April 2005
4月29日(金)
京浜運河
今日は久しぶりにまっちゃんと出撃の予定。
昨年の8月以来になるからかなり楽しみであったりする。せっかく久しぶりの帰国なので是非とも釣果をあげてもらいたい。なのでここ最近調子いい京浜運河沿いで攻め方含めて案内する予定。
私がシーバスにどっぷりのめり込むきっかけを与えてしまったのは実はこの人。なのでしっかり付き合ってもらうとしよう。
以前は二人してボーズなんてことを何度も喰らったことがあった。自分で言うのも何だがここ最近、だいぶ水中を想像できるようになった。その辺のちょこっと成長したとこを見てもらえらばいいが。。。(なんて言うとボーズになったりすんだよなぁ)
午前中はまっちゃんも買い物があるということで3時過ぎに品川まで出向き久しぶりにまっちゃんと再会。
車中で私の最近の好成績の話やらまっちゃんの向こうでの生活の話で盛り上がりながら都心は日本橋方面に向かう。途中まっちゃんも方角的に「キャスティング」に向かっていることには気付いていたようだ。
特に目ぼしいものもなかったので何も購入せず、有明、暁と以前一緒に出向いたポイントを回る。夕マヅメでいい時間かもしれないが、今日の出撃ポイントは日が暮れてからの方が調子がいい。なので6時過ぎにサイゼリアで腹ごしらえ。
腹も満たされ、日も十分暮れた。そろそろ、ということで13号地を離れ、京浜運河の奥地を目指す。
満潮は9時過ぎ。スタート時は上げ。ポイントに着き、あたりを見渡すとまだバチはあまり見つけられない。ま、満潮に到達するころはそこそこ出てくるかも。タックルを用意し、ポイントを見ながらここ最近の攻め方をまっちゃんに説明。だいぶ納得してくれた様子。そんな中論より証拠とでもいったらよいか、まっちゃんから「まずはここ最近の好調を見せてください。」と言われ、そういうプレッシャーに弱いながらもよく出せるポイントに立つことに。
数投したところでセイゴがあたった。
「ほら!あたったよ!」
だが、まっちゃんからは見えなかったようだ。今度はトレースラインに見える位置に立ってもらい、再度ルアーを通す。さらに数投したところで、
ピシャッ!
セイゴながらまた出た。小さい水柱をあげて出てきたが掛かりが浅かったのでセイゴは空中を舞ってフックアウト。だが、まっちゃんは小さいながらもちゃんと魚が出る事を確認できてやる気が出た様子。
そしてそれぞれのポイントでシーバスを探し始める。
なかなかバチが湧いてこない。私の方もいつもなら早いうちに一本出るのだが、なかなか一本目が出ない。いつものフッコクラスでなく、さっきのセイゴサイズがわんさかいるのかな。。。
そんな中、
まっちゃんがこちらに向かってロッドを片手に、もう一方の手になにやら跳ねるモノを持って歩いてきた。
???だいぶ歩いてきたところで様子が分かった。
「小さいながら、出ました」
セイゴではあるがニョロニョロで出たようだ。
一本目は27cmのセイゴ。小さいながら久々の釣果で嬉しそう。
いちおう伝授した攻め方で出たようでこっちもホッと安心。もちろん私も出撃するからにはしっかり結果を残したいが、今日は何よりも久しぶりに帰ってきたまっちゃんにたくさん楽しんでもらいたいところ。たとえセイゴでも出るのと出ないのではモチベーションは全然違う。これでまっちゃんもさらにやる気が出たことだろう。
一応まっちゃんも釣果をあげた。なので私もそろそろ獲りにいかせてもらうとしよう。
・・・・・・・・・・・・
と思いつつも、あいかわらずなかなか思うように行かない。
というか、ちょうど潮は上げ止まりの時間に入っていた。
(しばらく小休止かな。。。)
ふとまっちゃんの方を見やる。すると、
バシャッ!
素晴らしいと思えるタイミングでのライズだった。が、ちょっと様子がおかしい。まっちゃんの肩がガックリと落ちた。ここでようやく察した。先ほどのライズはまっちゃんが通したルアーへのものだったのだ。
まっちゃんの方に歩み寄る。二人とも苦笑というか、次への期待から来る笑みというか、とりあえず笑っていた。
暫し話しこんだところで気を取り直して再開。が、潮はすでに止まったようで二人とも休憩をはさみながら潮が動くのを待つ。
気付けば先ほどまでの風は止んでおり完全な凪状態。水面を見るとV字波紋を出しながらバチがけっこう出てきた。またこれまでのようにポイントを探り出す。すると沖で連続ボイルがあがったのを確認。
気になったのでボイルの奥にクリスタルアライブを放り込み、ややスローなリトリーブ。ボイルの上がったあたりに差し掛かったところで、
コンッ!
出た!
そこそこ引きは強い。ドラグも断続的ながら出る。様子からして40cmちょいのフッコ。ようやく来たってことでまっちゃんに知らせようと思ったが、これがHITポイントからちょっと離れていた。大声を上げるのもなんなのでエラ洗いを敢えて出し、大げさなファイトでまっちゃんにアピール。まっちゃんも気付いてくれたようでこっちに駆け寄ってきた。
念にはということでまっちゃんにタモで拾ってもらい、私も本日一本目のフッコをゲット。
40cmとやや小さいながらも連続釣果更新中。
40cmを超えてくると引きもそれなりに楽しいし、満足感もでてくる。周囲の人もやる気が出てくる。もちろんまっちゃんもその術中には簡単にはまる(釣り部の3人はこの辺に関しては単純ですからね。。。)
二人での釣行ということで私もブツ持ちで撮影してもらった。けっこうバチを食い漁っていたようでそこそこ腹は膨らんできていた。その中、足元で暴れているところで何かを吐き出した。
ランディング後、バチを吐き出した。100%バチパターン。
完全にバチパターンですな。。。
リリース後一本つけたところで再開。まっちゃんもすでに沖や岸壁のボイルに狙いを定めている。
凪で水面はけっこう静か。バチのV字波紋はそこそこ出ている。時折ボイルもあがるがなかなか次のサカナが出てこない。
ちょこちょこ移動しながら狙ってしばらくしたところでまっちゃんの方を見やる。
まっちゃんも私がこっちを見たのに気付いたのか手を上げていた。
(お!「掛かった」の合図かな?)
タモを握ってまっちゃんの方に歩み寄る。よく見てみるとロッドは撓り、格闘している最中だった。
ちょこちょこドラグが鳴っている。今回まっちゃんには私のトーナメントエアリティを使ってもらっていたので私のドラグ設定なら「ジ--・・・ジジ・・・・・・ジジジ・・・」という音は40cmを教えてくれる。(「ジーーーーー・・・」と鳴れば50UP確定)
様子からすると40cm前後。今回も念にはということで私がタモ隊となり丁寧にランディング。
まっちゃんサイズアップの42cm。これからですよ、これから!
まっちゃんにも「シーバス」と呼べるサイズが出た。顔はかなりにんまり(分かりますよ、その気持ち)。
これまたブツ持ちで撮影。
まっちゃん:「いや〜、もうけっこう満足ですよ」
私:「まだまだ、でしょう。もっと出ますよ!」
まっちゃんに2本目が出たのでこっちもさらにやる気が出てきた。
余韻に浸っているまっちゃんの横で先ほどのやり取りの様子を聞いてる中、よくシーバスが出る岸壁沿いでボイルがあがった。まっちゃんもちょうど見ていたようで、
まっちゃん:「出ましたよ!」
もちろん、行かないわけがない。そそくさとそこが狙えるポイントに立ち、キャスト開始。そんな中ボイルが連続して2箇所で発生。どうやら活性のあがった個体は複数いるようだ。
1投目、反応なし。
2投目、着水ポイントが悪く相手にされず(?)
3投目、ショートバイトがあるが乗らず。
4投目、
コンッ!
乗った!かなり元気な個体。ドラグの鳴り方はそこそこ連続的。50cm前後ってところだ。
まっちゃんが一本目に27cm、次に私が40cm、その後まっちゃんに42cm、そして今度は50cm前後。二人して徐々にサイズUPしてきているなんてなかなかシチュエーションとしておいしいなぁ。。。
そんな事を考えながらやり取りをしながらまっちゃんの方へ徐々にシーバスを寄せながらの格闘。エラ洗いにまっちゃんも気付いてくれたようでこちらに駆け寄ってきてくれた。
ほどよく引きを堪能したところでまっちゃんにタモで取り込んでもらう。
私も岸壁沿いから49cmとサイズアップ。
まっちゃんとよく出撃してきたが二人揃って複数本GETしたのは実は今日がはじめてかもしれない。
(以前は「一日一本」なんていってましたからね。。。)
サイズはわずかに50cmに届かなかったが二人して徐々にサイズUPしてきている。それにあわせてか二人のやる気もさらにUP。
私は今さっき獲ったポイントにまだ他のシーバスも居るということで小休止を居れずに続投。まっちゃんも沖のボイルめがけて投げ倒す。
私が先ほど獲ってから10分ちょっと経った頃、またふとまっちゃんはどうなっているかなぁと目を移してみた。
(まっちゃん:おーーーーい!)
声にしていないがその大きく振られた手が「タモちょうだい〜!」と叫んでいた。
慌ててまっちゃんに駆け寄る。
ドラグは50UPを知らせている。岸壁から5mほどまで寄っていたが全然水面に上がってくる様子がない。しばらく耐得ているかと思えば今度は再度潜行。ラインをなんとか巻き取り魚体は確認したが、また潜行、激しくドラグをならす。
私:「こりゃ、期待大じゃない???」
タモを握って浮いてくるのを待つ。
ようやく浮いてきた。が、タモを突っ込もうとするとまたもや潜行。まっちゃんは引きを十分堪能している様子。
けっこう楽しんだところで、ようやく取り込み完了。
本日最大の58cm。ブランクを感じさせないですな。。。
60cmには届かなかったものの、顔つきは十分スズキ級。まっちゃんも久々の熱いやり取りにかなり満足していたようだ。
その後二人して続ける中、時折あたりはするがショートバイトのせいもあってなかなか乗らない。ボイルの数も減ってきた。まっちゃんにもそこそこ楽しんでもらえたようだし、GW後半のシーバスボート乗船前の腕慣らしには結果もついてきたのでちょうどよい釣行となったようだ。
ということで24時を過ぎたあたりで納竿とした。
4月28日(木)
京浜運河
夕方、仕事の終わっていない時間ながら夜行人さんからの電話。
「明日、富津行かない?」
この言葉を聞いてすぐさま反応。
「い、行きたい。。。」
「まっちゃん、到着したんですか?」
どうやら帰ってきたようだ。それを含めてフッキングクラブ+ヒヨッシーズ釣り部で合同ウェーディングという話っぽい。ただ、ふと考え直す。
「まっちゃんはウェーダ持ってない気が。。。」
夜行人さんのそばにまっちゃんも居たようなので久しぶりにまっちゃんと話す。
あれこれ話した結果、帰国早々ウェーダ即準備、初ウェーディングというのもけっこう大変そうだということで散歩がてら京浜運河でのんびりしましょうということでおよそ話は落ち着いた。
いよいよまっちゃんも帰ってきた。GW後半にはkeyさんと3人で爆釣ってのが待ち遠しい。そんなシチュエーションを思い浮かべていると、ふと思い出した。
「そういや、もうちょっとモアザン改の試投しておきたいなぁ。。。」
ということで、帰宅後モアザン改を持って懲りずに出撃。
明日、まっちゃんとの釣行前の下見も兼ねていつものポイントに立つ。
ルアーはたくさん持って来ているがこの時期、このポイントでは9割は不要。。。何の迷いもなくクリスタルアライブを取り付ける。
風がかなり強くなかなか狙い通りのポイントにルアーが落ちない。なので少し重いでかニョロに変更。が、レンジが違うのか、わずかな動きの違いのせいか普段でるぽいんとでサカナが出ない。
しばらく岸壁沿いを狙っていたが、しばらくポイントを休めようと今度は橋の奥からルアーを通す。
足元から3m程度の沈み根のポイントをでかニョロが通るところで斜め下方から銀色の魚体が。
コン!
