July 2005


7月31日(日)
有明

今日は本気モードではない。

珍しく電車でお台場へ。
せっかくお台場に行くので「もしかしたら。。。」ということでカバンにはレッドシャフトを装備。
もちろん試すのは先日のパターン。

南風がかなり強くなかなか思い通りにルアーを放り込めない。

投げては巻き、をくり返すが2度ほど反転をくらい、結局アタリはなし。
気になったのは前回より潮色が茶色くなってたこと。前はもう少し澄み気味だった。濁りが効きすぎると追いきれないのかなぁ?

やはり自然を相手にしているので思い通りにはいかんもんです。と今更ながら再認識させられた。

辺りは完全に陽も暮れ、結局ボーズ。。。
となりそうなところだが、日暮れから駅までの帰り道、以前まっちゃんが見つけたパターンで、


うまくパターン2段構えでボーズ逃れ。よかったよかった。


目ジャー30cmのセイゴながら久々ベイスラッグで獲った一本。(一本っていえるサイズじゃないですが)
新パターンでは出なかったが、ここ有明ではまっちゃんが見つけたもうひとつのパターンがある。2つのパターンがあればどっちかでは出てきてくれるってところかな?

しかし、新パターンで反転されたのは悔しい。てっきり食い上げばかりだと思っていたのだけど、しっかりチェイスされていたってことか。つまりは見切られたわけですな。。。「抜き」のアクションで食ってこなかったのはまだまだ技に磨きをかけなきゃいけないってことかな?


7月29日(金)
多摩川  &  13号地


もちろん、平日なので今日は出勤日。


これを喜ぶ事についてはやや疑問に思う心もあるので小さく喜んでみる。まぁたいていの日本人なら分かってるだろうけど数日前に

台風が来たんです!

待ってました、このときを。
ちなみに当日はアメダスが私のPCではほぼ終日立ち上がってました。それから京浜河川事務所のライブカメラも。
奥多摩エリアは台風通過時レーダーは真っ赤。一時的に30mm以上の大雨。帰り電車に乗るときにみた掲示板は「青梅線、御岳-奥多摩間運転見合わせ」
確実に降っとりますよ〜!

ただ週のど真ん中に訪れた台風なのですぐにいけるわけではない。前回の爆釣より激流になっているだろうし、なにせ仕事が立て込んでいる。ただ、週末になるとこれを期待してわんさか集まってくるだろう。
ということで狙う日は今日この日に定め、それまでになんとか仕事をこなしておく。この日を選んだ理由はもうひとつある。keyさんが年休充当日なのだ。なので前回の爆釣を一緒に再現させましょという魂胆なのです。
さらに言うと他にもこの台風を喜んでおられる方々がいる。フッキングクラブだ。
夜行人さんもこの日に狙いを定めていたようだ。
フッキングクラブのほかのメンバーのレスはなかったのでとりあえずこの3名は確定。

そして当日の朝を迎える。
これまた不思議であるが3時間足らずの睡眠にも関わらず起きれるんである。

すでに夜中のうちにタックル類はオデに積み込んであったので起きたまんまでそのまま出撃。
keyさんに伝えた時間よりやや早めに到着。オデからチャリンコを下ろし、ウェーダーとロッドをかついでいざポイントに向かう。

ポイントに到着。が、予想外な光景が。
予定していた立ちこみ位置はあまりの激流。前回以上に上流域に雨が降ったせいか水門の開き方がいつもと違った。陸から見ていると瀬に乗ったら明らかに流されるだろう激流。とてもじゃないけどウェーダーに足を通す気になれない。自然を相手に遊ぶ以上、危険の見極めも自分の力量なんである。こりゃ、今日は入れなそう。そう諦めはするがせっかく来たので陸から投げてみようとタックル準備。
準備している間にアングラー一人がウェーダーをすでに見にまとってエントリー位置に立っていた。
「危険だなぁ。。。」
そう思っている間にも果敢にエントリー。
だが、さすがにこのアングラーも身の危険を感じた様子。沖に10mほど進んだところで戻ってきた。
(それほどの濁流だったのです)
仕方なく、陸から一番効率よく狙いそうな位置に立ち、上流に濁流に、流れに負けない重ためのルアーをチョイス。マールアミーゴの24gを取りだして濁流に放り込む。だが、これでもまだ軽い様子。あっという間に下流まで流されていく。だが、今日はこれ以上重たいルアーを持ってきていない。(というか、これ以上重たいのはサーフジギングように買った35gのシーフラワーしかない)

流れに負けないようにリトリーブスピードを上げ、なんとか濁流で泳がせようとするがなかなか思い通りにいかない。

しばらく投げていると夜行人さんが到着。
夜行人さんもすでにウェーダーを履いて着ていたがポイントを見てさすがに諦めた様子。私同様陸から濁流めがけてバイブレーションを放り込みだした。
(ちなみにあとで分かったことだがkeyさんは完全に熟睡、寝坊したそうです)


しばらく二人して濁流にバイブレーションを放り込んでいたが思うように出ないので私は狙い位置を変更。
沖目をよくみてみると橋脚にもその濁流がぶつかっていた。
だが、そこまではかなりの距離。とりあえず表層からねらうべく、遠投に最適なペンシルベイト、ヨレヨレを取り出し、これでもかとフルスイング。だが、残念ながらヨレヨレでも橋脚までは届かない。
ヨレヨレは14gしかないので、さらに重たいルアーを選ぶ。あとはマリアオフィスのムーチョルチアかラ・フェスタ、それとバイブレーションのマールアミーゴかBay Rufバイブのみ。
いきなりハイプレッシャーなアクションをかますバイブレーションは避け、ムーチョルチア18gを放り込む。フルスイングでようやく橋脚のちょい奥に届く。橋脚の手前5mほどに落とし、あとは濁流に乗せて橋脚の鼻っ面をかすめ橋脚のヨレに着いているだろう個体を引きずり出そうと試みる。

が、

ムーチョルチア数投目、振りかぶってラインにかけてた人差し指を離した瞬間、

ブチッ!

オルブライトノットの結びコブがやや大きかったせいかガイドに引っかかってそのまま結束部からちぎれてムーチョルチアだけすっ飛んでいってしまった。。。
(ロッドは無事でした。。。よかったよかった)

仕方なく、ラインシステムを組みなおし、最後に残った橋脚まで届くジグ、ラ・フェスタをスナップに取りつけ、しばらく投下続ける。
さすがにいつもと違う狙い方なのでなかなか爆釣とはいかない。
すでに時計も6時を回り、夜行人さんがいったん車を河川敷に入れにいこうとポイントを叩きながら戻るとのこと。

私はその時間も惜しんでラ・フェスタを続投。橋脚のちょい奥に落とし、橋脚をなめるように通す。そしてヨレにぶつかってラインの流され具合がそれまでよりやや速くなったところで、


ゴンッ!


そのエリアは立ち込めるほど浅いポイント。「根がかりかな?」と思った直後に生命感ある振動がPEラインから伝わる。
HIT!!

生命感が伝わった途端、ドラグが久しぶりに悲鳴をあげた。右腕にずっしり乗る感じからして60UPは確実。
というか、以前より比較的強めのドラグ設定にしていたのにそれでも緩かったと思えるほど鳴りまくっている。
「こりゃ、来ちゃった!?」

もしかすると、80UPかもしれん。そう思えたので念入りに追いあわせを「ガン!ガン!」とかます。
ラ・フェスタについているフックはジギング用のアシストフック2本だけ。できれば2本両方とも掛けておきたい。そう思ってテンションがしっかり張っているところでロッドを右に左に振り上げてなんとか2本掛かるように試みる(多少無謀なところもあるけど)。

夜行人さんがそろそろホントに車に戻りそうだったのでラインの先から伝わるヘッドシェイクをかわし、夜行人さんに「HIT」を伝える。しばらくやり取りをしたあと、ようやく岸際まで寄せて魚体を確認。
「こりゃ、でかい!」
丁寧に最後のエラ洗いをかわし、うまいこと階段の間の溝からズル引きランディング。


やりました!橋脚ストラクチャパターンで今年初の70UP!

さすが72cmの川鱸の引き。とてつもない手ごたえに大満足。


いつもと違うポイントで、従来のアプローチで獲れたことに大満足。「がぶっちょ」も確かにいいけど、こういう狙い方の方がなんかとっても正攻法という感じ。やっぱストラクチャゲームですよ!(もちろんがぶっちょもひとつのストラクチャゲームですけど)


背中出してだらしないですが、リリース作業中。元気に戻っていった


夜行人さんにカメラ託してたらこんな画像もあったのでご紹介。
私のシーバスゲームの99.9%はリリーススタイル。獲った魚をむやみに殺めたりしない。それはこの遊びを末永く続けるために自分ができることのひとつ。足場の低いところではこうやってエラに水を通してやり、元気に泳いでいくのを見守る。ルアーに反応する個体はよく全体の1〜2割と言われている。ルアーに反応してくれる遺伝子を少しでも残してやろう。そう願ってこれからもこのスタイルを守っていく(ごく稀にキープすることもあります。やっぱ高級魚だし、美味いし)。

その後、夜行人さんが車に戻っている間に橋脚に同じアプローチを繰り返してさらに2本HIT。この2本もかなりの引きでサイズも60UP確定。だが、両方とも岸まで寄せながら取り込み寸前でエラ洗いを繰り出され、バラシ。。。
ま、その力強い引きを楽しませてもらったので悔しいながらも満足としておこう。。。

しばらくして夜行人さんも戻ってきて、二人して橋脚付近を狙い続けたが、私はすでに3HIT1GETに満足し、帰宅、出勤とすることに。夜行人さんはもうちょっとだけ続けるようす。
夜行人さんに「お疲れさまでした」と告げ、一足先に会社に向かった。
もちろん朝から気持ちいい引きを味わえたので仕事もバッチリ。。。というか、寝不足と、常時フルスイングと、3本の川鱸の引きに対抗したのでヘロヘロになりながら。。。でもちゃんと仕事はこなしましたよ。リゲインに頼りましたがね。。。




実は。。。



この日、続きがあります。。。



それは。。。



「先日見つけたメソッドをさらに試してみよう@湾奥大場所」


先に書いたように、この日keyさんは年休。朝マヅメkeyさんはお寝坊さんだったのできっと夕マヅメは元気なことでしょう。私は。。。


さらにもう一本リゲイン飲んで夕マヅメに挑むことに。


実はkeyさんにこのメソッドを見てもらうことに。おそらく今日向かうポイントもこれが利くはず。そう信じて定時退社、そのままkeyカーに拉致られ羽田経由で湾奥大場所に。
すでにkeyさんにはおよそメソッドを伝えていた。(絵心ある(?)私の素晴らしい絵解き解説で。。。)
車の中で多少補足を加え、いざポイントに到着。
keyさんはまだ信じきれないところがあるのか最初はお気に入りのK-TENから攻める(ちゃんと見てましたよ!)。
私はより確実なパターンである事を実証する為、最初からそのルアーをチョイス。

沖に投げては巻き、投げては巻きを繰り返す。
それをくり返すこと20分くらいだっただろうか。。。


ボシュッ!

残念ながらミスバイトだったのか乗らなかった。電撃合わせに失敗したルアーはこっちめがけて吹っ飛んできた。そして柵に「ガンッ!」と着弾(ルアーは壊れてませんでした。私もいちおう無事でした。)。
すぐさまkeyさんに目を向ける。

私:「ね!出たでしょ!?」
keyさんもしっかりと見ててくれた様子。
key:「出たねぇ。。。じゃ、こっちも試してみましょう」

とようやく信じていただけたようで、それからしばらくの間二人して同じパターンでシーバスを誘う。
その後私には2回ほどバイトはあったが乗せきれず、残念なことに陽もどっぷり暮れてしまった。個人的にこのパターンは明るい時間の方が効くだろうと思っていた通り、暗くなってからは出なくなった。

それからはいつもどおりナイトゲームのパターン。keyさんがメケメケに好反応ということなのでコッソリこっちもメケメケレッドヘッドに交換し、誘ってみる。アタリはあるのだが、やはりメケメケでも乗らない。
ヨレヨレやK-TEN、Sasukeと誘うがこれまた出てこない。

もう少し深いレンジを試そうとローリングベイトのSSSを選びゆっくりとフォールをかけ、そこそこ沈んだところでリーリング開始。すると巻き始め1回転ないところでコツっとバイト。巻いた瞬間いきなり乗ってた感じで最初やや戸惑ったが、それほど引きは強くなかったのですぐに気を取り直し、サクッとランディング。


フォール中はずっと見られてたのでしょう。動いた直後にリアクションバイト。32cm。


ま、予定通りに行かないもんだがこれも1つの釣果。セイゴながらとりあえず写真に収めてリリース。
小さいながらノルマは達成。あとはkeyさんに一本が出るのを待つばかり。


・・・・・・・・・


お互い自分なりのアプローチであれこれ狙う。アタリはあるのだが、乗せられない。
常夜灯の下やら駆け上がりをあれこれ攻めてみるうちに30mほど離れたところからkeyさんに呼ばれた。
だいたい遠くから呼ぶってのはなにかが掛かっているとき(私、まっちゃんにはよく呼ばれます)。

なので小走りにkeyさんに駆け寄ってみる。
エラ洗い連発。様子からしてそれなりに大きそう。タモ隊としてkeyさんのタモを取り出し、タイミングを見計らってズボッと突っ込む。が、一発目、失敗。しかも魚は網に入っていないのにルアーが引っかかってしまった。ちょこちょことタモを振って、難を逃れ、再度取り込みにかかる。(人の取り込みはやや緊張します)

2回目は無事取り込みに成功。50UP確実もしかしたらスズキ級という重量がタモを撓らせる。


ワームに体高ある良型が喰らいついた。keyさん自己記録更新!


