外来生物アルゼンチンアリ対策

 岩国市で、アルゼンチンアリ の被害が深刻になっています。

 南米原産の外来生物であるアルゼンチンアリは1993年、広島県廿日市市で初めて日本で確認。

 その後、岩国でも黒磯地区で見つかり、今では元町周辺、岩国駅前などでも発見されています。

 特に黒磯地区では大量に繁殖し、段ボールや鉢植え、パソコンの下など所かまわず巣を作り、家の中の食材にもたかり、農作物にも被害を出しています。

 アリぐらいと思われるかもしれませんが、体長わずか2o 程のアルゼンチンアリの生態は日本人の常識を超え、1つの巣穴がいくつも集まって巨大なスーパーコロニーを形成し、 その1つの巣穴に女王アリが最大数1000匹(在来アリは1匹)、1匹が一日に産む卵は60個という爆発的な繁殖力です。

 2002年夏頃から住民の苦情がよせられはじめ、私たち市議団も山田やすゆき議員が当初から被害地域に足を運び、議会で取り上げ、環境省に何度も足を運び国とも交渉してきました。

 日本共産党東部地区委員会が依頼した駆除対策の専門家、東京大学農学部の寺山守博士に、山田議員が地元の住民と相談して田畑を研究材料に提供。市と交渉して宿泊所を手配しました。

 現在、合成フェロモンと殺虫成分の入ったエサを併用、アルゼンチンアリ以外には無害な駆除方法を研究し、実用化までもう少しのところです。

 寺山博士は、「発生地域ではアリやそのほかの動植物の在来種が絶滅しています。いま食い止めないと取り返しがつきません。研究開発には国の援助が必要」と語っています。

 住民の生活、生態系を守るため、またこれ以上の生息拡大を防ぐためにもアルゼンチンアリの駆除対策を求めて頑張ります。

実験の様子  アリが集まってきた

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