April 2004


4月30日
若洲

川崎釣行後、遅くなってしまったがまっちゃんに連絡。
「遅くなってしまいましたが、今日の予定はどうなりました?」
実は前日「明日はバーベキュー+釣り」をやろうというメールが来てた。このメールに気づいたのは朝川崎に向かうときだったのでさすがに朝5時にメールを返して起こすのは悪いなぁと思い、帰路に就くころにメールを返した。

まっちゃんも起きてたのかすぐにレスがくる。
「若洲か城南島か暁埠頭でやります」
どこもシーバス好ポイントではないか。。。バーベキューがメインではなく「釣り」だなこりゃ。。。そんなことを考えながらも同行させてもらうことにした。

場所は後に若洲に決定。ここは荒川の河口に位置し、よく良型のシーバスがあがるポイント。
川崎釣行から一度帰宅して再出発だったのと都内の渋滞でかなりの遅刻となってしまったがなんとか合流。

今回のメンバーはまっちゃんの課の先輩たち。
ヤナギサワさん、オノさん、タカマツさん、ヤトさんと、どの人も仕事上では全く無関係ではあるが、すでに何度も遊びに連れて行ってもらっているので顔なじみになっている。バーベキューで肉を焼きながらまっちゃんの課の話になっても仕事の話はさっぱり分からんが、話題にあがる人物はだいたい分かる。そのうち本社でまっちゃんの課に遊びに行くような事があったとしたら「あら、どうも」なんて何気に挨拶できそうだ。

なかでもヤナギサワさんは今年に入って釣果を伸ばしている先輩。前回三崎に行ったときはすでに5本あげていると聞いていたのでどこまで釣果を伸ばしているか楽しみだった。
聞いてみるとヤナギサワさんもこの日の朝釣行して1本あげてきてたらしく、計7本に達していた。
(さすがだなぁ)

オノさんとタカマツさんはまだ今年0ゲットだったようだが、まぁこれからでしょ。

あれこれシーバスの話やら雑談やらで肉をつまみながら楽しい時間をすごした。



タカマツさんはアウトドア本格派。今回の道具のほとんどはタカマツさんが用意してくれてた。
ちょこっと粗相(?)してしまいましたが。。。



しばらく体調不良でしたが何とか復活して釣り前の腹ごしらえをしているまっちゃん。
しっかり肉食べてバンバン釣っちゃってください。



オノさんとヤナギサワさん。この二人の会話を聞いているとなんとなく終始ネタに聞こえてくる楽しいコンビ。
どちらも昨年から何度か一緒に釣行させてもらったり、一緒にスキーに行ったり。
こんどはシーバスボート乗りましょ!

あれこれと楽しい時間を過ごし、マヅメに突入する時間も近づいてきたので後片付けをしてキャンプ場からちょこっと足を伸ばし、若洲釣り公園の方に移動。



釣り公園はこの日が平日ということもあってかそれほど人は多くなかった。
餌師の話では「イワシがわずかながら回ってきている」ということであったが、あまり釣果は伸びていないようだ。

私はどちらかというとこの堤防にあまり興味が沸かなかったのでその堤防裏(荒川河口)にまわった。



釣り公園側は赤茶けた潮色だったが裏にまわるとそこそこの濁り。堤防一本挟むだけでこれだけ潮色が違うのだから海の変化っぷりには驚かされる。
足場を確認しながらひときわ高い岩にのっかり取り付けたクルクルをキャスト。

まだ日も出ている時間だったので早巻きでリトリーブ。
その後いくつかルアーを変えて投げるがあたりがこないのでさらに河口寄りに移動してキャスト。

再度クルクルを付け、キャストすること数投。

「ゴツンッ!」

はや引きで巻いていたので当たった瞬間ロッドをもっていかれそうになった。

来ました!!

向こう合わせでヒット!


と思ったのもつかの間、ラインにかかっていたそれまでの衝撃的な力はフッと消えうせた。
どうやらバラシたようです。食いが浅かったのか、捕食に失敗してエラぶたにでもフッキングしてたのか、魚の感触はすでに忘却のかなたへ。

仕方なくラインを巻き取ってみると。。。

いない!クルクルがいない!

よーく見てみるとショックリーダから先がなくなっていた。ラインブレークしていたようです。
さらによく見てみるとダブルラインが切れていたのではなく、ショックリーダがダブルラインからすっぽ抜けていた。
ここ最近ラインのメンテナンスを怠っていたのでどうもノットが緩んでたのか。。。

再度リーダーを結びつけキャスト開始するがそれで今日の運を逃したのかそれ以降アタリなし。
なんとも悔しい一日となった。

ポイントを釣り公園側に移し、まっちゃんらと合流。こちらも結局ぼーず。
大勢での釣行ながらだれにも釣果がないというのはちょこっと空しいものだ。。。

まぁ、思い通りに行かないのも「釣り」。こんな日もあるでしょう。

まっちゃんとよく話す会話にあるが「3割バッターも10打数3安打と100打数30安打では同じ打率でもやっぱり内容は違うでしょ!数多くバッターボックスに立つことだね」。たしかにそのとおり、ヒットを打つためには数多くバッターボックスに立たねば。これから暖かくなることだし、どんどん打席に立ちましょう!

お疲れ様でした。


4月30日
川崎

昨日から私もGW突入!と言いたいところだったが、昨日は休日出勤で今日からホントのGWに入ることになった。
今週は忙しく、毎日午前様だったので非常にお疲れだった。やっぱりこんなときに疲れを癒すのは「釣り」かな?(寝ろよ!)