自己記録は更新したのだが、スズキ級に1cm足りず。まぁこの辺は運的要素も大きく含まれてるので60UPなんてすぐですよ、すぐ。
しっかし良い型のシーバスだった。

これを獲ってkeyさんはさらにやる気が出た様子。私もkeyさん以上に(?)やる気満々。
次の一本はさらに良型を目指し、二人してルアーを投げ倒す。


・・・・・・・・・


が、その後、アタリはパタリと止まった。
結局日付が変わるまで粘ってみたが私はセイゴ1本、keyさんはフッコ1本で納竿。

keyカーで家まで運んでもらい、半分意識が飛んだ状態で帰宅。
シャワーを浴びて缶ビールを一口つけたところでオチたzzz

試したパターンで獲る事はできなかったが、今回もちゃんと出てきてくれたのでさらに一歩前進。


7月24日(日)
有明


さすがに朝までやってたので疲れた。


前日は完敗。思い通りにいかない悔しさが半分。思い通りにいかないから楽しさ半分。これがどっぷりハメられてる大きな理由かもしれない。何やってもまーったく釣れなければさっさと辞めてるだろうし、逆にサクサク釣れ過ぎても面白みに欠ける。この微妙なバランスがたまらんのです。
この遊びに「必ず」ってコトバはあり得んのです。

可能性を高めるのは経験とウデ。これで限りなく「必ず」に近づける。だが、きっと「必ず」には到達できない。

少しでもその可能性を高くするために今日は知らぬ間に(?)大きくなったタックルボックスを車に積んで足場の高いところでキャスト精度向上と、手持ちルアーのスイムテストをしに行くことにした。
フラフラ〜っと車を走らせること1時間。有明に到着。

ここは足場が高い場所と低い場所が混在する。埠頭のそばにおっきなタックルボックスを持っていってあれこれとルアーを投げてみる。赤潮だったがところどころ澄んだ潮が流れてくる。澄み潮が寄ったところでシンキング。赤い潮が流れてきたところでフローティングと各種ルアーでトゥイッチをかけたときのダート幅を確認。もちろん同時にキャストプラも。好都合というか残念というか、東京湾奥にはビニール袋やらペットボトルやら、いろんなものが浮遊している。そのゴミめがけてルアーをキャスト。先日隼虎で指摘されたことがある。

「ふわ〜ンと投げると風に負けやすいからムチを振るように『ビシッ!』っと振るようにしたほうがいいよ。」

要は軽い感じで投げるとラインスラッグが出やすくラインが風にあおられてストラクチャをピンポイントで攻めれないということだ。ルアーは狙ったところに直線的に飛ばし、飛びすぎはサミングで調整する。これでタイトなストラクチャでルアーを引っ掛けずに狙うコツ。開けた場所なら放物線を描いてもそう問題にはならないがボートなどタイトなストラクチャを狙うにはけっこうこれが大事なんである(分かっちゃいるけどなかなかできんのです)。
ということで、「ビシッ」、と投げれるようヒュンヒュンと風切り音を立てながら沖のゴミめがけてルアーを投げる。
(意外とゴミにピンポイントで着弾させるのは難しい。橋脚とかにはうまく(?)当たるのに。。。)

しばらく沖へ投げたところで今度は壊れにくいルアーに換え、岸沿いにキャスト。ボートでの穴撃ちをイメージしてバックハンドキャストを練習。あいかわらずバックハンドはヘタクソ。まだまだ練習が必要。フォアサイド(左側へのアンダースロー)は京浜運河のバチパターンでだいぶ見についたのでこれは問題なし。


しばらく投げ続けたところで小休止。
タバコに火をつけ、舫杭に座って水面を眺める。
しばらくボーっとしているところである動きが気になり、この動きを演出できるルアーを探してみた。
またあれこれと投げ、その動きができるルアーを探してみる。
ルアーを取り替えては投げ、取り替えては投げ、きっと周りの釣り師は「あいつさっきから釣る気あんのか?」と思われるほど。
普段なら選ばないルアーも投げてみた。

そして、比較的イメージに近い動きをするルアーをようやく発見。

セオリーどおり使おうとするならこんなルアーを選ばない。が、思いがけずイメージに近い動きをできるのはこのルアーだけだった。その動きをさらに工夫し、食わせる間をどう作ろうかあれこれロッドを振ってみる。そして、ある程度イメージができたところで大きなルアーボックスを車に積みなおし、必要なルアーだけを持って足場の低いポイントに出向いてみる。そして先ほどのルアーでそのアクションを与えてみた。


投げては巻き、ポイントをずらして投げては巻き、をくり返す。そしてあるポイントで、


ゴンッ!

っしゃー!来たぁ!
自分なりに作った食わせの間でガツンとバイト。
すぐさまロッドを振り上げ、ビシッと合わせを入れる。バイトがよかったのかしっかり乗っている。何度か強い突っ込みをかわし、そのまま抜き上げようとも考えたがここは丁寧にタモを差し出し、無事取り込み完了。


食わせた!と言える満足ある1本。50UP

ドス黒い居着きだが試行錯誤で狙い通りでた。至福のひと時


これほど嬉しい事はない。
これまで獲れなかっただろう魚が獲れたと思えた一本。
固定観念を打ち壊し、自分なりのアプローチで魚を出せたというのは本当にうれしいもんだ。
ただ、これが偶然の一回であるかもしれない。ということでこれがひとつのパターンになるかどうかを試してみる。

しばらく投げるが、先ほど50UPの引きを楽しんで場が荒れたのか、ちょこっとポイントを移して小休止。
あちこち壁際を叩いて30分ほどで同じポイントに戻り、先ほどと同じようにアプローチ。

すると、数投したところで。。。


再現性あるか!?サイズは下がったが狙い通り


サイズは下がった。が、これまた先ほどと同じパターン。
30cm程度のセイゴであるが、サイズ以上の喜びがある。
自分で見つけたパターン。しかも設定されたコンセプトを無視した領域で獲った魚。この価値は計り知れない。
もっと確実なものにするためにさらに続投。

が、しばらく投げるが出てこない。
なので今度はややポイントをずらしたところで同じアプローチを試みる。
すると、、、


今度は沖目で。まだ開発途上ながら期待大のパターンか!?


2度ある事は3度ある。
3本目を獲ってある想像が鮮明になってきた。

想像と試行

あとはその想像がより鮮明になるよう試行を繰り返せばよい。
まっちゃんがこのポイントで、あるルアーで見つけたパターンもそうだけど、魚がついている場所を想像し、そして自分なりのアプローチを繰り返す。そしてある解が見つかったとき、これほど嬉しい事はないんである。

さらにしばらく続けてみるが、いよいよ陽も暮れ、あたりが闇に覆われる頃からそれまでお世辞にも綺麗といえない東京湾奥の水面に幻想的な光景が散見できるようになる。


これが「夜光虫」ってヤツです。釣りしてなければいい眺めだ


見た目は確かに綺麗なのだけど、実際はこれって「赤潮」の影響なんです。
プランクトンに何かが触れたり、水流の様子が変わったりすると自らの体を発光させる。おかげでわずかにルアーを動かしただけでラインはモワ〜ンと夜光虫によって浮き出る。もちろんルアーも。波が壁に打ち寄せられても光り、小魚が逃げ惑うときもボワ〜っと光る。
ちょっとした小宇宙のような光景。ロッドを持っていなけりゃこれもありと思えるのだが、さすがに夜光虫がこれだけ色濃く発生しているとナイトゲームは非常に厳しい。

もう少し続けてもよかったが、今日は次へつなげる大きな発見(?)ができたのでこれに満足して納竿。



7月23日(土)
多摩川


週半ばからフッキングクラブとこの日のコラボの約束は済んでいた。


ホントは夕マヅメ前半戦の上げ潮もどこかでやりたかったのだけど、あれこれサボっていた雑用を済ませるのに手間取ってしまい、結局家を出られたのは夕方の7時。多摩沿線道路をのんびり走りながら目指すポイントは実は個人的には初めて。
最上流域から河口域と東奔西走しているが、まだまだ叩ききれていない。ポイントは山のようにあるんである。

しばらくフッキングクラブの面々を待とうと思ったのだが、さすがにポイントに到着してただ待っているのもつまらない。というか、もったいない。ということでさっさとウェーディングできる準備を済ませ、土手沿いを歩く。


TSST第3戦後にヘロヘロになりながら下見した時に撮影。


下見は一度だけ済ませているのだけど、その時はほとんど満潮に近く、どこがどうなっているか分からない。なのでいきなり深場に埋もれかねないということもあって入水するのはフッキングクラブと合流してから。それまでは上の写真のストラクチャを攻めて時間を潰すことに。
土手沿いに歩きながら護岸エリアに到着。初めてのポイントのうえに真っ暗。潮色はやや澄みのようだが、そこそこ水深があるためか護岸手前の段差以外様子が分からない。ま、こういうときは無難に、セオリーどおり表層からスタート。ストラクチャをなめる様に通す。が、まだ潮の動き出しのせいか、出てこない。
沖の柱三本とも通すがやはり出てこない。ふと足元の段差を見てみる。そして段差の深場がどのくらいあるのかロッドを突っ込んでみた。これが意外と深い。ということでこの段差についているだろうと下流に向け、ナイトレイドをキャスト表層を遡るベイトを演じてみる。

投げ続けること、5分ほど。。。


コンッ! 

立ち位置から10mほど下流で何かが掛かった。
ブルブル。。。フッ・・・・

バレた。。。

ボラかシーバスかは不明だがとりあえず何かがかかった。(が、バレた。。。)
やはり居た。次を期待して徐々に下流に立ち位置を変えながらキャスト。
しばらく投げ続けていると上流側の土手にアングラーらしき人影が二つ。目を凝らしてみてみる。
夜行人さんとオノさんだ。
渋滞にちょこっとはまってしまったためかやや遅れながら合流。いよいよ案内人が着てくれたのできょうの本命ポイント、先日TSSTでタカマツさんが2本獲ったポイントを案内してもらうことに。100〜200mほど歩いたところで工場の排水路があった。どうやら今日はここで勝負。
水路のど真ん中はかなり掘れているらしいので護岸に沿ってエントリー。

徐々に深場に歩を進めていくにつれ妙な感覚が足から伝わる。

「ん?温かい。というか、熱いんでないの??」

どうやら温排水のようだ。
夏場に温排水か。。。これ、釣れんのかなぁ???
でも近くには魚ッ気ムンムン。(ほとんどがボラのようです)
ま、ボラがいるならシーバスも居るだろうと、いつもならボラの大群が居たらさっさとポイントを移動するのだが、今日はせっかくなのでちょこっと粘ってみることに。
(あとあと雑誌の立ち読みで知ったのだけど、夏の温排水はダメらしい。冷排水なら良いらしい。シーバスも避暑地を探してるんだとか。。。)


足元はゴロゴロと大きな石が転がっていてそーっと歩かないと躓いてびしょ濡れになりそう。足元をライトで照らし、つま先で石を確認しながら腰付近まで入水。
水温のみょーな温さが気になるが、とりあえず、ってことでK-TENをキャスト。

K-TENがゆらゆらと水面がヨレている辺りに到達。すると、

コッ、コッ、コココココッ

ボラがスレまくっている。
(こういうシチュエーション、ちょっと苦手だなぁ。。。)

ま、とりあえずしばらく投げてみるか。ということで数投、すると、

コッ、コッ、ココココココッ、コンッ!

ん?何か掛かった。
ということで念のためあわせてみる。乗った。
そこそこロッドは絞られ、ドラグがわずかに利きだす。だが、引きの様子がいつもと違う。

(この感触。。。嫌な感触だなぁ)

案の定、ボラのスレ掛かり。
プライヤで背に掛かったフックを外し、一呼吸置く。
気を取り直してキャスト。相変わらずボラがスレてる。そして、

またもボラスレ掛かり

どうもここで出る気がしなくなってきた。
イナっ子クラスであればそれを捕食しようとしているシーバスを想像できるのだが、立て続けにスレ掛かりしたボラはどちらも40cm程度。仮にこれを食おうとするヤツがいるならメーターオーバーくらいなもんだ。
が、そんな可能性はひじょーに少ない。晩秋ならそれに狙いを定めるのもありだろうけど、まだ時期尚早な気が。。。
そんなことを考えているうちに再度コツッとHIT。
ボラと分かりながらもわずかな可能性にかけてあわせてみる。

ん?

何かにフッキングしているのだが、動かない。
大きくロッドをあおってみる。やはり動かない。

簡単なことです。要は「根がかり」

大事なK-TENを初ロスト。これ、けっこう高いんだよね(ヨレヨレ並み)。
どうあがいても取れそうにないのでやむなくラインを切って陸に上がる。ビニミツイスト&オルブライトノットもかなり手馴れてきた。さくっとラインシステムを組んで小休止。
妙な水温のぬるさにあまり入る気になれないってのが正直な感想。

再度入ったが、やはりガマンできず、二人に
「河口に移動しません?」
さすがにボラのスレに参ったのか、しばらくして3人で河口エリアに移動することに。

1kmちょいの土手を歩いてお目当てのポイントに到着。
沖に潮目が現れたり消えたりしている。ポイントの狙い目が絞れそうにないやや厳しいそうな状況だが、時間帯からすると次の移動は無理。今日はここで玉砕するか、栄光を勝ち取るか。とりあえずエイ地雷に気をつけながら沖にズイズイと進んでいく。股間が水に浸かるか浸からないかあたりまで入ったところでキャスト開始。先ほどのポイントと違ってそれなりに冷たいと感じれる水温。まぁまぁといったところだろうか。

しばらく投げているとフルキャストでも微妙に届かない辺りに潮目が出現。
これを狙わない手はないと、さらに深場へ進む。ウェーディングベストが水に浸からないギリギリのところまで入り、潮目の奥にコモモを落とす。
が、なかなかあたらない。あたらないときはルアーサイズダウンで攻め手を変える。取り出したのは前に夜行人さんがガツガツバイトがあったというTRIP85。潮目の奥からTRIPを流れに乗せて潮目でU字を描く。
が、これまたあたらず。

一旦小休止。潮目がこちらに寄りだしてきたのでルアーをナイトレイドに変え、表層でU字を描く。
すると、

コッ

アタリはかなり小さい。が、ようやく魚ッ気を感じれてきた。
ここは集中して。。。

・・・・・・・・・

何度か当たるのだが、いずれもショートバイト。
まったくもって乗ってくれない。

途中タカマツさんも合流するが、、、結局4人そろって玉砕濃厚。。。

日付も回って日曜の2時半。さすがに潮流もほぼ止まり、「もうダメ。。。」ということで納竿。
ひとりとして釣果がない状態で土手を歩くのは辛い。
車に戻ってウェーダーを脱ぎ、腹も減ったので第一京浜沿いのラーメン屋で腹ごしらえ。

タカマツさんとオノさんはさすがに疲れと諸事情で帰ったが、私と夜行人さんは。。。
第3ラウンドに突入!

目指すは同じ多摩川ながら最上流域。
「がぶっちょ」ポイントである。
あそこならきっと獲れる。そう信じて土手沿いの道路を丸子橋目指してひた走り。
そして100円パーキングに車をとめ、ウェーダーを再度履いてポイントに到着。だが、お目当てのポイントを見て、意気消沈。。。

一番奥の放水路は閉ざされていた。

あそこのポイントが潰れているとなるとがぶっちょゲームはかなり厳しい。
が、他にも出るポイントはある。突き出た水門のヨレ、手前奥側の深場。そこに期待してズカズカと瀬を渡り、わずかな期待をかけてキャスト。やや暗がりのなか、ヨレヨレを水門の壁手前をめがけてキャスト(だいぶ精度があがってきました)。

しばらくすると、

ドンッ!

