので空も「自重してみては?」といってるのかもしれない。


3月26日(土)
有明

できることなら土曜に仕事なんかしないでゆっくり休めればいいのだが、前日早くあがらせてもらったのでこの日は休日出勤。
「明日できる事は今日するな!」
という入社して最初の上長のこの言葉はいまでも大事に使わせてもらっている。
もちろん「今日できる事を明日に延ばすな」という言葉も大事にしている。

つまり
明日できる事は今日するな=仕事
今日できる事を明日に延ばすな=シーバシング
である。といいつつ、もちろん仕事も頑張ってますよ。

そんなわけで残した仕事を済ませ、夕方になってこの日も湾岸に向かう。
昼間は比較的いい天気だったが、夕方は風がやや冷たく感じられる。こりゃ今晩も少し冷え込むかも。やや厚着をしてポイントへ向かう。

だが、さすが土曜日。まだ潮が動き出す前だというのにアングラーがいっぱい。到着したときはすでに5〜6人がゴロタ場に立っていた。もちろんお目当てのポイントも。。。こりゃ今日はだめかな?と思ったが、しばらく見てるとちっさい子供が二人ほどそこに立っていたアングラーに寄っていった。どうやら子連れパパのちょこっと釣行って感じ。
「こりゃ、早々に帰ってくれるかな?」という期待が出てきたので一度そばまで行って「こんにちは、どうですか?」と話しかけてみた。奥さんの買い物待ちで子供がキャッチボールをしたいということでつれてきたついでに投げてるとか(だったら一緒にキャッチボールしてやれよ!)。すこし情報を交換している最中、またアタマが働く。

「そこ(橋脚の直下)に入らせてもらってもよいですか?」

こういうお願いをして「ダメ」というアングラーは滅多にいない。「どうぞ」というお言葉に甘えて橋脚に入れてもらう。
もちろんここも好ポイント。先日もスリムワンダー70で出せたし。ただ、一番いいポイントはこのパパさんがいるポイントなんです。時間的にそろそろママの買い物が終わるのではという頃合だったのですぐ帰ってくれるだろうと。
しばらくの間、潮は動いてなかった。その間、私はあまりやる気なし。ただ、隣に入れてもらったこともあって、いちおう狙っているフリ。どちらかというとパパさんが狙っているエリアの方が気になる。時間帯、潮流などで狙い方はいくらでもあるだろうが、ここ最近のこのポイントの攻め方としては魚が出にくい攻め方。
「あ〜ぁ、それじゃ魚でないよ〜」
と、思いつつも、今この時間は釣れてくれない方がありがたい。さっさと諦めてくれればすぐさまそのポイントに入らせてもらう。

そろそろここの「攻め方」でも書いてみるか。

って全然難しい事をやっているわけではない。シーバスフィッシングの教科書でもあれば真っ先に書かれそうなパターン。雑な絵解きであるが、ま、こんな感じってことで。

汚い絵ですみません。ここ最近の実際のポイントです。

大事なのは潮流が橋の暗部に流れ込む側に立つこと。「橋脚付近は釣れ易い」というが、橋が上流側になるポイントに立っても(今の私では)攻略は難しい。橋脚というストラクチャに目がいきがちだが、ここだけが大事なわけではない。むしろ明暗の境界が一番大事。さんざん橋の真下に入って橋脚の右、左と狙っている人がいる。これもたしかに釣れなくないだろうが、ここ最近のポイントはなんといっても明暗の境目である。潮流をある程度読んで、明るい側にルアーを放り込む。風が潮流を押すように吹いているのであればほど良く明暗側にラインスラッグを出すとルアーのコントロールは容易になる。逆に橋のしたを風がくぐってくる場合、あまりラインスラッグを出さない方がよい。逆風では風にラインスラッグを出され、その影響でルアーが明暗の境界に寄りにくい。あとは流れに任せ、ルアーが明暗の境を泳いでくるイメージを持ってリトリーブ。シーバシングでいわれている「夜はスロー」というリトリーブでなくてもよい。潮流にあわせ、ルアーを明暗付近で泳がせるのが大事。
あとはルアーのアクションが、トレースラインのわずかなシフトが、シーバスの捕食スイッチをいれる。

もちろん暗部にもごっそりシーバスは居るはず。だが、明暗境界という捕食最前線に立ったシーバスは攻略がたやすい。って以前もこういうところを狙ったりしてたが、コツはここ1,2ヶ月でようやくつかめた。
前にも書いたかもしれないけど、たくさんの人にシーバスにハマって欲しい。なのでこのページで攻略法はあまり隠すつもりはない。確立した攻略法はその都度紹介していく予定。


そんなわけで喰う喰われるの舞台となる明暗境界で今日獲ったシーバスは以下。
この日も前日同様、感触がよかったまっちゃんのロッド。


やはり50UPの引きは楽しい。ワンダースリム70で54cm。


橋脚付近の明暗からルアーが向きを変えた直後にバイト。明暗と橋脚という2つのストラクチャとルアーが上流側に軌道を変えたといういくつかの要素が重なった瞬間、シーバスはガツンッと出てくる。
(やっぱ橋脚付近はシーバスが着き易いんですね。。。)
ルアーが軌道を変え、上流に向かうとそれまでかかっていた引き抵抗がさらに重くなる。この辺は少しポイントに通えば分かるようになるでしょう。


またもエラに掛かって出血。ワンダーはファールフッキングし易い?


潮が効き始めてまだ半分も潮位が下がってない時間だったので、ホントは手前から徐々に獲っていきたかったのだけど、あやまって沖のいいポイントまでルアーが吹っ飛んでしまった。「ありゃりゃ、飛びすぎた!魚かからんでくれよ」と願いつつもコースがよかったのでやはりHIT。しかも悪いことに明暗でかなり暴れた。。。

シーバスが散ってしまったのか、それとも時合いがかなり短かったのか、その後は2,3回バイトがある程度でポイントは静まり返った。

9時ちょい前、夜行人さんからの電話あり。
京浜運河に繰り出し、夜行人さん、タカマツさん、かいぱぱさんと3人揃って1本ずつ獲ったとか。
こちらの状況を伝え、前日はこの辺りから立て続けにHITさせたので3人でこちらに向かってくるとのこと。
久しぶりにかいぱぱさんも合流。フッキングクラブの主メンバー3人と私と、周辺を狙うが、時合いは再び訪れることなく干潮を迎える。せっかく来ていただいたが、やはりこればかりは思うようにいかないもんだったりする。

結局この日は渋く、2本で納竿。4人のMaxサイズはタカマツさんの55cm。

以前は2本釣れたらかなり喜んだもんだが、ここ最近の調子からすると、2本って釣果に渋さを感じてしまう。
って調子乗りすぎ??


3月25日(金)
有明


金曜は基本的に残業なし日。しかもこの日はワールドカップ予選のイラン戦。こりゃサッカー観戦のためにさっさと帰らせてもらうとしよう。前日サッカーの中継時間を確認すると、スタートは22時20分とのこと。

「あれ?キックオフけっこう遅いのか。ってことは。。。」
こういうときはいつも以上にアタマが働く。
幸い車内でTVを見ることもできる。きっと22:20から放送っていっても放送開始と同時にキックオフってことはまずない。ってことは、22時ごろまで出撃できるってわけですな。。。

そんなわけでサクッと退社。急いで帰り、そのまま出撃。着替えはすでに車の中に積んでおいた。
だが、さすがに帰宅ラッシュ時間帯なだけあってなかなか思うように車が進まない。釣りって趣味は何時に行ってもその結果がついてくるものではない。よっぽどの達人になればそんなのはだんだん気にならなくなるのだろうが、まだまだ未熟ゆえ、おいしい時間を逃せない。

ここ最近出撃といえば毎回有明。もちろん今日もそうである。
ほぼこのポイントは攻略できたように思える。が、より確実なものにするため今日もそのパターンを十分体に刷り込むことにした。
渋滞に巻き込まれながらも、なんとかポイントに到着。

すでに2人ほど先行者あり。だが、特等席はなんでか空いてた。
橋脚の真下に一人入っていたが、そこといつもの立ち位置は基本的に狙うエリアが異なる。なので多少先行者を気遣いながらもゴロタ先端に立たせてもらうとしよう。
辺りを見渡すと昨日とはまた様子が違う。寒気が流れ込んでいる為、風は北から。だが、このポイントはその風がそれほど吹き込まない。水面はミラーに近い状態。すでに時合いも過ぎてしまったのかあまり魚っ気が感じられない。しかも手前は橋脚直下の先行者が叩いているはず。
「こりゃいきなり一番のポイントに放り込んでみるか。。。」

この日はまっちゃんのロッドを持ってきた。今月になってまだまっちゃんのPREMIER.Brosの出番がなかったので。さらにいうと、ここ最近調子いいワンダー80もまっちゃんから預かっているルアーケースから。昨晩使ったルアーを水洗いしたあと、ふとまっちゃんのタックルが目に入ったので覗いてみると、ワンダー80が寂しそうにしまわれていた。ルアーはロスト、破損の危険性が高いのでこれまで出撃の時に搭載することはなかったが、「ま、希少品ってわけじゃないし、たまにはルアーもお借りするか。」ってことでまっちゃんのワンダー80をスナップに取り付ける。リールは自分のセルテートであるが、それ以外(ってロッドとルアーしかないんだが。。。)はまっちゃんの持ち物。

実はプレミアにセルテートを組むのは初めて。
ゴロタ場の先端に立ち、深呼吸。そして振りかぶって渾身の一投げ。

!!

