January 2005
1月28日
京浜運河
ホントはこの日行くつもりは無かったのだけど、翌日の予定がつぶれたので「ま、いっか」程度に出撃。この日も運河沿いに冷たい風は吹いておらず、スキーに行くような防寒であれば寒さを感じない程度。ま、もともと寒いのは耐えられる方だから、寒がりさんからすれば「こいつバカか?」と言われるのかも。
まず出撃したポイントは京浜運河の新平和橋付近。だいたい下げは湾奥からの潮流となるので、このポイントであれば大井の発電所の温排水が流れてくるだろうということで。
予想通り岸際の潮流は芝浦側から。まずはワンダー80で橋脚の明暗を探ってみる。
がアタリなし。続けて橋下の暗部。が、当たらない。
さらにサイズを下げ、ワンダーの45を投げてみるがこちらも当たらない。
ひととおりキャストを終え、再度ルアーでも変えてみようと選んだのはバチパターン用に購入した我がタックルボックスのニューアイテム「クリスタルアライブワームミノー」。昨年はニョロニョロで頑張ってはみたものの、やはりあるパターンにはめるのにはいくつか武器を持っていた方がよいだろう。ということで神田にスキー用品を見にいったついでに立ち寄ったポパイで購入。
夏と違ってなかなか濁りが入らないこの季節用にとクリアをチョイス。
ワンダーと同様に明暗部を投げてみる。次に橋の下。そして常夜灯の明かりが水面を照らしているあたり。
3投目、岸際のかけ上がりで根がかりっぽい感触がしたので根をよけようとロッドを軽く振り上げ、リトリーブを再開しようとした瞬間。
クイッ!
あれ?また根がかりか?
と再度ロッドを振り上げると、そこには先日同様ちっさなセイゴが引っかかっていた。
いよいよバチパターンか!?
サイズからしてこれまた昨年孵化しただろうセイゴ。
よーく辺りを見回してみると、波紋を出してはいないが、数匹のバチが水面直下をフラフラ〜と泳いでいる。
いよいよバチ抜け到来か!?
そう思い、この手ジャー20cm弱のセイゴをリリースして辺り一帯をくまなく探る。
・・・・・・・・・
が、結局この一本でアタリは終了。バチ抜けは始まりつつあるようだが、まだ群れはここまで入ってきていないのかもしれない。おそらく次の潮周りあたりからバチパターンが本格的になるんであろう。
その後、天王洲に出向いてみるがこちらは前回と違って魚っ気なし。
しかも珍事件(?)に出くわしてしまった。
以前keyさんらには話したことあったかもしれないが、同一人物かは不明だけど、いつだったか遭遇した野ション女にまたもや遭遇。私が公園の舗装路を歩いていたとき、前にいた女が恐らく私が歩いてきていることを知っているはずなのに垣根の横でヒトの目を気にせず用をたし始めた。。。というより、あれは恐らく確信犯だ。都会のど真ん中、煌々としたネオンの届かないところにはたまにおかしな、というかアブナイ人が存在する。
こんな場面に遭遇するとは思っていなかったので、妙に怖くなり、そそくさと車を転がして逃亡。
シーバシングで天王洲に立ち寄るようになってから2年で2回。確率はかなり低いし、ただでさえSOLAS条約でポイントが減っているのもあるから自主規制はしないだろうけど、天王洲にくるにはちょっと覚悟が必要になりそうだ。
ということで、潮もだいぶ下がったし、気分も萎えたので、そのまま帰宅。
これから暖かくなるとまたヘンなヒトが出没するんだろうな。。。いざとなったらタモ網で引っ叩いてやるか。。。
1月22日(土)
キャスティング鶴見駒岡店→我が家
出張帰りでお疲れ&先週のスキーから帰って咳、鼻づまりが治らないので珍しくおとなしくしていた。
特に出撃したわけではないのだが、吉報を3つほど。
1つ目は1週間前の話。
嬉しいメールが日曜に届いていた。夜行人さん(で合ってるかな?)から「今年は一緒に立ち込みましょ」というお誘いだ。以前からGETBOOKで「出撃ポイント、ルアー、メソッドからして夜行人さんて知っている人のような気が・・・」と思っていたのだが、昨年の初秋あたりほぼ確信に達した。
先シーズンは数回フィールドで顔をあわせたが、そのときの情報交換では聞いていなかったウェーディングを実は開始したとのこと。夜行人さんもここをたまに訪れてくれているようなので私のウェーディング釣果を見ていよいよ立ち込みトライしてくれたのかもしれない。
多かれ少なかれゲームフィッシングを楽しむ人は「より大物を!」と日々ビックサイズを目指しているもの。
私もこの人の釣果を目指したことはあった。そんな人からお誘いが来るのはかなり嬉しい。
おそらく私がシーバス釣りをやっていなかったら夜行人さんとは出会っていなかっただろう。
これも何かの縁、こういう繋がりは大事にしていきたい。