昨日は休日ながら出勤したものの、さすがに休みなのでさっさとあがりたい。と思ったがいざ仕事を始めるとなかなかそうはいかないのが「仕事」ってもんだ。結局帰りは20時半すぎ。

ここで悩んだ。

「仕事を終えてそのまま行くか?それとも一眠りして朝マヅメに行くか?」

とりあえず東京シーバスネットのゲットブックを見てみる。どこも夜光虫やら潮色悪そうな記事ばかり。
ということで仕事でけっこう疲れていたのと、潮の具合があまりよくないということで一眠りしてから朝マヅメに行くことにした。

しかし、さすがに疲れてたせいか、起きたらすでに4時半。もうすぐ日の出、朝マヅメの前半は終了してしまう時間に起きた。
「こりゃあかん!」と思い、急いで着替えて最近朝マヅメでお得意となっている川崎に出撃することに。

5時半前にポイントに到着。潮色を覗いてみる。
「赤・・・・・・」
やっぱり潮色は良くない。しかも今日の潮周りは中潮であるが昨日ようやく潮が動き出した程度なのと干潮が8時過ぎにくるのですでにだら〜っとしている。
あたりはボイルも上がっている様子もなく、なんとも静かな朝のひと時って感じだ。

そんななか、とりあえずと最近調子いいヨレヨレを結びつけキャスト開始。トゥイッチやジャークをかけてみるが反応無し。今度はアクションをかけずただ巻き速引きで回遊小魚のつもりで引いてみる。しかしあたりなし。

しばらくすると大型船が寄港してきた。ここは名目上は「釣り禁止」となっているが、暗黙の了解で釣り人を受け入れてくれるポイント。よく警備員が巡回しているが、岸壁に立ってロッドを振っていても何のお咎めもなし。
おそらく釣り人というより夜中に屯するおにいちゃんたちを追い払うために巡回しているのだろう。
釣り人は危険分子という扱いではないようだ。またここに集まる釣り人(シーバサーに限らず餌師も含め)は埠頭で働くひとに迷惑をかけずに共存の道を歩もうとしているのだろう。
(港の作業者に迷惑に感じられると自分らの遊び場が失われてしまうということは分かっている)

港湾局のおじさんに「いまここに大型船がはいってきますよー!」と言われ、そそくさと荷物をまとめて移動する。
埠頭は何隻か船が入ってきたので公園側に移動した。移動ついでにヨレヨレからメタルジグに変更。まだ船が入っていないポイントでビバ・パレードを放り込んでみた。数投すると

「コツ!」

来た!瞬間にあわせを入れる。表層ジギングだったので即エラ洗いを見せる。
引きからすると40cm台のフッコといった感じ。これまで70cmくらいまで釣った経験はあるのでこのくらいの引きでは驚かなくなったが、それでも40cmを超えるとそこそこ楽しい。しばらく引きを楽しんで手前まで引き寄せる。
魚を確認。よくみるとルアーは口ではなく、胸鰭付近に刺さっている。こいつも捕食にいったはよかったものの、口に入らなかったのだろう。体にルアーが触れ、感度の良いPEラインに違和感を感じさせた為にそのままヒレにかけてしまったようだ。

すばやくタモで取り込み。ダメージを減らそうとフックを取り外す(流血させてしまいました。。。)




写真を撮り、そのまま海へリリース。しばらくフラフラしていたが、なんとか深場にもぐっていった。
サイズは41cmとここ最近の釣果では小柄だったが、とりあえず「釣り」をしているので「釣れた」という結果には満足して休息をとる。

その後、数投するが、日もだいぶ高くなっていたので朝7時半すぎに納竿。
はやく爆釣したいもんだ。


4月23日
川崎

昨日は出張だった。
おかげでいつものように残業することなく、定時に帰れる。とはいえ、新幹線での出張だからすぐ帰れるってわけでもない。

当初の予定は出張先での打ち合わせ終了は17時半ということだったが、1時間も早く終了した。そのまま帰路につくのもどうかと思ったが、周りもさっさと帰りそうだし、同行してくれてる営業さんも特に名古屋で飯食うって話もなかったのでそのまま帰ることにした。

「早く帰るなら行ってみるかな・・・」

という考えが浮かんだが、その目論見は名古屋到着で打ち砕かれた。
乗車まで時間があるから喫茶店に寄ることになったのだ。断ればよかったのかもしれないが、そういう雰囲気でもないし、オーダーする前にトイレに行ったのだが、帰ってくるとビールが置かれていた。
(飲めば運転できません・・・)

「乾杯!お疲れさまでした。」

結局中ジョッキを飲み干し、帰宅しても運転できない状態となってしまった。
といいつつもちょこっとはできるかなぁと考えてはいたが、追い討ちをかけるように乗車後缶ビールと水割りを営業さんからご馳走になってしまった為、完全にアウト。

そこで考えた。

「さっさと寝て、朝行こう!」

20時半に帰宅、さっさと風呂に入って就寝。そして朝3時半に目覚ましが鳴る。。。
遊ぶことになると仕事以上に目覚めがよい私、パッと起きて身支度をする。
(といっても朝っぱらから身奇麗にする必要もないので着替えるだけであとは起きたまんまです。)