なんか前回までと様子が違う。スプールから気持ちいいほどラインが出ていく。
一投目から会心の一撃。ワンダーは沖の橋脚跡のちょい手前に着水。自分でも驚くほどだった。
活性が下がっているためか、これまでと違ってバイトがなかなか出ない。なのでキャストの繰り返し。以前まっちゃんのロッドを使わせてもらったときは少し違和感のようなものを感じたのだが、今日はまったくもってそんな感覚がない。むしろ投げるたびにしっくりくる。キャスト時のロッドを振り出す時の撓りと、ルアーの乗り具合が完全にイメージできる。しかもそのロッドの反発力を100%利用できている感じ。なので距離も出るしアキュラシーもかなり高い。先日エアリティと組み合わせたが、セルテートとの相性はかなりいいかも。


キャスティングはかなり調子いいのだけど、水面は静寂を保っている。
しばらく投げ続けるが、魚が出ない。

・・・・・・・・・しばらくして、

モワッ!

見逃さなかった。水面がミラーに近かったのでこのボイルはかなり目立った。
「ようやく活性があがった?」
ただ、ボイルがあがったのはけっこう沖の方。そこを狙うべく、フルスイング。これまた飛距離が出る。が、1投目で出ない。そして3投目。。。


コンッ!


乗ったぁ!
乗った瞬間明暗の境目でエラ洗い。場を荒らされたくないのでやや強引に引きずり出す。
多少ドラグが出た。今日も40後半から50あたりかな?と思った矢先、フックアウトしていないが、あっという間に抵抗感がなくなる。あれれ???



一発目から39cmと今日もサイズが出なそう。


今回の群れはやはり前回より一回り小さいサイズかもしれない。
これまでどんなに小さくてもシーバスは写真に収めてきたので、こいつもいつものようにカメラに収めてリリース。
本日もいちおう安打がでた。しかもまっちゃんのロッド&ワンダー80で。
とりあえず、と、一本つける。「相変わらずサイズがでないなぁ。。。ま、この季節は数釣りが主ってことか。」

つけ終わったところで、再びゴロタに立つ。相変わらずノリのいいキャスティング。
ふと、思った。

「そういや、ストリンガーいつも持ってきてるけど、いままで一度も使ったことないなぁ。。。」

昨年は単発ってのが多かったのでストリンガーなんて使う場面にそうは出くわさなかった。が、今年のこのポイントはちょっと違う。なので次掛かったらストリンガーに掛けてみよう。
そう考えてはみるが、次がこない。

流れが緩い感じがしたのでルアーのトレースコースを変更し、橋のやや奥に投げ込み、暗部からルアーが出た直後のバイトを誘ってみる。
すると。。。

ゴンッ!

コース変更した途端、ひったくるバイト。
けっこう力強い個体。なかなか明暗から出てこない。が、水中でヘッドシェイクなどで荒らすようすもなかったので無理に引き出さず緩やかなやり取り。そして無事ランディング。

ようやく念願(?)のストリンガーを使わせてもらう。魚を掛け、そのまま水に戻す。写真は後で。

すぐさまゴロタに立ち、次の一本を狙う。

今回も暗部側から常夜灯に照らされたエリアへ斜めにトレース。

コツッ!

再開1投目でまたもHIT。

今度はいきなり明暗の線付近でエラ洗い。場を荒らされたくないので強引に引き出す。

ほど良く引きを堪能したところでゴロタにランディング。

これまたストリンガーに掛け、次を狙う。
次は10分ほどしたところでHIT。3本目。これでストリンガーは満タン。あと一本とって休憩だな。。。

そう考えるが、これまたその一本がでない。15分程度投げるがなかなか来ないのと、ストリンガーにかけた3本が弱ってないか気になってきて集中力が切れてきた。ということで4本目が出ないながらもストリンガーにかけた個体をリリースするため、小休止することに。



とりあえずストリンガー使ってみたかった。大漁感が出たかな?

もうちょっと大きいサイズでやりたかったけど、まぁこれはこれ。自己満足以外の何ものでもないですな。
そして一本ずつリリース。

ストリンガーに掛けた1本目。ちょっとサイズUPの43cm。

ストリンガー2本目。ジャスト40cm。

ストリンガー3本目。居着きとわかる44cm。

ストリンガーを使ってふと思ったこと。

「なんとも非生産的な遊びですなぁ。。。」

あくまで水中を想像する遊びであるし、フッコ3本持ち帰ったところで食いきれん。というか、やっぱりお台場で釣った魚を食べるのはちょっと勇気が要る。ま、あくまでゲームフィッシングとしてやっているのでこのスタイルは今後も変わらないだろう(ごく稀にキープはするかも)。


さらに潮流が緩やかになったように思える。ワンダーもなかなか流されていかない。
なので30分程度投げたあと、今度は明暗を直撃しようとワンダー80からヨレヨレに変更。こちらの方が気持ち重量があるのでさらに距離を出す。
6,7秒沈め、ヨレヨレ〜っとスローなリトリーブ。

しばらく投げてようやくバイトがあった。

なので再度集中力を高め、明暗をヨレヨレがヨレヨレ〜と泳いでる姿をイメージして引いてくる。



ゴンッ!


ようやく来た!

今回もいきなり垂直上昇してエラ洗い。表層に出たと思ったら今度は暗部にグイグイっと潜る。ヘッドシェイクを試み、次はエラ洗いと暴れ放題。
無理やり引きずり出そうとするが、ドラグが効いて空回り。
強い引きをしばらく楽しませてもらったところでようやくランディング。


尾びれがでかい48cm。こんな色のルアーでも食いつく。


コイツはけっこう楽しませてもらった。だが、やはり50cm台にはのっていない。
ま、それでも十分強い引きだった。そしていつものとおり業務的に処理をしてリリース。

その後場が荒れたのと、さらに流れが緩やかになったためか、アタリがこなくなった。

ふと橋の上を見やる。だれかが、橋の上でこちらを見ている。
「誰だろ?」
よく見てなかったのでだれだか分からなかった。ま、この辺は人が多いから端の上から何か思いに浸っているのだろう。そんな事を考えながら「さらに次の一本を!」と続投。
しばらくすると、さっきまで橋の上でたたずんでいた人がこちらに歩み寄ってきた。
きっと「どうですか?」とか、「何が釣れるんですか?」と決まった質問がくるだろう。ま、放っておくとしよう。
が、なかなかそこから離れない。しかも置いておいた私のタックルのすぐ横にずっといたので荷物が気になって、集中が途切れた。一度荷物を取りに行こう。。。と、思った途端、

ゴンッ!

手前5m程度の抜き上げ前に予想外のバイト。うまく乗せられなかった。

仕方なくルアーを抜き上げ、一度ゴロタ場から上がることに。
上を見やり、私のタックル横に立っている人をよくよく見てみる。

???

あれ?夜行人さんじゃぁないですか!?

どうやら一度帰宅して出撃してきたようだ。
全然夜行人さんとは気付かなかった。
どうやら夜行人さんはこのあと、サッカーを観てそのまま朝マヅメを狙う予定だとか。
私もサッカーを観戦するため、そろそろあがろうと考えていたところだった。
ちょこっと情報交換してこの日はすぐ別れた。

だが、きっと明日もこの人と会うのだろう。
別れ際、「では、またあした。」としめくくり、私もサッカー観戦するためにタックルをしまい、有明をあとにした。


3月24日(木)
有明

今日は予定通りに年休取得。2004年度も残りわずかであと28日に年休を取得して無事切り捨て無しとなる。
2月以降の年休取得。以前に日記で取得予定日を書いたことあったけど、それ以降取得した年休日はほとんどが「大潮」なわけですな(今更いうまでもないか。。。)。
28日は大潮ではないけど、バチ抜けはどちらかというと大潮後の中潮の方が調子いいらしいのでこの日もきっと出ることだろう。

そんなわけで、ここ最近仕事でかなりお疲れ気味なのでゆっくり寝させてもらい、昼過ぎに出撃。
といってもいきなりルアーを撃ち込むわけではない。天気もよいので外の風に吹かれながら読み物でもしようかと思って。そんななか、久々に暁埠頭公園に行ってみることにした。中央防波堤のトンネルをくぐり、13号地に出たところでUターン。13号地先端にある公園に向かう。ここは去年護岸補修のため全域に工事用のパイプが組まれていたのでほとんどここに足を運んでいなかった。

「どうせ、工事中だろうけど、潮色でも見てみるか。」

駐車場に着き、岸壁に向かってみると、、、

おおおっ!


知らぬ間に復活!我らが暁埠頭公園バンザイ!


直ってるじゃあないですか!
陥没した部分も土砂を足し、舗装まで終わっている。2年くらいここは使えんだろうと思っていたのだが、どうやら完全に復活したといっていいようだ。それじゃまた、60UPでも狙いにくるとするか。それからサッパ100Fもトライできる。(サッパ100Sはやめときます。エイの確率大なので。。。)

しばらくそよ風にふかれた後、車に戻って読み物開始。
夕マヅメまでの時間をほどよく潰す。

16時。そろそろと、ポイントに移動。いまさらいうまでもない。有明である。満潮は16時半過ぎ。到着時は潮がほとんど動いていない状態。これから一気に180cm下がる。ちなみにここ最近調子いいポイントはここ↓。





このゴロタの先端が最近かなり数を伸ばさせてもらっているポイント。
2つの写真は同じところを写しているが、違いは満潮時と干潮時(以前大潮のとき撮影したものです)。
大潮や中潮が調子いい理由はこれだけの海水を動かす流れがあるから。シーバスは潮の流れがあると活性があがる。その流れにいるシーバスを狙うには格好のポイントなんである。


駐車場からこのポイントまでやや距離があるのでとりあえずマーゲイを取りつけ、テクトロ&トゥイッチで岸壁際の散歩。お目当てのポイントにと、一度横断歩道を渡るためにマーゲイを回収しようかと思ったとき、


ゴンッ!