というあたり。ようやくヒット。すかさず合わせる。
乗ったがあっさりとフックアウト。シーバスか、ボラか、鯉か分からんがとりあえず何かが掛かった。シーバスと信じてしばらくヨレにヨレヨレを通してみる。
時々アタリはあるが乗らない。どうもスレっぽい。

さらに続投すること数十分。ようやくHIT。
感じからすると40cm程度か。。。ん?これまた様子が違う。。。
試しにロッドを振り上げてエラ洗いを誘発させてみる。が、出ない。。。

こりゃ。。。スレだな。。。

足元まで寄ってきて魚体を確認。



でした(やれやれ)。

しばらく粘ってみるが相変わらず出そうにない。
さすがに疲れてきた。さらに付け加えると満潮はあと1時間ちょっとでやってくる。今日は大潮後の中潮。湾奥の潮位は2mを越す。こんな上流域でもその影響は受ける。おそらく満潮になったらこの瀬からしばらく降りれない。
夜行人さんは疲労もあってさっさとあがることに。
私はもう少し粘ろうとしたが、夜行人さんよりわずかな時差で奥の放水路が閉じられているという悪条件に心折れ、夜行人さんを追って私もこれにて納竿とさせてもらった。

さすがに好ポイントであるが、あの棚が使えないとなると、一変して厳しいポイントになる。ホントはもっといろいろとポイントがあるのだろうけど、さすがにお疲れなので探す余力がない。
ということで今日はそのまま素直に帰宅することにした。


7月22日(金)
隼虎

爆りたい!

というか、もっとうまくなりたい。
そんな想いが新たな領域を探し始める。今年は陸っぱりでいくつか満足いくパターンを見つける事ができた。この世界の達人にはまだまだ全然足元にも及ばないがこの時期ですでに昨年より3倍、2003年より5倍ほど釣果が伸びている。
でもこれで満足したわけではない。どうやったらもっとうまくなれるのか?さらに数を獲るにはどうしたらよいのか?もっとどでかいヤツに逢うにはどうすりゃいいのか?

そんなわけで次の領域を目指す為にシーズン途中からだが今年はちょっと違った角度からポイントを見ることにする。というわけで、

ボートシーバスゲームon隼虎

ボートシーバスは2つの乗り方がある。前回のように仲間内でワイワイと乗るチャーターボートと人数が集まらないのでテキトーに人数が集まったところで出船する乗り合い。今回はkeyさんやフッキングクラブを誘ってみたが都合がつかなかったのでまったく見ず知らずの人と乗り合い。まぁこれもひとつの経験。面識もない人がどんなアプローチをするのか、自分がどういうレベルにいるかを見るにはやはり人と比べるのが手っ取り早い。ということで平塚からわざわざ来た常連さん2人組みと計3名で出船することに。


ボートシーバスとしては初のナイトゲーム。ちょっと緊張。。。


大黒埠頭を横目にボートは川崎方面を目指す。後ろを振り返るとみなとみらいのネオンが綺麗。ベイブリッジを渡ってるときに見える景色もよいが、柵越しでない風景の方がいいもんだ。
ボートが走るながら後ろの夜景を見たり、辺りのストラクチャポイントを眺めているうちにポイントに到着。
そこはまず陸っぱりからでは狙えないタンカー用のドック。浮いているのでたんまりシーバスが着いているんだとか。まずは定石どおり表層直下から。ということで選んだのはナイトレイド97F。陸っぱりでは80Fが多いのだけど、まずは大き目のルアーから攻め、出が悪ければサイズを下げてみることに。

数投したところで2人組みの一人がSasuke弐でHIT&バラシ。。。
どうやらレンジはやや下がっている様子。なのでそれをみてこっちもナイトレイドからX-80SWに変更。ドックにぶつけると確実にリップ折れの悲劇が待っているので常夜灯の際から徐々に寄せていく。しばらく出てこない。
10投ほどしただろうか。徐々に常夜灯の真下、ドックの際に寄せてきたところで

コンッ!

ようやくこっちにも1本目が来た。引きはそこそこ。合わせを入れ、寄せに掛かる。
が。。。
エラ洗い一発でフックアウト。
悔しいがこれで終わりって事もないだろう。気を取り直して次を取りに行く。
が、さっきのヒットをいいことに調子に乗りすぎた。さらに数投したところで、

コンッ!

HITではありません。
ドックの柵にハチマルを引っ掛けてしまった。。。
ロッドを右に左に、なんとか外そうとするがどうにも外れそうにない。状況によりルアー回収にポイントに入ってくれる場合がある。今回は回りに作業者もいなかったのでポイントに踏み込み、無事ハチマルは回収。(リップも折れてませんでした)

まだ魚が出そうな感じはあったがさすがに船が入ってきたのでこのポイントは諦め、ドックの裏側へ移動。
これがボートのメリットのひとつ。ポイントは無数にある。
ポイントも新たに再度表層から攻める。するとナイトレイドを3投目。

早速HIT&がドラグが1秒ほど鳴ったところでヘッドシェイク炸裂。あっという間のバラシ。。。
こっちは反対側よりレンジが浅い。どうも向こう側より活性が高い様子。それもそうだろう。こっち側はどちらかというと潮表になる。ガマンできない個体はチビってドックから半分出かかっている。
それをいいことに表層系を投げまくる。すると、

ゴンッ!  バシャ!  フッ。。。

アカンですわ。バラシ連発。。。

今日乗ったひとつの目的にバラシ率低減を掲げている。が、全然アカンです。
しばらく攻めるがさきほどよりやや活性が下がったのか、アタリが出なくなった。二人組みもそこそこヒットさせているがこちらも乗せ切れてない。どうやらショートバイトが多いようだ。それでも何とかフッキングさせようと3人で投げ倒す。そのうち、

カッコーーーンッ!

今度は2人組みのひとりが先ほどの私同様ドックにルアーを引っ掛けた。
今回もルアー回収に向かう。やや風が強くなったのでボートが風に流され思うようにドックに寄せられない。5分ほど格闘したとことでようやく回収。ポイントも潰れたので次のポイントに向かうことに。

今度は一度みたことあるポイント。
川崎沖のシーバースである。前にヒヨッシーズ釣り部で朝マヅメでHITさせまくったポイント。だが、見覚えはあるのだが、やや風も強く狙い目が定まらない。立て続けにルアーを引っ掛けたのでタイトに攻める事を恐れ、バースからやや離れたところへキャスト。

・・・・・

キャストポイントが悪いせいかなかなか出てこない。
さて、そろそろ、ロスト覚悟で放り込むか。。。
が、すでに船長はこのポイントを見切っていた。バースギリギリに投げようと覚悟を決めた途端、

船長:「じゃ、次に移りましょう」

ちょこっと横浜寄りに戻り再度シーバースを狙う。
が、しばらく投げてたところで、船長から一言。。。

船長:「どうも呼吸が合わんねぇ。。。」

船長の操船と我々のキャストがかみ合ってないとのことだった。
しばし船長からお小言をもらった。。。
お金払ってお小言もらって。。。と言いたいところだが、ボートのつけ方とキャスト方向についてあれこれと教えてもらえた。腹立たしいというよりはありがたいことだ。なぜなら今回も自分を次の領域へ持ち上げる為のプラクティス。ボートシーバスの経験も浅い。間違っている事をちゃんと指摘してもらえた方が自分の力になる。自分のアプローチが間違っていると気付かせてもらえることに感謝の気持ちのほうが強い。それをしっかりとアタマに叩き込んで次のポイントに向かう。

次に向かったのは大型タンカー。埠頭に入れたころもタンカー沿いに投げたりすることはあったが、さすがボート。陸っぱりと反対側の潮表が狙える。先ほどのアドバイスに習って今度はK-TENを明暗から徐々にタンカー側面へと寄せていく。表層では出なかったので今度はハチマルで徐々に沈めていく。
が、どうもここには着いていないのか食いッ気がないのか、出てこない。

どうも今日は渋い。ポツリポツリと出てはくるのだけど、ショートバイトの嵐、ランディングまで一人として至っていない。さすがに船長も我々の腕の悪さに頭を抱えたのか、次に狙うはサイズが小さいけどボイルでまくりというポイントに連れて行ってくれることに(スミマセン、ヘタクソで。。。)

次なるポイントは工場排水周り。こういう場所では流れのヨレについている事が多いという。ヨレヨレにルアーを代え、奥のヨレから排水の流れに乗せる。すると、

コッ

1投目でHIT。さすがヨレヨレです。でもちょっとサイズが小さい。
あっさりランディング。サイズは30cmちょい。ま、とりあえず2時間やって一本もボートにあがっていなかったからとりあえずって感じかな??
しばらくこのポイントを狙っていると他の二人にもHIT。でもサイズは同様。
すると一人が「ドラドってどうやって食わすんですか?」と船長に質問。船長がロッドを取り出し、早速レクチャー。船長もドラドペンシルを持っていたのでアクションの説明をして実演。すると2投目。

ボカッ!

ミスバイトで乗らなかったが確かに水面を爆発させて飛び出してきた。
それをみて3人揃って「ほぇ〜!すげぇ!」と感心するばかり。
あいにく私はトップ、ポッパーを持ってきてなかったのでとりあえずヨレヨレ続投。
さっきのドラドアクションに似せたアクションでヨレヨレを引いてくる。すると、

コンッ

レンジはドラドより下になるが、同様にガツンと食い上げるHIT。さすが、先人のいうことは聞くもんだ。

サイズが伸びないので15分ほど粘ったところでポイントをさらに移動。
東扇島のシャローエリアに到着(陸からは立ち入り禁止で狙えないエリア)。シャローなので迷わずナイトレイドをチョイス。陸っぱりとリトリーブ方向がまったく逆になるアプローチ。なるべく岸壁に寄せてキャストし、沖に向かってリトリーブ。日ごろ出撃しまくっているだけあってか、以前よりキャスト精度は上がっていた。が、まだ岸際ギリに着水させられるのは3投に1回くらい。うまく岸際に着水したときに「ビビッ」と感じるときがある。

「これは来る!」

そう思ってリトリーブしていると。。。

やっぱり出るモンですね。
だが、、、
あとがマズイ。やはりバラシ(だんだん自分に腹立ってきた)
結局このポイントで3回HITさせたがいずれもバラシ。船長に「スンマセン」となんとなく謝りたい気分になった。。。
それを察してか、一言。

「きっと小さいサイズのショートバイトなんだろうね。ここ最近、こういうパターンがよく出るんだよ」

自分だけじゃない、と聞いて安心と言うべきか、結局十人並みというところか。
ようはまだまだ未熟なんです、わたし。

しばらく投げたがなかなかGETにいたらないので、さらにポイントを移動。再度運河内のタンカー用ドックに到着(最初のポイントとは違います)。

着いてドック内に停泊しているタンカーの前を見てると、

ボシュッ!  バシャッ!

ボイルでまくり。
こりゃ、完全にトップゲームだ。常夜灯もピカピカ。スローで誘うというより昼間のダート系アクションに食わせるようなシチュエーション。
こういうときは。。。

やっぱヨレヨレですね。

タンカー手前まで放り込みすぐさまトゥイッチをかける。2,3回トゥイッチをかけたところで一旦「抜き」と呼ばれる動作に移る。そしてその直後。

ゴンッ。

やっぱこれですね。この「抜き」の動作がいわゆる「食わせの間」。
しばらく引きを堪能。おそらく40あるかないか。そこそこ楽しんだところでごぼう抜きランディング。サイズはやはり40cmちょうどくらい。いつもなら写真に収めるところだが今日は乗り合いってこともあってさすがにこのサイズは見栄を張って即リリース。

しばらくボイル周りを狙っていると今度は乗り合いの一人にHIT。サイズはやはり同様の40cmちょいといったところ。
そのあとしばらく狙うが出てくるのは徐々にサイズダウン。
それでも魚が出てくるのでボートはしばらく停泊。船長もさすがに暇だったのか、徐にロッドを取り出し、ドックの柱めがけてドラドをキャスト。水面爆発のアクションを与え、柱の端から離れるかってところで、

「ドバッ!」

と水柱を立てて爆発。が、乗らなかった(やっぱ、さすがですわ)

一回出たところで船長は再び納竿。というより「あそこで出るよ」ってのを実践してくれた様子。
他の二人は反対の岸壁寄りを狙っていたので船長が出したコースを狙わせてもらうことに。
ヨレヨレだったので誤射して破損するのも怖かったが、気合いで柱寄りを狙う。そのうちの1投、柱沿いをトゥイッチでダートアクションをかける。そしてそろそろ先ほどの爆発ポイントにさしかかったところで、

ドンッ!

出た。引きはそれなり。レッドシャフトが久々に搾られる。
「お、今日一?」
船長にちょこっとプレッシャーを掛けられながら丁寧にやり取り。ロッドパワーはけっこうあるので比較的ラクにごぼう抜きしてランディング。


ドック内はボイル出まくり。ヨレヨレをダートさせて50UP。

バラシまくりだったが、ようやくシーバスと呼べるサイズが出てきてくれた。
といっても船長に出る場所を教えてもらったのですけどね。。。

その後、もう2箇所回ったところで乗り合いの一人が今日一の62cmをGET。
GET数が少なかったので穴撃ちや橋脚などを回り、けっこう時間を延長してもらって帰港となった。
(あいかわらず穴撃ちは下手ッぴです)

2時半を回ったところで桟橋に到着。
けっこう長い時間サービスしてもらったのでものはついでにあれこれと話を聞かせてもらい、自分が春先に考えていた事が正しいということを教えてもらった。
結局夜9時乗船だったのに隼虎さんと乗り合いの二人組とあれこれ話して車に戻ったのは朝の4時前。

平日、仕事上がりのロングラン釣行、結果はイマイチだったがいろいろとためになる事が多かった日だった。


7月16日(土)
TSST 第3戦

いよいよ大会当日。

昼過ぎに起き、ようやくアタマが働き出したところで大会の前半戦をどこでやろうか考えてみた。
この日の潮はこんな感じ。

スタート(上げ)→23時半(満潮)→下げ

昨日のポイントで時合いが来るのは3時半過ぎ。なので前半の上げ潮、満潮からの下げはじめ、そして3時半から、と3つのステージに分けることにした。じゃ、前の二つをどこで行うか、これが後半戦をラクに戦うかの鍵になる。
さて、どうしようか。。。

考えても仕方ない。自分の目で確かめてくる方がいい。
ということで昨晩ロストしたルアーの補充も兼ねて釣り具屋を回りながら下流域のポイントを再度下見。

そして多摩川の土手沿いを走り、ちょこっと車を止めて川面を眺めてみた。


さて、今日の第2ステージはどこにしようか。。。ここは澄潮だった。


イマイチだなぁ。。。
ということでさらに下り、河口までいってみる。


さらに下って濁りを探してみたが。。。ここも澄み気味。さてどうしよう?