車にカバンとロッドを積み込み、ここ最近実績高い川崎のポイントに向かう。
到着したときはすでに潮どまりに入っているようで海はだら〜っとしている。

そうはいっても来たのだからやらんわけない。ガイドにラインを通し、いつものポイント(この背景画のところ)でキャスト開始。しかしさすがに流れもないから回遊もなし、岸壁近くは風が当たる側だったのでゴミがたまっている。
あれこれ悩みながらキャストすること1時間。ようやく潮が動き始めた。

前回の朝パターン同様ヨレヨレで沖を攻める。
そして何十回と投げたうちのある1投→ルアー着水→リトリーブ開始(リール数回転)→ゴツッ!
この日もヨレヨレにヒット!フッキングは向こう合わせだったので問題ないだろうが念のため、追い合わせを入れる。
すぐさまエラ洗いを見せ、潜行開始。すぐさま方向転換し、こちらに向かってくる。
ラインテンションを保とうと一気にラインを巻き取る(おかげであっという間に足元まで来ました)
しかし、まったくシーバスが疲れずに足元まで来たのでこっからランディングするときにまたひと暴れされるだろうと思い、そっちでバラす方が怖かったのでしばらくそのまま放置。案の定再度潜行開始し、どうにかして逃れようとあがいている。しばらくして魚体を再度確認するとこじんまりしていたのでタモを使わずにぶち抜こうと決意
(これ自身取り込みが甘くなる要因ですがセイゴにタモを使う気はありません)

だいぶお疲れになったようなのでラインを手繰り寄せ、ショックリーダに手をかけ、一気に引き抜く。



サイズは42cm、セイゴとフッコの微妙な境目。しかしこのサイズながら下っ腹はまん丸に膨らんでいてベイトを荒食いしていたのでしょう。なかなか良い型でした。

フックが複雑にかかっていたのでやや下あごを傷つけてしまったが、なんとか外して海にリリース。
(無事に生きていってほしいもんだ)



しかし、ここ最近、川崎にくるとボーズなし。だいぶ私の腕もあがったのかな??
それから今回もそうだけど、ヨレヨレはすごい(特に写真にある村岡モデル)。最近必ずこのルアーは投げてるおかげで使い方も前よりいっそう分かるようになってきた。

とりあえずこれで今日もいい仕事ができそうです。


4月18日
川崎 (若洲→有明→城南島→京浜島→川崎

たまの日曜、昼間から暇してたので「ちょこっと遠出でもしてみるか」ということで新木場は若洲方面にむかってみることにした。今日から大潮、満潮は16時半、夕マヅメがちょうど下がり始めという絶好のコンディション。
有明で最近よくバチ抜けを見るがヒットしたのはコースケと出撃した一回のみ。

「有明バチは抜けるがシーバスがストックされていない」

これでは釣れない。全くいないわけではないだろうが、もともとこのポイントはかなりハイプレッシャーなポイントなので着いているシーバスはかなりスレていることだろう。
そういうこともあって「若洲でバチ抜け」を期待してマヅメ時に入る前にいちどポイントを見ようと思った。

もともと若洲自体は先端に釣り公園を設けているメジャーポイントだし、若洲大橋付近にきたらシーバサーやらチヌ師やら投げ師でごった返している。しかしこの日到着してみると潮色は悪い。茶褐色でほとんど「赤潮」といってよい(赤潮って夏だけのものだとおもってましたが。。。ちがったのね)。
こりゃアカンとおもい、せっかく新木場まで来たがポイントを変更、有明方面に移動することにした。
有明に行くと決まった駐車場(タダ)に入れるのだけど、ちょうど満潮で潮は止まっているだろうから急がなくてもよいだろうと大塚家具の手前あたりに横付けし、とりあえずビッグサイトの方へ向かってみる。

「あ〜ぁ、ここもダメじゃん」

若洲とそんなに離れているわけではないのだから潮色がほとんど変わらないとは思っていたがやはりそのとおり。
しかしここ最近お台場周辺はまったくもって潮色がよくない。川崎は夜光虫みたいなのがでてるし、「もう夏が来たか!?」って感じだ。
(実際にはどっちも嫌だけど)

手前のポイントはひととおり覗いてはいくが、ま、きっと川崎に向かうでしょう。
そう思いながら「明るいうちに川崎に着いちゃえば日没前の高活性を狙える」と車を急がせる。

ひととおり見たが、結局川崎に到着。公園を通り抜け、運河沿いに出る。風が強く、キャスティングに非常に苦労しそうなコンディションだ。ほぼ向かい風、軽いプラグではほとんど飛ばないだろう。ということでとりあえずいきなり深めを狙おうとクルクルを取り出した。ここ公園内は知る限りではスピンテイルジグの実績は高い。
そんな中ふと去年9月に出会った89cmのランカーシーバスのことを思い出した。時間的にもちょうどいい時間。

風に負けないよう思いっきりクルクルを投げ飛ばす。
実は私自身、ホントのボトムはあまり引きたくない方だ。根がかりしてまたルアーをなくすと思うと、正直ボトムに着くのを待ちたくない。ということで2,3秒まってやや早めにラインを巻き始める(まだ日が落ちてないので少しは深場にいるだろうと思ったので)。そこそこ早めのリトリーブだから比較的水平に中層を泳いでいるだろう。。。

そう思った矢先、

「コツ!」なにか違和感のあるあたりが一投目から来た。

「あれ??」と思ったが、そう思ったと同時に合わせていた。

ブルブルッ!