ん?動かない。。。ゴミでも拾ったか。
重いなぁ。海水込みのゴミ袋か?

グングンッ!

!!

乗っていた。
魚体を確認。シーバスだった。
ここを攻めるときはたいていタモ網を持っているのだが、もともとゴロタ場にしか立たないつもりだったので、この日は持ち合わせていなかった。
ありゃりゃ。。。けっこう重い。50UPは確実だ。
さて、どうしよう。。。干潮時に浮き出るゴロタ場は満潮のため完全に水没。ほかにズル引きランディングできる場所はない。

しかたない。ぶち抜こう。

しばらくやり取りを堪能し、ラインの先端にいる獲物の体力を搾り取る。
ほぼ抵抗しなくなったところで、「せいの!」で抜きあげる。次の瞬間。

ブルブルブルッ! スッポーンッ!

体力を搾り取ったつもりだったが、水中から体がほぼ抜きあがったところでいきなり暴れられ、痛恨のバラシ。

やっぱりタモ網持って来るべきだった。。。(後悔先に立たず)


くやしくてしばらく辺りを何べんも往復したが、その後アタリは来なかった。
気にはなったものの、当初のポイントでもきっと釣れるだろうと、潔く(?)その一帯をあとにする。

ポイントに到着。が、まだ日は少し高い。もともとシャローエリアであるのと、そこは日暮れ時の西日が橋脚下にめいっぱい入り込むポイントなので太陽がほぼ沈んでからでないと攻略は(今の私の腕では)難しい。
なので、しばらく風に吹かれながら休憩。

最初のうちはほどよく気持ちいい風であったが、日がほぼ暮れる頃から徐々に風が強くなってきた。
そして日が完全に暮れた頃には「マジかよ?」って思えるほどの強風になっていた。
いつもならいきなりワンダーから攻めてたし、風が強いってこともあってペンシル系のほうがポイントを広範囲に探れる。が、この日はワンダーからスタートする事はしなかった。より数を出す為、いきなり流芯に投げる事を控えた。
ということで、まずはフローティングからとナイトレイドを装着。橋脚の手前側をひととおり探る。

さすが手前はなかなか当たらないか。。。そして徐々にレンジを下げ、ひととおり探ってみるが手前に活性の高いシーバスは居なかった。しかたなく、もう一度ナイトレイドに替え、今度はフルキャストで橋脚の奥を狙い始める。
投げること、10分程度。

風で波立った中にようやく1本の水柱が立った!

その瞬間、ロッドを握る右手とリールを巻く左手から脳天まで揺らすような「ゴンッ」という鈍いアタリ。
ようやく来た!
合わせた時に立てたロッドを再度寝かせ、ファイトに突入。やや引きが強くドラグが鳴る。先の失敗もあって今回は慎重なやり取り。もちろん楽しみながら。。。
そしてほどよく楽しんだところでランディング。


いつもとパターンが違うか!?ナイトレイドに43cm。


これまでと違うパターンであったが無事シーバスは出てくれた。
「さて、続けてガンガン出していこう!」

・・・・・・・・・


といってもなかなかうまくはいかないもの。次が続かない。
しばらく投げ続けると、なにやら冷たいものが頬に当たった。

「あぁ・・・・・・雨かよ。。。」

予報ではそれほどいい天気ではないながらもなんとかもちこたえそうだということだったが、期待とは裏腹に雨。だが、この時期日が暮れると昼のポカポカ陽気と変わって多少なりとも冷え込むことは分かっていたのでやや厚着+ウィンドブレーカ、トレパンという重装備。多少の雨なら堪えられる。ということで気合いと根性(?)で続行。

・・・・・・・・・

が、こういうとき、なかなかうまくいかないことが多い。投げ続けるが次の1本がなかなか出ない。
しかも、最悪なことに沖の方で稲光が。。。

さすがに雷雲は危険だ。とりあえず一本出したし、そろそろ納竿をするか。。。

そう思った矢先。。。

コンッ!

ロッドをはじくようなアタリ。反射的に合わせが入る。
乗った!
あとはいつもの通りのやり取り。そしてゴロタ場にズル引きランディング。



雨の中、気合いの52cm。やっぱワンダー強し。


ようやく2本目。写真に収め、続けるかやめるか悩む。
「まだ、雷鳴は聞こえない。もう少し頑張ってみるか。。。」
リリース後、再度キャスト。投げること数投。

ゴン!

またまた来たぁ!

が、水中でのヘッドシェイク一発でフックアウト。掛かりどころが悪かったのか合わせが効いてなかったようだ。

「時合いが来たか?」
稲光は先ほどの一回だけ。もう少し粘ってみよう。ということで、稲光連発するときが納竿の時、とキャスト再開。

・・・・・・・・・

雷雲はどうやら東の方にそれて行ってくれたようだが、次のサカナが来ない。
今日の時合いはわからんなぁぁ。。。
そんな中、弱まった雨足がやや強くなってきた。が、粘りの続投。

・・・・・・・・・

アタリはすでに止まっている。それに合わせたかのように雨が弱まり、止んだ。風も弱まった。


すると。。。


モワッ

ボシュッ!

またまた時合い到来!

もう沖だの手前だの言うのは無し。ヨレヨレで沖にフルキャスト。

そして3投目。

クンッ!

来ました!

しばらく当たらなかったがようやくヨレヨレに42cm。


本日も猛打賞達成。先々週の群れがまだ居着いていると思えないが、今回もどうやら同サイズの群れが着いているようだ。まぁ昨年のランカーを見てしまったゆえあまり大きいと感じれなくなってはいるが、十分引きを堪能できるサイズ。今日もガンガンいかせてもらうとしましょう。

そして、リリース後、2投目。。。

ゴンッ!

またまた来ました。


しばらく引きを堪能。そしてもうすぐゴロタにランディングというところで。。。

ブルブルッ。。。フッ

またも痛恨のバラシ。すでに6HITしているがまだGETは3。今日は取り込みの甘さが目立つ。
気を取り直してキャスト。
が、しばらくヨレヨレへのアタリが消える。
が、ふと気付いた。先ほどよりボイルが増えている。

「こりゃ、ヨレヨレよりわずかにレンジが上か?ただし沖目だからなぁ。。。やっぱワンダー80か」
と勝手に決めつけ、ワンダーを再度選択。

そして2投目。


エラにフックがかかってしまい出血。ワンダーで42cm。

ワンダーのアクションはただ巻きでも左右へのスライドが大きい。なので口に入らず外掛かりってのがけっこう多い。シーバスに出血させたくないとは思いつつ、あとはシーバスに「しっかりワンダー見て食いついてくれよ!」と願うばかり。なるべくダメージを減らそうと丁寧にフックを外し、急いで水に返す。
そして、リリース後3投目。


とんでもないファールフッキング。腹にフック1本で39cm。

今度は出血はしていなかったがひさびさとんでもないところにフッキングしていた。
(全然口と違うところに掛かってるんですけど。。。よく身切れしてバレなかったもんだ)
腹にかかったフックを外し、リリース。そのまま深場へと泳いでいった。

気を取り直し、ワンダー80をまた明暗にフルキャスト。

コツッ!

マジかよ(って嬉しいんですけどね)


エラ洗い連発!元気な51cm。


今度はしっかり口にフッキング。しかもようやくサイズも上がり本日2本目の50UP。
まだやせ細っているものの、やっぱこの長さは嬉しいもんだ。
これまた写真に収めたところでリリース。

その後はアタリが数回くるも乗せられず。
しばらく弱まっていた風が今度は東からの風に変わっており、弱くなっていた潮流までも逆になっていた。
橋脚明暗を狙うときは明→暗の流れの方がシーバスは出やすい。
なのでこの流れになってはこれまでのようにはいかない。

ということで多少雨に濡らされたこともあったし、9HIT6GETとGET数も記録更新できたし、これにて納竿。

きっとこの週末もこのポイントは熱いだろうな。。。


3月21日(月)
有明

今日は午前中やや強い風が吹いていたが、午後になって穏やかになり春らしい日になった。
とういうことで3連休の〆にと、夕方から有明に出撃。ホントはこの週末が熱いのだろうが、まずはプラということで。

ポイントに着くとさすがに暖かくなったせいか、釣り人が多い。埠頭には何を狙ってるか分からんが家族連れが目立つ。投げ釣りなら竿立て持ってくる人も居そうなもんだが、そんなものもないし、サビキをするにはまだ季節的に早すぎる気がするし。。。

ま、どちらにしても私とカテゴリが違うからそそくさとお目当てのポイントに向かって歩く。ただし、もちろんそこまではビーフリーズでトゥイッチテクトロ。
横断歩道を渡って前回いい思いをさせてもらったポイントへ。さすがにようやく潮が動き始めたところなのでアングラーの出足は鈍いようだ。
いつものポイントを確保し、まだやや陽が高いのでしばらくのんびり。ふと見やるといたるところに春の便りが。。。



ツクシも顔を見せ始めた。いよいよ春ですね。



なんとものんびりした時間。やっぱ週末のこういうのんびりした時間はいい。そのまま横に寝そべっていたいもんだ。といいつつ、きっと寝たらそのまま寒くなるまで起きなそうなので、そよ風に吹かれながらボーっと考え事。

いよいよ陽が暮れ始めた。ということでいよいよ本番とヨレヨレからスタート。
しばらく投げるが、今日は先日と違いシーバスのやる気が感じられない。まだ潮が動き始めたばかりだからか?
風か?ベイトか?きっとサカナは居る。が、ボイルをあげる様子もないし、先日のパターンからすればそろそろガツンときてもよい頃。が、今日はそれがこない。

そんな違和感を感じながらしばらく経つ。。。


すると。。。


とんでもないでかいクーラーボックスを持った兄ちゃんがこっちのポイントへとスロープを歩み寄ってきた。
(ふーん、コイツも餌師か。。。しかしそんなでかいクーラーボックスもって、いったい何本鱸を獲る気だ?)
そんなことを考えていたが、こいつその後の行動に驚いた。
竿に取り出したジェット天秤をつけ、さらにイソメを掛け、次の瞬間。。。


シュッ! ・・・・・・・・・・・・ジャポンッ!