とりあえずしばらくバチ抜け攻略に東奔西走するだろうから、ウェーディング再開は河川への遡上時期となるだろう6月あたりからかな?ウェーディングはおそらく多摩川河口域になるだろうけど、逆に夜行人さんが得意とする鶴見川のポイントにも連れて行ってもらおっと。
2つ目はフォトコンテストの入賞の話
先週お店から入賞の連絡をもらったので早速その賞品を取りに行った。
参加料もないし、ま、いっか程度でエントリーしたが、「どうせいっても70cm程度だろう」と思っていた。運よく80UPを上げ、一時は暫定トップとなったものの、やはり上には上がいる。結果は2位。
賞品は2000円分の店内クーポン券と記念ルアー(キャスティングオリジナルカラー)の計3000円ちょっと。
ま、無料で参加してこれだけもらえたのだからありがたい。
とりあえずめでたい。ルアーはTKLM-90オリジナルカラー
あとでネットで調べたのだが、すでに全店舗優勝者間での総合順位が出ていた。
なんと総合優勝のサイズは「104cm」、2位も「100cm」。
私が参加した鶴見駒岡のトップ(88cm)は総合では入賞できていない。仮に私の85.5cmが選出されていたとしても総合15位(26店舗中)。なんとレベルの高いコンテストだろうか。
さらに驚いたことに北習志野のトップは女性で87cm。私はまだまだと実感。
ま、ビギナーの域を脱していないので上がいて当たり前。これからも頑張ればよいわけだ。
今年はこれに限らず、他のイベントにも参加してみようと思っている。
とりあえず個人でエントリーできるTSST(Tokyo Shore Seabass Tournament)には出てみようかと。あとはkeyさんとの相談で夕マヅメGP参戦。ま、とりあえずはこんなところか。
3つ目は上の賞品を取りにいったときの事
とりあえず釣具屋にいったら前に来たときと大して陳列商品に変わりないのにひととおり眺めてしまう。
ルアーやらロッドやら、ひととおり眺め終わったところで書籍コーナーに寄ってシーバス関連を中心に立ち読み。毎月購読している「Salty!」をいつものように買って家で読んでみる。
昨年の10月半ばあたりに投稿したことがあったがしばらく掲載されてなかったのでボツにでもなったんだろうと思いながら外道皇帝のコーナーに到達。
「あれ?これ、どっかで見たような。。。」
私の献上品(昨年9月末のカマスとダツ)が皇帝の目に留まったようだ。どちらも外道としてはけっこう釣れ易いものらしいのだが”ナガモノ”をまとめて送ったので採用されたっぽい。
投稿した外道(カマス&ダツ)が外道皇帝に掲載されてました。
そこのコメントには「”ナガモノ”を極めてみたらどうだ?ヨウジウオ、サヨリ、タチウオ、バラクーダを達成すれば”いいもの”をやろう」とあった。
ふーん。じゃ、”いいもの”とやらをもらえるよう頑張ってみるとするか。
ってその前に「ヨウジウオ」って何??(ホント、食卓に上がる魚くらいしか名前分からんのよね。。。)
とりあえず調べてみると、アマモ場にいる成魚で20cm強ほどの年魚だとか。
年魚ってことは産卵前あたりの大きさでないとルアーには食いついてくれないってことか?でもその頃って10cmを越えるルアーを使ってる時期じゃ。。。
サヨリも釣れなくなさそうだが、これまた難しそう。餌でサヨリ仕掛けってのはよくあるけど、ルアーで釣れってか!?
こりゃ秋に6cmニョロニョロでも持っていかないとだめかな?
タチウオは外道でなく、是非とも本命で狙いたいターゲット。沖のタチウオジギングなんてのも専門であったりするからこれは何とかなるかも。
問題はバラクーダか。。。バラクーダってのを調べるとたいていダイビング系か南国フィッシングのサイトにたどり着く。しかもサメ同様ヒトを襲うこともある魚だとか。。。
こりゃ、無理だな・・・
ま、とりあえず海に出たら何が釣れるか分からんから楽しみにしておくとしよう。
てなわけで、ちょっと嬉しい報告まで。
1月14日(金)
天王洲
はじめは特に出撃しようという気は無かった。が、一本の電話が火をつけた。
釣具屋キャスティングから「コンテスト結果2位となり、景品が届いたので店に来て欲しい」とのことだった。
先日すでにお店には出向いており、昨年運良くゲットしたランカーが2位確定ということは知っていた。
景品といっても記念ルアーと2000円分の商品券だが、まぁもらえないよりはマシ。後ほど受け取りに行くとしよう。
そんな電話をもらったのは週報を書いているところでもうすぐあがろうかとしていたとこ。
急に気になって潮時表を見てみると、「中潮。満潮19時過ぎ」。腕時計で時間を確認、「20時過ぎ」。
おーっと!