あたったが乗らない。口先でニョロのボディを摘まれたって感じのアタリ。フックに触れなかったようでまったくもってフッキングにいたらず。
サカナが見えてるだけに悔しい。が、後から悔やんでも何も変わらない。ということで気を取り直してキャスティング。
しばらく投げたところで少し風が止んだ。
再度CAワームミノーに変更し先ほどまで狙っていた岸壁を再度通す。
2投目、
クイッ!
向こうあわせで乗っていた。
乗った直後いきなりのエラ洗い。そして一気に潜行。ロッドがギュッと絞られる。ドラグはひっきりなしに悲鳴をあげ、50UPを知らせる。
「これ!これを待ってたのよ!」
この引きをこのロッドで試したかったのだ。
ギュン!ギュン!と突っ込む引きになんとか応戦。しばらく楽しんだところでようやく浮いてきた。もう少し大きいサイズかと思っていたが、ちょうど50cmくらいといったところ。タモで取り込み無事ランディング
CAワームで48cmながらモアザン改は十分使えると確信。
サイズは思ったほどではなかったが、かなり力強い個体だった。強い突っ込みにも十分耐えれたのでこのロッド、今度のボートで十分使えるということが確認できた。
その後、しばらく続け、「爆る」ポイントも探ってみるが「時合い到来」という感じのボイルもなく強風に耐えられず納竿。
ま、一応当初の目的であるロッドの粘りも確認できたし、連続安打記録も途切れずにすんだし、渋いながら「こんな日もある」ってことで。
だいぶでかいこと言うようになりました。。。
4月25日(月)
有明-京浜運河
結局この日も出撃してしまいました。
実は先日よりたくらんでいる事がありまして。。。
いよいよヒヨッシーズ釣り部も
「陸を離れる!」
このGWまっちゃんが一時帰国。その中の半日を使ってついにチャーターボートに乗る話を釣り部に提案。ただ不安がないわけではない。
まず、まっちゃんはあまり船は得意ではなさそうだということ。そこそこ大きい仕立て船なら大丈夫だったときもあったとらしいが今回のボートは小型艇。なので波が高いとその影響もでやすい。
実は私もこれに関しては心配。以前とくちゃんの誘いでトローリングに連れて行ってもらったが、このときは胃の中のものを全部吐き出してもまだこみ上げてくるという、なんともひどい状態になった。ま、このときは大島、神津島周辺というホントの外洋に出たわけで、船長には「今日は凪だ」といわれたけど、仕掛を用意している最中の横揺れでノックダウン。実際前日の睡眠も2時間だったし、「体調不良だった」と信じていたいところ。
それに今回は前回のトローリングみたいに魚がかかるまでひたすら暇っていうゲームではない。攻撃的スタイルのボートシーバスはそんなに暇はない(はず)。ポイントを移動してはキャスト、さらに移動してキャスト。選んだボートもこの世界じゃけっこう名の知られている。
問題はもうひとつある。
ロッドだ。
通常陸っぱりシーバシングでは8〜9ftというロッドが一般的。
まっちゃんはPremier.Brosの8.6ftを使っているのだが、ボートではこれは長すぎる。ボートで使用するロッドは6〜7ftあたりがちょうどよい。私は先日購入したレッドシャフト6.6ftと以前活躍していたモアザンのテクニカルマスターがある。なのでまっちゃんにはテクニカルマスターをつかってももらうとしよう。
ただ、このロッド、実は以前ティップを折ってしまっており、一応使えるだろうレベルには修理したつもりだが、修理後シーバスを掛けた事がなかった。キャスティングをする限りは問題なさそうだが、シーバスが掛かってホントに問題ないかが確認できていなかった。
なので、ボートに乗る前にちゃんと使えるか試しておく必要がある。
ということで、モアザンテクニカルマスター改(ボートマスター7.2ft)がホントに問題ないか確認を含めての釣行。
ここ最近、京浜運河が調子いいので運河ラン&ガンばかりしていたが、先月調子のよかった有明がどうなっているか非常に気になっていたので、この日はまず有明に出撃することにした。
フェリー埠頭橋の明暗ではこの日も所々ライズが上がっていた。なので先月同様ワンダー80で明暗の境界を攻めてみる。
・・・・・・コッ・・・・・・
時折アタリはある。が、あまりのショートバイトのせいか乗らない。
しかも先月だったら確実に一本は出るポイントをワンダーが通っても以前と違ってほとんど反応がない。しばらくすると、いちアングラーが橋の真下に入った。そしてしばらくして2本だした。ただし、どちらも明らかに20cm台のセイゴ。
(うーん。。。渋いなぁ。。。)
自分のところは乗らないし、橋の真下はセイゴしか出ないし。ポイント移動してみるか。
ということで岸壁をテクりながら車の方へ移動。と、思ったが強い南風の影響でテクトロをやろうとした岸壁は風で寄せられたゴミがたくさん寄っていて5m歩けばすぐビニール袋が引っかかり思うように歩けない。
しかたなく何もせず浮き桟橋の手前に到着。
(とりあえず、浮き桟橋も探ってみるか)
いつもの通り岸壁に面した側をベイスラッグで歩く。3往復してみるがあたらない。なので今度は昨年の秋60UPを獲ったようにX-80SWで桟橋際から徐々に沖にとトレースコースをシフトしていく。
が、これもあたらない。
ここでよくよく考えてみる。
今日は南風、今たっているところは北に面していて、ちょうど風裏になっている。潮表だろうと思っていたがそれほど桟橋下に潮流が潜っているという様子でもない。桟橋は南に面してもいるが、こちらはそうあたった経験がない。が、風表であればもしかするとベイトが風に吹かれて流されてくるのを待っているかもしれない。
ということで南側に立ち、先ほど取り付けたX-80SWを桟橋の先端側から岸壁方面に平行に投げ込む。
喫水を狙えるよう5,6秒カウントダウン。あとはややスローなリトリーブ。しかしあたらない。そして再度桟橋間際に落とす。同じくらいカウントダウンし、先ほどより気持ちゆっくりのリトリーブ。そして数秒したところで、
コンッ!
来た!
断続的にドラグが鳴る。様子からすると40cmちょい。
ロッド修理後初のHIT。ティップが短くなっている分以前よりやや硬めに感じるがそれなりに撓っておりシーバスの突っ込みに耐えている。しばらく引きを堪能し、浮き上がってきたところで魚影を確認。40前後のフッコだ。タモを持っていたが、「このサイズなら・・・」ということでそのまま抜き上げ。
浮き桟橋の喫水をX-80SWで狙って39cm。バチ抜けの例外?
モアザン改で初GET。バチパターンとはちょっと違った。が、一本は一本。獲った魚はこの時期の激痩せってわけでもなくそこそこ腹を膨らませた個体。引きがそこそこ強かったのはだいぶ体力を回復していたおかげかも。
その後、このポイントでしばらく粘るがあたりは止まった。ということで車に戻り、ここ最近調子のよい運河沿いに移動することに。
水門と橋に挟まれたエリアに到着。いつものように橋の真下一帯をくまなく探る。
が、すでに時合いが過ぎていたのか活性が低いようで喰ってこない。ところどころボイルはあがっているが狙いのコースでは出ない。ここでも30分程度ねばるがいつものような魚ッ気を感じれなかったのでここもさっさと移動。
次に向かったポイントは「爆る」ポイント。
だが、こちらもけっこう活性が下がっている様子。ところどころボイルはあがるが単発。
まずは先日keyさんが狙っていた橋の暗部から徐々に探る。
徐々に明るい側にコースをシフトし、CAワームミノーが明暗の境付近を通り、足元まで引いてきたところでルアーの真後ろでなにやら銀色の影が。。。その直後。
バコッ!
岸壁際30cm、足元で水柱を上げCAワームを食い上げた。
水面に来て食い上げ、そのまま深場に反転したおかげで向こうあわせでフッキング。この時期バチの動きをよく見ていると岸際で岸にくっついたり、沖に泳ぎ始めたりしていてそれを岸際で捕食しているシーバスを何度も見た。おそらくそんな動きをするバチの一匹とコイツには見えたのだろう。
これまたそこそこの引き。断続的にドラグが鳴り、これまた40cmちょいの個体と見た。
ほど良く引きを堪能し、ちょっと沖に出たシーバスを再度岸際に寄せ、一気に抜き上げる。
やや活性が低い中、橋の明暗際で細身系に42cmが出た。
時合いが過ぎてだいぶ活性が低かったように感じたがやはり明暗をトレースしたことでそこに着いていた個体のスイッチを入れられたようだ。
その後、橋付近も奥の岸壁沿いも狙うがすでに潮も緩やかになってきていたので本日も2本獲ったし、モアザンテクニカルマスター改もそこそこ使えると分かったところで納竿。
ただ、50cmアタリのドラグがひっきりなしにでるようなサイズにあたっても大丈夫かを実際にかけて確かめたいところだ。
4月24日(日)
京浜運河
昨日に続き、この日もkeyさんと釣行。
昨日は私も40弱を2本、keyさんも外道一本と消化不良な結果だったので。
当初、川崎周辺を回る予定だったが、さすがに休日だけあって投げ師でいっぱいのようだ。以前なら暗黙の了解で埠頭に散らばっていた釣り人も先のSOLASの影響で公園にゴシャッと集められてしまっているせいだ。
先に様子見に出ていたkeyさんからその連絡が入り、keyさんは東海埠頭に移動するとのことで私も東海埠頭に向かうことに。
16時半、東海埠頭公園に到着。今日はkeyさんも車で来ていたので東海埠頭でオデに乗り換え、一路京浜運河の奥地にむかう。
途中、先日夜行人さんに教えてもらった「爆る!」ポイントをkeyさんにも紹介。さすがにkeyさんも「こりゃ、いいねぇ」とのこと。
明るい時間ってのもあって、しばらくポイントを眺め、ほどよくして昨日の最初のポイントに向かった。
ポイントに到着。本日のタックルはまっちゃんのPremier.Bros。実は今週まっちゃんが帰ってくる。帰ってくる前におまじないって訳じゃないけど、再度感度を研ぎ澄ましておくとしよう(って、気持ちの持ちようなだけか。。。)。
明るい時間は昨日もそうだけど、活性が低い。やはりついてしばらくはあたらない。keyさんも同様の様子。
なので、今日は先に腹ごしらえしましょうってことで築地を越え、佃あたりで腹を満たし、再度このポイントに向かう。
ポイントにつく頃はすでに日も暮れ、よさそうな感じになっていた。橋をはさんで両側にkeyさんと私で陣取る。
ルアーボックスを覗いて1番手をどれにするか考える。ってほど考えもせず、あっさり「クリスタルアライブ」をチョイス。
スナップに取りつけ、一度水面の様子をうかがう。
モワ〜ン・・・
岸壁沿いでボイルがあがったのを見逃さなかった。
ボイルのあがったところにルアーを通そうとキャスト。だが、一投目は岸壁から1mほど離れたところに着水。まだまだ精度が粗い。が、念のため、意識を集中してリトリーブ。やっぱり来ない。
つづいて2投目。
今度は岸壁から30cmあるかないかに着水。これなら。。。
ゴンッ!