見事私がそれまで狙っていたポイントに投げ込みやがった。
もちろんコイツは私がそこを狙っていた事は知っている。さらに驚いたことに今度は2本目の竿に仕掛を準備し始めている。


「ったく、このオオバカモンが!おまえマナーってものを持ち合わせていないのか!?」


別に海辺は誰のものでもない。だからって釣りやってりゃわかるだろーが!
お前と俺と距離にして5m程度だぞ!こっちはルアー投げてるのにそこで投げ釣り始めるか!?
しかも明暗ドンピシャに落としやがって。。。

しばらく「コイツ馬鹿か?」って挑発するように見てやったが、向こうは気付いてるのか、ホントに気付かんのか、お構いなし。こりゃなにかがトリガになってトラブルになる可能性を否定できない。
しばらくラインがクロスしながらも粘ったが、たかがポイント一箇所でトラブルに巻き込まれるのも馬鹿らしい。べつにシーバスはここにしか居ないわけじゃない。ということでこういうオオバカ者に屈したと認めないながらもポイントを移動。というより先に感じた違和感もあってさっさと見切らせてもらうとする。
(シーバスよ、こんなアナーキストに釣られるなよ!と願うばかり)

しかたなくまたビッグサイト側に戻り、どうしたもんかとルアーボックスを覗いてみる。すると。。。

「おいらを使ってやってください」

そんなことでも言うかのようにベイスラッグがこっちを見ていた(マジかいな??)。
たまたま目に入ったというだけだが、このベイスラッグを見て、「久々、テクってみるか。。。」
ということでテクトロ開始。

このパターンは夏場が調子いい。去年も春試したがやっぱりダメだった。
が、今日はそう思いながらもやってみた。

そして歩くこと5分。
いつものスロープちょい手前で、


クンッ!


ラインの先を見るとちょうどはしごのあるところだった。衝撃は来たものの、その後が続かない。
「きっとはしごに掛かったゴミを掛けたのかも。。。」
と思った。その直後。。。


グングンッ!クイッ!


あれ??来てたの?さっきは単にステイしていただけか!?


急に突っ込むような引き。見事サカナを掛けていたようだ。しばらく引きを楽しみ、常夜灯でシーバスである事を確認。ハンドランディングできない場所でエラ洗いを見せてくれないやり取りは正直ボラかと思ってしまい乱暴にしがち。今回はシーバスであることを確認できたので、丁寧に取り込ませてもらう。そしてややサイズ小ながらもタモで無事取り込み成功。



久々、ベイスラッグに44cm。縦列駐車も始まったか?


しかしさすがまっちゃんがあみ出したスローテクトロ。今年も健在のようだ。
写真を撮ってすばやくリリース。調子付いてしばらく一帯をテクってみたが、まだまだ後が続かない。ま、これから縦列駐車開始といったところでしょうか。

しばらく続けてみるが沖も岸壁もアタリなし。ま、まだまだ潮が動き始めたばかり。この週末に期待しよう。
(しばらく遠目にオオバカの様子を見たりしていたが向こうは全く掛かっている様子無し。ザマーミロ!)


徐々に風も強くなり、明日から仕事ということもあってほどほどにと9時に納竿。
そして車の方まで途中ペットボトルを一本拾って向かう。すると、

広場はなんとも情けないことになっていた。
あちらこちらに「ゴミ、ゴミ、ゴミ」と散らかし放題。しかもそこは到着時に餌師が居たところばかり。
ペットボトル、コンビニ弁当の食いカス、新品のウキの梱包材、挙句の果てにはイソメなどを入れる餌さ箱。海辺に立つとよくゴミが落ちている光景に出くわすが、明らかに釣り人が捨てたと分かるゴミは気になって仕方がない。
なぜなら、こいつらのせいで自分のポイントが潰されかねないからだ。

そんなわけで岸壁近辺に散乱していたゴミをひととおり集めてみた。



腹立たしいほどゴミが散乱。ほとんど餌師のもの。


ひどいもんだ。。。
ゴミ袋は5、6個だが、これは拾っている途中手に持ちきれなくなったので袋に順に突っ込んでいったから。実際にはゴミの量より、ゴミを捨てた人数の方が問題のような気がする。


ブラックバスの問題は対岸の火事ではない。
シーバスアングラーもフィールドから追い出されるのも時間の問題なのかもしれない。

これらのゴミをかき集めるため、一度車にでかい袋を取りにいこうとしたとき、ギョッとさせられた。。。


呆れてあいた口がふさがらない。。。


ここはゴミ捨て場だったっけか???
東京都推奨のゴミ回収袋が3つ。そしてマックの持ち帰りゴミ。
これは「捨てに来た」と言ったほうが正しい。

こりゃ、釣りどころかふつーに散歩するのも禁止になるかもしれんな。。。

ひととおりゴミを拾い、やるせない思いでの帰宅となった。
(もちろんでかいゴミも持ち帰って捨てました)

今日はたくさんの「バカ」を見た気がした。はぁぁぁ。。。


3月16日(水)
大井-有明

もうここまでくるとマジ「ビョーキ」の域に入っているかもしれない。
水曜ということで仕事に区切りがついた21時で帰宅。ホントはもう少しはやくあがろうと思っていたのだが、予想外の打ち合わせが長引き、今日の本業を一気に片付けた。

潮の干満は1日でおよそ40分程度ずれる。昨日は干潮が25時半ごろなので今日は26時過ぎ。なので今日はもうちょっと長くやれそうだが、昨日より潮位差はでないし、翌日も仕事なのでほどほどの釣行とするつもり。

昨日の釣果で今回の潮周りでの有明爆撃は見切った。ということで今日は京浜運河。こっちの方が川崎から近い分早く投げられ、早く帰れる。大井のゴロタ場に立ち、辺りを見渡す。

んん?何か変だ。

おかしかったのは潮流。いつもなら下げ潮は大井から羽田方面に流れるのだが、なぜか手前の流れは逆だった。
「もしかすると沖はいつもの流れかもしれない。」
従来の潮上側になる橋の明暗に入ったので橋脚にルアーを送り込めるよう沖目にワンダーからキャスト。今日も距離がでる。さすがセルテートっていったところだろうか。

・・・・・・おかしい

沖も流れは逆だった。しかもかなり緩い流れ。ルアーは徐々に常夜灯の明暗から離れていく。
橋の反対側を覗くと誰もいない。
ということで一投げでポイント移動。反対側に入る。

2投目。どりゃぁぁぁあ!


パツンッ!


やな感触。。。スプールからラインが出ていかない。。。

よくみるとラインの先端(?)が2番目のガイドからぶら下がっている。。。
あ〜ぁ。。。ライン切れちゃったよ。。。しかも爆釣ワンダーが。。。
沖に飛んで着水した音がない。どうやら陸のどこかに着弾したようだ。しかたなく、辺りを探す。が、結局見つける事はできなかった。。。

切れた先端を確認。ショックリーダがそのまますっぽ抜けてしまったようだ。。。
実は先週の金曜から実はラインシステムを組み直してなかった。知らぬ間にノットが緩んだのかもしれない。仮にこれが魚を掛けた後にやらかしてたら。。。ラインシステムのチェックを怠っていた私に非があるわけである。しかたない、またワンダー80(レッドヘッド)を川崎サンスイに買いにいくとしよう。

ダブルラインを作り、新しいショックリーダを結び、ワンダースリム90を放り込む。

・・・・・・・・・

最初に感じた変な感じ、次に起こったライントラブル。こういう違和感を感じるときはたいてい何をやってもダメってことが多い(だがそんな時でも「でも今日はだいじょうぶだろう」と思っている)。
魚ッ気はあるが、ボラジャンプの嵐、ボラ以外のライズもあるが、捕食音がかん高い(マルタか?)。
しかたなく、このポイントは見切りをつけ、昨日見切ったのに懲りずに有明に移動。