慌てて、気温、風状況を確認。5-10℃、北東の風4m以下。
この季節にしてはまぁまぁな感じじゃない?
週報を書き上げたところで一度下に降りて外気を感じてみる。
それほど寒くない!だいじょうぶ・・・かな?(ってマジかよ?)
あわてて事務所に戻り、そのままカバンをかついで帰宅。
急いでジャージ+トレパン、トレーナ+フリース+ウィンドブレーカに着替えて出撃。
場所は、先日魚っ気のあった天王洲。ここは風裏に入れるのでこの季節はひじょーに便利な場所だ。
先行者は無し。水面の様子をうかがう。
どクリアというほど澄んではない。バチを探したが出てる様子もない。まだ季節的に早いのかも。
まずは水門周りを探ってみる。水門まである程度距離があるのでペンシル系からキャスト開始。
しばらくすると表層で「ボシュ!」系の捕食音が聞こえてきた。どうやらシーバスはいるようだ。ただ、音からするとそれほど大きいヤツではなさそう。
水門付近をひととおり探ったがアタリがないので桟橋の反対側に移動してみる。
ナイトレイド80Fを取りつけ、岸壁沿いからトレース。3投目。
コンッ!
ん?来たか?
ちっさいのが乗っていた。去年孵化したセイゴちゃんだった。
ホントはもっと大きいのが欲しいとこだが、ま、釣れないよりは小さくても釣れたほうがいい。
手ジャーでだいたい20cm。小さいながら今年の一本目
「ふぅ〜」っていう疲労感はまったく感じれないが、まぁこれはこれ。とりあえず写真に収めてリリース。
続けて捕食音が聞こえるあたりにナイトレイドを流してみるが、しばらくアタリなし。
少し沈めてみようということで、ヨレヨレに換え、流芯めがけてフルスイング。
先日の釣行ではライントラブル連発であまり本気でキャストできなかったがダブルラインを作り直してだいぶ調子がよくなった。まだまだウデが未熟ゆえ飛距離、着水点はまばらだが、調子よくすっ飛んでいったときの飛距離はかなり驚き。対岸まで5m程度のところまで飛んでいってくれる。これもセルテートのおかげだろうか。
以前55cmをかけたあたりにヨレヨレを落とし、7秒カウントダウン。そこで2回ほどトゥイッチをかけたところで「こんっ!」というリアクションバイト。
これまたセイゴ。一応メジャーで計測
どうやら表層も中層もセイゴが制しているようだ。
しばらく深めを探るがその後捕食音もなくなり、潮もダラダラとしてきた。さらにそれまでどんよりと立ち込めた雲からポツポツと雨が落ちてきた。
さすがにこの季節の冷たい雨にあたると大変なのでセイゴ2本で納竿。
ま、バチ抜けもまだ始まってないことだし、とりあえず釣れたし、今日はこれでよしとしておこっと。
また、雪山前に釣行してしまった。。。
あとはホダカさんの仕事次第だが。
1月8日(土)
有明→天王洲
いよいよシーバス3シーズン目となる年が来た。
といってもまだ開幕というわけではない。あくまで儀式的なものである。
昨年も同じような事を行った。が、あまりよい日ではなかった。水温が低いあまりに活性があがってないのに加え、たしか小潮か長潮だったような気がする。
せっかく出るならそれなりによい日の方が、多少なりとも期待度が上げられる。ということでこの日を選択。
なぜかというとこのタイドグラフを見てもらえば分かる。(無断転載すみません)
←下げ3分が日暮れ時にあたるこの時期この上ない潮周り
満潮時間はほぼ15時。日没時間は16時45分。ちょうどマズメといい下げが重なる潮周りである。
満潮時間は1日で30〜40分程度ずれるのでこの翌日だと日暮れ時がまだいい時間にならない。
言うまでもないが、この時期日が暮れなくとも北風がビュービューと寒いのに日が暮れたらその寒さったらこの上ない。なのでこの日を逃せないんである。
あとはその日の気温と風に任せるわけだが、こればかりは潮周りのように予定通りにはならない。
結局この日は小春日和とよべるほど暖かくはならなかったが、ネット情報では海沿いはさほど風も強くなく、10℃に届くかというていど。まぁこれならなんとかなるだろう(なるのか?)。
ということで半分「勢い」での出撃。
今年もやはり自分の一番信頼のおけるポイントであるこの場所を選んでみた。
まずは今年から我がタックルとなるセルテート、エアリティ、Abuのベイトリール(3601SW)の「始球式」ならぬ、「始投式」。
まずはメインタックルから。
メインタックルとなるだろうモアザン8ft+セルテート2500Rカスタム
昨年私の未熟さと特大級のパワーにへし折られてしまったモアザンだが無事退院。今年も活躍してもらうとしよう。