巻き始めて5秒も経っていない。やはりさっきボイルあげたヤツだろうか。やはり着水ポイントが大事であることを再認識。と、悠長なことは言ってられない。。。ドラグが悲鳴をあげている。まっちゃんのロッドもいい感じで絞られている。エラ洗いを見せ、急潜行し、暴れ放題。2,3分格闘したところでようやく観念したのか水面に浮いてきた。これまたけっこう長く、いかつい顔立ちのフッコ。念にはということでタモで取り込み。
ボイルがあがったところで2投目、52cmが「ドンッ!」と出た。
やはり今日も細身系が調子いい。
無事まっちゃんのロッドでも帰国前に50UPを一本出せた(まっちゃん、ロッドは臨戦態勢に入りましたよ)。
いつもどおり写真に収めてリリース。これで今日もノルマ達成。以前から「一日一本」を目標に頑張ってきたが、ここ最近ボーズってのがあまりない。イチローほどではないけどこれでも4月3日から毎釣行連続安打。って調子付くとすぐひっくり返されるから謙虚に行くとしよう。とはいいつつも、以前より少しは上達したのかな。。。
先ほどのやり取りで少し右腕にだるさが残るのでタバコを一本つけたところで再開。
今度は橋の暗部からクリスタルアライブを通す。3投したところで、ルアーを回収しようとした直前、
バコッ!
フッコが水面を裂いて出た!
が、すぐ異物と悟ったのか、そのまま吐き出し行為に移行。
ルアーははじかれ、あえなくフックアウト。
常夜灯の反射のせいでかルアーを追ってきた魚影に気付いてなかった。
なんとも悔しいが、これはこれでしかたない。気を取り直して再開。
しばらくするとkeyさんからメールが来た。
「1-0。居る事はわかりました。」
おお!HITさせましたか。頑張って獲ってちょーだい!
こっちはすでに2HIT1GET。やる気満々です。
・・・・・・
が、思い通りにならないのがこの遊び。場が荒れたのか、次が来ない。微妙にアクションが違うニョロニョロやバチ100を通すがやはり来ない。keyさんが橋の上に来て、しばらく話した後、橋の下の岸壁沿いにクリスタルアライブをキャスト。わずか5m程度ではあるが底に沈んでいる根についていることをイメージして慎重にリトリーブ。
コッ
来た!
が、小さい。明らかにセイゴと分かる引き。頑張って潜ろうとするが、こっちはスズキ級とも渡り合えるタックル。かなうわけがない(バーブレスなのでうまく暴れてフックを外されりゃ別だが)。
様子をみたところでごぼう抜き。
橋の岸壁からメジャー25cmのセイゴながら'05釣果70本達成。
昨日、今年になってからの総釣果を確認したところ、昨日の時点で68本。なのでコイツで70本達成。
年頭に掲げた目標は「100本」。頑張って11月末までとしてもあと残り7ヶ月で30本。こりゃ、達成できちゃうかも。。。って昨年の6月みたいに何やっても釣れん状態になる可能性もあるから慢心にだけはならんようにしとこっと。ま、コツコツと積み上げていくだけですな。
しばらくアタリがなくなった。
そんな中、携帯が鳴った。keyさんはタモを持ってきてなかったのでHITさせて抜きあがらんサイズなら連絡してくれと伝えておいたので、慌てて携帯を確認。メールだった。
「スランプ、脱出しました。」
写真付のメール。
おお!本命来ましたか!おめでとうございます。ようやく本領発揮といきましょう!って本領発揮するとまたボラだったり。。。ってそんなことはないか。ま、これからガンガン獲っていきましょう!
こっちはというと、
それ以降アタリがない。あれこれルアーを変えるがやはりアタリがこない。
ためしにポイントを移動しようかとkeyさんに電話するとkeyさんは何度も反転される個体に躍起になっているようす。
しばらくそれを待って、keyさんが諦めたところでポイント移動。
行き先は先の「爆る!」ポイント。すでにだいぶ潮が引いていたので水没していた平たい足場はすでに乾きかかっている。keyさんは橋脚を、私は合流付近を狙う。ここでも私は先のポイント同様、クリスタルアライブで岸壁際を探る。
数投したところで、
ゴンッ!
来たッ!
アタリ自体強かった。引きもかなり強い。50UPを知らせる継続的なドラグの悲鳴。
アタリを見回す。「?? タモもカバンもkeyさんの方だ。。。」
しかたなく、ばらさないよう気をつけながらkeyさんの方にシーバスを引っ張っていく。が。。。
ブルブル。。。フッ・・・・・・・
あとちょっとのところで水中で暴れられ、あえなくフックアウト。
非常に悔やまれるが、バレてしまっては後の祭り。。。ま、サカナが居ることは分かった。keyさんも橋の下で手ごたえを感じている様子。気を取り直して探るとしよう。
・・・・・・
が、ポイントを移動したときはだいぶ潮も下がっていたのもあってその後反転は何度も見るがあたらない。
おそらくこれ以上頑張っても獲るのは難しいし、お互いノルマは達成していたのでそれに満足して納竿とした。
今日はkeyさんも車だったが、私が知っているポイントも何箇所か紹介したし、次回の潮周りのときはその辺をまたバイクでラン&ガンするとしましょう!
お疲れ様でした。
4月23日(土)
京浜運河
バイクでラン&ガン。
前回同様、keyさんのバイクで京浜運河ラン&ガンする計画を立てていた。
さすがに横浜からロッドかついで13号地まで走ってくるのは大変だろうからオデでkey邸まで出向き、荷物を積んで一路お台場まで。私はバイクの免許を持っていないが、こんなポカポカ陽気で春のそよ風を感じながら気持ちよく走るのはバイク乗りの特権なんだろうな。。。公園に車を止め、そこからロッドとタモをかついで出撃。この日は13号地のポイントには目もくれず、レインボーブリッジを渡って芝浦方面へ。
学生の頃、お台場っていったらデートスポットって思ってたけど、バイク2ケツでしかもロッドとタモかついでレインボーブリッジを渡るなんて当時は考えてもなかったな。。。
まだ日が落ちきっていない時間にポイントに到着。昨日5GETできた場所。きっと今日もシーバスは居る。keyさんに前日のヒットルアー、アプローチを紹介し、良さそうなストラクチャを探りながら時合いを待つ。
私は活性を高めようとトップ系からスタート。keyさんには「(きっと)出ないよ」と言われたが、Seabass
Liveでは榎本氏が確かに出している(ってウデが違うでしょうが、腕が!)。
「トップで浮かせてミノーで獲る」
ビデオをでは簡単そうに見えるが、いざやってみると難しい。Dog-Xをしばらく通し、徐々にレンジを下げるが、keyさんの予想的中。出ない。。。
そんな中、ふとkeyさんのほうを見やると、
「あれ?何でロッド撓ってるの??」
すでにHITさせていたようだ。
「おいおい、早いなぁ。。。」
ラインを巻き取り、keyさんの方に歩み寄る。
keyさん:「これ、シーバス・・・じゃないよなぁ。。。」
サイズはかなりでかい。水中のそいつを確認。
「・・・マルタ、ですな。」
ボラではない。口はおちょぼ口。何度か私もウグイはHITさせたことあるが、ここまででかいのは見たことない。軽く50cmは越えている。申し訳ないが、keyさんに一言。
「すまんが、タモは貸せんよ。抜き上げられそう?」
ボラほどではないが、マルタも臭い。以前、でかいボラがかかったときにタモを使ったことがあったが、その臭いったらひどいの何のって。臭いをかいで「うっ!」ってこみ上げそうになったくらいだ。なので基本的にタモはシーバスだけと決めております(わがままでスミマセン、でもチヌだったら使うよ)。
ショックリーダをつかんで持ち上げようとしたが、抜き上げ直後、暴れられてフックアウト。
残念ではあるが、ま、外道だし、気を取り直していきましょ!(しっかし、さすがkeyさん。。。)
日が暮れ、バチがちらほら湧き上がってきた。相変わらずこいつらの動きは速い。
ポイントややシフトし、二人でボイルのあがったところを狙う。そして先日同様、岸壁ギリギリにニョロニョロを落とす。私の実力では数回に1回程度、「これ!」と思える素晴らしいキャストが出る(まだまだ未熟なモンで)。
ギリギリを通しながらで数秒後、
コンッ!
やっぱ、居たじゃなーい!
keyさんにHITしたことを告げ、そこそこの引きを堪能。ドラグは断続的ながらでていく。ま、よく言う「春のサイズ」で40cm程度ってとこかな?しばらく引きを堪能し、フッキングポイントを確認。ニョロニョロの一本針だが、しっかり口にかかっている事を確認したのでそのまま抜きあげる。
中ニョロを岸壁沿いにリトリーブ。38cmながら引きは楽しかった。
「ね、居たでしょ!?」
昨日、このパターンが確かなものであると分かっていた。keyさんに「今日は細身系のルアーだよ」といった手前、それを実証できたことに満足。(あとはkeyさんも頑張ってくださいな)
しばらくアタリが止まった。あれこれ試すが、何の反応もない。
ポイントを少し移し、先日52cmを獲ったポイントの方に行ってみた。するとそこには夜行人さんがいた。
「どうも。」
昨日私が去った後、夜行人さんもこのポイントで4HIT3GETしていたとのこと(さすがですな)。しかもワンダー80で獲ったらしい(私はワンダーでは出なかったんだが。。。)。
しばし情報交換したところで、自分のやり方でポイントを探る。
・・・・・・・・・
やっぱりアタリなし。
やっぱり、大潮ってのは時合いが短いのかな?
