岩国市長選挙について
2006年4月23日、岩国市と玖珂郡7町村の合併にともなって行われた岩国市長選は、元岩国市長の井原勝介氏が、味村太郎氏(自民党推薦)と田中清行氏の2人を大差で破り、初当選しました。 |
3月28日、日本共産党山口県委員会と東部地区委員会は、8市町村合併後の岩国市長選挙について記者会見し、「井原勝介前市長を自主的に支援する」と発表しました。
今、岩国市にとって米軍厚木基地の空母艦載機部隊の移転問題はとても大きな問題です。
3月12日、旧岩国市で行われた受け入れ賛否を問う住民投票では、「反対」に投票した人が有効投票の89%、全有権者の過半数に達しました。
日本共産党と後援会員もこの住民投票の成功へ「艦載機受け入れ反対に○をする会」に結集し、全力をあげました。
引き続く市長選挙でこの成果をさらに発展させることが大事です。
空母艦載機受け入れ反対の候補を
住民投票成功の最大の要因は、岩国基地に反対の人も賛成の人も、立場は違っても「住民投票成功」の一点で手をつないで運動を広げたことです。
この住民投票で示された市民の意思を生かすため、市長選挙には、日本共産党は独自の候補は立てず、井原勝介前市長を自主的に支援します。それは井原氏が一貫して厚木基地の空母艦載機部隊の受け入れに反対の立場をつらぬいているからです。
同時に、対立候補の味村氏は自民党の推薦を受け、移転問題では条件つきで容認の態度を明らかにしており、到底、支持するわけにはいきません。
この発表の直後、井原氏から は党に対して、「一方的な発表で支援はお断りする」と伝えてきました。
今回の発表は、事前に井原氏と話し合う条件はなく、政党として市長選挙の重要性と党の態度を自主的に明らかにしたものです。今、市にとって重大な問題である艦載機部隊移転に私たちも反対だから、そこのところで同じ井原さんを、勝手に応援するヨというわけなのです。
是々非々で
もちろん、合併後の新市のもとで、平和や暮らし、福祉などの面でどうなるかは重要な問題です。井原氏とは移転問題以外は、私たちと一致する点は多くはありません。
日本共産党は「住民が主人公」をつらぬき、「良いことは良い、悪いことは悪い」という是々非々の立場で、新市政に対応していきます。
引き続き、みなさまのご支援をお寄せくださるようお願いいたします。
岩国市長選挙について
2006年3月28日
日本共産党山口県委員会
同 東部地区委員会
3月20日、岩国市と玖珂都7町村が合併して新岩国市が誕生した。これにともなって、新岩国市の市長選挙が4月23日投票でおこなわれる。
米空母艦載機の移転受け入れの賛否を問うた 3月12日の住民投票の結果を受けての新岩国市の市長選挙は特別の意義をもつものである。
日本共産党は 、住民投票に示された旧岩国市民の意思を生かすため、市長選挙にあたっ て独自の候補者は擁立せず、「岩国基地への艦載機移転ノー」の見地を明確にしている井 原勝介前市長を自主的に支援するものである。
住民投票は、旧岩国市の条例にもとづいて井原勝介市長が発議した。井原元市長は、政 府などからの圧力や 妨害、住民投票に反対する運動もあったなかで、毅然として住民投票 を貫いた。
住民投票の結果は「市民の良識の勝利」である。住民投票に示された旧岩国市 民の意思は、合併によっていささかも薄められるものではない。
日本共産党は、井原市長の発議を支持し、「住民投票で市民の意思を示す」ことを、 広範な市民とともに住民投票の成功のために力をつくした。日本共産党は、これ以上の基 地強化を許さず、艦載機部隊の岩国移転をやめさせ、市民の意思を実現するためにひきつ づき力をつくすものである。
同時に、合併後の新市のもとで平和・暮らし・福祉がどうなるか住民にとって重要な問 題である。
日本共産党は、「住民が主人公」を貫き、合併前のそれぞれの旧自治体でも「良 いものは良い、 悪いものは悪い」の立場で努力してきた。
新市発足のもとで、住民のみな さんと力をあわせて「平和・暮らし・福祉第一」の岩国市実現のために奮闘する決意であ る。
以上