ラインから何かがその先でもがいている感触が伝わってきた。
そう、一投目からヒットに持ち込む事ができた。来たとたん竿先をしならせているので周りにいた餌師はビックリ、こっちをじっと眺めている。

(ボラでありませんように)

するとすぐに沖でエラ洗いが出た。シーバスと確信できてうれしい反面、バラしたくないのでロッドをすぐさま下に向けなおす。

そうこうしているうちに手前までなんとか手繰り寄せ、タモで一気に取り込む。無事ランディングし、すぐさまカバンを開けメジャーを取り出す。ついでにデジカメを探す。
メジャーはいつものところに入っていたが、デジカメは・・・・・・ない。。。

どうやら車に置き忘れてきたらしい。。。
しかしデジカメを取りに行くとなると単独出撃しているのでだれかにシーバスを委ねてもおけない。。。
結局デジカメを取りに行ってシーバスへのダメージを拡大させる方が良くないと思い、体長だけ測ってリリース。
サイズは47cm、魚体は尾ビレやらが切れ掛かってたのでおそらく居つきの個体だろう。

以前ここ川崎でクルクルでヒットしたことはあるが、サイズはお粗末なもの(10cmちょい)だったのでそこそこのフッコサイズだったことに満足。
しばらくクルクルを投げていたがあたりも暗くなり、こっちもルアーを最近お気に入りのヨレヨレに変更。
あれこれ餌師の間でルアーを投げるがそれ以降あたらなかったので埠頭側に入ってみることにした。検潮計のすぐ裏はいつ行っても人が入っているがこの日は誰もいなかったので、そのポイントに入りキャスト開始。

風が運河沿いに北に向かって走っていたので風に乗せてヨレヨレを飛ばすこと10分くらい。
「コツ!」

あたりがきた!瞬間あわせてヒット成功。風で水面がうねっている中エラ洗いが沖の方で見えた。
「よしっ!」
と思った瞬間、巻き取っているラインは「ダラ〜」っとなった。。。

エラ洗いでしっかりルアーを洗われたらしい。。。バラしてしまいました。

いつもなら「くそ〜、これから」と思うところだが、あまりの風がすごいのと、とりあえず1本ゲットしてちょこっと満足していたので今日は早々に納竿。

とりあえず満足して帰れました。
最近単独釣行しているけど、keyちゃんは横浜支部として活動しているのでしょうか?
ま、そのうち一緒にいくだろうからいいか。


4月16日
川崎

普段なら寝たら朝までまったくもって起きることないのに何でかこの日は早朝3時過ぎに一度目が覚めた。
さらに言うならいつもの朝でも一度起きたら二度寝が当たり前なのにそのままぼーっとタバコに火をつけてみた。

「おいおい、まだ4時にもなってねぇじゃねーかよ!?」

と独り言をいってみるもまた寝ようと思ったが、すでに遅し。目はすっかり覚めてしまっていた。
さて、どうしたものか・・・
ふと目をやった先には先日の出撃後に洗っておいたルアーがザルに入ったままになっていた。
「ふぅ、邪魔だからフックガードつけてしまっておこう。」

おもむろにフックカバーをつけてルアーボックスに閉まっているうちにふと気がつく。
「今日潮周り何だっけ?」机の上においてあった雑誌「Salty!」に書いてある潮時表をみてみる。
「あれ、今日から中潮だ。しかもこれから満潮じゃないですか。」

さーて、どうしたものか。。。と考えているうちに、何気に普段釣行するズボンに足をいれ、フリースを着始めていた。(とても仕事に出かける格好ではない)
手にしたものも手帳やらメモノートの入ったカバンではなく、ルアーボックスの入ったカバン。

向かう方向も駅とは反対の駐車場へ。そのまま川崎の「千鳥公園」に向かった。ここは東扇島の内陸側の対岸、運河筋にある公園で休日となるとアイナメやメバルを狙う餌師で賑わう公園だ。もちろんシーバサーも夕方から朝にかけてたくさんいる。keyちゃんらもここであげてるし、何といってもいつぞやおじさんが89cmというランカーを手にしてるとこを目の当たりにしたポイント。

「いつかわ私もランカーと言われるヤツを」

車を止めて、まずは公園内のポイントをみる。あたりはまだ暗く、潮色もよく分からないが、ここでは私自身あまりアタリを感じた事がないので先日初釣果をあげたポイントまでテクテク歩いていくことにした。

ポイント手前でちょこっとルアーを投げてみる。
「ボワ〜〜ン」とルアーとラインが水を切って白く光っている。すでに夜光虫かなにかがでているらしく、なんとも嫌な感じだ。(これではシーバスに見切られてしまう)

そうは言ってもせっかく来たのだから何とかしてシーバスを手にしたいものだ。
先日釣り上げたポイントにたどり着き、あたりを見回してみるとすでに空やまっ黒からやや青がかっていて、もうすぐ夜明けとなる時間のようだ。
今日は仕事もあるし、7時までがタイムリミット。気を取りなおそうとすると、沖からなにやら「ビシャ!」と魚が表層ではねる音がした。始めはボラかと思ったけど、どうも違う。よーく見ると水面がモワモワとしている。
どうやら回遊系がベイトを追ってこのあたりまで入り込んだようだ。風はなかったけどリップのついたプラグでは届きそうにない距離。
「何投げようか・・・?」
ふと目に飛び込んできたのが東京シーバスネットでお馴染み、村岡さんが愛用している「ヨレヨレ」だった。
シーバス用ルアーとはなんともユニークなネーミングが多く、「クルクル」やら「ニョロニョロ」、「ヨレヨレ」とギャグっぽい名前のものがある。