再度keyさんとポイントを移動し、これまた先日54.5cmを獲ったポイントへ。
選んだルアーはでかニョロ。一投目から「よしっ!」と思えるところに着水。集中してリトリーブ。
ゴンッ!
やはり!
コースがいいと魚は出る!そこそこドラグが出る。感じからするとさっきと同じかそれよりちょっと大きいサイズか。keyさんの方まで魚を引っ張り魚影を確認。ミスバイトだったのか、やり取りの最中にフッキングポイントが移動したのか、フックはどうやら腹に刺さっているようだった。keyさんにタモで取り込みを手伝ってもらい、無事ランディング。
今度はでかニョロで。やはりトレースコースが良いと出る!
サイズは37cm。ま、さっきとほとんど同じか。
「やっぱり岸壁の引き波系ですか」。同じアプローチでまた出したのでkeyさんも感心してくれたようす。
その後、またアタリが止まる。しかたなく、腹ごしらえを兼ねてポイントを移動することに。
せっかくのバイクでラン&ガンなので、湾奥運河をあれこれ開拓してみようかということでJRは田町駅周辺の細い運河を見て回った。すると途中、バスタックルで50UPと格闘しているひとと遭遇。バスタックルとは後から分かったことだが、なんでも6lbラインで格闘していたのだとか。しかもそれで50UPを抜き上げようとしているのだから、それは無茶ってもんだ。持参のタモでは届かないようで、私のタモを使ってランディング。
しかし6lbって。。。確実に魚が獲れる装備で臨んで欲しいもんだ。
ポイント開拓後、三田のラーメン屋で腹ごしらえ。しかしロッド持って三田ですか。。。正面は慶応大学。とても都心を歩く格好ではありませんな。。。
腹も満たされ、潮も上げ始めたところで今度は新規ポイントを回りに。点在する遊歩道を叩くが流れも緩く、魚の活性があがっていない様子。
新ポイント開拓。流れがあれば期待大?
さすがに夕方からのロングラン。二人ともけっこうお疲れ。ということで再び最初のポイントを回ったところで納竿。
「明日も行きますか」ってことで話はまとまり、keyさんのロッドは私が一晩預かることにして13号地で別れた。
しかし、今日はもっと魚出ると思ったんだけどなぁ。。。ま、明日に期待するか。
4月22日(金)
京浜運河
早く試したい。。。
実は先日、悩みに悩んだ挙句Rapalaの「レッドシャフト」を購入した。このロッドはSeabass
liveでおなじみRapalaのテスター榎本氏が開発したものだ。最近ではけっこうな売れ筋らしい。これまで持っていたのはほとんどが2ピースの8ft以上。今年はできればボートに乗って爆釣ってのも味わいたい。ボートにのるなら6〜7ftが立ち回り等を考えるとちょうどいい長さ。それに・・・ま、余計な事は言わないでおこう。
平日ではあるものの、金曜なので残業なし日。今週はけっこういい仕事ができたのでさっさとあがって京浜運河に出撃。先日シーバスがけっこうストックされていることを確認できた場所へまっしぐら。一応写真を撮ったのでご紹介。この日のポイントはこの辺りです↓。
うーん・・・この写真をみて「!?」と思う人は多いかな?
はじめてここで運河を覗いたときは「・・・さすがにこんなところじゃ釣れんか。。。」と思ったりもしたが、クルクルと回るバチを追い、大小のシーバスが盛んに捕食をしているのを見てその考えは吹き飛んだ。足元でも十分バイトしてくる。挙句の果てにはホンモノのバチを見切るヤツまでいた。おそらくハイプレッシャーなポイントなので出すのは大変かもしれない。だが、そんな中で狙い通りに魚が出たらその一本の価値は高まるはずだ。
ある領域に達した人は「東京湾奥で釣れない場所はない」と言う。「ここじゃ釣れない」、たしかにそういうポイントもあるだろうけど、それは釣れるアプローチをしてないだけなのかもしれない。まだまだ自分の領域が狭いだけなんである。その未知の領域の一部を切り開く為、ここを選んだ。
水面の様子をうかがう。
・・・・・・
あれ???居ない。。。
バチが見かけられない。なので水面が騒がしくない。。。同じポイントでも昨日と今日とで様子が一変するってのはよくあること。ま、最近はそれを受け入れられるようになった。水中を想像する領域が以前よりは広げることができてきたからかな?
ま、その辺は置いておいて、早速この日のレポート。
まずは水門から。水路を絞る水門は格好の着き場となる。バチは見かけられないが、ここ最近のバチパターンを信じてでかニョロから開始。水門の手前側から探り、徐々に反対側の岸へと距離を出していく。数投したのち、手前までニョロニョロを引いてくる。
「!」
チェイスしてきている。が、見事に手前で反転。見切られた。
しばらく投げ倒すがあたらない。しかたなく、狙うポイントを変え、今度は岸壁沿いにキャスト。以前よりはキャスティング精度は高くなったと思うが、まだまだピンポイントに撃ち込めない。誤差は1.5mくらいはでてしまう。そんな中のある一投。「ナイスキャスト!」自分でもそう思えるほど岸沿いにピンで落とした。
そこから「テロテロ〜」とスローなリトリーブ。
クイッ!
さすが!着水ポイントというかリトリーブコースが良いと魚は出る!断続的だがドラグが利きだす。様子からして今年よく獲っているサイズだろう。しばらく引きを堪能。モアザンやシーホークもそうだけど、このロッドも十分なバットパワーを持ち合わせているので比較的ゆとりのあるファイト。撓りはかなり美しい。足元まで引き寄せ、すこし落ち着いたところで一気に抜き上げ(実はタモ持ち合わせてなかったのです)。
レッドシャフトの初釣果は38cm。そこそこ引きは楽しかったです。
さすが、レッドシャフト。このくらいのサイズなら余裕で抜き上げられる。レッドシャフト初打席にして早速GET。サイズはそれほど大きくないもののそれなりに満足。
しばらく周囲を探るがあたらない。ま、ここだけではない。運河は1アングラーにとって十分広い。ということでちょこっとポイントを移動し、橋を超えた隣の岸壁に。
ヨレのエリアを探る。先日ここでもライズが上がっていたのだが、今日は出ない。
なので先ほど同様、岸壁沿いにキャスト。以前は「岸壁沿い狙い=テクトロ」となっていた。これはこれで確かに釣れる。だが、他の出し方(ふつうにキャストして誘う方法)も身につけておきたい。ということで歩かずに岸壁沿いに投げ続ける。まだまだ誤って陸に着弾することが多いので比較的丈夫なルアーで勝負(おそらくヨレヨレだと一度陸に誤射した瞬間破損するだろな。。。)。
ルアーをクリスタルアライブに変え、岸壁沿いを丁寧に探る。すると。
コンッ!
来ました。アタリはショートバイト。うまく合わせられた。先ほどより引きは弱いが、ルアーが腹に収まりそうもないセイゴって感じでもない。ほど良く遊んだところでぶっこ抜き。
飲み込み過ぎ!エラの奥にテイルフックが入り、外すのに一苦労。
サイズは32cm。アタリは小さかったがかなりの勢いで吸い込んだんだろう。テイルフックはエラの間をすり抜け、入った方から抜くのは非常に困難な状態になっていた。すでにエラが少し傷ついて出血させてしまっていたが、強引に引っこ抜くとエラをさらに傷つけかねない。しかたなくエラにかかった状態でテイルフックをリングから外し、丁寧に処理をする。外れたところで「一応」ということで急いでカメラに収め、リリース。デッドリリースにならずにすんだ(よかったよかった)。
ここらで一服。
先日は42cm。そして今日は38cmと32cm。やっぱりよいサイズは出ないのかなぁ。。。
そんなことを考えながら常夜灯に照らされたレッドシャフトのシルエットをぼーっと見やる。
一本つけ終えて再開。
が、次の一本がなかなか出ない。しかたなく、この遊歩道を諦め、もう一本橋の向こう側に移動。
橋の明暗は狙わず最初から岸壁を狙う。数投した中で
「これ!」
と思える素晴らしい(?)キャスト。岸壁から10cmのところに着水。意識を集中してリトリーブ。
すると足元から5m程度のところで銀色の影が反転。その瞬間、
ゴンッ!
ヤツがクリスタルアライブを喰い上げたときに起きた反転だった。
それまでたるみ気味だったラインとロッドに一気に張る。と思えば今度はエラ洗い。外されまいとロッドを寝かせ、懸命なやり取り。今度は急潜行。ドラグが悲鳴をあげ続ける。
「重いッ!」
なかなか水面に浮上してこない。ときおり急浮上してエラ洗いを見せるが出した直後、また急潜行。そのたびにドラグが周囲に鳴り響く。ラインの先にいるのはシーバスに間違いない。ドラグの効き方からしてこりゃ60UPか!?
「やばい。。。タモがない。。。」
どうやって抜き上げようか。といっても取り込む道具を持ち合わせていないので抜き上げるしかない。
そういう考えがあったので5分程度かけて丁寧に体力を搾り取る。水面でたまにアタマを振り、異物を吐き出そうとするが、一瞬の隙をぬってショックリーダを持ち、一気に引っこ抜く。
久々ドラグがひっきりなしに悲鳴をあげた。54.5cmでも満足。
思ったよりサイズは大きくなかった。だが、50cm半ばとは思えない元気なフッコだった。
やはりルアーはクリスタルアライブ。バチは周囲に見られなかったが、すでにバチ系に偏っているようだ。
顔つきは十分スズキさんと思えるいかつい顔立ち。しばらく眺めたところで、「ありがとう」とリリース。
いやぁ、クリスタルアライブ、いい仕事しますなぁ。。。それと、レッドシャフトもかなりよい。安心してやり取りできるバットパワー、魚が突っ込むときの撓りもかなり綺麗なラインを描く。やはりこの世界を十分知り尽くした人が作るだけありますわ。。。
右腕が先ほどのやり取りで少し重い。でも、やっぱりこれだね、シーバシングの醍醐味は。この引きを何度も味わいたいからどっぷりとはまっていく人が多いんだろう。
そんなことを考えながら場を休ませつつ一本つける。
しばらく場を休ませた後、似た動きをする中ニョロにルアーチェンジ。こいつは1本フックの為かクリスタルアライブよりややお尻を振る。これまた数投した後、「ナイス!」という着水点から引いてくると、
クイッ!