だが、こちらは前日以上に魚ッ気がなく、水面は静寂を保っている。

こんなときはヨレヨレかも。ということで再度ヨレヨレに変更し、キャスト。

・・・・・・・・・

やっぱり。。。
前日よりちーさいバイトが2,3回。さすがに乗らない。

ここ最近は潮どまりに到達するまで、すくなからずどこかでボイルがあがっていたもんだが、今日はまったく無反応。さすがにこの潮周りは終わりなのかもしれない。

少し続けてみるが、それ以降はバイトもなし。さすがにボーズは避けたかったが、こればかりは運任せな部分が多い。いつもならひじょーに悔しい気になるが、ここ最近で4勝1敗。ま、十分な勝ち越しだし、明日も仕事なのであまり深くやらずに納竿とした。

やはり次の潮周りまで待っていた方が賢明かもしれない、とワンダーを失くして考え直した。

実はこの日、まっちゃんからメールが来てて、「今日も行ってみようと考えてます」というようなメールを返したのだけど、こういうこと言うときってたいてい結果って悪かったりする。
ま、よくあることだ。


3月15日(火)
有明

今度の週末の予定でkeyさんからTELあり。
「仕事のせいで泊まりスキーは無理そう。」
ま、仕事だからしかたない。今シーズン最後のスキーを1日堪能するとしよう。

そんな話のついでに先週末の快進撃を報告。さすがに呆れつつも羨ましく思ってくれたようだ。
ついにkeyさんもウェーディングベストを購入されたとか。ウェーダーはまだどれにするか悩んでる様子。ネオプレーンか、ゴアテックスか。個人的にはゴアテックスがオススメだと思う。
昨年まで使用していた私のウェーダーも10月末誤ってストッパーを壊し、裏のフェルトが裂けて浸水してたので、2代目に決算セールでリバレイのナイロン製を購入。ホントはゴアテックスが欲しかったのだけど、いちおう「自重」ということで。ネオプレーンは保温性が高いが、その分かなり蒸れるらしい。夏場はおそらく暑くてえらいことになりそう。じゃぁ冬に使用するかといったらその時期はスキー真っ盛り。透湿性素材のゴアテックスなら夏は快適。冷え込む時期でもジャージ+トレパンで十分足りる。keyさんも立ち込みの準備が着々と進んでいるようだ。早くこないかなぁ、遡上時期。こればかりは半分運任せだが今年もできればランカーに巡り会いたいものだ。

そんな話をしていると、なだか脳みその奥の方で発作のような症状が。。。

「と、と、獲りたい。。。」

「ガツン!という引きを感じたい。。。」


突発性鱸引欠乏症(そんなのあんのか!?)


ここ最近ガツガツ獲らせてもらったのであの引きを感じたくてしかたない。ある種のやばい薬ってこんな感覚に近いのだろうか。。。
しばらく自らを押さえ込み、22時に仕事が一区切りついたのでこれにて終業。急いで電車に駆け込む。

この日の干潮は25時半過ぎ。これからポイントについても少しは潮が動いている。
そんなわけでここ最近手堅いポイント「有明」にまたまた出撃。
ポイントに到着したの24時ちょい前。潮がほぼ止まるのは干潮の30分前なのでわずか1時間の勝負。

水面を見渡す。風はなく、ミラー。だが流れはある。今日も橋脚暗部に流れこむ絶好のシチュエーション。
ラインをガイドに通し、スナップにいつもどおりワンダー80を取りつける。
だが、この日はなぜか当たらない。

15分程度投げたところでヨレヨレに変更。どちらもシンキングペンシル、水面直下を引いてくるルアーなのだが、わずかにレンジが違うのか、水中でのアクションが違うのか、日によってどちらかに傾くように最近思える。
ヨレヨレの方がわずかに重い。微妙なレンジの差があるのかもしれない。

風がないのでラインスラッグはほとんどできず1投目が着水。
ルアーは暗部の境界に近づいていくがさすがに干潮に近いためか緩い。

・・・・・・コッ

またも1投目からバイト。が、ショートバイトで乗せられない。

2投目・・・・・・なし。

3投目・・・・・・なし。

4投目・・・・・・・・・コッ


っしゃあ!
フッキング成功!あとは引きを堪能。

「あぁ、これだよぉ!この引き。やや弱いが、これが欲しかったんだよぉ!」


潮が緩い中、ヨレヨレで拾ったショートバイトは41cm。

いちおう発作は沈静。
だが、やはりサイズが出ない。
今回の潮でステイしている群れでルアーに反応するシーバスはだいぶ獲ったのかもしれない。ホントかどうか知らんが、よく言われているのは「ルアーに反応するシーバスは全体の1割程度」だとか。今回これで16本目(バラシ含めて17本フッキング)。今回の群れは150本くらい居たってことか。

その後、しばらくヨレヨレを投げるが2,3回バイトはあるものの、どれもかなりのショートバイト。

時計が25時を指したところで納竿。
この日は先週末と違い爆れなかったが、とりあえずボーズではないので良しとしとこう。

もちろん、翌朝はちゃんと会社に行ったのは言うまでもない。これでもいちおう企業戦士なもんで。。。なんてね。


3月13日(日)
有明-京浜運河

今日もまた関東は真冬に戻っていた。昼過ぎにはわずかながら雪が降った。自分勝手な言い方だが雪はスキー場で降ってくれ。せっかくのいい潮周りなのにアングラーにとっては過酷な条件。でも、水温は気温のように急激な温度変化はしない。昨日、一昨日が調子いいならまだ十分潮が動いている今日もベイトを食い漁っていることだろう。

できればスズキ級がはやく欲しい。が、この時期数は伸ばしやすいがサイズUPはなかなかできそうもない。私はまず釣れる感覚を体に覚えさせる為、今日も懲りずに有明に出撃。

今のところ有明で確実に釣れるポイントは1箇所。フェリー埠頭の橋脚明暗部。ここを狙えばきっと誰でも釣れるはず(って「必ず」はないだろうけど。。。)
ポイント到着は昼間久しぶりに見てた「北の国から」のせいでやや遅れて6時10分到着(久々五郎さんの名台詞に感動)。この日も満潮前に到着したおかげか1級ポイントにエントリー。

何も考えずルアーはワンダー80をチョイス。まずはコイツからでしょう、ってことで。
前日同様まだ日の出桟橋との船が往来する中、巻き上げられた水流が落ち着く頃渾身の一投。

流れがあまりないので明暗から2m程度離れたところをまっすぐリトリーブ。

ゴンッ!



一撃離脱!51cmをゲット。ワンダー80サイコー!


今回はあまり驚かない。前日の一本目でこれはありえると思っていたからだ。
ほどよく引きを楽しませてもらい、いつものようにリリース。記念撮影のフラッシュにアングラーが歩み寄って来た。そして新木場方面の情報をもらい、最後に「おめでとうございます。」といただく。最近調子いいので以前より一本への感動が減った感じがあったが、やっぱ50UPを獲ったら「おめでとう」なんだろうな。。。
シーバシングを始めた頃の気持ちを忘れたつもりはないが、一本一本大事にしていきたい。

実は年頭に掲げた今年の目標は計100本。keyさんに「今年は3桁が目標」といったとき、「あんた、そりゃ無理だろ」と言われたが、3桁とはメーターオーバーではなく100本のことです。昨年は試行錯誤で46本。先の話はまだ分からんが、どうせ夏に四苦八苦するのだろうから今のうちに稼いでおきたいところ。一本を大事にしながらガンガン獲っていくとしよう。

ワンダー80にばかり頼っていたので、次は別のルアーで獲ろうと考えてみた。というわけで昨日一瞬輝いたワンダースリム70をチョイス(ってほとんど変わっとらんだろうが!)。
ルアーウェイトが軽くなる分、距離が出ない。だが、別に沖の方だけに居るわけではない。きっと両岸を結ぶ明暗全域に居るはず。ならば手前の方にいるヤツを引きずり出すだけ。ということで、パールのワンダースリムを放り込む。

10分程度したころ。。。


コツッ


よしっ!待ってました、とばかりに電撃あわせ。引きもそれほど強くなかったのであまり長く遊ばず一気に引き寄せる。


ワンダースリム70に40cm。ルアーとともにサイズダウン(?)


狙い通りに出すのは何度味わっても気持ちいい。サイズも欲しいがそれだけではない。点と点が結ばれる瞬間。ここに価値があると思うわけである。

そんな価値をさらに見出すため、次はこの時期旬となるルアー、ニョロニョロをチョイス。これは先日釣果をあげたので期待度は高い。ひとつのパターンであれこれ試しておく為にもあえてニョロで攻める(きっとニョロで出なくてもワンダーで出せるだろうと思ってたので)。

だいぶ潮が早くなってきた。

バチはそんなに泳ぎは早くないはず。だがこの潮流とこれまでのキャストポイントだと明らかに暗部に入ってしまう。リトリーブスピードをあげれば違和感を与えてしまうのでは??
そんな事を考えた結果、明暗境界で長くアピールするのではなく、やや離れたところからU字のピンポイントで誘うようアプローチ。そして。。。


コンッ


狙い的中!一本フックながら今回は一発でフッキング。
引きは弱い。エラ洗いを1回出されたが、一本フックなのでトレブルのように暴れられても次のフックが掛かることは望めないので丁寧にやり取り。
そして無事ランディング。


サイズがあがらなくなってきた。ニョロニョロに41cm。


だんだんとサイズが小さくなってきた。おそらくこの潮周りで着いた群れも40台から50前半程度だろう。金曜からあげ続けているので先に釣れた大きいサイズはスレてしまい、それまで捕食に不利だった小さい個体にシフトしているってかんじだろうか。

バチも食ってるのか。。。ならば。
ということでニョロニョロ続投。時々バイトはあるがかなり浅くて乗せられない。そしてまた10分程度したころ。。。


コッ


無意識にロッドを振り上げ、うまく乗った。


今回は先ほどより引きがいい。やや強引に引きずり出し、明るく開けたエリアでやり取り。ロッドを下げるが魚は表層をひた走る(ちょっとビビりました)。
なんとかエラ洗いをかわし、手前でしばらく遊んで無事ゴロタにランディング。


ニョロも調子UP?43cmをゲット。サイズはなかなかあがらず。


やっぱりショートバイトだったのか、テールフックが口の先っぽになんとか引っ掛かっていた(あぶないあぶない。。。)

とりあえず今日もニョロニョロで獲れた。
狙い通りの結果に満足。ということで一度小休止。サイズはでてないが、立て続けの4本の後の一本はうまい!

