日本製紙岩国工場に アスベスト対策についての申し入れ

 

  8月22日、日本共産党岩国市議団と山中良二東部地区委員長はアスベスト問題について、日本製紙岩国工場(兼子誠工場長)に対し健康診断の保障、労災保険認定について在籍証明の発行などの申し入れを行いました。

 会社側から、志熊宏事務部長、吉岡和明事務部総務課長が応対しました。大西議員団長が申し入れ(別紙)の趣旨を説明しました。

 志熊事務部長は現在全社的に調査中でわかる範囲で回答するとして、健康診断の保障について、医療費・交通費を負担する。在籍証明は発行するがアスベストを取り扱っていたことは書き込めない。健康管理手帳についての申請を勧め、労災認定については職場の同僚の証言を元に「手帳交付を受けた」白浜氏のようにやってほしいなどと回答。

 大西団長は「調査結果について文書で回答してもらいたいと要請し、志熊部長も8月末をめどに回答したいと約束しました。


申し入れ書

  アスベストによる深刻な健康被害が明らかになり 、国民の間に大きな不安が広がっています。

 政府や地方自治体も実態調査に乗り出し相談窓口も設置されています。山口県によると平成17年7月11日から8月12日までの1ヶ月間に758件の相談が県内各所から寄せられ、岩国健康福祉センター館内からも54件の相談が寄せられているとのことです。

  日本製紙岩国工場におかれても、白浜氏がアスベスト吸引による「胸膜肥厚」として労災認定されていると承知しているところです。そして日本製紙岩国工場名で事務部長、総務課長による「相談窓口」を設置されたと聞いています。

  私たち日本共産党岩国市議団の 3議員とも日本製紙の出身であることもあってこの問題に大きな関心を持っています。ぜひ貴工場として万全の対策をとって頂くよう、次のようにお尋ねと申し入れを行います。

 

一、どういう職場で、どういうふうにアスベストが使用されていたのか、の実態調査を行って公表していただきたい。

 

二、今までにどんな相談が寄せられているかお尋ねします。

 

三、白浜氏以外にも患者さんが存在するかお尋ねします

 

四、健康診断についての費用の負担。特にアスベストの被ばくが判明できる専門医の診察を保障してもいただきたい

 

五、アスベストによる胸膜肥厚、中皮腫、肺がん等の病名が確定し、労災認定のさい労災保険法にもとづく就業証明(アスベストを扱っていた証明)を発行してもらいたい。

 

2005年8月22日

 

日本共産党岩国市議団

団長 大西明子

日本共産党山口県東部地区委員会

委員長 山中良二

日本製紙岩国工場

工場長  兼子 誠 殿


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