やはり!
トレースコースが良いと喰ってくる。だが、今回は先ほどとは違い、引きが小さい。あっさりとぶっこ抜き。
中ニョロにも食いついてきた。が、サイズは小さかった。
さっさと後処理を済ませ、次を狙う。
・・・・・・・・・
ま、そうそううまくはいきませんわ。。。
時折反転で起こるボイルはあるが、なかなか喰ってくれない。ということでしかたなく、一番最初の遊歩道まで戻った。さすが大潮、潮がだいぶ引いてきた。さすがに浅くなったヨレには魚ッ気がない。なのでこれまで同様岸壁沿いを通す。橋のすぐ下から再度クリスタルアライブを岸壁沿いにトレース。これまた岸壁から30cmも離れていない。
「いいコースだ」
そして手前3m程度のところで、
ゴンッ!
来ましたッ!合わせを一応入れたが、きっとその前に乗っていただろう。エラ洗いを見せ、沖に走り、と暴れたい放題。橋の上からは仕事帰りのサラリーマンが見物している。さすがに見物客がいっぱいいたので今回は(も?)ばらせない。丁寧にやり取り、今度はロッドのみで抜き上げ。
バチを見切ったヤツか!?橋のそばで52cm。獲ったり!
抜き上げたあと、見物客はそのまま去った。いやぁ、ヘマせずによかったですわ。
後処理中、電話が鳴り出したがとりあえず放っておいていつものようにリリース。電話の相手はkeyさんだった。処理も終わったところでかけなおす。明日の連絡だった。本日の状況を伝え、明日の時間を確認。って大体の時間はわかりますがね。。。
その後、岸壁沿いを念入りに探るが、あまりに念入りに探りすぎて本日のHITルアーであるクリスタルアライブを根にかけ、ロスト。。。
風が強く、寒かったのと、仕事でお疲れだったし明日はkeyさんと遊ぶのでほど良いところで納竿。
これは今さらのことであるが本日かなり学んだこと。
「トレースコースが釣果の鍵を握っている」
明暗の境界もそう、岸壁沿いもそう。トレースコースが重要なんだということを再確認した気がした。同じ岸壁でも50cm程度ではそうは食ってきてくれない。だが、30cmもないところをトレースできると「ガツン!」と喰ってくる。これは以前まっちゃんがあみ出したスローテクトロでも同じことがいえる。シーバスが着いているところがだいたい想像ができてきた。あとはそこへのアプローチをどれだけ精度よくできるか。これが釣果につながるんだと最近ひしひしと感じる。
キャスティング精度向上の最大の近道は・・・
やっぱりフィールドに立ってロッドを何度も振ることですね。
4月19日(火)
京浜運河
「先週の出撃は?そろそろ2桁安打を出すのではと見てたんですが…。」
週明け早々、こんなメールが届いていた。
送り主は大陸から日ごろよく立ち寄ってくれている方。期待はずれですみません。この週末はのんびりしておりました。
先週末は潮の動きが悪かったので出撃を見送った。すでに春、夏の潮に変わっており、大きな潮位差が発生するのは昼間。小潮の日の夜はあまり大きな潮位差は発生しない。これが週末の出撃を見送った理由。
だが。。。
ここ最近、京浜運河がかなり調子いいようだ。2桁HITもちらほら報告されている。夜行人さんも天王洲で5HIT4GETと報告していた。MAX58cmだったようだが、ここ最近大きくても私の釣果は45cmを越えないのでなんとも羨ましいかぎりだ。しかもこれらの報告は潮周りの悪い日も含まれている。基本的には潮が大きく動く、大潮や中潮の方が釣りやすい。だが、小潮でも場所によっては強い流れが発生したりする。要因は地形や風であるが、いかに風を読むか、ポイントをいかに知っているか、このあたりが鍵だったりする。
ま、そうは言いながらもまだまだポイントも開拓が進んでないし、手っ取り早いのは潮位差が大きく発生する日である。それと、水曜、木曜と予報では「雨」なので、雨が降らないうちに出撃。
もちろん行き先は京浜運河である。
有明も考えはした。が、ここ最近2月、3月より渋いあたりからしてすでに産卵後の第2陣も大場所を越え、湾奥運河に入り込んできてるのかもしれない。
そんなわけで、先日フッコ遊びをさせてもらった東海埠頭公園に到着。あたりをうかがう。
所々「ピチャ!」とう音が聞こえるが、様子からするイナっ子か、セイゴがバチを食い漁っているかといったもの。なかなか「ボシュッ!」という低い捕食音は聞こえない。そうはいってもたいていのアングラーなら「ちょっと下のレンジに居るかも。。。」と思うのが普通だろう。私も例外に違わず水面よりやや下を引くナイトレイドからスタート。
高架下で先日フッコが出たポイント一帯を探る。ステディなリトリーブで手前5mあたりをトレースしてたところで、
コッ!
うまく乗った。が、引きは期待に反して小さい。ボラでもない。マルタでもない。明らかにセイゴの引き。
さくっと手繰り寄せてごぼう抜き。
高架下の明暗に近いところで。目ジャー20cmと期待はずれ・・・
先日はこのポイントでフッコが連発したんだけどなぁ。。。
ま、有明ではセイゴの後にフッコってのはあった。気を取り直してキャストをはじめる。
ルアーをクリスタルアライブに変え、直線移動するバチを演出。ナイトレイドやその他のルアーに比べてウォブリングはほとんどしない。水面直下をスローに引いていると、
コッ
来ました!が、さきほどより微妙に力強くなった程度。ドラグを出すこともなく、サクッとごぼう抜き。
バチに狂っているのはセイゴ?生意気にも腹はパンパン!
サイズは小さいものの、意外とお腹が張っていた。どうやらバチをたんまり食っていたようす。
さすがに2本続けてセイゴがでるようではあたり一帯セイゴだらけでは?という気が強くなってきた。
たくさん釣れるのも楽しみではあるが、シーバスを狙っているのならサイズUPも大事である。ロッドがしぼられ、ラインがパンパンに張った中でやるかやられるか、のかけ引きみたいなところがいいんである。
そんなわけでさらなる大物を狙いうため、東海埠頭から移動することにした。
向かった先は「天王洲」。ここは2003年はじめて50UPを獲った場所。最初はガツンとあたったとき、何がなんだかよく分からなかったように思える。それから何度か出向いているが、あまり大きいのに巡り会っていないが、先日夜行人さんがここで58cmを獲ったから、やはりそれなりの型は回ってきているはず。そういやあのときはサーフスラッグであたったんだっけなぁ。。。ここしばらく1軍から遠ざかってるが、そのうち1軍ボックスに入れてやるか。
ルアーは特に考えることなくクリスタルアライブワームミノーを選択(サーフスラッグは持ち合わせてなかったもんで)。
水門付近を照らしているあたりからトレース。ところどころ、ボラジャンプとシーバスと思われる捕食時の水柱が上がっている。捕食レンジは表層系。ところどころバチのV字波紋が漂っている。
だが、なかなかクリスタルアライブに出ない。ワンダーでも出ない。そして3つ目に選んだのはナイトレイド97F。
V字波紋が「テロ〜ン」とでるようなデッドスローなリトリーブ。
流れが弛む辺りにはいったところで、
「ボシュッ!」
出ました!
ん??かわいらしい引き。。。
水門側から流れの弛みでセイゴ。やっぱ小さいなぁ。。。
相変わらずここでもセイゴ。そろそろ脳天をさくようなガツンッというバイトを味わいたいもんだ。
その後水門側の岸壁沿いで水柱が上がっていることに気付いたのでそのままナイトレイドを持って岸壁沿いをトレース。風は壁で遮られているが、ルアーをキャストすると壁の上に出てしまい、風にあおられてなかなか岸壁直近に落ちてくれない。風がなきゃいいポイントに着水しそうなもんだが、低空発射を試みるがどうしてもあおられてしまう。
しかたなく壁際から少し離れ、壁際に着水させて立ち位置を微調整。それをくり返すこと数回。
コツッ!
壁際からラインスラッグでちょこっと波紋が壁から離れるあたりでバイトに遭遇。
だが、やはりここもセイゴっぽい。引きが弱かったので先と同様そのまま抜き上げる途中。。。
落ちました。。。
ま、セイゴだし、次行こ、次!
・・・・・・・・・
次がなかなか出ません。
しかたなく、このポイントを諦め、次のポイントに移動。
これまた、先日夜行人さんがスズキ級をあげたポイント。
まずは水面の様子をうかがう。5cm程度のバチがちらほら。しかもクルクルと回るバチ。
とりあえずアップ気味で橋脚の陰に落とし、クリスタルアライブを通す。常夜灯に照らされ、ルアーが見えてきた。すると、2,3本のシーバスがチェイスしていた。
「お!」
足元ギリギリまで引いてもまだ追いかけてきている。が、見切る様子もなくただ追いかけてきてるだけで食わない。なす術なく、ルアーを抜き上げると、それまでなんとなーく追いかけていたシーバスが「あれ?あれれ?(ヤツはどこいった?)」とでもいうかのように辺りをうろちょろしだした。
???
急いでショックリーダ分ラインを伸ばし、足元でそのまま8の字メソッドを敢行。
すると数秒後、
バコッ!
足元直下でクリスタルアライブを食い上げ、その勢いをそのまま利用するかのようにエラ洗い。こっちは度肝を抜かれそうになったが、気を取り直してロッドを下げ格闘に入る。ほとんどラインが出ていないのでテンションを保ちながら左手でラインを引き出す。
しばらく引きを堪能したところでタモを使ってランディング。
8の字メソッドで足元から42cm。バイトの瞬間が見れて興奮!
ようすからして居着きと思われるフッコ。抜き上げたあとは辺りに魚臭い匂いが満ちた(といってもボラの匂いとは違いますがね)。
いつもの通り写真に収め、リリース。
先ほどのやり取りで場が荒れたのでしばし休憩。タバコをふかしながら先ほどHITしたポイントを眺めていた。
ところどころクルクルバチがくるくる回りながら漂っている。常夜灯が煌々と水面を照らしているのと、比較的澄み潮だったので水中の様子がよくみえる。しばらくバチが漂っている様子をみているとボヤ〜っとした視界の端っこに銀色の影が。。。
ボシュッ!
バチを喰い上げる瞬間を目撃。距離にしたら2mほど。水深も1mほどだと思う。そこから5cmのバチめがけて浮上。ガバッとひと口。やつらはあんな後ろから狙いを定めているのだということを知った。かなり興味深いシーンだった。
場を休ませるつもりだったが、全然そんな必要はなさそう。どうようにクリスタルアライブを橋の奥に投げ込む。
なんどかチェイスしてくる。が、見切られることの多いことなんのって。。。
足元までは追ってくる。が、足元手前で「ぷいっ」と反転、また橋の奥の方に戻っていってしまう。
うーーーーーん。一筋縄にはいかんもんだなぁ。。。
また数匹、クルクルバチが2mほど先で回っていた。キャストを小休止し、その様子をうかがう。
そして驚きのシーンに遭遇。
バチまで30cmもないところまでシーバスが寄ってきた。そして次の瞬間。。。
「ぷいっ!」
ま、マジか!?