プロシュータからカルディアにステップアップしたとき、そのラインの出具合い、リーリングのスムーズさに驚いたが、このセルテートはさらにグレードアップしたのが経験の浅い私でも分かる。やはり「サイコー」だ。
昨年の初秋あたりからちょっと気になりだしたハンドルのガタも無く、前よりも敏感に左手にルアーの引き抵抗が伝わってくる感じだ。
別にサブタックルというわけではないが、河川&干潟用タックル。
ウェーディングタックルのシーホーク9ft+エアリティ2506
できれば河川用にモアザンのウェーディングマスターを用意したいところだが、これ以上ロッドを買ってもしょうがないし、シーホークを使う機会がなくなるのももったいないのでとりあえずこのロッドで賄うことにする。
もちろんシーホークも性能的には十分であるし、実際このロッドが現時点で最長記録ホルダーだ。
モアザンに引けを取らない軽量ロッドであるシーホークに、さらに強い味方がつくことになった。
クラス最軽量のトーナメントエアリティである。
しかも浅溝スプールでさらに軽量化され、手にしてみると「マジでか!?」っていうほど軽い。
軽量だけでなく、ダイワが誇るクラス最高のリールなのでその性能は言うまでもない。
エアリティを河川専用で温存しておくのももったいないのでおそらくこのリールはモアザンにも組み合わせられることだろう。
そして特定フィールド用タックル
岸ジギ&ライトジギング(?)用のAbu製ベイトリール
ナイトゲームを基本とするシーバシングではベイトリールはどちらかというと使い勝手が悪い。
着水が見えないことが多く、サミング(スプールからラインの出具合を指で調整すること)がかけられない為だ。
では何でベイトリールを用意したか?
それは2004年にブレークしたメソッド「岸ジギ」をトライするため。
シーバサーの間では有名な泉氏があみ出したこのメソッドは夏釣れ難いと言われていたシーバシングをひっくり返した。そしてそれを伝授されたオヌマンが2004年シーバス雑誌で紹介し、一気に広まった。
しかもこのメソッドはデイゲームの方が爆釣できるという。
「釣れる」メソッドならとりあえず一度は試してみてもいいだろう。そう思って用意してみた。
ベイトリールはスピニングよりも巻き上げる力が強いからあわよくばジギングにも使えたら、とも考えている。
上の写真のベイト用ロッドはシーバスを始める前に持っていたバスロッドだが、おそらくこれでは耐えられんだろうからベイト用ロッドが揃えばほぼ完璧となる。
といってもベイト用ロッドの使用頻度は少ないだろうからとりあえずバッドパワーがそこそこある安物でおさえとこっと。
と、長々としたタックル紹介になってしまったが、我ながら持ってることすらうれしいタックルばかりになった。
いよいよ残るは「ウデ」というものが上がるのみ。タックルに負けぬよう精進するだけだ。
これだけ書いておいて今さら「ボーズでした」とだけ締めくくるのもなんなので一応フィールド情報も書き記しておこう。
まず有明から。
満潮時に到着したので十分潮色が確認できた。予想通りかなりの「澄み潮」。透明度は4〜5m程度。普段見えない海底が見えるほど。魚は。。。
居た!
岸ジギをトライするため水深10mはあるだろうポイントにけっこうな大型が4本。
いきなり岸ジギでメタルジグを急降下させるのも気が引けたのでモアザンでセオリーどおり表層から徐々にレンジを下げてみるが相手にしてもらえず。。。
潮が十分効きだし、あたり一帯を探ってみるが予想以上に魚っ気がない。
しかたなく、ポイントを移動し、フェリー埠頭の橋脚付近にバチ抜けの有無を確認しにいってみた。
が、こちらも敢え無く期待を裏切られる。
わずかな期待に賭け、しばらくキャストするがやはりアタリなし。
しばらくして投げ師が現れ、私の横5mも離れないところから遠投開始。この無法者っぷりに呆れてしまい、チャリンコを蹴倒して逃走。
有明はダメだったが、比較的水温が高いだろう運河方面も気になっていたので車に戻り、天王洲に移動。
天王洲付近はそばにある大井の発電所の温排水がきいてるせいか有明よりは魚ッ気があった。
見たところこちらもバチ抜けはおこっていない。
ただ、有明でけっこう粘ってしまったせいか、魚ッ気はありながらも完全に時合いは逃したようだ。
そんなわけで、多少期待を持ちながらも一発目は儀式的釣行で終わった。
結局は「ぼーず」なんですけどね。
ま、今年も無事にシーズンを終えられますように。(とくにウェーディング中のエイに出会いませんように)
今年は昨年以上にシーバスと出会いたいものだ。