岩国市にアスベスト対策で申し入れ
アスベストによる肺がん、中皮腫などの疾病が重大な問題となっています。
岩国市では新庁舎建設による体育館の解体作業などが行われていることもあり、近隣住民からの意見が党市議団に寄せられました。
市議団は岩国市に対して緊急に申し入れを行いました。
申し入れ書
最近の石綿関連企業において石綿を吸い込んで、癌やじん肺で死亡した労働者は明らかになった分だけで約五百人にのぼっています。
その被害は家族、周辺住民にも及び、 さらに健康被害の拡大は必至となっています。
さらに、石綿が主な原因とされる癌の一種、中皮腫による死亡者は、政府が統計をとりはじめた95年以降6千人を超え、今後40年間で10万人にのぼるともいわれています。事態は極めて深刻です。
岩国市においても解体が行われている体育館に石綿が使用されています。解体作業は万全の対策が必要です。
現庁舎、出張所、教育施設における石綿製品の使用実態を調査し、完全撤去を徹底するよう求めるものです。
次の事項について緊急に要請いたします。
一、 石綿使用施設の解体、解撤作業等による作業者、施設関係者、周辺住民の安全など、被害発生防止に万全の対策を実施すること。
二、 学校施設における石綿製品の使用実態の再調査を実施し、完全撤去を徹底すること。
三、 米軍基地等での石綿使用の実態把握と被害防止・被害者救済対策を米国政府に求めること。
平成 17年 7月 19日
日本共産党市議団
団長 大西明子
岩国市長
井原勝介殿
岩国市によると、『解体する体育館へのアスベストの使用の現状は「吹き付け」などの直接の使用はなく、石綿含有製品として成型板として便所、倉庫、事務室、脱衣場などの壁材等で使用されている。これらの施設の解体については「板」を傷つけないように取り外すことや、散水しながら撤去作業を行うなど万全の措置をとっている。撤去後は安定型の埋め立て処分すること』、などの回答がありました。
市議団は岩国駅地下道などを含む教育施設などを再調査しさらに対策をとるよう求めました。