ヨレヨレはリップレスのシンキングペンシルタイプのルアーで飛距離は抜群だ。ルアーアクションもその名の通り、ヨレヨレと瀕死のベイトを演出し、トゥイッチなどでのひら打つ姿は「もう死にそう・・・」と、いかにも食ってくださいといわんばかりだ。

まぁ前置きはおいといて、とりあえずルアーを沖にありったけの力で飛ばしてみる。
とりあえず最初はただ巻きでゆっくりと引いてみる。

・・・

まったく反応なし。しっかりナブラ付近を通っているはずだが魚は見向きもしてくれない。
あたりもだいぶ明るんできたので、ややリトリーブスピードを上げトゥイッチやジャークを織り交ぜてみることにした。
しばらくして。。。

「グイッ!」

来ました。着水してから5,6巻きしたあたりで向こう合わせでフッキング成功。
さっそくファイト開始。それほど力強いというかんじではないが、そこそこ楽しい引きを感じさせてもらう。手前までよせ、顔を拝むと50cmはないくらいのシーバスがかかっていた。
「やったね!」と思った矢先、またグイッと潜行開始。その瞬間張りつめていたラインに力がなくなりピンッとルアーが空に舞い上がった。

またもやバラシ。。。せっかくヒットしたのにまたも取り込みの甘さを痛感。

しかし、沖をみるとまだところどころで「ボシュッ!」っと表層でベイトを食い荒らす音が聞こえる。気を取り直し、ヨレヨレに「ピシッ!ピシッ!」とジャークををかけ、ひら打たせる。
ジャークをかけ、ひら打ちながらその惰性でさらに進むルアーに食わせる間を与え、続けてリトリーブ/ジャークを繰り返す。さらに5,6投したところでジャーク直後の食わせ合間で再度「クンッ!」と魚があたった手ごたえがロッドに伝わる!すぐさま合わせ、ヒット成功。

今度はさっきよりもかなり引きがいい。さらにエラ洗いを見せる。シーバス確定ということで確実に取り込むために追い合わせを入れ、フッキングを確実なものに。

ロッドを下げ、エラ洗いでフックが外されないよう注意しながら手繰り寄せるがドラグ鳴り、下げたロッドで手繰り寄せようとしてもロッドは動かず、ガマン比べの時間がしばらく続く。さすがに観念したのかしばらくしたら徐々に岸際までよってきた。と、思ったら今度は潜行したり、バース下にもぐったりと暴れ放題。

ようやく魚体が見え始めた。だいたい50cmくらいといったとこだがその体以上の抵抗力だ。こりゃ抜きあげられないと思い左手でタモを取り出す。が、再度潜行して最後の抵抗をみせる。タモを放り投げドラグがきいて出ていったラインを巻きなおし、無事タモで取り込み成功。

サイズは予想とぴったりの50cm。

しっかしなんともすばらしい引きを見せてくれた一本だった。かなり餌をくいあらしていたのか体高はかなりせり上がっていた。後で思ったが、追い合わせしておいて正解だった。フックは下あごのエラ手前にテイルフックがかかっていただけだった。シーバスはよく捕食が下手だというが、こいつもヨレヨレを食い損なったのだろう。じっさいジャークをかけまくっていたので予想できないルアー軌道だったのかもしれない。


←いい顔してました。

でも、さすが村岡さん愛用の「ヨレヨレ」。なかなかいい魚を連れて帰ってきてくれました。(ちなみに村岡モデルのヨレヨレです)

写真をとり、フックを外してダメージを最小限で海にリリース。
いつものとおり、ロッドに伝わった振動の余韻を楽しみながらタバコに火をつける。

携帯灰皿に吸殻をしまい、再度沖にヨレヨレを投げ込む。が、あたりが静かになっていた。
今度は沖ではなく岸壁沿いにヨレヨレを投げてみる。
ヨレヨレはもともと飛距離が出やすいので上手くキャストすればかなりの距離のテクトロ要らずになりそうだ。最初は表層目に狙いを定めたが当たりがない。右手側の岸壁沿いも、左手側の岸壁沿いも表層にこないのでやや深めにリトリーブスピードを落とし、トゥイッチで再度誘う。下を覗き込みながらヨレヨレがややしたからひら打ちながら上がってくるのを確認しているとその下層からグイっと這い上がってくる魚影が出現。私の目の前で浮上中のヨレヨレを掻っ攫っていった。。。

弱った小魚は水面に浮上するが、まさに最後の巻き取りがそのように映ったのだろう。「この獲物もらった!」とばかりに下からかぶりついたがそれこそ「この獲物、私がもらった!」となった。がかぶりついて潜行していく途中でフッとそれまでかかっていたラインに力がなくなる。。。

またもバラス。今回は目の前で起こった出来事に驚かされ、合わせを入れてなかった。おそらくフックがかかったのではなく、くわえてただけだったのかも。しっかり合わせを入れなければこうなってしまうんですね。。。

いまのは回遊だったのか、居着きだったのか。よう分からんが、とりあえず結構深場から湧き出てきた。(それまではみんな表層であたっていたので)
今のでやや深めでさぐってもあたるようだと思い、ヨレヨレにあたりも少なくなったのでしばらくヨレヨレを投げた後、マーゲイSWにルアーを変更。無風に近かったので風に負けることなく沖から岸壁と180度投げられる方向に投げてみた。

あいかわらず、マーゲイのウォブリングはブルブルとロッドに伝わり「いつでもかかってこい!」といった感じだ。
しばらくして先ほどかけ損ねたトレースコースでマーゲイを震わす。

ブルブル・・・・・・・・・コツッ!