ところどころ出ていたボイルの数が時間が経つにつれ、徐々に減ってきた。そろそろ時合いも終わりかな?
ということで、一本つけ終わったところで再度ワンダー80に替えてキャスト開始。

そして5分後。。。


クイッ!


反転してくれたおかげか、向こう合わせでフッキング。あとはそれまでと同じようにやり取り。引きも弱かったので苦もなくランディング。


ワンダー80にギリギリ40cm。だいぶ手馴れてきた感じ。


スタートから約1時間半で5HIT5GET。かなり調子いい!
この調子でガンガンいきたいところ。これまでシーバス釣行での最多GETは5本。今日はさらに上にいけるかも。。。


・・・・・・・・・


と思ったのは大きな間違いだったのか。。。その後何度かショートバイトはあるが乗らず。時間が経つにつれ、アタリもなくなり、2時間はひたすら投げ続けるだけでシーバスによるロッドの撓りを感じる事はできず。
ホントはもう少しはやく見切りをつけてポイントを変えようと思っていたのだが、3日で16HIT15GET。なかなかこのポイントに見切りがつけられない。
結局見切ったのは22時過ぎ。

車に戻り、一度携帯を見てみる。

「あれ。。。夜行人さんから電話あったのか。」

そういや昨日納竿としたとき、「ではまた明日」といったのに来なかったなぁ。。。

そんな矢先、また夜行人さんから電話。電波の状況が悪かったのか、一度切れたのでこちらからかけ直す。

夜行人さん:「おう!京浜運河で65が出ました。」
私:「マジっすか!?おめでとうございます」
夜行人さん:「そっちは有明?」
私:「また5本獲ってます。時合い過ぎたみたいなので移動しようかと。京浜運河やっぱ出ましたか」
夜行人さん:「でもボイルは一瞬だったよ。」
私:「そうですか、じゃ、東海方面でもいってみようかな。」

ということで京浜運河の下流域で合流することになった。先々週同様二日続けての釣行。
しかし65cmかぁ。。。こっちは数釣るために同じポイントを3連続で狙ったが、サイズUPを図るならやっぱポイント選びってことか。。。数も大事だが、やっぱりサイズも欲しい。やっぱこの人は凄い。。。

城南島のトンネルをくぐり、京浜運河に急ぐ。が、私はポイントを間違えて夜行人さんにナビしてもらいながら合流。このポイントは私は初。やはりこの人、相当はまってると見た。



さすが夜行人さん。いろんな場所知っとりますなぁ。。。


ロケーションは確かにかなりいい感じ。だが、すでに潮流は緩やかになっており、魚ッ気があまり感じられない。
そんななか、夜行人さんはセイゴを一本、そしてかなりの引きの一本をかけてたらしい。だが、相手の方が一枚上手だったのかあえなくフックアウトとなったようだ。私は初ということもあってポイントをいまいち絞りきれなかった。ま、いずれにせよ、さすが夜行人さんってとこでしょうか。。。

魚ッ気が感じられなかったので私は一度運河の本流に移動することにし、夜行人さんとここで別れた。


本流についてみるがこちらもほとんど流れがない。
しばらくキャストするがそこら辺でボラが跳ね回っているので、ボラの襲撃に遭うのも嫌だし、すでに15本獲ったので気分的にはかなり満足。ということで24時半で撤収。

さすがにタモ無しで15本獲ったので毎度シーバスの口に左親指を突っ込んだためか、指はボロボロ。すでに皮がむけて血がにじみだすまでになっていた。。。。


さすがにシーバスの口に15回突っ込むと親指はボロボロ。。。


ま、シーバスアングラーの「勲章」っていったところでしょうか。。。
翌日も、翌々日も出撃したいところだが、遊んでばかりいても脳みそが腐ってしまうので明日からはメリハリつけてせこせこと働くとしよう。って実際週が明けると遊んでられる状況でないってのがホンネだが。。。

次回の出撃は3/24か、25か。まだ年休が残っているのでどちらかはまた休ませてもらう予定。きっとバチ抜け全盛になっているはず。この潮周りはこれまでにない15本という釣果。私のこれまでの実績からすれば十分爆釣といえる結果。次の潮周りもそうさせてもらいたいもんだ。


3月12日(土)
有明

昨日はすぐに雨もやみ、いい思いができた。

が、今度は寒気&強風という悪条件。天候はなかなかこちらに味方してくれない。だが、これをうまくかわすのもポイント攻略のひとつであろう。これは経験を積み上げていくしかない。
北風に比較的強いポイントは今の私で知る限り3箇所。そのうちのひとつ「有明」に今日も出撃。
この時期は下げ潮が比較的釣りやすいといわれているが、特等席のポイントを確保する為、満潮1時間前にポイント到着。辺りはメバル狙いのアングラーがちらほらいる程度。

早く着いたものの、まだ潮が動き出すまで1時間半はあるだろうし。。。さて、どうしたもんか。。。
ビッグサイトからの連絡船がまだポイントを行き来している。ラインをガイドに通し、スナップにはとりあえずヨレヨレを付け、手前の明暗に放り込んで釣ってる振り(まだ釣れると思えなかったので)。連絡船が橋を通り、ポイントが一度掻きまわされる。スクリューで巻き上げられた水がだいぶ落ち着き始めたころ、ふと明暗部を見てみた。

モワッ・・・

あれ??すでに臨戦態勢か?
そのポイントは潮が動き出すまで撃ちこまないつもりだったが、ものは試しに撃ってみようと、ワンダー80に替え撃ってみた。ワンダー80はうまいこと北風に乗り、かなり沖まで飛んでいった。やや境目から離れたところに着水。どうせ潮も動いてないだろうし、と思っていたのだが風の影響のためかラインスラッグは緩やかながら徐々に明暗に寄っていく。

あれ?沖はすでに潮が動きつつあるのか?

1投目を巻き終え、再びキャスト。今度も風に乗りよく飛んだ。1投目より境界部に近いところに着水。まだ潮が緩いのでスローリトリーブでもワンダーは暗部に潜り込まない。先日からのポイント攻略でなんとなく見えてきたのだが、暗部に入ってしまうとシーバスは出にくいように思える。明暗の境の明るい側を通してU字を描くかって時に「ガバッ!」っと出てくる感じだ。2投目もそんなコースをトレースしていたが、正直まだ当たると思っていない。

そして、


クンッ!


!!
反射的にあわせていた。
マジでかぁ!
うまく乗った。当たると思っていなかったので正直驚き。が、せっかく乗ったので逃がすわけにはいかない。引きを十分楽しみ足元に引き寄せる。


2投目でいきなり54cm。こいつはマジ予想外。


どうやら魚はスクリューで掻き混ぜられても平然と捕食しているようだ。
計測して写真を撮り、ブツ持ち撮影をしたところでリリース。ホッとしたところでアクシデント発生!
デジカメを柵の支柱においていたのだが強風にあおられてゴロタに落下!

ア゛−−−!

慌ててデジカメを拾いに行く。するとレンズが。。。
撮影モードになると収納されていたレンズがまっすぐ出てくるのだが、ゴロタに落ちた衝撃でか先端のレンズホルダーがとんでもない方向を向いていた。

ま、マジかよ。。。
また壊しちまった。電源をON/OFFしてみるが本来しまわれるはずのレンズが斜めの方向を向いているのでしまわれない。液晶ディスプレイは割れていなかったがレンズがとんでもない方向を向いているので真っ暗な画像しか映っていない。。。

どうせ壊れたんなら。。。

と強引に手持ちのプライヤで曲がったレンズを押し込んでみた。

ガチッ!

見た目は元に戻った。さて、電源を入れてみるか。。。
恐る恐る電源を入れてみる。意外にも復活!落下したときとプライヤではめ込んだ傷は残ったがいちおうカメラとしては機能するようだ(以下の写真が撮れたのが何よりの証拠)。オリンパスさん、丈夫に作ってくれてありがとう!


カメラが問題ないか試し撮りをしているところで背後から声が聞こえた。

「・・・ぉ−ぃ!」

???

「おーっす!」

ん?・・・あぁ、夜行人さんか。

私:「どうも。」
夜行人さん:「なんか昨日調子よかったらしいじゃん。」

GETBOOKかここを早速見てくれてたようだ。
すでに先ほど一本獲ったことを報告。さすがに驚かれてた(って私自身驚いてましたので)。

夜行人さんも準備を済ませて下りてきた。ちょこっと情報交換したところで先々週同様二人してポイント攻略。
特等席には私が先に入っていたのでとりあえず早く一本出してから譲ることにしよう。といってもまだ満潮に到達してない時間。まぁ時間はまだまだありそうだ。

しばらく投げ、ほぼ満潮に到達。潮は風の影響で緩やかな流れがある。
この流れにワンダーを乗せ、明暗に隠れているシーバスを誘う。

ドンッ!