さて、どうしたもんか。。。
非常に悩んだが、結局決めきれず。仕方なく満潮までの時間は未定。下げ始めは多摩川中流〜中上流域、そして最後に上流とすることに。とりあえず港湾用、河口〜中流域用、上流用とルアーを3つの箱にしまい、有明の様子を見てから葛西臨海公園に向かうことにした。
そして有明到着。

夜光虫。。。

こりゃ、有明も厳しいですわ。。。
だが、必ずしも有明が厳しいとは思っていない。何せ2年前のこの時期、まっちゃんが1晩で8GETもしている。もちろんその時期だって夜光虫が浮遊していたはず。それに期待し、最終的に

有明→多摩川中流〜上流域→多摩川上流域

と3ステージにすることに。ただ、第2ステージの詳細は未定。前から出向いているガス橋のポイントにするか、それとも今年から多少通うようになった六郷橋にするか。これは有明から移動するときの第6感に頼ることに。

8時半過ぎ。葛西臨海公園に到着。
すでに夜行人さん、タカマツさん、カイパパさんはタックルの準備をしていた。さらにオノさんも。
(実はオノさんは先のWEB上の受付に間に合っておらず参加できない。←最終的には参加を認めてもらいましたが)開会式までフッキングクラブとあーだ、こーだと今日のゲームの組立てについて情報交換。
タカマツも私と同様いくつかのエリアをラン&ガンする予定のようだ。
夜行人さん、カイパパさん、オノさんは最初から私の3番目のエリアに直行するらしい(きっと前半戦はきびしいでしょうな。。。)

開会式を終え、スタートフィッシング。
まだタックル準備を終えていないフッキングクラブに「それではお先に」と挨拶をしてさっさと有明のポイントに向かうことにした。
有明に到着。が、さきほど下見したときと様子が変わっていた。変わっていたというかけっこうな数のアングラー。
ベストを着用してないところからするとTSST参戦者ではなさそう。ここは湾奥でもメジャーなポイントなので当たり前といえばそれまで
であるが、それにしても多い。最初ゴロタ場から明暗を狙おうとしたのだが、橋の両サイドとも先行者あり。
しかたなく、ベイスラッグを取り付け、まっちゃんの8GETを再現しようとトロトロとベイスラッグを岸壁沿いを通す。そして浮き桟橋向かいの熱いエリアに差し掛かった。すると、

コッ

早速出た!
が、思いのほか引きが小さい。明らかに30cm以下と分かる引き。
「ありゃりゃ、セイゴじゃんか。。。」
と思うか思わないかの間にバラシ。。。

検量サイズではないので特に何とも思わないが、魚はやはり着いているようだ。
再度ベイスラッグを垂らして岸壁沿いを通す。そしてすぐさま

コッ

また来た。
が、これまた「チョンチョンっ!」
というかわいらしい引き。「またかよ」と思いつつ引っこ抜こうとしたところで、バラシ。。。

どうやら浮き桟橋向かいのスロープ下はセイゴが屯しているようだ。なのでこのポイントは諦め、ビッグサイト側の岸壁に移動。シャローエリアから再度ベイスラッグを通す。とちゅう何度かバイトはあるのだが、乗らず。どうもセイゴがウジャウジャしている様子。そして再度
コツッ→ピョンピョンッ!→ポチャン。。。(バレました)
その後しばらく岸壁沿いを探ってみたがビッグサイト側では無反応だったので第2戦で最後に獲れた駆け上がりのポイントを探ってみる。ナイトレイド→メケメケ→X-80SW→マーゲイ→ローリングベイトと通してみるが無反応。しかたなくシャローにフローティングを投げ込んでみるが、やはりこちらも無反応。

だいぶ活性が下がっているのかもしれない。
すでにここについてから1時間ちょい。満潮まであと40分。もうまもなく潮も上げ止まりに入る。
きっと魚は居るんだがこの時間帯で獲れる術をまだ持ち合わせていない。(潮どまりはたいていの人にとっても厳しいか。。。)
ということでさっさと見切りをつけ、次のポイントに移動することにした。

走っている間、どっちに向かうか悩んでいた。

「六郷橋に行くか、ガス橋に行くか」

品川駅を過ぎたところで「ガス橋」を選択。国道15号から五反田方面にシフトし、国道1号から多摩川を目指す。
土手沿いを走ること10分。目当てのポイントに到着。いつもならそのままマンション敷地内の100円パーキングに車を止めるのだが今日は次に移動することもあって土手から近い路地裏に路駐(これが後でアブナイ目に。。。)

河川敷を最短で横切り、お目当ての橋脚下に入る。
まずは川面を見渡してみた。

シーーーーン。。。。。。

完全なミラー。風もなく、ボラジャンプも見られない。
ま、潮どまりに近い状態だからそのうち活性があがってライズしだすだろう、と、ウェーダーに足を通す。そしてエントリー。
潮どまりの緩い流れを利用してまずは明暗をK-TENからキャスト。
しばらく投げても反応がないので最大の信頼をおいているヨレヨレに変更。ただ引きからトゥイッチとアクションを変えてみるがこれまた無反応。

流れがだいぶ速くなってきた。
が、このときポイントの選択を失敗したことに気付かされる。

全くもってライズがでない。
橋脚の先端で数回でるだけ。あとは。。。「静」そのもの。

粘ること1時間半。
あまりに出そうにないのでさっさとこのポイントを諦め、次へと向かうことに(やっぱ六郷橋行きゃよかったかな。。。)
ウェーダーを一旦脱ぎ、また河川敷を戻る。
土手を降りたところでオデに到着。すると。。。

1T05

と道路に書かれ、運転席側前輪に1本のチョーク跡。。。
あわてて車を一周。とりあえず輪っかは付いてない。ホッと一安心。しかしこういうときに限って目つけられるんですな。。。
とりあえず目障りなのでチョーク跡を消し、気を取り直して車に乗ろうとした瞬間。。。


「こんばんわ〜。 ちょっと待って〜」


あ、アカン。。。
オマワリが近づいてきたところだった。そしてお決まりの職務質問。
この瞬間、残りわずかな点数がさらに減る覚悟ができた。。。

オマワリ:「何やってたの?」
私:「い、いやぁ、ちょっと河川敷で遊んでました。」
オマワリ:「遊んでたって何して?」
私:「つ、釣りですスミマセン
オマワリ:「ホントぉ?あ、確かに車の中に釣り道具入ってるね。で、釣れた?」
私:「いやぁ、それが釣れないのでさっさと帰ろうかと。。。」
オマワリ:「あらそう。とりあえず免許見せて」

アカン、また2点減点。。。
が、思わぬところで好転。

オマワリ2:「シーバス?俺もねぇ80センチ釣ったことあるんだよ〜。」
私:「すごいっすねぇ。」
オマワリ2:「どこでやってたの?橋の下?」
私:「そうです。あそこで何度か出してるんで。でも、今日はダメでしたね。」
オマワリ2:「丸子に行くといいよ。あそこはよく釣れるよ。」
私:「たしかにあそこよく出るらしいですね。ただ混んでるって聞くんで。だからこっちに来てるんです」
(これから行くんだけどね)
オマワリ2:「まぁ、ギリギリ我々より先に戻ってきてたから今日は何もしないけど、ちゃんと駐車場とめなよ」
私:「すみません。ちょこっとやって戻ってくるつもりでいたので。いつもはそこの100円パーキング入れてるんですけど。。。ハハハ、すみません。でも80cmってすごいッスね。」

たまたま釣り好きなお巡りさんだったので私の点数が減ることなく開放された。やっぱどんなときでもしっかりパーキングに入れておくもんだ、と再認識した瞬間だった。

とりあえずそのままガス橋を渡り、目指すはシーバスを狙う最上流域、丸子橋へ。
もちろん、ここはガス橋周辺より駐車事情が悪い。先ほどのこともあり、何の迷いもなくパーキングへ駐車。ウェーダーをかつぎ、チャリンコにまたがり河川敷へ。

ポイント到着。
先ほどタカマツさんからTELがあったとおり先にこのポイントに向かった3人は護岸にあがっていた。が、ちょいと様子が違う。

「あら?夜行人さん獲ったんだ。。。」

サイズは50cm程度。バイブを沈めてHITしたんだとか。
すでに活性は高まっているようだ。やはりこの時間帯からか。。。
それをみてこちらもさっさとウェーダーに足を通すことに。すでに準備が済んでる残りの2人は夜行人さんに続こうとポイントに進んでいく。

ウェーダーを履き、ベスト装着。リールを取りつけラインをガイドに通す。バイブにHITということでこちらも重たそうなルアーを探す。パッと目に飛び込んできたのは「ローリングベイト」これはバイブのようなアピール力はないがそのローリングアクションがスレシーバスにも口を使わせるといわれる逸品。スナップに取りつけ、遅れをとるまいと歩を深みに進めていく。が、すでにおいしいポイントは3人。とりあえず、手前を投げてみようとそのときの気分で投げた一投。
これが、驚いたことに、

コッ・・・コッ・・・コッ・・・ゴンッ!

それまで浅場の底を小突いていたところにドカンとHIT。これは予想外。
比較的近いところでHITし、いきなり下流へと走り出した。ロッドをすぐさま寝かせ、エラ洗いを出さないようにファイト。そして丁寧に寄せ、ランディング。


徐に投げたローリングベイトにいきなりHIT。検量対象の48cm。


ようやく来た。
メジャーで計測し、とりあえず検量対象サイズであることに一安心。ルールどおりエントリーカードを添えて写真撮影、そしてリリース。しかしいつもと全く違うところで出た。これには驚き。
一本つけたところで再びエントリー。早速獲ったことをフッキングクラブに報告。さすがに驚いた様子。

さらなる一本を求め、続投。
が、表層直下のヨレヨレ、ボトム狙いのマールアミーゴ、ローリングベイトと探るが次が出ない。

しばらくしたところでタカマツさんが合流。すでにこの人、下流域でフッコを2本揃えていた。私が選択しなかった六郷橋のちょい下流域でだ。やっぱ六郷橋に行きゃよかったなぁぁぁぁ。。。。。。。。。。
まぁ選択するときにはどっちがよいかは分からなかった。終わった事を悔やんでもしかたない。気を取り直してこのポイントで獲ればよい。2本目を、3本目を。そう思ってマールアミーゴを深場へと沈める。

そして私の隣に立ったタカマツさんがマールアミーゴで我々と違うポイントを狙いだした。
そして、

ジャカジャカジャカ。。。(ジーーーーーッ!←ドラグ鳴りまくり)

おお!そっちで出た!?
一旦キャストをやめ、ランディングを見守る。そして無事ランディング。
サイズはやや小さめながらそれでも一応検量対象サイズ。今日はタカマツさんが調子いい。すでに3本揃ったためか、タカマツさんがそのポイントを譲ってくれた。私自身まだ一本しか獲れてないのでそのお言葉に甘え、同じアプローチを試みる。が、数投したところでいきなり根がかり。。。(沈めすぎたか)

あれこれ根を外そうとロッドをしゃくっているうちに「フッ・・・」と根がかりが外れる感触。
「あぁ、よかった。ロストしなくて」
と思った瞬間、

ゴンッ!

また、根に掛かったか!?いや、違う!HITだッ!

ラインの先から生命感が伝わってくる。間違いない。シーバスだ。すぐさまタカマツさんにHITを伝え、ファイト突入。今日はとりあえず掛かったら丁寧にやり取りする。つもりだった。。。

が、このエリアの魚はあまりに元気がよすぎる。前日だしたとおり、空中に飛び出して1回転しながらヘッドシェイク。見事にフックは外された。。。
あかんですわ。。。あれ出されるとバラシ率は高い。今回のいままでの例に外れずフックアウトとなった。
しばらく狙うがあたらず。ローリングベイトに変えたところでHITが、これまたバラシ。。。

空が明るくなりだした。が、いつもと様子が違う。
あまりに渋い。渋すぎる。
その後、私にはアタリなし。

夜行人さんに1本、オノさんに1本(検量対象外のセイゴを合わせると2本)、かいぱぱさんにもHITしたが残念ながらバラシ。。。
結局4人でこのエリアで獲れたのは6本。さらなる釣果を期待して粘るがすでに時計は5時を回ってしまった。
フッキングクラブはさすがにもうタイムアウトとみて先に納竿、葛西へと戻る準備を始めた。私はくやしいかな、さらに10分粘ってみたが、さすがにもうタイムリミット。急いで陸にあがりウェーダーを脱いでチャリンコ激走。車に戻って葛西へ戻ることに。

ホントは首都高にすぐさま乗ろうとおもったが荏原についてみると意外と時間に余裕がありそうだったのでそのまま国道1号を抜け、昭和通りに出てそのまま永代橋を通って葛西を目指した。
少しは余裕があると思っていたのだが、計算間違い。受付終了3分前に葛西臨海公園駐車場に到着。しかもマジックが見つからずウェイン用紙にまだ記入していない。先に並んでいたタカマツさんにボールペンを借りて急いで貴重な一本を記入。無事受付を済ませる事ができた。

が、ここでちょいと不思議なことに気付いた。

私:「あれ、残りの二人は?」
タカマツさん:「それがさぁ。。。かわいそうなんだよ。。。」

なんでも二人の車は切り裂き魔にタイヤ2本ずつ裂かれたんだとか。なのでタカマツさんにエントリーカードとデジカメを託し、その処置にあたっているとのこと。(なんとも災難な。。。)

最後の最後でハプニングはあったが、一応フッキングクラブ4人、私と受付は完了。そして用意されたパンとコーヒーをいただきながら二人の受難の話やら今回の戦況報告などをして表彰式を待つことに。
そして表彰式。そしてなんと、

タカマツさん、6位入賞!