あいつ、ホンモノのバチを見切りやがった!?
50cmはゆうに越えているシーバスだった。ルアーを直視して「喰えん!」と判断して反転するならよく分かる気がする。だが、今回ヤツが見切ったのはホンモノのクルクルバチだった。
ホンモノのバチを見切るのにこのルアーをヤツは喰ってくれるのだろうか。。。
そいつだったかどうかは分からないが同じシーンにもう一度遭遇。
非常に悩ましい出来事だった。
その後、岸壁沿いにニョロニョロを通し、フッコをHITさせたが重みからして抜き上げられるレベルだろうとタモを使う事を怠り、抜き上げ直後に暴れられてあえなくバラシ。
その後、しばらく一帯を探るが反転され続け、本物のバチを見切ったシーンがアタマから離れず、集中力散漫になったのでほどよい時間で納竿。
しかし、悩ましい出来事だった。
でも、いっぱい居たなぁ、シーバスが。。。
4月12日(火)
京浜運河
残念ながらこの日も雨。
だが、ちょっと気になる微妙なもの。土砂降りなら諦めようがあるが、降ってるのか止んでるのか分からんという程度。案外この方がいいかもしれない。雨なら出撃を躊躇するアングラーもいるだろう。それが狙い目。他の人が出撃しない日の方が自由にポイントを選べる。ただ、今日の出撃地は有明ではない。京浜運河である。
4月に入ってから有明が急に渋くなったこと、天王洲でボイルがたくさんでているという夜行人さんから連絡があったこと、この2つから運河方面をランガンしようということで。
環状7号を南下し、京浜運河の本流を越えたところで左折。大井の海浜公園に到着。ここは夏になるとハゼ狙いの釣り師が出没する。そういうポイントはシーバス狙いにももってこいだったりする。
橋脚の明暗はどこに行っても分かりやすいストラクチャ。ゴロタ場に立ち、流れの弛むところを覗いてみる。すると、
ようやくバチ発見!
おお!居るじゃないですか、バチが!
バチ抜けは東京湾奥では3〜5月が最盛期。ただし、エリアによってちょっとずつタイミングが違うのだとか。
3月最初の大潮で爆発するところもあれば4月の2回目の大潮で、っていうところも。ちなみに有明はまだ爆発的なバチ抜けは始まっていない。
沖の様子を見やる。辺りはボラが「ザッパーンッ!」とう甲高い音をたてて飛び跳ねている。なんか、そこに向けてルアーを投げるのは気が進まない。ただ、時折「ボシュッ!」という重低音のライズもある。きっとシーバスもその群れの合間に居るはずである。そう思い、ワンダーを流れに乗せて橋の暗部に送り込む。
時折「コツ、コツ」という感触。小突かれた様子ではない。きっとスレでボラにかかっているものだ。
ニョロニョロ、バチ100、ヨレヨレと投げてみるが同じ。あまりいい気がしないのでこのポイントを後にして一本下流側の橋に移動。
ちょっと前に雨も止み、こちらは一転して水面は静寂を保っている。時々ボラジャンプはでるが先ほどのポイントほどではない。たかが数百メートル移動したのに様子はこれだけ変わるから海は不思議だ。
このポイントは明暗までやや距離がある。なるべく飛距離が出せるよう、最初からヨレヨレで挑む。
・・・・・・
サッパリ。。。
しかたなく、このポイントも見切り、先日同様東海埠頭に移ることに。
駐車場は18時になると閉鎖されるのでその前に車を止め、この日はまずオープンエリアになるゴロタ場にたった。2つ目のポイントより魚ッ気がある。ライズも1個目より頻発している。一番最初にこのポイントに立ったときによく台船が停泊していた辺りに、久々取り出したデカニョロを放り込む。でかいだけあってチビニョロより飛距離がでる。
あとは流れに乗せて「テロテロ〜」と水の抵抗を感じるか感じないか程度のリトリーブ。
だいぶニョロも寄ってきてそろそろ抜き上げようとしたところで。。。
バシッ!
水面直下で銀色の閃光。
しばらく後ろを着いて来てたのだろう。ニョロが上昇する軌道を描いたところで「ドンッ!」と出た。一瞬慌てたたが、ラインが張るのと同時に気を取り直し、反射的に対応。
引きは思ったより弱い。ようすからしてセイゴか。
生意気にもごくたまにドラグを鳴らすが、あっさりとランディング。
でかニョロを抜き上げる寸前で小さいながら30cmが出た。
ま、小さくても一本は一本。これからサイズアップしてくれりゃいい。って後続は小さくなっていくことが多いんですけどね。。。
リリース後、しばらくデカにょろを投げ続けるがあたらないので、ルアーをナイトレイドに変更。手前にいるのだろうからそれほど距離がでないフローティングでも問題ないだろうということで。しばらくして。
クイッ!
やはり手前か。小さそうなヤツがナイトレイドをひったくった。
懸命に抵抗しているようだが、なんとも力が無い。これまたあっさりランディング。
駆け上がりのポイントで27cm。さすがナイトレイドってとこかな?
このポイントでナイトレイドであたるとシーバスを始めた頃を思い出す。一番最初にナイトレイドに来たのはマルタだったっけか。。。あれから2年。少しは上達したかな?(ってサイズは。。。ま、いっか)
魚は居そうだが、どうやらセイゴの群れっぽい。ということでこちらのゴロタ場を離れ、高速の高架下に入る。
橋の暗部に入り、一服。先日もここで出せたが、タバコをつけながら一番最初にフッコを獲ったときの事を思い出す。あの時もたしかナイトレイドのレッドヘッドホロだった(気がする)。
タバコをつけ終え、「あの時はこんな感じだったかなぁ。。。」と思い出しながらキャスト。
ルアーは流れにのり、橋の暗部の中でU字を描く。その直後、
ゴンッ!
よっしゃ来た!
最近感じること。魚が居るときは一投目から来る。すぐさまエラ洗いを見せ、水面をひた走る。外されまいとロッドを下げ、丁寧にやり取り。先ほどより十分引きが強い。40cmはある。ゴロタ場を気をつけて歩き、常夜灯に照らされたところでランディング。
有明パターンと違うなぁ。。。でも43cmとこれまでの有明サイズ。
有明は明暗に寄るようにルアーを通すと「バコッ!」って出てくるが、ここはそういう感じでルアーを通せない。そんなわけで暗部に入ってやっていたが、うまくいったと言ってよいのかな?サイズも一番最初に獲ったサイズとほぼ同じ。以前なら大はしゃぎしてたような気がするが、いつもどおり淡々とリリース。「ま、フッコサイズが出てくれるならいいか」ということで。
しばらくナイトレイドを投げるがあたりが止まった。
あれこれルアーを変え、スリムワンダー70をチョイス。これはワンダー80よりスライドする量が小さい気がする。すこし控えめのアクションの方がよいのかもしれない、ということでワンダースリムを沖に放り込む。
しばらく投げたところで。
コッ
ショートバイトをモアザンは見逃さない。ボラのスレとの違いもだいぶ分かってきた。さすがファストテーパーのロッドだ。ショートバイトにうまく合わせられた。今回もいきなりエラ洗い。これを見てシーバスと確信。これまたそこそこの引きでわずかなやり取りの時間を楽しむ。
ほどよく疲れ、抵抗しなくなった隙にランディング。
ようやくワンダーに41cm。でもパターンが違うぞ!
これまた有明とパターンが違った。アップクロスで投げ、まだルアーが立ち位置より下流に入らないところでのバイトだった。一度タバコをつけ、考える。。。
「もしかして、沖はバチが流れている??」
タバコをつけ終え、しばらくワンダースリムを投げるがあたらないので、「それなら。。。」と、先日購入したバチ100を取り付けてみる。アップクロスに10分ほど投げただろうか。。。
コッ
っしゃー!!
乗った。HIT直後は潜行し、「あれ?ぼら??」と思ったのだが、今度は一転、水面でアタマを振りながら尾びれだけでひた走っている。シーバスであると確認できたところでにんまり。あとはいつものように引きを楽しむ。
狙い通り!?バチ100で42cmゲット!
やはり今回もアップクロスでのHIT&GET。どうやらこちらの思惑は正しいようだ。
だが、噂に聞くようなボイルの嵐ってほどではな。まだこのポイントはバチ抜け最盛ってほどではないのかもしれない。そうはいってもバチに偏食しているヤツは居るんである。そう信じてアップクロスにバチ100を投げ倒す。
・・・・・・
「確信に達した!」と思うとひっくり返されることが多々ある。
しばらく投げるがアタリがパタリと止まった。今更だが、やはりこの遊びは難しい。分からない事が多すぎる。想像から試行、そして時々たどり着ける結果。これをくり返すことによってウデが上がっていくのだろうけど、難しい。だが、ゆえに楽しい。これからもたくさんの事を想像していくのだろう。
その後高架下の暗部でサッパリあたらないので常夜灯に照らされる側に出てバチパターンで通す。波紋は出ていない。が、きっと水面直下をバチは流されているかもしれない。そんなわけで水面波紋系ではなく、やや潜るナイトレイドを再びチョイス。数投したところで、
コッ
今日のパターンは完全にバチ!?でもサイズダウンの24cm
あらら。。。さっきよりサイズが下がっちまった(隣の暗部に居たフッコは何処へ・・・)。
これが出だすときっとセイゴオンパレードだろう。。。
もう少し続けたかったが、明日も仕事なので日付が変わる前に納竿。
ま、これで帰っても深残して終電で帰るのと同じ。いつもどおりの生活といえばそう変わりない。もちろん明日も頑張って仕事しますよ。
って、また出撃するんでは??