うわっとッ!
ラインスラッグからして明暗から離れだそうとしたあたりだろうか、ドバッとでた。夜行人さんに「来たぁ!」と伝え、あとは魚をばらさないよう気をつけて引き寄せる。さすがに人が見てる前でバラすのはちょっと恥ずかしい。
引きを楽しみつつ足元まで引き寄せてみると、ワンダーの頭が見えるだけでほぼ丸呑みされていた。

シーバスをぶっこ抜き、特等席を夜行人さんに譲る。
こっちは1枚写真を収め、飲み込んだフックを外すのに一苦労。エラにテールフックが引っかかってしまったせいで出血していた。


ガッチリ飲み込んだ46cm。出血したので即リリース


ホントかどうか知らんが魚は出血したら水に浸いてたほうが早く止血するらしい。ということで急いでリリース。
そのまま沖に戻っていったが無事であって欲しいと願うばかり。
一息ついて次のポイントを探す。といっても魚が着いているのは明らかに明暗部。夜行人さんが特等席で攻めているので私はその奥を狙おうと上流側からさらに飛距離がでるヨレヨレで再開。北風に乗って予想以上の飛距離が出る。夜行人さんは表層直下を攻めているのでこちらはその上流側でややレンジを下げて探る。

しばらくして、ヨレヨレをカウントダウンしているところで夜行人さんを見やると、ちょうどフィッシュオンしたのかロッドが撓っていた。

おお!来ましたか!

お祭りにならないようやや急いでラインを巻き取り、夜行人さんのファイトをうかがう。エラ洗いを途中だしながら楽しそうなファイト。十分引きを堪能したところでランディング。掛かりどころが悪かったのかこちらはさっきの私の一本より出血が激しい。なにか手伝おうかと思ったが夜行人さんも経験豊富なアングラーなのでそれは当人に任せ、一本ずつでポイント交替ということで私は特等席に入らせてもらう。
(残念ながら夜行人さんの一本はお亡くなりになられたようす。。。アーメン)

ワンダーに替え、たまにくるショートバイトを乗せられない中、30分くらいしただろうか。
「ビンッ!」とティップに衝撃が伝わったと同時にロッドが撓る。

「またまた来ました!」

夜行人さんにHITを伝え、あとは自分の世界に陶酔。シーバスを上流に促しながらポイントを夜行人さんに譲る。
手前数mのところでランディング前の引きを楽しませてもらい、無事ランディング。


おしい!48cm。今日はワンダー80が調子いい。


今日も猛打賞。出撃するときは毎度このくらい釣れてくれればよいもんだが、こればかりは分からない。まだまだ時間もあるし、もう少し楽しませてもらおう。
夜行人さんがポイントに入っているのでその周りを行ったり来たり。上流側でヨレヨレを流してたが今日は明るいエリアでのボイルが見られなかったのでこっちはあきらめ橋の明暗の直下に入って夜行人さんが狙っているポイントより岸側の明暗を先日購入したワンダースリム70で狙ってみる。橋脚の手前側に着水させ、あとは流れに乗せて明暗の境を泳ぐようにリトリーブスピードを調整。最近思うのだが、ステディリトリーブよりもトレースコースの方が重要な気がしている。夜はスローってのがシーバシングの定石だったりするが、ルアーのトレースコースがずれるくらいだったらスピードを変えて狙いたいコースをなるべく保った方がよいように思う。

そんな事を考えながら夜行人さんの邪魔にならないよう気をつけて手前側を狙うこと10分。
ワンダースリムが目視できるところまで寄ってきた。コースは境界部から30cm程度明るい側。そこから引かれるラインに任せてワンダースリムがコースを変えて1秒あるかないか。暗部から「ドバッ!」っと何かがワンダー70に向かって飛び出てきた。ホント、一瞬の出来事。その直後その飛び出てきたものは錯乱したように暴れだす。

「ヒットぉ!!」

こっちはバイトの瞬間を直に見ることができたので興奮気味。さすがに夜行人さんは「まじかよ・・・」と驚いたようす。
サイズはやや小さいことをすでにこの目で見ていた。一気に暗部から引きずり出し、フックが外掛かりしているのを確認しゴロタへそのままランディング。

ワンダースリム70に暗部から「ガバッ!」っと43cm。


シーバスはほとんど橋脚間の流芯にいるんだろうと思っていた。とちゅう何人かのアングラーが割り込んできてこのポイントを狙っていたがまったく出る様子もなかったし。。。
ここで出せたのがちょっと嬉しかった。サイズはどうでもよい。周りがさんざん狙ったポイントで出なかったのに自分に出せたことが嬉しかった。特にアクションは与えていない。ただ巻きながらワンダーが境目のちょい明るい側を泳ぐようにコントロールしただけ。

狙い通りに出せた一本は闇雲に獲ったスズキ級よりも価値が高いように思える。
こんなふうに一歩ずつ経験値を高めていければもっと楽しくなるんだろうな。。。

そんな事を考えながらタバコに火をつけ、夜行人さんが狙っている姿をしばらく見ていた。


同じポイントをしばらく狙うがもともとのストックがなかったのか次が来ない。夜行人さんもさっきからアタリがきてないよす。寒いこともあってところどろこ集中力がとぎれてきた。そんなとき夜行人さんが、「こっち入っていいよ。」と声をかけてくれた。こっちも集中力を再度高めるため、いちどこのポイントに入れてもらえるのはありがたい。

ということで、お言葉に甘えてエントリー。

巻き込む風が右に左に吹いてラインスラッグが思うようにでない。最初はポイントの流れを確認。次の数投は風に邪魔されてラインスラッグを境界に送り込めず。

そして、5投目。キャスト時ちょうど風が弱まった。ラインは風にあおられず着水したポイントと私を結んだわずかに下流側に落ちた。
「いい感じだ!」

ラインは徐々に明暗に寄っていく。ルアーの重みを感じながらギリギリの明部を引いてくるイメージでリトリーブ。


コツッ!

っしゃー!!
待ってましたとばかりに電撃(?)あわせ。コースがよかったので集中できてたのがよかった。
やや引きは弱い。ポイントを荒らさないように一気に引きずりだす。シーバスを寄せながら足場を確認しながら移動。一本でたので夜行人さんにポイントを譲るためだ。さすがに夜行人さんも驚いたようす。譲ってもらってから10分経つか経たないか。足元でちょこっとこいつの体力を搾り、ゴロタにそのままランディング。


夜行人さんとポイント交替しながら5投目で仕留めた43cm。


しかし、昨日に続いて今日も5GET。なかなか調子がいいかも。
その後夜行人さんが誰かと電話していた。タカマツさんだったようだ。しばらくしてタカマツさんも合流。タカマツさんと会うのは昨年のGW以来かな?タカマツさんもどうやらウェーダーを持ったようなので今シーズンは少なくとも3人で多摩川ウェーディングはできるかな?keyさんも買うようなこと言ってたし、だいぶウェーディングシーバスが楽しくなりそうだ。

その後この特等席でタカマツさんに投げてもらったが時合いが過ぎていたのか、あたらない様子。試しに私も入れてもらったが魚ッ気が感じられない。
かなりの寒さでちょっと前から足が震えてきていた。まぁ5本も獲れたし、個人的には満足したのでやや早いながら二人に「そろそろあがります」と告げ、納竿とした。

その後夜行人さんとタカマツさんはどうだったかな?


3月11日(金)
有明

この日は年休消化。だと言うのに朝起きるとすでに雨。こういうときばかり天気予報が当たって困る。。。
せっかくダイワのカレンダーを見て決めた年休なのに。ロッドを振るかどうかは現場で決めるとしてとりあえずタックルを車に積んで出撃。新規ポイントを開拓しようかと思ったけど、結局出向いた先は先々週同様「有明」。

お台場に入ると帰宅ラッシュで予想以上の渋滞。おかげでポイントについたのは18時半。
まだ雨は降っている。が、だいぶ雨足は弱くなった様子。ということで先代のスキーウェアを着て雨対策万全でポイントに立つ。さすがに平日、まだ誰も居ない。

予定より遅れてついたため、すでに潮は動き出している。
水面は・・・おおっ!

モワッ・・・

ゴヴァッ!

あちこちでボイル、ライズが起こっている。

こりゃ大変だ。さっさと投げねば。
急いで準備を済ませ、先月同様ワンダー80で攻める。この日のタックルは久々のセルテート。最近ひたすらエアリティで出撃していたが、理由はセルテートにどのラインを巻こうか決めきれてなかったから。実は前回の出撃でかなりのライントラブルに見舞われ、ほとんどラインがなくなっていた。3日前にBarkleyのFireLineに巻き替えてたのだが予想よりラインが細いのかスプールはスカスカ気味。まぁ仕方ないということで持ってきたが、飛距離はいいし、ライントラブルもでないし、意外と相性がいい。

めいっぱい振りかぶってワンダーを飛ばす。ボイルが起こった横を通ってるはずなのだがアタリがこない。
粘ったがショートバイトが1,2回あった程度だったので表層ギリギリを狙おうとナイトレイドに替える。
が、こちらはもっと、というより全くアタリがない。

しかたなくワンダースリム90に替え、再度ゴロタに乗る。このときすでに雨は止んでいた。
まだボイルはある。深呼吸してワンダースリムをつけたロッドを振りかぶる。さすがスリムなだけあってか飛距離がいい。着水点は明暗の境界から2m程度。ミディアムスローで引き、明暗にかかるかというところで、

コンッ

反射的に合わせを入れる。

うまく乗った!