あと一人抜いていれば賞金まででるところだったのだが、まぁそれでも十分めでたい。
私は。。。たったの一本なのでかなり低い方かと。。。

今回の参加者はいつもより少なめの39名。そのうち釣果をあげたのは25名。ま、20位くらいかな?
やはり第2ステージでガス橋を選んだのが失敗だったかな?というか、私にとってはもう少し獲れると思っていたので総合的には厳しい大会だった。ま、これもひとつの結果。次頑張ればよいんである。

表彰式、閉会式を終えたところでタカマツさん、オノさんと別れ、湾岸道路を13号地へと走らせた。
ここでウズウズする自分がいた。

「く、悔しい。。。」

ということですぐさま第2ラウンド開始。
だが、さすがに疲労もかなりのもの。。。ということで。。。

第2ラウンドは

サッパメソッド@暁埠頭公園

車にはサビキ仕掛け、ウキ、錘が常備されている。この時期はサッパが湾奥に押し寄せている。しかもかなり高活性でコマセ無しでも十分食ってくる。ということでサビキを流し、ウキが沈むのを待つことに。サッパが掛かればそのままサビキ仕掛けを外してチビジグについていたアシストフックに変えて、サッパ飲ませ釣りをしようって魂胆。
が、さすがに疲れていたzzz

ロッドのグリップを首の下に引いてそのままオチていた。
1時間くらいオチてたかな?ふと起きてウキを見てみるとウキはあっちへこっちへ沈んでは浮き、走り回っていた。
「ありゃ、掛かってるわ。。。」
慌ててラインを巻き上げる。サッパはほぼフルで掛かっていた。が、キープする道具はないので4匹掛かっていたうちの一番元気そうな一匹を残し、アシストフックに掛けて再度海に放り込んだ。が、さすがに待っているのも辛い。。。
そしてまたオチたzzz
今回はオチる覚悟ができていた。すでに日は十分高くなっている。そのまま寝てたら真っ赤になるわ。。。ということで首から上は用意していたバスタオルをかけそのまま「おやすみなさいzzz」

さらに1時間ちょい経った頃、また起きた。

が、サッパはすでに力尽きたのか、ご臨終。
さすがに疲れすぎ(寝たから体力はやや回復したが)。あまり長居せず今日はもう終いにしよう。
ということで道具を片付け始めた。が、片付けている最中、足が痒くなっていることに気付いた。そして。。。

あ゛あぁーーーーーー!!!


どうする〜、○○○ル〜♪

どうやら途中寝返りを打ってたらしい。。。←よく海に落ちなかったモンだ。
しかもハーパンを履いていたのがまずかった。
両足とも膝上から足首まで左半分だけ真っ赤。右半分は真っ白だった。。。。

アカンわ。。。マジで。。。

どうする〜、○イフル〜♪

慌てて車に戻り、顔を見てみる。
バスタオルを被って寝ていたおかげでこっちは無事だった。まじ顔まで半焼けしていたら。。。


どうする〜、ア○フル〜♪

とりあえずしばらくの間、私の足は

どうする〜、アイ○ル〜♪

です。。。
ヒリヒリした足をかきむしりながら帰路へと就いた。
シャワーを浴び、道具をひととおり洗って落ち着いたところで再び深い眠りに就いたzzz


7月15日(金)
多摩川


明日はいよいよTSST第3戦。

その前に。。。

メインとするポイントがちゃんとでるかどうか。これが重要。
幸いこの大会、特にプラクティスの制限はない。ま、エリアが東京湾および東京湾に流入する河川と広範囲にわたるので規制しきれんというのが正直なところかな?

前回もそうだったけど、これがゲームを組み立てるための最終確認になる。

立ったポイントでちゃんと魚がでるかどうか。これを確認して明日は臨む。出なければ。。。
ここ以外でより確率のあがるポイントで一発勝負。

今回戦う上で一番魚が出そうなポイントに立つ為、夜11時に出撃。
場所はというと。。。とりあえず内緒です。

いつもなら得意なルアーに絞って攻めていくのだが、今日は釣る事が目的ではない。釣れる可能性を広げる事が目的。なのでくまなくレンジを探る為、フローティングからバイブレーションと上から下まで探ってみた。

・・・・・・・・・

なかなか出てこない。が、これはある程度予想していた。逆を言えばこの時間帯でも出せる技を模索していたといったほうが正しい。が、やはり出てきてくれなかった。

しかしきっと魚は居る。かなりの数が居るはず。居る事は分かっているのだが前回もこの時間は出なかった。ある意味それを再確認しにきたようなものなのでそれほどショックがあるわけではない。逆にゲームの組み立てを変える踏ん切りをつけられたと言ったほうがただしい。

ただ、

先に書いたように確実に出るポイントであることも事実。時合いがくれば確実に獲れる。

なら。。。

出る時合いを確認しよう!

そういうことで1本目が出るまで頑張ってみることに。
勝負ルアーはヨレヨレ一本。
これまで暗がりの時間帯に出すことができたのはこのルアーとトリップ。飛距離が重要なこのポイントなのでもちろん最短で結果にたどり着けるだろう要素を選ぶ。

・・・・・・

だが、予想通りなかなかでない。
粘ること朝の3時半。そして時合いが訪れた。

メインとなるピンポイントにルアーを着水させ流れに乗せて濁流に飲ませる。
そしてその次の瞬間。。。

ガツンッ!

来たッ!
かかった次の瞬間からヘッドシェイク。暴れ放題のそいつに振りほどかれぬようロッドを倒して対抗。だがこのエリア一帯に居る個体は予想以上に元気。
何度か追いあわせを入れ、十分フッキングにいたっている(はず)。いよいよ水中で異物を外せないと判断したのか、急上昇。そしてエラ洗い。
だがこのエリアにいる個体のエラ洗いは港湾とはちょっと違う。水面を尾鰭で叩いて歩くというより、一発大きく跳んで空中で1回転。こいつもその例に外れず首を振るというより大きく跳んで体をひねり、他ではなかなか見られない抵抗を見せた。そして。。。

フックアウト。

見事にばらされた。
バーブレスフックを使っているのだが、テンションを掛け続けていれば外れる事はない。通常のエラ洗いならそれなりにテンションを保てるのだがさすがに1回転ってのは予想外。ラインテンションが緩み、あわせて頭を振ったところでフックがすっぽ抜けたのだろう。

多少悔しさが残るがいつもほどではない。どちらかというと魚が出る時間が分かったことに満足。
つまり、この日はこの時間が来るまでは何をやってもダメってことだ。おかげでそれまでのこのエリア1本勝負にするかステージをいくつかに分けるか、後者を選ぶ決心がこれでできた。
ホントはこれでやめようかと思ったが、ヨレヨレのあとに爆れるルアーもある。コイツの調子も一応確認しておこう。ということでここまで頑張ったのでもうちょこっとだけ時間延長。そして30分後。。。

Little bitにHIT!

これまたドラグがフッキング直後から悲鳴をあげ、良型とすぐ分かった。が、、、
ヘッドシェイク一発でフックアウト。

ここはHITも多いがバラシも多い。
さらにあと30分ほどやったところでまたもHIT&バラシ。
それなりに魚は出てくれるがあまりにもバラシが多い。

いつもならムキになってさらに続投するところだが、今日はここら辺でやめておく。
なぜなら、

「本番は明朝なんである!」

今日ではなく、明日釣れる事が大事なんである。
ということで今日は出る時間、出るルアーが分かったことに満足して3HIT3バラシ(GETがよかったのですが。。。)で納竿。というか、夜な夜な投げ続けたのでかなりのお疲れ。ヘロヘロになりながらの帰宅となった。

あとは爆睡して本番を待つのみ。今日使ったルアーを洗い、リールをメンテナンスして風呂上りにビールを2口つけたところでオチたzzz


7月14日(木)
大森駅前 あっぱれ


↑なんだそりゃ?そんなポイントあるのか!?

すみません。そんなポイントありません。今日は飲みです。実をいうと。。。

まっちゃんが一時帰国中なのです。

連絡が来たのは先週の後半。実は昨日から帰ってきています。
ただ、帰ってきたのかはちょっと微妙。何でかというと、日本に来るという連絡の仕方が問題。

まっちゃん:「実は13日から日本に出張することになりました。」

その書き方に微妙な違和感を感じてしまった。出張には変わりないのだろうけど、あなたの場合、「帰国」と書くべきでしょう!
まぁ、とりあえず戻ってきた。「せっかくなのでたまにはどこかで飯でも一緒に食べよう」と、すぐ集まれそうなヒヨッシーズ釣り部で連絡を取り合ってみた。が、keyさんは仕事上の接待(?)かなにかですでに予定が埋まっているとのこと。だが、そのほかにもまっちゃんと絡んで飲める相手がいた。そう、それは、

フッキングクラブ

最近私が一番密に交流を持っている遊び仲間。
ということで、今日はまっちゃんをはじめ、フッキングクラブの主要メンバー(オノさんとは久々。ノグチさんは昨年の岩鞍以来)を交えての飲み会。どちらかというとそっちの飲みに混ぜてもらったというところかな?
正直、このクラブのどなたかとは一週間のうちに1回は顔をあわせている。

ま、いわばTSST第3戦の前々夜祭みたいなもんだ。

この理由でDiaryには書かずあえてここに書いてみた。

よーくみるとこの集まりはまっちゃんの職場の飲みに見える。が、自分もここにいる。もちろんまっちゃんとは同じ会社にいながらまったくもって接点のない業種。だが不思議なことにここに自分が同席することに我ながら違和感がない(全員面識ありますからね)。それもこれも全てはまっちゃんから始まっている。この輪に混ざることができるきっかけを与えてくれたまっちゃんには感謝するばかり。

実をいうと私はこのメンバーで同じ卓を囲んで酒を飲むのは初めて。
ま、これだけシーバスバカが集まれば必然的に会話はそちらに向かっていく(ノグチさんはシーバスにはまってないので申し訳ありませんでしたが。。。)。
同じ趣味を持っているのでこの辺の話題は尽きない(仕事の話が始まると私はあっという間に蚊帳の外)。
「実は・・・」というこれまでの出撃での話、多摩川の仮説とか、「第3戦は作戦は、、、」などホント話は途絶えることがない。それぞれにいろんな裏話、第3戦に挑む上での自論を持っている。酒が入っているからなお面白い。
第3戦に関してほとんどの方が私と同じ悩みをもっているようだが、比較的私と近いベースをもっているのはどうやら夜行人さんのようだ。ただ、そうは言ってもまだ私自身迷いも持っている。作戦の最終的な決断は当日の第六感に頼らざるを得ない状況(これじゃ勝てんかな。。。)

そんなこんなで3時間ほどかな?
そこそこ飲んだところで10時半ころにお開き。もしかすると明日いずれかのポイントでプラを兼ねてまた顔を合わせるかもしれないが、あとは当日を待つばかり。

とりあえずこの中の誰かが上位に食い込んでくれればひじょうに喜ばしい。
できれば自分が。。。
まぁ個人戦であることに間違いないのでまずは自分が上位にあがることかな?
とりあえずお互いベストを尽くせることを願うばかり。

残るは明日のプラ最終。そして当日。
とりあえずガツガツと釣るのみである。

ちなみに今回集まったメンバーのうち、万一「優勝」を勝ち取った場合、すばらしい(?)景品が待っている。それは、

シマノ製リール「ステラ」
SW4000でもいいし、C3000でもよい。シーバス用リールの最高峰、これを自腹。(店頭価格にしておよそ6万円)
かいぱぱさんの場合、さらにすばらしい副賞が待っている。←ゴチになりますッ!!(自分から言いましたからね)
大野氏を抜いた場合も高額タックルの自腹が待っている。

ま、それはそれだが、とりあえず誰かしらいい結果を残したいもんである。
口にはしないがお互いに想いを胸に秘め、「じゃ、土曜日に」と残してそれぞれ帰路に就いた。


いよいよ残るは2日。
人事を尽くして天命を待つ

って人事を尽くしたっけか??


7月12日(火)
多摩川

知らぬ幸せ 知る不幸


いや「知らない」といういい訳はきっと通用しない。それを発する者は最終的に馬鹿と判断される。
「知っている」ことは不幸ではなく、次の行動に自らが責任を持って行動する事を考える道がひらける。
これまで何の気なしでやっていたこの遊び、あるきっかけで公的規則をこれほど調べたのはもしかするとこれが初めてかもしれない。
調べるきっかけは簡単。自分が何かの規則に反しているのか、否か。これである。

まだ調べたものは少ないが、以前村岡氏が「黒に限りなく近いグレー」と言った意味がよく分かってきた気がする。
文章の捉え方次第では基本的にシーバサーは「黒」になるんである。突き詰めていくとどうやっても「黒」になってしまうんである。というか黒になるようにできている。
厳密には東京湾では釣り公園など限られたエリア以外は「黒」と判断することができてしまう。

では、この遊びをやめるか?

いや、それは無理だろう。この遊びの楽しさを知ってしまった以上その選択肢は今の自分にはない。
私は聖人君子ではないんである。(きっと周りには「当たり前だろ!ば〜か!」って言われるか。。。)
確信犯になるが、今後もシーバスフィッシングを続けていく。
というか、シーバスにどっぷりつかっている人のほとんどは確信犯なんである。これ、間違いない。


要は「悪いこと」と公的場所で判断されるかもしれないことをしないという可能性はないということ。
ま、高校生の頃、他校との試合でペナルティキックが蹴られる瞬間にマークしてる相手のパンツのポケットに手引っ掛けて下ろそうとする姑息な技もこれとそう違いはないか。。。(ってくだらん例えでした。ナニを握ったこともあります。。。ナニって何?)
法定速度40km/hのところをそのスピードで走らないという例のほうが感覚的にわかりやすいか。。。
法定速度40km/hのところを45km/hで走っている人が50km/hで走っている人を「お前はおれより5km/hオーバーしているからオレより悪い」というのは目くそ鼻くそなんである。

何が言いたいかというと、あえて「オレは悪いことやりますよ」っていうことではなく、自らの行動に責任をもっているかどうか、これが大事だということ。そしてなるべく周りに迷惑をかけないようこころがけること。
技を磨くには、自分に都合よくするには、悪いという事を知っておくことも必要。そしてさらに道を究めるにはそれをうまく利用すること、うまくかわすことが肝要。それぞれの道の達人は良し悪しを知り、悪しをうまく利用していることが多い。私も今後の自分の行動に自分なりの責任を持つため、そして自分をさらなる高みに引き上げていく為にその間隙をぬっていくことにする。
なので今後は曖昧な表現が増えるかもしれないがその辺はご勘弁を(詳しくは直接面向き合わせて話をしましょう)


夜行人さんからのお誘いで来るTSST第3戦のプラに出向くことになった。
誘いがなくても実は出向くつもりだった。私が立てた作戦が通用するかどうか、これを先に確認するためである。
ポイント到着は21時過ぎ。すでに夜行人さんとかいぱぱさんはポイントでプラ中。
だが、いつもと時間が違うせいかかなり渋い様子。前日タカマツさんは爆ったようだが、こうも違うのかと思わせられるほど渋い。
私もヨレヨレやらバイブやらと投げ込んでみるがバイトはややズレた位置でマールアミーゴへの一回だけ。
(なかなかよいバイトだったのだが、合わせた直後に首振られて外れました)

何かがずれている。

潮周りのせいか?澄潮のせいか?単に時合いが立っている間にこなかっただけか?

どれかは正直わからない。だが、一番最後の予想が正しい気がする。
どうやら当日は作戦を組み替えて挑む必要がありそうだ。

では、どう組み替えるか。
これがひじょーに難しい。あと一回プラにでたいが、仕事もあるのでこれまた難しい。

あとはぶっつけ本番か。。。なんとかなって欲しいもんだ。。。
しっかし、やっぱシーバシングには厳しい季節なのかな?

