December 2005
12月3日(土)
多摩川
ここに来て急激に寒さが厳しくなった。
そりゃそうだ。もう師走です。
これまでだったら雪山に想いを馳せているこの時期。
でもどうしてもここまでやらねばならんのです。
なぜなら、
大潮が来てるから
今年の収穫として
「大潮だから良いってモンじゃない」
これを学んでいるつもりなんですが、やはり潮位差が大きい=速い流れができる→釣れる
これは否めないのです。
ということで雪山シーズン直前、最後の釣行をこの日と決めて出撃。
残念ながら再々設定の目標には到達できそうにない。
が、べつにできなかったから死ぬわけでもない。来年それをまた目指せばよい。
今日を最後にするとHIYOSSHEZ釣り部に宣言すると、keyさんから
「その日はこちらも釣り納めとして参加します」
嬉しい合流。
二人して大きいのを仕留めたい。だが、こればかりはやってみないと分からない。
予定より二人ともやや遅刻。
keyさんより先に着いた私はとりあえず目指すポイントへ土手を歩いていく。
出る場所はおよそ分かっている(つもり)。
それを想像し、その先にいる結果に期待を膨らます。
ポイントに到着。
思ったほど風はない。いつもの撮影場所は完全に水没していたが、そこに立てば一昨年初70UPに成功した場所に寄っている潮目にルアーを放り込める。ということで、予定変更。脛ぐらいまでの水位のたたみ数畳の足場に立ち、そこにまずはコモモを通す。もちろんそれは一昨年そこで70UPを果たしたヤツ。
・・・・・・・・・・
出ない。
まぁ一昨年、昨年とそれを再現させるべく何度かトライしたが同じサイズは出てきた事がない。
しかたなく、ルアーチェンジ。
次に選んだのはコモモの次にこのエリアで調子良いヨレヨレ。
通常干潟エリアなどではシャローランナーと呼ばれる浅瀬用のフローティングプラグが多用されがちだが別にそのルアーで釣らなきゃいけないわけじゃない。アプローチは人それぞれ。アングラーはそれぞれに攻め方が違うのです。
一般的な攻略法のほかに独自の攻め方を持っているっていうのは自分で言うのもなんだがひとつの「強み」だと考えているこの頃。
そしてレッドヘッドをその潮目の奥に放り込み、再度U字で引いてくる。
そしてしばらく投げていると、
ゴンッ!
やっぱ出た!
魚が一瞬反転したのか、潮目の境にモワっというボイルのようなものが出た。
やはり潮目の境で食ってきたのだ。
そして追いあわせを入れるタイミングを見計らっているところで、
ブルブルッ。。。フッ・・・
ヘッドシェイクで見事(?)フックアウト。
残念ながらバレた。
感触からすると50UP程度。
せっかく掛けたのに残念。だが、私の攻め方が間違っていないことは証明してもらえた。
ちゃんと出てきてくれたのだ。そいつをこの手におさめることはできなかったが、それはこの次にすればいい。
まずは魚と会う交差点を毎度毎度、しっかりと見つけ出せること。これが最も大事なんである。
その後、しばらく投げ続けるがあたりはなく、いよいよ6時を回って沖のポイントが調子よくなる時間が来た。
ということでその足場から一旦あがり、いよいよ本流へエントリーをしようとすると、
「ん??あら、keyさん。来たのね」
ちょうどこれから本流に入るところで合流。
あまりあれこれ事細々と説明すると、keyさん自身で考える楽しみもなくなってしまうだろうと、要点のみパパっと説明していよいよ今シーズン最後のエントリー。
先ずはkeyさんが上流側に入ったので私はそれを見て下流側に。
どちらかというとこちらの下流ポイントにkeyさんに入ってもらったほうがよいと思っていた。なぜならそこは昨年ランカーが出た場所。
「釣れる場所は釣れる理由がある」
というのは恐らく間違っていない。
きっとあの日もその「釣れる」条件が揃ったから出たに違いない。今日それがそろうかどうかは別にして、少なくとも出たという事実があるのでそれを今一度試してみるには良い場所。ということでkeyさんに入ってもらおうとしたがこれは強要するものではないのでkeyさんのやりたいようにやってもらう。
そのまま私はしばらく投げては歩を進め、徐々に流芯に近づいていく。
ふとkeyさんが気になって見てみると、さっきまで立っていた場所にはいない。
あたりを見渡すと運河筋側を狙っていた。
とりあえず私は一番おいしそうな場所は後にとっておくために(keyさんがそのまま入ってもよいように)、やや上流側にポイントをシフト。
しばらく運河筋を狙っていたkeyさんはそのポイントに見切りをつけ、そのエリアで続投。
そして続けること1時間半くらい。
ときどき、「ゴン!」とうバイトは感じていた。が、アタリが小さく乗らない。
潮目もたびたび寄ってきたがその中にはどうも大きい個体はいない様子。
そして、20時を回り、なかなか乗らないのに焦っていたころ、
ゴンッ!