最初はそこそこ引いたが見る見るうちに抵抗する力が弱くなっていく。30cm程度か、あるいは今シーズン初外道のボラか。。。だが、この一帯ボラジャンプはなかった。前者か?
そんな事を考えながら手前まで引き寄せる。食い損ないだったのかフックは口に掛かっておらず、下あごのエラ蓋の付け根辺りに外掛かり。

「シーバスだったがあぶないあぶない。さっさと取り込もう。」

ということで急いでハンドランディング。


ショートバイトながらワンダースリム90が41cmをつれてきた。

さほど引きを楽しめなかったが、まぁ一本は一本。気持ちよくさせてもらった。

時合いを逃すまいと、一本つけずにそのまま再開。これまで1回の釣行で一本や2本というのはその一本に満足し、時合いが過ぎてしまってたのでは?ということを少し前から考えていた。
ワンダースリムを再度放り込み、ショートバイトを逃すまいとラインの流され方を見ながら右腕は「コツッ」っという感触を捕らえるべく集中力を研ぎ澄まされている。

・・・・・・

肩すかしはいつものこと。何度も投げるがあたりにボイルはあるのにアタリが来ない。
うーーーん。。。分からん!とりあえずルアー変えてみるか。

ということで取り出したのはヨレヨレ。今日はノーマルイワシカラーからスタート。
ラインの相性がいいせいかこれまたかなりの飛距離。

そして3投目。境界から30cm程度のところに着水。ラインスラッグを今回は作らずやや早いリトリーブでなるべく暗部に流されないようにコントロール。そして以前までルアーが着水していたあたりに差し掛かったところで

ゴンッ!

来たよー!

一気に引きずり出そうと強引にラインを巻き取る。が、相手も負けじとエラ洗い連発。
ビンビンに張り詰めたラインから伝わる生命感。この感触がたまらない。
今回も軍配はこちら。さっきよりちょっと大きいかな?ってくらいだがしっかり口の中にフックが掛かっていたのでラインを持ってぶち抜く。


ヨレヨレにひったくるバイト。サイズは45cm。


ゲームながらも食う食われるという生の原点(って食わんがね)。
こんな遊びに出会えたことに感謝するばかり。海釣りっていったらたいてい釣った魚を食べるためにやるのだろうが、私にとって、ことシーバスに関しては99%ゲーム。なのでほとんど持ち帰らない。
前から言っていることだが、「いつまでも遊べるように」がモットー。自然を相手にする趣味は自然の余力の範囲内でやるべき。ということでコイツも2枚ほど写真を撮らせてもらってそのままリリース。元気に泳いでいった。


ここらでとりあえず一服。
雨上がりの湿った風だったが珍しく「気持ちいい」と思えた。


つけ終わったところでヨレヨレから再開。

今回も会心の一投。かなり奥の方に着水。また明暗の境界付近に着水。飛距離が出た分ラインスラッグもだいぶ出たので急いでラインを巻き取る。そしてルアーにかかる水の抵抗を感じた直後。

ゴツッ!

再開一投目からまた来たか!?
予想外のアタリに合わせは入れていなかった。が、ひったくるバイト&反転ですでに乗っていたようだ。今度はさっきより力強い。感じからすると50cmは越えている感じ。水中でヘッドシェイクしている様子がラインから伝わる。
リールをジャカジャカ巻くがドラグが先に利いてしまい、魚がなかなか出てこない。魚は少しずつ寄ってくるが途中エラ洗い出したり、潜ったりで暴れ放題。しばらくこのやり取りを堪能し、なんとか引き寄せた。
ラインを持ってぶち抜いた直後。

ブルブルブル!・・・ツンッ! ドカッ!

抜きあげた直後、暴れだし、フックが外れて50cm強はあるシーバスはゴロタに落下。そしてゴロタを転がって着水。。。
「ありゃりゃ。落っことしちまった。。。ん?やばい。掴める距離じゃない。。。」
さすが流線型のボディ。着水したときアタマから落ちたので「にゅるっ!」っといった感じで距離が出てしまったようだ。しかも問題はもうひとつあった。ゴロタに落ちたときの衝撃でか、気を失っているようす。ひっくり返って動かない。
さらに最悪なことに、ここ最近このポイントに立つときはゴロタ場ということもあってタモ網は車の中。
手は届かんし、シーバスはひっくり返ってるし。。。ロッドで引きよせようとしてもうまくいかん。。。
しばらく魚を引っ掛けようと頑張ってみるがこれが意外と難しい。

そんなことを1分程度続けた頃だろうか。尾びれが動き出し、もがいて何とか体勢を立て直そうとしていた。しばらくそれを見守り、なんとか泳いでいくところを見届けた。
嬉しいような、悲しいような。。。ま、コイツの歯型を左手の親指に刻めなかったが楽しませてもらったし、無事泳いでいったし、これでよかったとしておこう。

ホッと一安心したところで再度一本つける。

そして再開。
が、その後ヨレヨレにバイトがなくなった。

仕方なく、バチへの関心を確かめようと久々ニョロニョロをチョイス。雨上がりですこし濁りがきいていたのでパールカラーで挑む。
しばらくするとそれまで消えていたボイルがまた湧き上がり始めた。バチを演技しようと今度は明暗よりやや上流側から流されるバチを演じて引いてくる。10分程度投げたところで、

コッ!

来たぁ!

が、あえなくフックアウト。やっぱり一本針。トレブルフックのように簡単には合わない。
しばらく投げていると再度、

コッ!

ちょっと間をおいて軽くロッドを引く。今度はうまく乗った。
と思った途端エラ洗い。引いたロッドを急いで前に出して対抗。一本針なので慎重にやり取りし、今度はシーバスを気遣って無事ランディング。


ニョロニョロに51cmHIT!いよいよバチ本番か!?


今度は大事にランディング。写真も両手持ち。

さっきまでは整備された護岸から「ボチャン!」と落としてリリースしていたが、今回はゴロタ場の下までおりてそっとリリース。しばらく周囲をウロウロしていたが、すぐに深場へと戻っていった。

時合いは逃すな!
ということで、すぐに再開。アタリは何度かくるが、さすが一本針とでもいうべきか、なかなか乗らない。

そしてしばらくして、

コッ!・・・ギュンギュンッ!

向こう合わせで乗っていた。こいつは今日一番引き。ラインは橋の暗部まで引っ張られた。
やや強引にロッドを引き上げてもエラ洗いせず。ちょっと?違う魚?
心配になったが、近寄ってきたところでほっと一安心。今回もシーバス。
だいぶお疲れになったようで、最後はこちらに身を任せてそのままゴロタ場にランディング。


またもニョロニョロ。本日MAXの55cm。


陸にあげたてからほとんど動かなかったのでなるべく弱らせないように急いで水場に戻り、蘇生作業開始。30秒ほどしてようやく尾びれを振り始めた。そしてさらに30秒ほどして。
「バシャ!」
私に水をひとかけして戻っていった。
お礼とよぶべきか、一発仕返しというべきか。きっと後者なんだろうな。。。
気を取り直してニョロニョロ再投。が、先ほどまであがっていたボイルは消えていた。

すでに時間は22時を回っていた。だいぶ潮も下がり、潮流にさっきまでの勢いはない。ボイルは時々見られはするが、さっきまでの威勢のよさはない。
なのでこちらもレンジを変更。再度ヨレヨレで勝負を挑む。しかも今度は着水後すぐリトリーブするのではなく、ちょいと沈めてみよう、と。
今度は村岡さんのBlueBlueカラーをチョイス。コイツは昨年初夏の朝マヅメにかなり調子を出してくれたが、それ以降サッパリ。。。
まぁそんな事は気にしなくていい。釣れるときは釣れる。釣れないときは釣れない。

ヨレヨレをスナップに取りつけ、大遠投。5秒ほど沈めリトリーブ。あたりはない。
再度同じポイントにキャスト。今度は8秒ほど沈める。そしてリトリーブ。トゥイッチは居れずただ巻き。そして、

ゴンッ!

またもひったくるようなバイト。こっちの合わせが利いたか、向こうあわせかよく分からんが、魚はちゃんとラインの先に居る。「このレンジだったのかよぉ!」と独り言を言いながら魚とやりとり。
一気に引き寄せ、手前5m程度のところでしばらく遊ぶ。



ヨレヨレ(BlueBlue)をガッチリ咥えた50cm。


この日すでに6HIT5GET。実は一回の釣行で5GETというのは初。もうすでに満足。
が、その後どうようにレンジを下げて辺り一帯を探るがいよいよアタリは無くなった。

上げ潮も頑張ってみようかと思ったが、明日もあるし、今日はこの辺で納竿としよう。

しかしまだベイトが完全に見えんなぁ。
ヨレヨレはひったくるバイト。ワンダー、ニョロニョロは吸い込むようなショートバイト。両方いるのかな?

帰り道、五反田の一風堂で赤玉玉子入りに替え玉をご褒美。
ってなんの褒美??




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