あぁ、そうそう、3時間やりましたが久しぶりの「ボーズ」でした。


7月8日(金)
有明


前日、keyさんからそれまでモヤモヤしていたイメージをクリアにしてくれる画像が届いた。


是非ともあのポイントの想像をしてもらう為にあえてここにその画像を貼っておくとしよう。
そう、きっとあそこはこんな感じ。ルアーを放り込めばいずれかの魚が「がぶっちょ!!」と食いついてくれるのである。

がぶっちょ!?でもこれ、間違いないッ!!(keyさんありがとう)


マジでこんな感じなんじゃないかと思わせるほど魚はたくさんおり、そしてたくさん食いついてくる。
「じゃぁずっとここでやってればいいじゃない」
という話になりそうだが、これは非常にレアケース。滅多にこういう場所にお目にかかれない。どちらかというとこうでない場所のほうが多い。なのでここにばかり頼らず、いままでどおりゲームを楽しもうとこの日はあえて多摩川を選択しなかった。

じゃぁどこかって言われてもそれなりに釣りはしたい。釣れる場所を選ぶのはアングラーとしては当たり前のこと。
なので突拍子もないところを選ぶのではなく、これまで何度もお世話になってきた有明を選択した。

今週はなんとも怪しい雲行きが続く。今日もそんな日。
降るんなら降るでドバッと降ってくれりゃ諦めがつくのだが、なんとも微妙な天気。
ポイントについてウィンドブレーカを羽織ろうか悩んだが、雨雲予想ではこのエリアにこないとのことだったのでそれを信じていつもの格好で岸壁に立つ。

途中道路がやや混雑していたのでルアーを水面につけたときはすでに潮は動き出したといったところ。
まだ時間的にはおいしい時間ではない。とりあえずこの場所で、この時期試すものといったら

「ベイスラッグ」

やはりこれでしょう!
岸壁に張り付いた個体を片っ端から取り締まってあげるとしよう。

だが、意外にも着いていない。

いつもの通りジリ貧。。。?

そうはいかない。今年はいろいろとアプローチの術を身につけた。3月の有明のパターン、4月の京浜運河のパターン、5月の隅田川のパターン。
これら経験したものをフルに活用してみる。

一度仕切りなおしに一服して沖を見やる。潮目がいい感じにできている。ボラはあちこちで跳ねている。がこいつの跳ねはあまり意味のないところで出る事が多い。コイツのジャンプを無視して潮目の境をよーく見てみる。すると、所々ではあるがボラのジャンプとまたちがうもじりを確認。ルアーをワンダースリムに変え、潮目の奥に放り込んでみる。すると、数投したところで、

コッ

すかさず合わせる。
乗った。ボラではない事はわかったが引きが弱い。なので全くドラグがきくことなくサクッとランディング。


潮目が近寄った所にワンダー投げてHIT。がセイゴ。。。


まぁ、ちょっと小さめだが、それでも個人的には満足。今までだったら「なす術なし」となりそうなところだが、次の一手を知らぬ間に持ち合わせていた。きっと今年の釣果で学んだおかげである。多摩川上流域ではアホみたいに釣れたりしてるが、実際はすでにシーバス釣りには厳しいと言われる7月に入っている。そんななか、狙ったポイントで狙ったとおりに出てきてくれるのは嬉しい。
だが、やはり7月。同じ事やっても次が続かない。
仕方なくまたテクりながらポイントを移動。あわよくばテクって獲り、そして次のポイントを目指す。

しばらく歩いてフェリー埠頭の橋脚付近に到着。いちど橋の反対側を覗いてみる。めずらしく橋脚の明暗を狙うポイントにアングラーがいない。「では、失礼します」ということで橋の反対側にまわり、一級ポイントを攻めさせてもらうとする。ベイスラッグからワンダースリムにルアーチェンジ。明暗に沿って、また橋脚を擦るようにワンダーを通す。が、なかなか出てこない。だが、ここもやはり魚は居る。明暗で数は少ないがライズはあがっている。ただ、手前ではなかったワンダーで届くかどうかという沖目にいる。ということで早速ルアーチェンジ。選んだのはここのポイントでワンダーに引けをとらないヨレヨレ。明暗の手前、奥、沈めたりトゥイッチを掛けたりとあれこれ手を尽くす。が、ライズはあがってるのだけど食っては来ない。
こういうときは立ち位置を変えるとよい。ということでゴロタ場から橋の真下に移り明暗のラインに沿ってキャスト。
流れによって暗がりに潜ってしまうので常夜灯を利用してやや早めのリトリーブスピードでアプローチ。

そしておもむろにトゥイッチを一発。

コツッ!

出た。

が、これまた引きが軽い。


橋脚の明暗をトゥイッチで誘う。30cmとここも小さい。


これまたサイズが出ない。
しばらく粘るが、こちらもこの一本で出なくなった。
なのでまたポイント移動。


また元のビッグサイト側に戻り、テクトロを敢行。が風にゴミが吹かれて岸壁に寄り、思うように歩けない。
しかたなく、浮き桟橋に乗り、こちらでもテクトロを試してみる。すると。。。


出てきたのはボラ。。。


まっちゃんはここを歩くとフッコが出てくるのだが、私が歩くと出てくるのはボラばかり。その差がいまだに分からん。


浮き桟橋を離れ、これまた一級ポイントのシャローに到着。K-TENに変え、シャローにつく大物を狙う。
ちょこちょこ投げてはポイントをずらし、投げてはずらし。ようやく先日TSST第2戦でギリギリの時間いフッコを獲ったポイント付近に到着。まずはワンダーから勝負。が、しばらく沈黙。
そして続いてNight raidを選ぼうとしたのだけど、ふと気になったルアーがあった。

メケメケだ。

前に半額セールで買ったものである。釣れないルアーだからではない。あるイベントの一環でおこなわれた人気ルアーのセールに混ざってたものだ。周囲での実績は高いのだが、まだ私は釣果に結び付けていない。なのであえてコイツに託してみることに。
下げ潮は沖へと払い出している。なのでこちらも立ち位置をやや上流側に変え、シャローの駆け上がりを斜めに通す格好でリトリーブ。予想より潮位が下がっているというか水位が低く、一回メケメケが底を小突いた。そしてその次の瞬間。

ゴツッ!

こういうシチュエーションは底を一回小突いているからバイトかバイトでないか判断しやすい。
しかし、前の2本同様、これまた引きが弱い(多摩川で強い引きばかり堪能していたせいかな?)。
これまたタモを使うことなくあっさりとぶち抜く。


シャローの駆け上がりのポイントで。今日はセイゴづくし。


釣れるには釣れるんだけど、TSSTのときに出したようなサイズがこない。ま、これは自然を相手に遊んでいるのだから仕方ないか。


その後しばらく粘るがこれまた次が続かない。
まぁこれ以上粘ってもサイズも伸びなそうだし、ということでこの日は潔くこの3本で納竿とした。

ま、出てくれるだけありがたいことなんですけどね。


7月5日(火)
多摩川

実は。。。

考えてみりゃものすごーーく簡単なことなんだけど、すばらしいことに気づいた。


多摩川最上流域って今の塒からチャリンコ普通にこいで35分。車なら20分弱なんだよね。
だったらわざわざ混んでる週末に長時間粘る必要もそんなにないんじゃないかって。

つまりはこういうこと。

会社に行く前にちょこっとだけ早起きして1,2時間チャチャっと行ってくればよいわけだ。

こうすりゃ平日なのでポイントは空き空きだし、朝寝ぼけ眼でだるそうに出社することもないし。
まぁたまにいる早朝ジョギングやっている健康オタクとそう大差はない。と勝手な自己解釈。
前日はさくっと21時半ごろに仕事に区切りをつけ、さっさと帰ってご就寝。そして目覚ましは朝4時にセット。

ふだん会社に行くだけの平日は7時の目覚ましに起きたり起きなかったりするのだけど、何でかこういう日は起きれる。
(ホント、不思議です)

さすがにこんな早朝だれもいないし、どうせウェーダー履くとそれなりにズボンがむれるのでジャージと長袖Tシャツ姿でロッドとタックルかついでオデに乗車、そして朝のちょっとした運動。

駐車場に車を停め、そこからは時間短縮のためにチャリでお目当てのポイントまで移動。以前はチャリンコだけで行っていたけど、朝のわずかな時間の有効利用ということで。
ポイントに到着。まず沖の瀬の方を見やる。これがとんでもなかった。
前日の強雨の影響で放水はかなりの量。いつもなら放水される水は水門の上からなのだけど、今日は水門をくぐらせて放水している。
またその量が半端でなく、水門のすぐ下は「ラフティングってあんな場所でやるんだろーなぁ」って感じ。
こりゃ厳しそうだ。ただ気になるのは普段川幅全域の堰から水は流れているのだが、手前の側は完全に堰き止めている。夜行人さんも言っていたっけ。「あの場所は流れが速くなるほどよく釣れる」って。ただ、これだけの濁流にホントにいるのかなぁ。。。
さらに岸際に近寄り、色を確認。これまた酷く、完全に泥濁り。よくシーバスの活性は泥にごりだと低下するといわれている。まさにといったところ。

雨上がりで期待していたのだが、あまりに凄すぎ。一箇所に集められた水の威力をあらためて実感した。
そうはいってもとりあえずウェーダーに足を通してしまった。さて、どうしたもんか。。。

「ま、様子見で浸かってみるとしますか」

流れ込みの横に行き、泥にごりで足元が見えない中、ゆっくりと歩を進めてみる。が、さすが濁流になるほど水門を開いているだけある。予想以上に水位が高い。一番手前で股が水に浸かるほど。これでは恐らく途中バレリーナのようになって進まねばならない。さらに一番手前だというのに奥の放水の回りこんだ水流が意外と強い。
「こりゃバレリーナでは歩けませんわ。。。」

とりあえず、いったん陸に上がって一服。この後どうするかを考える。

せっかく来たし、ど茶濁りだけど試すだけ試してみるか。。。ただし水位があと20cm下がってから。

ということで陸でしばし休憩したあと、およそ目安分だけ水位が下がったので気合いでエントリー。さすがに強雨後なので直感的に危険を察知したら迷わず戦線離脱することにしよう。そう決めて歩を進める。沖に入るとやはり前回以上に流れに勢いがある。やはり自然の力は大きいと身をもって再認識。自然をなめちゃいけませんわ。

ゆっくりと足場を確認しながら瀬を渡り、無事到着。やはり180度見回してみるがどこもど茶濁り。
瀬に上がったはいいが、なーんともここまで濁ると気分的に釣れるか不安になってくる。まぁある意味釣れなくても「やはり好ポイントでも泥濁りはだめであった。」ということを学ぶのもひとつの経験である。

ということで、これまで出向いた中で一番の激流に何を放り込もうかとルアーボックスをあさり、結局選んだのは「ムーチョルチア」だ。

とりあえずスナップに取り付け、様子見で落ち込みがあると思われる辺り(激流すぎてどこが落ち込みか見えない)に放り込んでみた。案の定流れは速い。というか速過ぎ。。。立ち位置からするとややアップクロスに投げているのだが、10秒後には完全に下流まで流され、まっすぐ流れに逆らって回収しているような状態。
(こりゃ、あきらめて帰ったほうが無難かな。。。)

とりあえずあと15分くらいはやってみるか。それでダメなら撤収しよう。

だが、それから数投したところでロッドが「グイッ」としぼられた。一応あわせては見た。が、ちょっと様子が違う。その場にステイして動かない状態。ありゃりゃ、落ち込みからは少し巻いてきてるから棚に掛かったわけではなく、濁流に飲まれたゴミでもかけたかな?最初はそんな風に思った。でもふと考え直す。

ゴミならこの濁流に乗って流されていくはず。なんでそこに留まっているの?

理由は多分こんなかんじ。魚は流れにアタマを向ける性質がある。ルアーは掛かっているんだけど、シーバス自身流されまいと泳いでいるのだ。なので潜らず、走らず、その流れに負けぬよう定位している。
そうであればやや強引に引きずり出してみるか。ということでガリガリとラインを回収。すると予想通り、口に引っかかった異物を取り除こうと水中でヘッドシェイクを繰り出した。

「よっしゃぁ!HIT! ど茶濁りでもここは最高の活性のようだ」

途中何度か突っ込まれ、また、シーバスもフックを外そうと夢中になっているので定位するまでもなくあっという間に濁流に流され下流まで落ちる。やりとりで徐々に魚を寄せてはこれているが、なにせリバーシーバスの引き抵抗とこの濁流の抵抗とでかなりの重さ。それでもそれに負けるようなタックルではない。なにせシーホークは歴代最大であるランカーを獲れているロッド。こいつのパワーでぐいぐい引き寄せ、無事ハンドランディング。



目ジャー55cm。昨日の雨で激流ながらやはり居た。


いやぁ、ここはこれまでの自分が見てきたものをとことんひっくり返すポイントだ。濁りは非常に重要であるが、こういった泥を巻き上げた濁りでこれまで釣れたことはなかった。しかし、ここではそんな状況でもあっさりと獲れてしまうんである。この時間はまだ瀬が水没しているのでそのまま撮影してリリース。
とりあえずこんな状況下でも魚が居る場所に投げれば釣れるということを知れたことに満足。
今日はそれほどのんびり出来ないので早速次の一本を獲りにいく。

・・・

が、数投するがあたらない。今回投げているムーチョルチアは先日の戦禍で塗装は完全に剥がれ落ち、鉛の色そのもの。
このせいで反応が鈍いと勝手に判断。そこで、先日keyさんと釣行後にキャスティングで新規購入したマリアオフィスのLittle bitをチョイス。まだピカピカのそいつに反応してくれることに期待し、あらためて落ち込みに放り込む。

すると、3投目、
カラーが効いたのか、早速HIT。
実はこの後、ほとんど1キャスト1HITに近い状態。あれこれ角度を変えたアプローチをしていないのでサラッと獲った魚をご紹介。


完全など茶濁りなのに居るもんですねぇ。2本目は目ジャー50cm


ロッドの目印からすると3本目61cm。体高あってなかなかよいです。


1キャスト1GET!なんつー場所なんだ、ここは!?これまた50cm前半。4本目


一瞬活性が落ちたのか、それとも小さな回遊でまた落ち込みに戻ってきたのか、ちょっとしたタイムインターバルを置いてまたもHIT。


この場所は恐ろしいほどすごい。50cm後半。5本目


次の1投で6本目GET。これがまさに連チャンですね。


さらに次の1投で7本目GET!ホップ、ステップ、ジャンプでスズキ級。


8本目は50cm前半。足元でエラ洗い炸裂!おかげでビショビショ


グリップエンドからシーホークの「A」の字を超えてた62cm。9本目


今日はこのチャートバックのLittle bitが炸裂!10本目


やや細身ながらこれも50cm前半。11本目


50cm後半。強い引きに満足してこれで納竿。とりあえず1ダース


結局GETは12本。バラシ含めて15本HIT。しかもGETは全て50UP。おそらくこれまでの釣行で一番の釣果なんではないかな?
いやぁ、これぞ、


爆釣!