はじけるようなバイト。今回もあたりは浅い。
が、反転でうまくフックを拾ったのか、こちらが無意識に反応できていたのか、よく分からんかったが無事HIT。
出たのは手前に寄っている潮のさらに一本流芯側の潮目の中。
引きは強い。それに対抗していると、すぐさまエラ洗い。しかも連発。
さすがにkeyさんもこのエラ洗いに気付いてこっちに歩み寄ってきている。
こちらは楽しみながらその引きに丁寧に対抗。
そして、ようやく足元まで手繰り寄せ、マウスグリッパで無事取り込み完了。
やはり居ました。でっぷりスズキさん63cm。
今日はkeyさんとの出撃なので↑のような写真も撮ってもらえました。
keyさんにHITルアー出て状況を伝え、とりあえずいつものように計測しに土手方面に移動。
そしていつもどおり、
さすが、コモモカウンター!このエリアでのエースです。
そして蘇生作業をすませ、無事沖に戻っていくのを見届け、一本つけながら再度流芯方面へ。
keyさんは先ほど出たエリアに入っていた。もちろんそうであって欲しかったので問題なし。せっかく出てきてくれたので是非とも釣果を残してもらいたい。この遊びはみんなで結果を残した方が断然面白いのです。
この遊びで私が考えている一つのマナーがある。それは、
人が投げている下流側に入るときはよくよく注意せよ
流れ、キャストからしてそのアングラーが投げたルアーに魚がHITするのは間違いなくその人より下流側になる。
その人の下流に入ることでその人が狙っている魚を散らす恐れがある。
それを避けるため、そのエリアより先ほどのポイントよりわずかに上流(もちろんkeyさんよりも上流側)に再度エントリー。
とりあえずコモモカウンターを続投。
keyさんもアタリがなく集中力が切れたのか他のポイントへ移動。なので私は徐々に下流側へシフト。
そしてコモモカウンター1本でかなり投げ続けたので「そろそろルアーチェンジしてみるか」と。
そこで選んだのは先日購入したロデオクラフトの「Wiz」。これはバンズやボルツを開発したこの業界では有名なビルダー森田氏の3作目。(実はコモモもこの人がアムズデザインにいたときに設計したとかしないとか・・・)
いまだバンズでHITさせたことはなかったが、とりあえずこの新作がどんなモンかを試してみることに。
そしてそれを投げること30分ほど。
U字を描いて完全にダウンからまっすぐ戻ってきているところで。。。
コン、ブルルルルルル・・・
まったくこれまで感じたことのないアタリ。
引きはやや弱い。シーバスであれば20cm級。
何だろ???
よう分からんがとりあえず強引に手繰り寄せれそうなので一気にルアーを巻き取り。
そして暗がりの中その影を確認。
・・・平べったい。。。
もしかしてぇ!?
ステルス?(アカエイのことです)
しかも幼魚?
シャローランナーなので水面直下を泳いでいるところを引っ掛けちまったか。。。
だが、目を凝らしてよく見てみると、、、
何ですか!これは!?