今度はマーゲイにHIT!しっかり合わせを入れ、フッキング成功、シーバスは潜行開始。さっきほどではないが、今回もいい引き。沖に潜りながら逃げていく。こっちも疲れるのじっとまってドラグをやや弱めに設定し直し、ラインをどんどん出していく。しばらくして引きが弱ったので今度は一転こちらから攻め、一気にラインを巻き取る。シーバスも小休止しながら再度潜っていく。

そんなやりとり2,3回続けた後なんとか手前まで手繰り寄せ、顔を拝むと今度は合わせ無しでも問題ないくらいマーゲイを飲み込んでいた。

さすがにぶっこ抜けないサイズのようなので安全にタモで取り込み、ラインディング成功。
サイズは先ほどより抵抗は少なかったが3cmサイズアップの53cm。





メガバスのX-80SW,マーゲイSWは大事にしているルアーだけど、大事にしているだけあって、こいつでヒットするとホントにうれしいもんだ。両フックとも口の中でかかりしかも下あご貫通していたのでなるべくダメージを与えないようにプライヤで針をはずし、無事リリース。

その後再度マーゲイにヒットするが、これは表層に出る前にばらす。

結局この日は神のお告げか、予定外の出撃で5HIT2GETと久々数多くのシーバスに出会える事ができた。予定より10分延長で帰路に就き、いい気分で仕事に出かけることとなった。


4月11日
川崎→有明

昨日は疲れた。朝8時前から夜の12時まで。
おかげでヘロヘロで家に着き、起きたらお昼ちょっと前。

「ちょっと待てよ?今日は・・・コースケと釣行だ・・・」
先日コースケから
「今週末シーバス狙いに行きません?」とお誘いがきてたのだった。

とりあえず十分寝たので体は元気。しかも昨日バチパターンを有明で目撃したので何気にやる気満々。

コースケもやはり会社に入ってから釣りにはまった口らしいが、スタートが私とは違う。
彼がメインでやっている釣りは「投げ釣り」で、おもにキスやらカレイやら根魚系を狙っている。(船釣りもやってるらしい)
そんな中、私がシーバスにはまっているということと、餌釣りよりシーバシングは軽装で気楽にできる、それに少なからず会社上司らより仲間内で釣りがしたかったらしいということで少しシーバスをかじることにしたようだ。
昨年コースケとは2度ほどシーバシングで一緒に出撃している。しかし道具はまだそれほど充実していない。
ポイントもあまり知ってはいない。

ということでバチパターンのルアーがないだろうとついでにキャスティングに寄る事にした。そこで買わせたのは本日出撃予定にしている「対有明バチ抜け」ルアーのニョロニョロ、それから飛距離を稼げ、川崎で実績のあるWANDER80を購入してもらうことにした。そのあと私が今年これまで出撃した中で好感触なポイントを回ることに。

まずは「川崎」。思ったより風が強かったのでシンキングペンシルのWANDERをチョイスしたのは正解。私もWANDERやらヨレヨレ、クルクルと飛距離を稼げるものから岸壁沿いをBay Ruf(バイブレーション)でテクる。しかし、メバル狙いの餌師も日暮れに近づくに釣れ多くなり、ポイントが狭くなってきたのと、コースケに「さすがに暖かくなってきているけど、湾岸は風が吹くと予想以上に体感温度は低く感じるので防寒は万全に」と言っておいたのに車に積みっぱなしでポイントに着てこなかった。

ということで予定よりやや早いが「有明バチ抜け」に変更。
有明に到着し、いつもなら満遍なくポイントを探るが、この日は先日見た唯一のポイント「フェリー埠頭にかかる橋脚まわり」に絞ることにした。
ポイントについてみると予想と反して人がほとんどいない。これなら荒らされていないだろうと、とりあえず表層を中心に狙ってみる。(まだバチはほとんど抜けてない)

投げ釣りで普段重たいジェット天秤などをぶら下げて投げているコースケはミノープラグほどの重さではラインを放すタイミングがつかめないのか、まだキャスティングはおぼつかない。
あれこれアドバイスして多少は飛ぶようになった(少しは教えられるようになったかな??)

しばらくして・・・

V字波紋が辺りに湧き出てきた。
「バチ抜け開始!」

私もニョロニョロに付け替え、早速橋脚の奥に投げこんでみる。
しかしボイルはない。どうやら魚のストック量は思ったより少ないようだ。しかし、シーバスは居着き型でも小さいエリアを回っているという話もあったのでしばらくすれば魚も回ってくるだろうと暫しタバコに火をつけ、時が来るのを待つことに。

1時間くらい待っただろうか。。。
「バシュッ!」という音をたて、水面に水柱があがるようになった。

「いよいよ魚がこの辺に入ってきました!」

ということで再度ニョロニョロを投入。ニョロニョロ自体は自重で沈んでしまうので沈み込まないようにロッドを立てて表層を引いてくる。すると橋にある常夜灯の明暗を過ぎるあたりで「コツッ」というあたりが来るようになる。
しかしあたりは小さく、合わせを逃してしまう。

ロッドを握る右手に集中し、再度ニョロニョロを引いてくる。

「コツッ」

「そりゃ!」と合わせると今度はロッドに生命を感じれる振動がくる。何とか合わせに成功。
引きからしてそれほど大きいサイズではないが狙い通りバチ抜けパターンに乗ったので非常に満足。
コースケに「来ました」と伝えると、コースケは「タモ要る?」と駆け寄ってきたが、ゴロタにのっていたし、サイズ的にぶち抜けると思ったので「大丈夫、要らないよ」と伝え際まで1mくらいまで引き寄せる。

