厚木基地の空母艦載機部隊の岩国移転問題について、岩国市議会の議長に申し入れをしました。
議長が最近の報道でたびたび移転問題について「条件つき容認」と受け止められかねない発言を繰り返していることに抗議し、昨年の「移転反対の議会決議」を尊重すること、2月3日に開催を確認していた全員協議会を独断で不開催としたことをただし、開催を求めました。
桑原敏幸議長(左端)に申し入れる議員団3人
申し入れ書
2006年1月31日
岩国市議会議長
桑原 敏幸 殿
日本共産党市議団
団長 大西明子
米軍再編による厚木基地機能の岩国移転問題が、3月の最終報告を前に大詰めを迎えています。
岩国市議会は昨年6月23日6月定例会の最終日、全会一致で「米海軍厚木基地機能の岩国移転に反対する要望決議」を行いました。
この決議は「本市議会としては、過去においても基地機能の拡大、強化、NLPの実施について反対決議を採択しており … 厚木基地機能の移転は、夜間着艦訓練の実施の危惧、街づくり計画にも支障をきたし容認することは出来ない。厚木基地の機能の岩国移転を行わないよう要望する」としています。
この決議はその後の市議会でなんら変更されていないし、修正もされていません。したがって、岩国市議会の代表者として議長は、「決議」を尊重することが求められると考えます。
ところが最近の新聞報道によれば議長は「移転容認」と受け止められかねない発言を繰り返しておられる。
これは、「議会決議」の趣旨からいっても「公正・中立」が求められる議長職の点から言っても、重大な逸脱であると指摘せざるを得ない。
また、会派代表者会議で確認した「全員協議会の開催」について、議長が独断で「不開催」としたことは議会制民主主義の点から言っても適当な措置ではないと考えます。
よって
1、 今後、議長として厚木基地機能の移転反対の「議会決議」を尊重した発言につとめてもらいたい。
2、 議会全員協議会を開いて、「井原市長の所信表明」と議員の「質疑」を行ってもらいたい。
以上二点を申し入れます。