4月9日(土)
有明-辰巳
予定ではこの日TSST(Tokyo Shore Seabass Tournament:東京陸っぱりシーバス大会)のはずだったが、残念ながら大会側の諸事情で中止。今年はたくさんのシーバスアングラーと交流を持ってより見識を広めようと思っていたのだが、1回目は流れてしまった。ま、あと4戦あるからそちらを楽しみにしておこう。
大会は流れたが、だからといってこの日出撃しないというわけではない。keyさんに声をかけてみたところ、即答で「行くでしょう!」との事。そんなわけでこの日はkeyさんと出撃。もちろん向かうは「有明」である。昼過ぎにkey邸に向かい、壱六家で腹ごしらえをして春の風を感じながら湾岸を北上。ポイントには16時前に到着。
すでに一人ポイントに居たが、しばらくするとどこかに行ってしまったのでお得意のポイントをしっかり確保させてもらう。あとは潮が動き出すのを待つのみ。もちろん私もたくさん獲りたいところだが、できればkeyさんにこのポイントのおいしさを知ってもらいたい、というのが今日の目的。
そんなわけで特等席をkeyさんに入ってもらう。いよいよ潮が動きだし、本格的にこの日着いたシーバスを狙う。だが、この日も前日同様、イナっ子の嵐。水面を見ると「どこまでつながっているんだ!?」というほどの群れ。前日と同じ状況にならなければよいが。。。
そんな中、
keyさん:「悪い!お先に!」
keyさんの方を見てみるとシーホークを撓らせ、ラインの先にいる魚と格闘していた。撓り具合からすると40は確実に越えている様子。さすが特等席。いきなりきました。これでkeyさんもこのポイントの凄さを知ってくれたことだろう。
ラインを急いで巻き取り、keyさんのほうに歩み寄り、様子をうかがう。
が。。。
寄ってきた魚をみるとどうも様子がおかしい。針のかかっている場所がどうもアタマではない。
「ボラだぁ。。。」
スレ掛かりでボラの尾びれ根元にフッキング。いきなり外道であった。(ある意味、さすがkeyさんというべきか・・・)
それでもシーバスが居ないはずはない。きっと明暗の境を眈々と狙っているはずである。気を取り直し、二人とも再開。しばらくしてkeyさんとポイントを交換。手本っていうほど上手ではないが、まず一本出してkeyさんに攻め手を見てもらうとしよう。
だが、なかなかうまくは行かないのがこの遊び。イナっ子のスレは感じるがシーバスのバイトは先月のように出ない。しばらく粘った19時すぎ、ルアーが明暗の境目から自分の方に向きを変えて水抵抗の重みが変わった直後、
コツッ!
待ってました!とばかりにあわせる。うまくフッキング。が、抵抗感は小さい。セイゴである。
一本目から目ジャー20cmのセイゴ。どうした有明!?
ま、セイゴでも一本は一本。さっさとリリースしてkeyさんと再度ポイントを交換。「まずはkeyさんも本命を」ってことで。
このポイントは同時に2人で狙える。ゴロタの上からは橋脚間の流芯を。橋の真下からは橋脚と岸壁の間を。いちばんおいしい流芯をkeyさんに狙ってもらい、私は橋の真下から手前側の明暗を狙う。
そして間もなく、
「HIT!」
橋脚手前側の明暗の境の明るい側ギリギリを通していると、それまでのイナっ子のスレと違う、明らかにバイトと感じれるアタリにうまくあわせられた。追いあわせを入れた直後、明暗付近でエラ洗い。シーバスと確信。やはり明暗の暗がりでベイトを待ち構えていたようだ。
ほどよく楽しませてもらったところでゴロタ場にランディング。
やはり明暗の境で。イナっ子のスレをかいくぐって43cm
これでkeyさんもさらにやる気を出してくれただろうか。(手前側からすみません。でも流芯の方が出やすいですよ)
二人して続行。
。。。。。。。。
が、次がなかなか出ない。
しばらくすると夜行人さんからTEL。着信に気付けず、こちらかかけ直し。するとかいパパさんが代わりに出た。
なんでも京浜運河で2人で5本だしたとか。ただ、40台が最大で50UPがでないということでポイントを天王洲方面に移すようだ。あいかわらずフッキングクラブもがんばっている。
こちらは。。。先月までの勢いがない。もちろんシーバスが居ないわけがない。この時期は大きな群れで動いているはず。単発で終わるはずがないんである。が、あとが続かない。
結局その後アタリも出ず、この橋脚を見切り、ポイントを移動することに。
しばらくビッグサイト側を探ったあと、機動力を活かして辰巳のポイントへ。
辰巳のポイント。以前下見に来たときに撮影。
じつはここでこれまで投げた事はない。ただ、先日夜行人さんがGETした場所がここであろうということと、有明から比較的近いということでここをチョイス。けっこうな長さの遊歩道なのでまずは岸壁沿いでテクトロ。ベイスラッグを落とし、有明のメソッドが効くか試す。が、ベイスラッグを垂らしたところで違和感が。。。
「浅い!」
大潮の干潮間際ってのもあるが、岸壁付近の水深は1mちょっと。もちろんこれでもダメって訳ではないが、あまり期待できなそう。しかたなく、上の写真にある橋脚付近で両岸から二人で再度ストラクチャゲーム。
残念ながら流れは暗部からの流れ。橋の奥に放り込んでも流れでルアーが外に出てきてしまう。
暗部に入り込む流れの方を私は得意としているが、もちろん橋の下流側でも出ないわけではない。新たな領域を見出すべく、辺りを探る。しばらくすると。。。
ん?keyさんの下でなにかが暴れている?あれ?HITしたんですか?
様子を見に橋を渡ってkeyさん側へ。
「あれまぁ。。。また、ボラですか。。。」
これまた丸々と太ったボラ。ある意味、「さすが、keyさん・・・」。
その後、上げ潮になり、流れが変わる頃、私にも2発シーバスのバイトとちょっと違うでかいアタリがあったが、乗らず。スズキ級のバイトもいきなり「ズシッ!」という重みを感じたりするが、それとも違う感触。。。
おそらくボラだったと思われるのでホッと安心。
しばらく続けるが、夕方からのマラソン釣行でさすがに疲れてきた。
結局二人で4本(シーバス2本、ボラ2本)獲って納竿とした。川崎に着いたのは明け方の5時。時間的には朝マヅメのいい時間なのだが、このまま続けると眠さのあまり誤って海に落ちそうなので出向くことなくそのまま就寝とさせてもらった。
そういや、上げ潮になってからフッキングクラブは多摩川に移動したようだが、その後の釣果はどうなったんだろうか。。。
4月8日(金)
有明
春本番
いよいよ暖かくなってきた。やや遅れながら桜も満開。いたるところから聞こえてきそうな新たな息吹、なんとも気持ちいいもんだ。
「春はあけぼの」
日本人なら誰もが学んだであろう文句であるが、私はちょっとちがう。
「春は夕暮れ」である。
付け加えるなら、「ようよう白くなりゆく常夜灯、かなり明りて、赤、黄、緑のバチ、細く漂いたる」とでもしておこうか。
ちなみに「夏は夜」ではなく、「夏はつとめて」である。こちらも加えるなら夏は「砂浜でジグなど巻くもいとをかし」である。「秋は夕暮れ」、これは合ってる。「秋は夜」でも問題ない。
私の中の枕草子第一段はおそらくふつうのヒトと違っている。って、まぁいいか。。。
脱線したが、そんなわけ(?)で夕方さっさと週報を書き上げ、ほぼ定時で退社。そのまま有明へ向かう。keyさんにも来て欲しかったが、バイクの修理にやや時間を要したようでこの日は見送り(keyさん、お世話になります)。
さすがに桜満開ってのもあってか、みなさん花見に夢中なのだろうか。思ったほどアングラーはいない。
そんなわけでこの日も特等席に入らせてもらった。
が、いつもと様子が違う。
ライズは所々出ている。が、それ以上にモワモワ〜っとした群れ。バチ特有の波紋でもない。
常夜灯の真下に入り、様子を伺う。
イナっ子である(ボラの幼魚)。
常夜灯の明暗はもちろん、こちらの岸壁から向こうの岸壁までほぼ埋め尽くすかのようなイナっ子の群れ。
おお!こりゃベイトの嵐じゃないか!?
ベイトが豊富であればシーバスも血気盛んに餌を食い漁るはず。こりゃ期待大だ。そんな思いでいつもどおりワンダーから開始。
・・・・・・
コツ!・・・・・・コッ!・・・・・・・・・コッ!・・・・・・コツ!・・・コツコツコツ!
これは予想外。シーバスではなくイナっ子にワンダーを小突かれ、どれがシーバスのアタリか分からん。
そうは言っても投げないわけにはいかない。そこにはシーバスがいるはずである。
コツ!・・・・・・コッ!・・・・・・・・・コッ!・・・・・・コツ!・・・コツコツコツ!
だんだん腹立ってきた!イナっ子いい加減にしやがれ!
イナっ子が居るのであればベイトはイナっこになっているはず。であればミノーでも問題ないだろう。イナっ子の下を通そう。ということで取り出したのはX-80SW。投げるポイントはやや上流側。そのままカウントダウンしている間に沈みながら明暗に寄るはず。そんなわけで7,8秒数えてからリトリーブ。
コツ!・・・・・・コッ!・・・・・・・・・コッ!・・・・・・コツ!・・・コツコツコツ!
このレンジもかっ!しかたない。ルアーサイズをイナっこよりやや大きめにして回避しよう。
コツ!・・・・・・コッ!・・・・・・・・・コッ!・・・・・・コツ!・・・コツコツコツ!
さらに腹が立ったので、いっそイナっ子でも掛けてやれ!と思い、一気にルアーサイズを下げ、ニョロニョロ45を放り込む。
コツ!・・・・・・コッ!・・・・・・・・・コッ!・・・・・・コツ!・・・コツコツコツ!
ニョロ45ですら針掛かりしない。さすがに諦めることにした。
連発ではないが、明暗では時折、イナジャンプと思えないライズは出ている。イナっこの小突く感覚はだいぶ分かったのでそれより衝撃度の高いアタリに集中することに。
イナの猛攻をやり過ごし、橋脚の前をルアーが通過しようとしたとき。
ゴンッ!
これか!と上体を反らせて合わせる。乗った!
水中で暴れるようすはない。わずかな間だが、ラインがパシッと張る。今年になって40台、50台はけっこうかけたのでこのアタリの初動でなんとなくだがサイズは読める。
ん!?重い???
おそらく今年一番の重量感。と思った直後、一気に橋脚奥に走り出した。ドラグの悲鳴は断続的でない。
まちがいない。これは60UPだ!と思った矢先。。。
フッ・・・
それまでの重量感が一気にゼロに。フックアウトである。
その後同じポイントを何度も通すが、アタリが全くなくなった(イナの猛攻は全然止みません)。さっきのフッキングでシーバスを散らしてしまったか?
それからさらに時間がたち、だいぶ潮位がさがったころ、橋脚の手前をルアーが通るあたりで、
コンッ!