あらためてここのすごさを思い知った。
今日、ひとつ学んだ事がある。それはシーバスが待っているレンジ。それまで靄がかかっていた私の中の想像はまたひとつクリアなものとなった気がした。


さて、先日確認したのだけど、7/16(土)はTSST第3戦が開催される予定だ。
実はまだ第2戦の結果が上がっていないので前回何位だったかまだ分かっていないのだが、とりあえず、第3戦を戦うステージを見つけた。ここで何とか夏の厳しい大会ながら上位に食い込めるよう頑張るとしようか。
今回の山場は後半戦にあたる早朝3時ごろから。とりあえず下げ潮が効いている時間だし、いい結果になりそうな予感大。とりあえずこのポイントに立つことが大事ってことだけだな。そう、ここは

あの場所に立って、あそこに放り込めるタックルがあれば必ず釣れる。

そう断言できるような場所なんである。(ただし季節的なものも多少はあるでしょうけど)
帰宅後、そそくさとムーチョルチアとLittle bit、それとシーホークを洗い、身支度をすませていつもどおりの出勤となった。


7月3日(日)
多摩川

昨日の光景は正直、これまで私が見たことのないものだった。


もちろんこの結果をヒヨッシーズ釣り部に報告しないわけがない。そして連れ出さないわけがない。
昨日の釣行後かるく仮眠をとった後、keyさんにTEL。丸子堰の状況を話す前に「明日はこっちに出向かない?」と誘っていた。そして事情を説明。keyさんも(おそらく)快諾であった。

そんなわけで3時にポイント着。日の出は4時半ごろ。その前に実際のポイントをみてアプローチを説明。
そして瀬を渡り昨日の場所に立つ。
今日は昨日の爆釣パターンを味わうべく、スプーン、小型ジグも持参。これで昨日以上に万全の体制。とりあえずジグ系を試してみるのは日が昇ってから。それまでは定石どおり表層〜直下を探る。keyさんは初のポイントに自分なりのアプローチを試みている。一番暑いのは東京寄りの放水路。keyさんはその手前の水門から魚道をK-TENで攻める。そして。。。


key:「早速HIT〜!」


おお!この人、いつも一本目は早い。が、こういうこと言うとkeyさんに申し訳ないが、バラシも多い。。。
そして。。。

key:「うわ〜、バレたぁ・・・」

私もTRIP85の実力を引き出そうと、昨日同様水門のヨレから探り出す。
が、今日はどうやらここにいる魚は反応してくれない。しかたなく、本命中の本命、一番奥の放水路の落ち込みを狙う。基本的にシンキングペンシルはリップが無い分飛行中の空気抵抗を受けにくいので距離が出やすい。が、残念ながらTRIP85の飛距離はヨレヨレにはかなわない。それなりに飛ぶが大事な落ち込みのポイントまで届いてくれない。

数投したところでTRIP85を諦め、ヨレヨレでさらに距離を稼ぐ。

そしてヨレヨレを数投したところで落ち込み前の棚に着弾。ラインがスルスル〜っと下流にあっという間に流される。そしてそのラインスラッグが取れ、テンションが戻った瞬間、


コツッ!

けっこう強いアタリ。それに即座に反応。背筋を大きく伸ばすようにロッドを振り上げる。
無事フッキングしたようだ。ドラグがこれでもかといわんばかりに音を鳴らしている。

「とうとう70UP来ました?!」

慌てず、数回の突っ込みをかわし、徐々に体力を搾り取る。が、さすが川を十数km遡ってきているだけある。そう簡単に弱らない。瀬の手前まで寄せてはいるが、そこからがあがらない。わずかにできた隙をついてゆっくりと大きくロッドを振り上げ、魚を浮かす。そしてわずかに浮いたところでその力を利用し、一気に水面まで引き上げる。ようやく魚体が見えた。が、ルアーと魚影の位置関係がおかしい。どうやら今回もスレだったようだ。最後の一矢をかわし、ようやく瀬に乗せ、リーダを手繰り寄せて無事取り込みに成功。


またもや背にスレ掛かり。62cmをスレで掛けるとかなり疲れる。。。


とりあえず60UPだったのでkeyさんにカメラを私ブツ持ちで撮影(スレなんですけどね。。。)
背のえぐれが痛々しかったが、それを気遣ってそそくさとリリース。
とりあえず今度はしっかりと食ってほしい。そう願って再びヨレヨレで攻める。
そしてまた、いい感じに落ち込みの上段に乗った。そして先ほどのようにヨレヨレが濁流にもまれて落ちてゆく。そしてラインが張った瞬間。

ゴンッ!

このパターン、単調だが高確率で出てくる。いったいどうなってんだ?濁流にもまれた直後にHIT。
あれこれ水中の出来事を想像するがそれが本当かまだ確信が得られていない。が、とりあえずは目の前の一本に集中。先ほどより引きは強くない。やや強引に寄せるとあっさりと寄ってきた。瀬の駆け上がりに怯えるのか、最後だけ大きく抵抗を見せ、それをうまくかわしてランディング。


50cm無いくらい。「食わせた」より「食われた」感じ。。。


この感覚、個人的にはちょっと微妙。食わせた魚ではない。食われた魚である。これまでの自分のアプローチはきっと先人にとっては当たり前のものであるだろうけど、それでも自分なりに考え、試行錯誤した挙句に獲った貴重な一本。だが、ここはちょっと違う。それらフィールドへのアプローチを深く考える必要がない。
とにかく遠くまで飛ばせる重いルアーを用意し、落ち込みに落とす。あとは多少のアクションを与え、食われる。(今のところ食わせるでは無いと思う)

だが、自分の領域を広めるにはこういう経験も必要である。
どうして食われるのかはまだよく分かっていない。きっと濁流にもまれた隙をヤツらは突いてきているのだろうけど、そのときどの深度で食われたのか、ルアーがどういう姿勢で食われたのか、分からんことは多い。
さらには強い引きをいなす技を磨くにはやはり魚を掛けていないと学べない。春先はよくバラシた。どうやればばらさずに済むか。これを学べるのは魚を掛けたときだけである。それを多く経験し、自分の腕を磨くには悪くないポイントである。なのでしばらくここに通うことだろう。スランプに陥ったとき、ここで魚と対峙する感覚を維持することだろう。
そして「食われた」感覚が「食わせた」感覚に変わればこれもひとつの成長となるであろう。

ようやく暗闇からわずかに辺りがぼんやりと見えるようになってきた。
ふと、エントリーする流れ込みの付近を見やった。するとアングラーが1名エントリーするところだった。
(間違いなく、この瀬に乗りに来た人でしょう)
しばらくしてそのアングラーが瀬めがけて直進してきたところでだれだか視認できた。

夜行人さんだ

挨拶を交わし、これまでの状況を説明。スレ掛かりながらスズキが出たことを聞き、徐々にギアを上げていく。
こちらはすでに落ち込みに落ちる瞬間に集中しきっている。(が、昨日のスプーンおじさんの様には出てくれてないだけど。。。)


しばらく続けるがなかなかバイトが続かない。
常夜灯のポイントは個人的にルアーカラーは関係ないという考えが自分のなかに存在する(といいつつレッドヘッドばかりあるのも事実だが。。。)。が、時折ルアーカラーも大事であると思うところもある。
なので前日スプーンが調子よかったこと、それから朝マヅメが「金系カラーがいい」という情報にならって、だいぶ白んだあたりから同じヨレヨレながらールイワシカラーから久保モデルの金系にカラーチェンジ。

そして先ほど通り、落ち込みの上段にヨレヨレを乗せ、濁流任せで落ち込みに落とす。
そしてそれを続けること10分くらいしたころ。。。

ゴンッ!

またテンションが掛かった直後だった。

どうやら濁流にもまれ、必死に姿勢を立て直そうとしている隙を狙っているようだ(あくまで想像です)。

そしてこれまでどおり50UP確定(港湾ならおそらくスズキ級)の引きを堪能し、ランディング。そしてデジカメを夜行人さんに渡し、ぶつ持ちで撮影してもらう。


スプーンの金色を意識してヨレヨレの久保モデルに58cm


その後、ヨレヨレ続投。が、明るくなってからはなかなか出てこなかった。
なので完全に夜明けと言えるあたりからは今日のために用意したスプーンに変更。フックは岸ジギ用に用意していたアシストフックに変更してある。そしてまずはどのくらい飛ばせるか分からないので様子見で軽くキャスト。

が、これが予想外に飛ばない。

持ち込んだスプーンをあれこれ試すが、会心の一振りでないと落ち込みまで届かない。(誤算でした。。。)

しかたなく、しばらく投げたところでスプーンを諦め、メタルジグに変更。選んだジグは「ムーチョルチア25g」さすがに25gあれば間違いなく落ち込みの上段まで届く。というか加減しないと対岸に着弾する恐れがある。なので様子をみながら振り抜き速度を加減し、微調整。あとは上段に着弾させ、濁流にもませて落ち込みに落とす。そしてすぐさまラインテンションを張り、やや早巻きのジギングアクション。


30分くらい続けただろうか。ようやく落ち込んだ瞬間に食われるいつものパターンが戻った。
ラインテンションが戻った直後に大きなアタリ、それにあわせて背筋を大きく伸ばしてロッドを振り上げる。無事フッキングに成功。あとは強い突っ込みをかわし、足元の瀬に寄せる。


久々のメタルジグにHIT。ムーチョルチア(25g)で53cmをGET。


基本的に小型のメタルジグはオフショアシーバスだと思っていたのだけど、まさかこんな河川の最上流域で使えるとは思ってもみなかった。以前どこかのHPで「丸子橋周辺は重いやつが必要」という書き込みを見た事があったが、このことだったのか。。。
昨日もジグを投げた。が、結局あたらなかった。理由として考えられるのは1つ。


シーフラワー35gではベイトサイズとマッチしない。獲ったシーバスが吐き出したのは5、6cmの小魚。シーフラワーだとアシストフックまで含めるとその長さは10cmを超える。だが、今回のムーチョルチアはアシストフックを含めても5cmちょい。このわずかなサイズの差がシーバスに見切られる原因であろう。

keyさんもすでに重量級ルアーに変更していた。選んでいたのはたしかバイブ系。
そして、しばらくしたところでkeyさんにも待望のHIT。(コツコツあたりはあったのだけどなかなか乗らなかったらしい)

今回は無事シーバスの突っ込みをかわし、引きを十分堪能したところで無事取り込みに成功。


たしかバイブレーションだったかな?58cmの(確か)自己タイ記録。


しばらく時間が空いたが、ようやくこちらにもHIT。だがあまり引きは強くないゴリゴリリールを巻いてあっさり足元まで寄せ、最後のひと暴れだけかわしサクッとランディング。


目ジャー40cmちょい


さすがに朝マヅメという時間はとっくに過ぎている。隣でジグ、スプーンとはまた違ったタックルでやっているお兄さん(多分オジサン)がそんな時合いも気にせずサクサクと釣っている。(マジ3キャスト1ゲットくらいのペース)
このおじさんのタックルのつれっぷりに周りが試しはじめた。これに便乗ってわけではないけど、keyさんもとりあえず手持ちの道具を駆使して準備。が、重量が足りない為かなかなかポイントまで届かない。
私も試しに。。。と、思ったが、とりあえず浮気せずに今までどおりのパターンで攻める。そして、

クンッ!

ようやく来た。となりのおっちゃんが3〜4本釣ったところでこちらもようやく次の1本。
引きからするとこれまたそれほど大きくはないが一本は一本ということで大事に寄せてくる。相変わらず最後の瀬へのランディング前にひと暴れされるが、だいぶこれをこなすのもうまくなってきた。さくっとランディング。


45cmってところ。ムーチョルチアは棚に着弾しすぎてボロボロ。。。


さすがに周りで良型を獲っている中、このサイズを写真に収めるのはちょっと恥ずかしい。が、まぁひとそれぞれ。ということでとりあえず1枚だけ収めてさっさとリリース。このポイント、コアな人が多いのでいつものように余韻に浸りながらってのはあまりできない。なのでそのまま次を狙いに行く(まぁあまり背伸びしてもしょうがないか。。。)


・・・・・・・・・


が、だんだんとHITまでのインターバルが長くなってきた。ここはあまり港湾部などのような時合いというものとは無縁のように思えてきていたが、多少はそういうものもあるのだろう。
が、隣のおっちゃんは相変わらずバリバリと釣っている。昨日はスプーンがめちゃめちゃ調子よかったけど、今日はあのタックルが怒涛の釣果をあげている。こちらは相変わらずムーチョルチアで勝負。が釣果の差はどんどん離れていく。それでも今日はおそらくこのムーチョルチアが手持ちでは最強。それを信じて投げ倒す。

そしてそれを信じぬくこと30分ほど。ようやくそれがまた1回報われる。


これまたけっこういい引き。これまでの釣果からするとスズキ級に届くか届かないかってところ。そのサイズなら確実に獲る!ということで途中繰り出されるヘッドシェイクをかわし何とかランディング。


54cm。


だんだんと訪れる時合いが短くなり、そのインターバルが長くなってきた。
私はそれなりに釣れている。keyさんもそれなりにHITさせている。が、ここのシーバスは元気よすぎ。エラ洗い一発、ヘッドシェイク一発であっさりフックを外されてしまう。なんとかkeyさんにもランディングまでこぎつけて欲しい。
そんな事を考えていると

keyさんのシーホークが「グイッ」っと撓っている。
あら?もしかして、来ました?
すでにkeyさんは魚と対峙していた。そしてその強い引きを堪能し、今回はうまいことランディング成功。


keyさんおめでとうございます。サイズは58cm。60UPが待ち遠しい。


keyさんもメガバスのバブルヘッドで。やはりジグも強いようだ。
ただ、掛かりどころが悪くエラを引っ掛けてけっこうな出血。とりあえず1枚だけ写真に収め、それなりのサイズだったので体長だけ確認してそそくさとリリース。ゆったりとだったが沖の深めに戻っていった(無事に戻っていってくださいな)


日の出からだいぶ時間が経った。潮もだいぶ下がり、あとちょっとで干潮に入るだろう。だが、ここはそれら港湾部で活性を判断する要素はあまり必要ないように思える。きっと定常的にベイトが落ちてくるんである。
なので常にそこに着いているシーバスは高活性の状態なんである(あくまで推測)。

が、しばらくアタリの竿が撓らない時間が続いた。こちらもなかなかあたらないのでムーチョルチアからちょいとルアーサイズを下げ、Little bitの8gで気分転換。さすがジグ。空気抵抗も小さいので8gでも十分に棚まで届く。しばらくLittle bitを投げ続けていると、となりのおっちゃんが、
「今、跳ねたのが見えたよ」
辺りのアングラーに聞こえるように言った。実は私もそれを見ていた。きっとこれはまた落ち込みに魚が戻ってきた合図。きっと釣れてない時間は小さな回遊でこのポイントから離れている。そう考えていた。
それが合図だと信じ、そのポイントだけを意識して棚に放り込み、そこからズルズルと落とし込む。

ゴンッ!