予想していたステルスとは明らかに形状が違う。
円盤というより楕円形。
も、もしかしてぇ!!
先にこれを言ってしまうと何だがばれてしまいますが、、、
一般的に言われていることですが、ヒラメとカレイの見分け方は
左ヒラメに右カレイ
そしてコイツは。。。
正直いって今みているソイツが信じられない。
まさかこんな場所であがるとは。。。
さらによく見てみる。やっぱり、、、「左」だ。
とりあえずめちゃめちゃ珍しいのでkeyさんにご報告。
実はkeyさんはライントラブルを起こしていたのか陸に上がっていた。私がそそくさと平べったいものを持ってきて歩み寄ってくるの見て、
key:「もしや地雷ですか、それ?」
そう言うkeyさんの前に差し出してみた。
key:「・・・え、えぇぇぇ!??マジ?」
そう、ソイツはこんなヤツだったのです↓
ええと。。。ここにこんなヤツ居るんだっけ??
さらに寄って写してみる↓
どうよ!まじでヒラメさんだしょ!?
っていうか、こんな場所にいるとはマジで思っていなかった。
なぜならわざわざコイツを狙う為にこの夏は館山まで遠征したくらいなのだから。
二人して驚きのあまり大爆笑。
「マジでかぁ。。。」
この言葉しか出てこない。
これぞ、
さすが海!釣ってみるまで分かりません!!
一般的にヒラメは30cm以下のサイズを「ソゲ」と呼び、ソゲ級はリリースするのがマナー。
(大きく育ってから美味しくいただくのです)
いちおう32cmなのでソゲは卒業してます。。。
とはいえ、持って帰る道具もないし、この一匹を喰らうよりこいつを放して個体数を増やしていく方が今後のこのエリアにとって良いだろうと、リリース。
もし、これが事実なら(釣っておきながらいまだ信じられません)、ここでたくさん個体数を増やし、常日頃からこいつを狙えるようになったらいいなぁ。。。と思うばかり。
二人して気をよくし、さらにテンションは高まり、さらに流芯に向かって続投。
ポイントをそれぞれに移動しながら探っていると、私が再度選んだヨレヨレに、
コンッ!
はじけるようなバイト。しかし思ったほど引きは強くない。
もちろん立て続けの平べったいものではありません。ひきからするとセイゴ。
強引に引き寄せとりあえず陸にランディング。
ヨレヨレには30cmちょいのセイゴ。
やっぱコモモも強いけど、ヨレヨレにも出るね。
その後、投げ続けるがそれまであった潮目は完全に消失。
それまでの速い流れがダラダラとなってきた。
さすがにほぼ干潮に到達。
そして、
納竿
明日の予定もあるので今日は上げはやらない。というか、けっこうというかかなり寒くなってきた。
残念ながらkeyさんは最後を飾れずに終わってしまったが、釣った釣れなかったは選んだルアーそのときの回遊の状況と運的要素も多い。もちろんこれで魚が居なくなるわけではない。
来年もある。再来年もある。いつか出る事を期待して続けていればきっと大型に会えるんである。
ということで、いよいよこれにて
’05シーズンは終了です。
来年はどんな魚と出会うことができるか。いまからそれが楽しみでしかたない。
今年できたこと、できなかったこと。失敗、成功といろいろあります。
これが来年に生かせれば、もしかすると今年達成できなかった250本に到達できるかもしれません。
必ずはないので、あくまでも「もしかすると」です。
ま、とりあえず来シーズンに期待しておくとしよう。
さて、お待たせいたしました。
今シーズン、シーバス釣果発表〜!