イナっ子と違う感触にうまく反応できた。見事フッキング。しばらく潜行を試みるが、それほど力強くない。
サクッと寄せ、小さいながらも慣例のとおり。写真に収めてリリース。
イナっ子が群れる中、食いついてきたのはセイゴ。。。
さっきのフックアウトからけっこう期待していたのだが、出てきたのは結局去年孵化したであろうセイゴ。50〜60cmサイズとこのサイズは同居できるのか?って、実際居たんですけどね。
サイズアップを図りたかったが、だいぶ潮流も緩んだし、イナっ子もウザイし。。。翌日もあるのでこの日はこれにて納竿。かろうじてボーズは逃れたといった感じだ。
明日は久々、keyさんと出撃。keyさんはやや遅れながら今シーズン初。明日はこのイナの群れは去っていて欲しいもんだ。
そしてkeyさんとバンバン釣り上げちゃうとしよう。
4月3日(日)
有明
予報では雨。。。
というのに車中は「暑いッ!」ってほどのポカポカ陽気。ホントに雨降るのか?ってほどの好天。
当初の予定はキャンセルになっってしまったので暇つぶしのドライブ。といっても特に予定もなかったのでブラブラと都心へ。以前の私ならまずこんな方面に車を走らせる事はなかった。田舎の出なもんで、学生の頃ならまず山の手線内の一般道なんてまず乗り入れようなんてことは考えてなかった。
が、慣れれば特になんて事はない。車線と交通量がちょっと(かなり?)多いだけである。
五反田駅の下をくぐり、白金を越え、三田のT字路を左折。
はじめてここを曲がったときはちょこっと感動したが、最近はごく普通の光景。
慶応キャンパスの前。東京タワーを一望。
そのまま東京タワーの下を、霞ヶ関の間を通り抜け、めざすは日本橋。べつに日本橋でなきゃいけないわけではないけど、キャスティングに到着。車を店の前につけ、店内を物色(これまた日本橋で路駐なんて以前は考えられなかったが。。。)。
お目当ての物品を早速発見。昨日夜行人さんに見せてもらった「バチ100」だ。雑誌の広告欄をみて「これぞマッチ ザ ベイト!」と思いつつもしばらくお店に足を運んでなかった中、見せられては探しに行かずにはいられない。この季節、環虫類が海底から浮遊して移動し、産卵を始める。すでに産卵を終えたシーバスはこの時期流されてきたこれらを偏食する傾向がある。それを模したルアーはニョロニョロやらドリフやら何種類かあるが、見た目からこれほど似ているプラグは初めてであろう。
そんなわけでバチ100、それからここ最近の活躍から殿堂入りにとワンダー80、先日橋脚に誤射して破損したレンジバイブを購入し、店をあとにした。
こりゃ反則だろ!?ってシーバスからホントにバチに見えるのか?
昭和通りから海岸通りを経て、知らぬ間に(?)レインボーブリッジに。一説にはレインボーブリッジとは上側の首都高を指し、その下の一般道は通行料が要らんので「ビンボーブリッジ」と呼ぶのだとか。。。(そんなことはどうでもいいか・・・)
13号地に入り、ヴィーナスフォートの横を通り、ビッグサイトへ。いつものところに車を停め、一帯を見渡す。
干潮は19時。日がまだ高い時間に着いたのだがさすが長潮、海に力強さがない。それでも干満差が1m程度発生するので多少の流れはある。
しばらく舫杭の上でボーっと夕焼けを眺めていたが、しばらくして、
「よし、やるかー!」
と、念のため載せておいたタックルを取りに行く。(って我ながらマジかよ。。。)
最初はクルクルや、バイブレーションで深場を探っていた。が、これには期待していない。ポイントを少しずつ移動し、期待大のシャローの駆け上がりに到着。活性をより上げようとトップからルアーを通す。もしシーバスが着いているのならそれまでの数投ですでにこちらを向いているはず。DOG-X、エドニス、X-80SWとメガバスシリーズを通し、最後に選んだマーゲイSW。駆け上がりの一部をコツッと叩いた直後、
ゴンッ!
という鈍い感触。ラインの先端で何かが動く様子はない。
「根がかりかぁ。。」と思った矢先、
グインッ!
ヘッドシェイクらしき感触が伝わる。ためしに背を伸ばすように大きく合わせてみる。
どうやらシーバスが乗ったようだ。しばらくコイツに楽しませてもらい、ズル引きランディングできる場所ではないのでタモを使って取り込み完了。
シャローの駆け上がりでマーゲイが連れてきた43cm。
意外とでっぷりとした個体。ようすからして産卵をすっぽかした居着き型と見た。それともすでに荒食いを済ませて体力を回復した個体か。いずれにしてもこの時期サイズのわりにガッチリした体型とそこそこの引きだった。
長潮ながらマヅメの活性を利用できた?夕暮れ時のお台場を背景に。
よく潮が悪いと活性が下がるというが、一本獲ったことで私の活性は急上昇。
ほんとは「あ〜ぁ、やっぱ長潮はダメか〜」という結果になると思っていたのだが、やる気が出てきた。しばらく投げてはポイントを移動。けっきょく横断歩道を渡り、いつものポイントへ。
さすがに潮が悪いってこともあってか、誰一人居ない。まぁこっちの方が自由にできる。それに見ず知らずの人になるべく魚影が濃いところを見せたくない(ってたいていの人はここが特級ポイントって知ってるか。。。)
流れを確認してみる。南風の影響とソコに近い時間ってのもあって潮流はわずかに橋脚暗部から手前へとあまりよくない。もちろん流れがないので活性も低く、ボイルなんてものもない。
それでも一応、ということで橋の真下から明暗境目をワンダーで直撃。流れがほとんどないのでワンダーはどちらに流されることもなくまっすぐ境界を泳いでくる。
こりゃ、アカン。。。これまでの攻め手ではだめだ。
しかたなく、再度ゴロタ場に乗り、ヨレヨレに変更して明部や境界で沈めてみる。が、やっぱり出ない。
しかたなく、今度は橋の奥にヨレヨレを放り込み、6〜7秒カウントダウンして、トゥイッチを2発ほど入れ、その惰性というか、バイトの「間」を演出。そして再度リトリーブしようとひと巻きするかしないか。。。
ゴッ!
この「間」で何度か出したことはあるので意識は集中できていた。待ってましたとばかりに合わせが入る。
もちろんシーバスは乗っている。
暗部でグリンッグリン!とアタマを振っている様子がラインから伝わる。そして今度は潜行。リールが断続的であるが悲鳴をあげる。なかなか引きが強い。多少暗部で暴れられたが、ほどよく楽しんだところでゴロタにズル引き。
橋脚の奥にヨレヨレ潜行。喰う「間」を与えれた?51cm。
引きからするともう少しサイズがあると思っていたのだが、まぁ50cmを越えていたのでそこそこの満足感。ガッチリと私の親指に歯型がついたところでリリース。
いつものとおり勝利の一服。マヅメ時に助けられたのかもしれないが、潮周りが悪く、さらにほぼ干潮に到達したという悪条件ながらイメージに近い形で出せたというのはやはり嬉しいもんだ。
最近、ペンシル系がかなり使いこなせるようになったように思える。
この調子でミノー、バイブレーションの性能も引き出せたらさらにイメージは膨らむことだろう。
といいつつ、しばらく暗部を攻め、ローリングベイトまで使ってみたがあたりは無し。
19時半、長潮ながら2本獲って納竿とした。
4月2日(土)
多摩川
前日、夜行人さんからのメール。「入水するけど、どう?」というお誘い。
せっかくのお誘いを断る理由は特にない。むしろ私自身、翌週の為に一度日没後の上げ潮の様子を確認しておきたかった。予想外に街中が混んでいた為、やや遅れてしまったが18時半ごろ、私が多摩川に入水するときによく使う駐車ポイントで合流。
先週同様フッキングクラブとの釣行。知らぬ間にしっかりウェーディング装備用意してたんですね。。。
ウェーディングの時ってほとんど単独であったのでこの賑やかさがちょこっと嬉しかったりする。ウェーディングできるギリギリの河口部までテクテクと歩き、入水。
さすがに4月。昨年の11月末より水面を走る風はさほど厳しくない。どちらかというと、しばらく入水してなかった水温の冷たさがジャージ+トレパンをはいてながらもわずかに伝わってくる。
小潮だが運河筋から流れ込んでくる潮はそこそこ。ただ南の風がやや強く、ラインスラッグがドバっと出される。
2投目。風に負けないよう、気合いのキャスティング。
ドバッ!
いやな感触。。。
実は昼間新品のラインをエアリティに巻きなおしていた。「ちょっと巻きすぎたかなぁ〜」と思っていたのだが、予想通り悪い方向に出た。これまで見たことないほどのライントラブル。せっかく入ったのにすぐに戦線離脱。パッと見ただけで解きほぐすのを諦めるほどひどい。しかたなく陸でラインシステムを組みなおす。
そして再びエントリー。さらに流れはよい感じ。だが、あまり魚ッ気が感じられない。
ルアーがレアフォースやコモモじゃでかすぎるのかも。ということで、ナイトレイドに変更。しばらくすると「コツッ」という小さいアタリ。だが乗せられず。ただ、やや風が強いので軽めのルアーだと思い通りにキャストできない。しかたなく、飛距離を稼ぐペンシル系にここでも頼ることに。だが、ワンダー、ヨレヨレと投げるがここシャローではどちらかというとボトムに近いレンジになりやすい。しばらく手を変え、ポイントを変えるがいまいち。そしてヨレヨレをフルスイングで飛ばしたとき、本日2発目のライントラブル。たいてい新品のラインに換えると1回目の釣行はラインを馴染ませることが主業務になりがち(結局この日、3回ダブルライン作りました。。。)。
陸から投げれるポイントでしばらくSasuke弐を投げていると横から「HIT!」と言う声が。。。
夜行人さんだ。30cmと小さいながらも一本目ゲット。
実はこの下流側(夜行人さん側)に流れたSasuke弐に一回ショートバイトがあった。どうやら夜行人さんの前に小さい群れがいるのかもしれない。しばらく流れにSasukeを乗せるが、それ以降こちらにバイトはない。
しかたなく本流に移動すると、また遠くのほうから
「HIT〜」
というような声が。一人陸に上がってくる人影を確認できたので様子を見に行ってみる。またまた夜行人さんだ。
今度はサイズUPのフッコ。どうやら今日は夜行人さんのアタリ日のようだ。さらにしばらくすると今度はタカマツさんにもHIT。しかしラインブレークしたようす。HITルアーはワンダースリムだとか。
狙いはよかったのだが、私のアプローチが悪かったのか、まだまだウデが未熟なためか、この日は2回のバイトのみでシーバスの引きを感じる事はできなかった(かいパパさんも初ウェーディングでまだ様子見ってところでしょうか)。
やはり魚はいた。が、この日はここ最近久しぶりの完敗。
ま、4人揃ってボーズじゃなかったのでよかったとしておこうか。。。
夜行人さんが魚を出してくれたことで来週のTSSTはいちおう予定通りの3ステージ(もしくは4ステージ)で臨む作戦は固まった。あとはその日それぞれのポイントにベイトが入り、シーバスがたくさん着いていてくれることを願うばかり。
帰り道、4人でラーメン屋に立ち寄り、腹を満たしたところで解散。
もしかするとフッキングクラブもTSSTに参戦するかも?