やっぱり!!
あれは活性があがった個体がまた回ってきたサインだった。

落ち込みの濁流の中からおそらく私のLittle bitを食ったやつがエラ洗いを繰り出す。そして勢いよく下流に走り出す。やや強めに設定しなおしたドラグだが悲鳴をあげている。おそらく60UP確定。
丁寧に寄せにかかり、これまでどおり瀬の駆け上がり前の最後の突っ込みをかわし、水のあるところを使って浮いた力を利用して一気に瀬に引き上げる。


ジャスト60cm。やっぱり60を超えると気分的に違いますね。


「魚が跳ねた」と言ったおっちゃんもすぐさまHIT&GET。やっぱこの人、そのタックル、すごい!
が、さらに時合いは短くなっていた。あと一人ぐらいGETした人がいたが、それを最後にまたパタリとアタリが止まった。

・・・・・・

しばらくあたらない中、ふとkeyさんを見てみた。すると
あら?HITしてました?
せっかくなので今度はやり取りしている姿も撮っておきましょ。ということで、


リバーシーバスの強力な引きを堪能しているkeyさん。
そして
無事ランディング。これまた58cm。60UPはもう目の前ですよ。

無事ランディングできたところでルアーを確認してみた。keyさんはそれまでおっちゃんタックルで挑んでいたので、それで掛かったのかと。。。
が、keyさんから一言。

key:「やっぱこれ(ムーチョルチア)ですわ。」

keyさんもGETを重ねてきているが、なかなかスズキ級が出てきてくれない。まぁこれはある意味運みたいなものもある。ある日突然ランカーなんてこともある。まぁとりあえず数多くポイントに立てばすぐにスズキ級に会えますよ(って私も春先から立っているが、スズキ級に逢えたのは今月になってからなんだけどね)。


そしてまた、沈黙。。。
こちらはLittle bitを投げ続けているが次が続かない。もうすでに潮もソコに到達している頃。いくら投げてもあたらないので「もうそろそろ(終わり)かな?」なーんてことを考え始めていた。keyさんとも

「そろそろ上がりとしますか」

そんな意見が上がっていた。が、それでも「あと一本」という気持ちが残っているのも事実。そんな中、粘って投げていた1投に、

ドンッ!

うわっと!
出た!またまた出た!しっかしいつになったらアタリ止まるんだ?
そう思いつつもせっかく掛かった魚なので獲らないわけが無い。


あがろうと思っている中、55cmがまた出た。上がれませんです。。。


この釣果が出たことで懲りずにまたkeyさんキャスト再開。私も「上がろうか」と考えながら、Little bitを回収してはまた投げる。。。


さすがに時間的にそろそろ上げ潮が利き出す。下げ始めからスタートしているのでおよそ7時間。
keyさんと目が合い、

「(ホントに)そろそろあがりますか?」

私もすでにけっこうお疲れ。隣のおっちゃんには全然勝てないけどそれなりに良型を獲る事ができたので十分満足。
ということで、10時過ぎ、これにて今日は納竿とした。


しっかし。。。

ダレだよ!?「リバーシーバスの個体数は少ない」っていったヤツは?
いっぱい居るじゃんか!


「あの落ち込みの下はいったいどうなってんだ??」
あそこの中の事実を覗いてみたいという気持ちでいっぱいだった。(あの落ち込みのシーバスライブ出ないかなぁ)

瀬を渡って7時間ぶりに陸に戻る。途中しゃがみこんだり背を伸ばしたりとしているがさすがにこれだけたち続けていると疲れる。。。
雑談をしながらウェーダーを脱ぎ、後片付け。二人とも今一番気になっているのは、

あの落ち込みの中の事実とさっきのおっちゃんのタックル

前者はおそらく我々では実現不可能であるが、後者はきっと釣具屋に行けば見つかるはず。ついでにkeyさんがマウスグリッパーを用意したいということだったので車に乗って鶴見のキャスティングにそのまま向かう。

いよいよkeyさんもマウスグリッパーをGET。そして。。。

あのおっちゃんのタックルを発見!!
きっとこれである。これに間違いない。あとは私かkeyさんのどちらかがこれで爆釣すればよいだけ。

二人ともすぐにでも試してみたいところだが、とりあえず今日はすでに十分疲れたのでバーミヤンで体力回復。keyさんに家まで送ってもらって本日の釣行は終了とさせてもらった。
とりあえず、あれだ。keyさん、また行きましょう。そして今度は二人して2桁GETで。


しっかし。。。
マジ、あの中がどうなってるか見たいですわ。。。


7月2日(土)
多摩川


今日はいいかも。。。

前日はしとしと雨。これならあの場所がいいかもしれない。

あの場所とは。。。

先日夜行人さんが爆釣したポイント「多摩川丸子堰」である。
前回出たときはこのポイントでボーズだった。が、それには理由があった。重量級ルアーを持ち合わせていなかったためだ。前に夜行人さんから「バンズなどシャロー系がすごかった」という話を聞いていたのでそういうルアーしかもって来ていなかった。しかし先日HITしていたルアーは重たそうなテイルスピンジグやバイブレーションなど。
それを確認していたので今日はシーフラワー35g、ナブラ刑事、レンジバイブにクルクル、湾ベイトを持参して万全の体制で迎え撃つ。

ポイント到着は朝2時。満潮は1時過ぎだったのでようやく潮が動き出したかというあたり。
「ここは流れが速くなればなるほど釣れる」
この夜行人さんの言葉を信じて朝の大きく動く潮に期待を込める。

2時半。ウェーダーを履き、ひととおり準備したところでエントリー。
やや下流側からエントリーし、瀬にを歩いてお目当てのポイントを目指す。まずは定石どおり、表層からということで先日夜行人さんが爆ったバンズからスタート。堰から落ち込んだ後の流れに乗ってバンズはU字を描く。が、あたる様子がない。
しばらく投げたが無反応なのでやや潜る個人的に多摩川一押しのコモモカウンターにルアーチェンジ。手前の水門のヨレを通すと「ゴツッ!」というバイトあり。しかし乗らず。
そのエリアを数回探るが次のアタリがこないので、即ルアーチェンジ。選んだのはこれまたアムズデザインの新兵器「TRIP85」。これまた夜行人さんに河口域で「熱い!」と言わせたルアー。keyさんも持ってたし、自分自身とりあえず試しに買った1個。さきほどコモモであたったエリアを再度探ってみる。数投したところで、

コツッ!

当たったが乗らない。ルアーを回収してみると何かが付いてる。おそらくデカ鯉と思われる大きな鱗。
またわけ分からん引きを恐れながらもめげずにキャスト。すると、

ゴンッ!

今度はひったくるようなバイト。明らかにスレ掛かりとは違う。一瞬スレを恐れてあわせが遅れたが、向こう合わせで乗っていたのだろう、十分な追い合わせを入れ、川を遡ってきたリバーシーバスの引きを堪能。港湾部であれば明らかにスズキ級と思える引き。おそらく50UPあたりだろう。しかしよく暴れる。バチパターンの頃よりドラグ設定を強めにしているのだが、連続的にラインが出ていく。さらに困ったことに。。。

この瀬、まだこの時間帯は水没してるのです。陸にあげるには再度深みを移動しないといけない。
それが手間だったので本日は水没したまま取り込みにかかる。しばらくやり取りしてようやく足元まで引き寄せたがまだまだ元気。しかも水からあがっていないので足元でも走り放題。水中での取り込みにやや不慣れながら一瞬の隙をついて左手を突っ込みようやく取り込み完了。
そしてフィッシュプライヤで掴み直し、計測してみる。


Trip85で出た58cm


予想よりやや大きめであったが、まぁ十分満足のいくサイズ。瀬は完全に水没しているのでいつものようにメジャー横に寝そべらせて撮影はできないのでたまには水につけたまま。ま、魚にはこちらの方が弱らなくてよいかも。
陸にあげている時間がほとんどないのでリリースしたらあっという間に深場にもぐって行った。
とりあえず、そこそこの引きの余韻を楽しみながら一服。この時間がなんとも気持ちいい。
一服後、間もなくまたもTRIPにHIT。が、今度はフッキングが甘かったのかエラ洗い一発でフックアウト。その後あたりがなくなったのでエースルアー、ヨレヨレにチェンジ。ただし水門への誤射を恐れ、フルスイングの8割程度の力で精度優先でキャスト。手前の出っ張った水門の真ん前に着水。ヨレヨレは魚道奥の流れに乗って先ほどHITさせたヨレに徐々に近づいていく。
そして数投後、


今度はヨレヨレに54cm。やはり魚は水面を意識している。


まだ瀬は水没したまま。なのでこれまたメジャーをヒラヒラさせた状態で計測、そしてさっさとリリース。
さらに数投後、同じポイントでHIT。


ヨレヨレ絶好調。これまた56cmが楽しませてくれた。


その後、ヨレヨレを投げ倒したが数回バイトはあるも乗せられず。
しばらくして前回隣で快調だったおじさんと再会。やや上流側に立ち位置をずらし、おじさんにスペースを譲る。
すると、いきなりおじさん大爆釣。取り付けられているのはスプーン。スプーンのフラッシュ効果がかなり好調のようだ。
私は残念ながらスプーンを持ち合わせていなかったので、クルクルで挑む。
が、おじさんは相変わらずHITしまくり(私はなかなかあたらない)。
辺りが明るくなりだしたころ、もう1アングラー登場。どうも見たことある面影。夜行人さんだった。

しばし状況説明交じりの雑談の後、再度夜行人さんとおじさんと3人で瀬から一番奥の落ち込みをひたすら狙う。

さらに しばらくして、夜行人さんをチラッと見てみた。すると。。。


夜行人さんはテイルスピンで早速GET。さすがですな。


私もそれを追うようにクルクルに変更。そして落ち込みの中にクルクルが着水して数秒後、小さなアタリが手元に。待ってましたとばかりに上半身を使って大きく合わせる。


スレ掛かりだったけど、クルクルに62cm。今年初のスズキ君。


ま、スレではあるけど、これも一本と自分に折り合いをつけ満足とする。(クルクルが口元にあるのは撮影準備中に口元に引っかかっただけです)
しかし、ボラやコイ、マルタがスレ掛かりってのはよくあるけど、シーバスがスレで掛かるって。。。どうなってんだ?あそこは??


隣のおじさんは我々をはるかに上回るペースでガツガツHITさせている。あいかわらずスプーンが好調のようだ。
が、私はスプーンを持ち合わせていない。しかたなく、自分の今できる範囲で精一杯アプローチ。ヨレヨレをしばらく投げている中である1投の着弾地点は落ち込み前の棚に乗った。ヨレヨレが激流に流され、それにあわせてラインもスルスルっと下流へ流れていく。そしてそのラインの移動が止まり、テンションがかかるか掛からないかの瞬間。

グイ〜ンッ!(すでに魚は走っていた)

どうやら落ち込みにルアーが落ち、濁流にもまれている最中に食われていたようだ。
こちらもテンションがかかった瞬間の違和感に即座に反応。あとはこれまで同様明らかにこのエリアで50UPと分かる引きに対抗する。そしてランディング。


ヨレヨレ強し50cm後半。だが食わせた感じではない。


さらに、続投。やはり食われる条件は同じ。


落ち込みに落ちた瞬間食われてる感じ。ヨレヨレに58cm。


しかし、隣のスプーンおじさんとペースが違う。なかなか次のバイトまでの間が縮まらない。が、いまのところ私の解はこれしか得ていない。


やはりヨレヨレ。ただし落ち込み後のトゥイッチにリアクションバイト


サイズはややダウンの52cm。どうやら落ち込みに溜まっている群れの端っこにいたやつだろう。
どちらかというと、今回は「食われた」ではなく、「食わせた」に近い。
しばらくすると、夜行人さんから一言。

「ちょっと車動かしてくるわ」

ということで一時戦線離脱。
実は多摩川沿線、まったくもって駐車場事情がよろしくない。
河川敷内の夜間立ち入り禁止はもちろんのこと、沿線にも駐車場がすくない。それゆえ駐車場探しには苦労する。
今回私はチャリンコで来ているので駐車場の心配はない。なのでその間もヨレヨレで落ち込みに挑む。
そしてそんななか、何度かトライしている落ち込み前の棚に乗せ、濁流任せでヨレヨレが落ち込みに落ちただろう瞬間、
また、ある交差点でヨレヨレがあるスズキと出くわした。


夜行人さんがいない隙にヨレヨレ(Blue Blue)で60cm。


今期2本目のスズキ君。やはりこの「60cm」という数字をクリアするのはうれしい。
夜行人さんが戻ってきたところで、「60UPに再度成功」と伝え、2人してさらなるサイズアップを目指して続投。すでに時間は朝の8時ちょい前。あたりはさらにアングラーが増え、この瀬の上にも6人くらい乗っている。
(落ち込みのシーバスも過密状態だろうけど瀬のアングラーも超過密)
みんなここの攻め方をよく知ってられる地元アングラーっぽい。付いているルアーはほとんどが小〜中型のメタルジグ。だが、私のシーフラワー、ナブラ刑事ではHITに持ち込めない。
おそらくマッチザベイトから離れているのか、私のジグ不慣れがたったているのか。。。


隣のスプーンおじさんらが爆釣しているなか、ポツポツヒットさせるもバラシ。
9時も回りそろそろお疲れなのであがろうかと思い惰性に任せて投げた1投。すると

ドンッ!


「そろそろあがろうか」というところでまたもヨレヨレに58cm。


しばらく続けるが周りのアタリもややおとなしくなったのと、こちらもかなりお疲れになったところで夜行人さんと戦線離脱。9時半過ぎに納竿とした。

しかし、このポイント、これまでの大場所の攻め方、時合い、すべてをひっくり返すような場所だった。
結局私と夜行人さんとその他アングラーの総HITはおそらくこの朝マヅメで軽く50を超えている。
(私は2桁HITの9GET。そのいずれもが50UP級)
いったいどれだけ魚が入っているのか計り知れない。。。また違った領域を垣間見た日となった。


そして、このすごさをkeyさんに伝えずにはいられなかった。。。


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