日記での予告どおり、なんちゃって(?)漁師が水揚げしたメインターゲット(シーバス)の総量から。
長さ(cm) | 15 | 25 | 35 | 45 | 55 | 65 | 75 | 85 |
重量(kg) | 0.041 | 0.188 | 0.515 | 1.095 | 2.000 | 3.301 | 5.071 | 7.382 |
単価 | 73 | 338 | 928 | 1972 | 3600 | 5942 | 9128 | 13288 |
GET数 | 4 | 26 | 43 | 67 | 61 | 15 | 1 | 1 |
小計 | \292 | \8,790 | \39,892 | \132,107 | \219,600 | \89,134 | \9,128 | \13,288 |
総計 | \512,233 |
まぁ漁師としては廃業レベルだけど、趣味としてやってるのでしかたないか。
でも、釣ったシーバス、もとい、鱸を全部築地に持っていったら(全部買い取ってもらえたら)これだけ稼げたことになります。実際のところ美味しいといわれるのは40〜50cm台のフッコ級これが計128本もあげれた。
というか、昨年はでかいのから小さいのまであわせて46本。
これはかなりの成長です。
そして。。。
いろいろとタックルが増えてきている中、それだけ道具をそろえてそれなりの成果があがっているか。ちゃんと償却できているかをちょいと調べてみたのがこれ↓
サイズ | 効果 | '03 | '04 | '05 | |||
90 | \6,400 | 0 | \0 | 0 | \0 | 0 | \0 |
80 | \3,200 | 0 | \0 | 1 | \3,200 | 1 | \3,200 |
70 | \1,600 | 1 | \1,600 | 0 | \0 | 1 | \1,600 |
60 | \800 | 3 | \2,400 | 6 | \4,800 | 15 | \12,000 |
50 | \400 | 7 | \2,800 | 5 | \2,000 | 61 | \24,400 |
40 | \200 | 3 | \600 | 10 | \2,000 | 67 | \13,400 |
30 | \100 | 5 | \500 | 4 | \400 | 43 | \4,300 |
20 | \50 | 3 | \150 | 5 | \250 | 26 | \1,300 |
10 | \25 | 5 | \125 | 15 | \375 | 4 | \100 |
合計 | \8,175 | \13,025 | \60,300 |
まぁ、よく釣れているんじゃないの?
今年釣った総数の価値が6万円であるならば、今使っているモアザン、それからボート用に購入したラパラのレッドシャフトは元を取ったことになります。さらに昨年、一昨年の分まで含めたらシーホークの分も完全に元取れました。
来年の釣果はリールの償却になるのかな?
ことしはさらにマゴチ4、ヒラメ1と嬉しい外道が釣れた。去年はカマス、ダツと「長モノ」が続いたが今年の外道はいわゆる「砂モノ」。正直カマス、ダツよりヒラメ、マゴチの方が自分の中ではランキングとしては高い、というか雲泥の差。狙って釣ったわけじゃないが価値としては十分あります。
外道もシーバスはじめて以来けっこう釣ったなぁ。
マルタ
ボラ ←まったくもって嬉しくない。臭すぎ
メバル @川崎
アカエイ ←スレ掛かり(嬉しくない、というか怖い)
カマス @磯子湾
ダツ @多摩川河口
(サバ)←狙って釣ったわけじゃない。バレたけど。@川崎沖
コイ ←スレ掛かり@多摩川
鮒 ←スレ掛かり@多摩川丸子堰
マゴチ @多摩川河口
ヒラメ @多摩川河口
いやぁ、ここ最近思うことといえば、
多摩川すげぇよ!
幼稚園にも入ってないガキの頃、調布に住んでたことがあった。この前親父と話してて最近多摩川で遊んでることに「昔は生活排水やらなにやら垂れ流しで泡だらけで、とてもじゃないけど子供をこの水で遊ばせる気にならなかった」といっていたが、環境保護が叫ばれる昨今、25年の歳月をかけてようやく本来の姿を取り戻してきたってことでしょうか?これからもたくさんの魚と出会うために日々通い続けることになるでしょう。
残すところ、釣ってみたい外道といえば。。。
チヌ(黒鯛)
やはり、これですかね?
ま、本命も外道もあれこれ想像は尽きない。
来年もまた、精進するのみ。
来年は私が動かしたルアーにどんなヤツが食いつくか。今から楽しみです。