さて、ラインに手をかけて抜きあげようとしたら、突如暴れだし、再度潜行を開始。そのすぐ後「フッ」とラインから生命感が消え失せた。。。

取り込むまでにはまだ疲れきってなかったようで暴れて反転したときにフックが外れてしまったのだろう。。。
またも去年同様取り込みの甘さが出てしまった。
魚の顔は確認できなかったがシーバスと信じたいものだ(ボラかもしれないが分からなかった)。

ゲットはできなかったが、コースケの前で「釣れる」というところを見てもらえたので彼もまたやる気は出たことでしょう。

さすがに日曜ということもあって翌日仕事があるのでこの日はこの辺でお開き。
ラーメンを食べて帰ることにした。

帰り道、今度の土曜はコースケは用事があるというので金曜夜に仕事を終えてまた行きましょうということになった。今週金曜は中潮で満潮は15時過ぎ。干潮は9時半ごろ。スタートは下げソコに入る頃になるが、まぁ釣れるときは釣れるし、釣れないときは釣れないということで、とりあえず頑張ることにしよう。
そのうちコースケがヒヨッシーズ釣り部と同行する日も近いことでしょう。


4月10日
三崎→13号地→天王洲

10日くらい前だったか、まっちゃんからお誘いメールがきた。
「今度餌釣りしにいきません?課の先輩たちとそんな話題があがってます。」

まっちゃんとは同じ会社に入社しながらもまったくもって業種が違う。
偶然のめぐり合わせ、入社時同じ寮に入っていなかったらおそらくまったく関わり合いはなかったかもしれない。
そんなまっちゃんの仕事上の先輩ならなおさら知り合うこともなかったろう。

まっちゃんの先輩・・・だいたい今回の参加者は想像がつく。
オノさん、ヤナギサワさん、もともと話が持ち上がっていたタカマツさん。
オノさんとヤナギサワさんは昨年から何度か釣行しているし、この冬は一緒にスキーにも行っている。
さらに言えばヤナギサワさんはヒヨッシーズ釣り部と本社釣り部(今はフッキングクラブと命名)を含めて最大釣果者だ。今年にはいって現時点で5GET、私はまだ2GET。頑張って追いつきたいものだ。

とはいっても今日は三崎港で餌釣り。ここにきたときは鱸ではなく、「食える魚なら何でも」が基本。
そんな中、私にはひとつ作戦があった。去年の9月だったか。。。ヒヨッシーズで三崎に来たときに隣で糸を垂らしていたじいちゃんがとんでもなくでかいマダイを釣り上げていたのだ。

「私も釣りたい。。。鯛のお造り食いてぇ」

どうやったら鯛釣れるんだろ。。。同じ道具は持ってないし、ここでそんなに深いタナを狙ったことないし。
ある仕掛を目にしたのは先日釣具屋に久しぶりにいったときだ。

小さい頃から釣りにはまっていたわけではない私、仕掛を自分で作ることはほとんどない。
(ハリスと針を上手に結ぶことさえできません)
なので餌釣り仕掛は基本的に完成品を買う。「なんか面白いものないかなぁ・・・」と物色していると、
「なにこれ??」
通常投げ釣りなんかで使う仕掛は錘や天秤をつけて根魚を狙うのが一般的。そこに陳列されていた仕掛はというと、錘はついている。ハリスは3つに分かれていて最後に浮き玉がついている。根魚狙いなら仕掛はほとんど下にはいつくばっているはずだが、それは浮き玉によって仕掛けが底よりやや浮き上がる状態になるものだ。
これなら底よりやや上にウヨウヨしている奴らを狙える。。。仕掛を放り込んで投げ釣り同様竿先が「ビンッ!」と撓るのを待つのみ。

やや寝坊しながら三崎に着き、あれこれ仕掛を投げてみる。

しかし・・・まーーーーったくもってアタリ無し。新兵器にもアタリ無し。浮きカゴにもアタリ無し(この時期当たり前なのかな)サビキにもアタリ無し。
だーれにも、うちらだけでなく周りのひとにもアタリ無し。結局11時まで頑張ってみるが全員ボーズでまたも三崎名産のマグロを寂しく食って帰ることになった。


まっちゃんも現金な方。実は昨晩電話で「どうもちょっと熱があるので明日行けるか分かりません。とりあえずこれから寝て復活するよう努力します。」
スキーと釣りに関してはたいてい何とかしてくるこの人はまったくもってすごい人だ。
途中何度か「体調大丈夫?」と聞いたが返ってくる答えは「釣りに出かけるということが一番の薬のようです」

さすがです。。。

話をもどすが、はっきり言って私とまっちゃんはこの結果にかなりの不満であった。
三崎に来ると最近あまりうれしくない習慣がある。

「第2ラウンド突入」

ということでオノさんらはそのままマグロを食べて帰っていったが私とまっちゃんはそのまま13号地になだれ込んで第2ラウンド開始。しかし潮色は「茶褐色」でほとんど赤潮といった状態。まだ三崎で使い残したイソメがあったと干潮でルアーを投げられる潮位でもなかった(手前のゴロタは姿を見せていた)のでここでも新兵器を使ってみることにした。
投げてからしばらくして竿に全く動きがなかったのでどうしたものかと見てみると『餌は全く食われていない』。
ここでイソメをつけて浮き釣りは何度かしたことはあるがたいてい餌取りに遭うものだ。が、この日は潮色も悪いためか全く食われていない。

結局2時間程度やってさらにストレスを溜め込んでしまったので「せっかくここに来たのだからついでに有明見に行って見ますか?」ということで本業のルアーで第3ラウンド突入。

日暮れを過ぎあたりは暗くなり始めている。考えてみれば三崎でスタートしてから12時間。
我ながら「よくやるよ!」といった感じです。

この時期はシーバスをやっている人ならよく知っているだろう「バチ抜け」の季節。
「バチ抜け」とはゴカイなど環虫類が水面に浮き上がり潮流を利用して水面に浮き上がって移動する現象のこと。
シーバスはもともとやや深場から表層を漂う小魚や虫を意識している為、この上ないご馳走が表層をウヨウヨしているわけだからバチを食い漁っているところに居合わせる事ができればほとんど入れ食い、お祭りのような状態になる。

「そんな状態にいつか出会ってやろう」とバチ抜けが起こりそうなポイントを見てみる。
しばらくすると表層にV字形の波紋が広がっていた。よくみると・・・・・・

←実際には1匹ではなくウヨウヨしてます

「バチだ!!」

時間が経つにつれ、このV字波紋が数多く現れた。「これぞバチ抜け」ということでシーバスは表層を意識するだろうと思い、投げるルアーはバチ抜け爆釣パターン頼みの綱「ニョロニョロ」だ。

が、釣れたのは



バチです。。。(鱸はこんなの食べて大きくなってます)


しばらくニョロニョロやらフローティングルアーを投げてみるがどうもおかしい。。。
表層にバチが出てるならそれをシーバスが食っていればボイルがあがっているはず。しかし、まったくボイルはあがっていない。まっちゃんもさすがにお疲れの様子で「バチは抜けてるけど、肝心の鱸が回ってきてないかも」ともらす。

さすがに夜の8時をまわり、朝からを考えるとやり過ぎかも。
ということでまっちゃんはもともと体調が優れていない中来てたこともあってとりあえずいったん終了することにした。

晩飯を二人で食い、まっちゃんを送り届けるときふと思った。「まっちゃん宅の近くの天王洲はどうなってるのでしょう?」
まっちゃんを送り届け私はというと・・・

「第4ラウンド突入!」 ←まじやりすぎました。。。

天王洲に到着し、水門近辺を見ると「ピシャ!」という水面を何かがライズしていた。なので有明同様、ここでも表層に狙いを定めてフローティングで攻めることに。
最近ルアーボックスを見ると「ほとんどシンキングばかり」前はフローティングを結構持っていたつもりだったけど、あまり手持ちがないことに気づいたので先日投げ仕掛とあわせてティムコの「Splendor70F」を購入した。
こいつをしばらく流してみると

「コツッ」

きました!ということであたった分かるや即あわせ。無事フッキングに成功。
「ねばった甲斐がありました。」といいつつ引きはそれほど強くなく、遊ぶ時間もなくすぐ手前まで引き寄せる。顔を拝もうとする(ボラか確認)とエラ洗い(らしきもの)がでたので「まぁセイゴでもいいや。とりあえず満足」
セイゴだろうということでタモを使わず引き抜いてみる。


???


なにこれ?セイゴじゃないじゃん。



どうもウグイっぽい魚だった。(そういや昨年もシーバス開始当初はウグイがあがったなぁ)
おちょぼ口なもんで、両あごにフックがかかっていたので取り外すのには苦労した。とりあえず外道でもということで写真を一枚。

ここでひとつ考えてみる。

バチ抜け出現→バチを食っているのはウグイっぽい→ということはウグイを食ってるシーバスがいる??

急遽フローティングからシンキングに変更。使用するルアーは『X-80SW』しかもこの体色にちかいボラカラーで挑むことにした。

しばらく投げているとバチらしきもの何かが捕食している「ピシャ」という音の他に「ボシュッ!」とひときわ大きい音があがる事があった。「こりゃこの考えは当たってるかも」水門近くの常夜灯下に投げていると。。。今度は

「ゴツンッ!」

来たよ〜!!でっかいアタリがついにきました。どうやらさっき釣り上げたような魚を捕食しているシーバスはやっぱりいたようでした。さっきと引きは全然違う。ドラグはジーッと音をたて、ラインはどんどん出ていく。
ある程度遊ばせてもらったところでタモを取り出し、ランディングに成功。




なかなかのシーバスをゲットする事ができた。しかも初「X-80SW」でのゲット。うれしいもんです。
しかし・・・困った。カバンからメジャーで計測しようとしたところ、メジャーがないことが発覚。(車の中に落っことしてました。)しかたなく、ロッドのティップである程度長さを覚えておくことに。
とりあえずお疲れの中、勝利の一服を済ます。
後で車にもどり、覚えていたティップの長さを測ってみると52cmだった。とりあえず1ステップとしてた50UPを無事クリア。

いつもなら「さらなる大物を!」をと思うところだが、さすがに今日は疲れた。。。(文章も長くなりすぎた)
ノルマ達成ということでこれにてあがるとしよう(というかヘロヘロなのでこれ以上できません)

とりあえずうちで撮った写真をPCに取り込んでみると。。。写真は2枚撮ったのだけど、1枚目は半分しか写っていないのは知っていたが、もう一枚はPCに取り込んで見ると破損していて開けない(なんででしょう??)

なんでだよ〜!?と考えているうちに就寝zzz
とりあえず執念の一本となった。





Back