2014年6月議会報告 大西明子
私は日本共産党市議団を代表して一般質問を行います。愛宕山開発地域で造成工事が始まりました。運動施設及び米軍住宅の概要を全て市民に示し、説明をしてから造成工事に入るよう要請をしていましたが、残念ながら、防衛省は強行いたしました。日本共産党市議団は、基地沖合移設は、他基地からの呼び水になり、基地の拡大強化につながる、新住法による愛宕山開発は、基地沖合移設に連動するため、過大な計画であり破綻すると一貫して反対してきました。残念ながら、指摘どおりとなりました。岩国市の中心地を岩国市のまちづくりに使うことなく、新たに米軍基地をつくり、子供たちや孫たちに負の遺産を残す、大変残念な状態になろうとしています。私は、こうした状況の中においても、米軍住宅の問題点やスポーツ施設の利用について、市民の立場で意見を届けていきたいと思います。
最初に、愛宕山地区土木基本設計の問題点についてのア、米軍住宅の汚水について質問いたします。
情報開示の資料では、2012年の9月14日の打ち合わせで、米側要求として、真空式下水道を検討項目に上げるとし、台所排水とその他の排水の2系列排水を米側は望んでいないと主張しています。8章では、幹線にかかわる汚水計画設計では、1、米軍住宅においては、台所排水設備にディスポーザーが採用されるとあります。平成24年8月20日、ユーティリティーに関する条件については、岩国市や県との確認が必要となりますので、先行して防衛局から連絡をお願いしますとあり、その排水施設の続きで、岩国市では、汚水の受け入れ基準があり、ディスポーザーの利用は認められていない。米軍側は、ディスポーザーからの使用を計画しており、岩国市の受け入れ基準を満足するために、一次処理施設が必要となると打ち合わせ記録にはあります。さらに、平成24年9月14日、汚水計画について、住宅地区のみディスポーザーを設置する予定であり、他地区においてディスポーザーの設置予定はない。ディスポーザーにより、別途排水処理施設が必要となった場合、個別処理と集合処理について、経済性を含め比較検討を行う予定。ディスポーザー排水を公共下水道に直接接続するためには、除害施設の設置が必要であり、以下の3案について比較検討を行った。第1案、個別ディスポーザー処理槽、第2案、共同住宅ディスポーザー排水処理槽、第3案、一次処理槽と、上記3案について比較検討した結果、経済的にすぐれる第1案、個別ディスポーザー処理槽を推薦するとあります。
そこでお尋ねします。米軍住宅だけに、なぜディスポーザー処理槽が必要なのか、その理由についてお聞かせください。また、ディスポーザー処理槽設置には、どのくらいの費用がかかるのか。除害施設に、いわゆる一次処理施設にどのくらいの費用がかかるのか、お尋ねをいたします。
次に、運動施設等のイメージ図について質問いたします。
5月22日、国及び米軍から、運動施設等のイメージ図が披露され、私たち議員にも配付されました。私は、このイメージ図をよくよく見ていて不思議なことに気がつきました。陸上競技場、そして、テニスコートと並んでいます。テニスコートの右上は緑地で、木々が青々としています。その上には、岩国商業高校のグラウンド、そして、造成中の団地があります。しかし、環境事業所、第一工場はありません。配付されたイメージ図では、環境事業所、第一工場の敷地約1万平方メートルも緑地にし、スポーツ施設の一部に見えます。イメージ図のとおりであればとんでもないことだと思います。イメージ図の説明を求めます。
私がイメージ図にこだわるのは、第一工場の跡地の利用を考えているからです。今の環境事業所はそのまま残して、収集業務を行うほうが効率がよいと思います。愛宕山は市内の中心地です。どこに収集に行くのも最適な場所だと考えます。そして、第一工場は、焼却部分は撤去しても、事務所などは残して、災害時の備蓄品の倉庫等に使用することを提案いたします。愛宕山は岩盤もかたく、高台ですから、避難所にも適しています。跡地利用の計画があればお示しください。
次に、ウ、運動施設の諸問題について質問します。
まず、最初に、岩国市民が期待をしている全国高校野球選手権大会の地区予選ができる野球場ですが、収容人員9,000人で、交通需要の設定結果は、駐車場は330台となります。中央区陸上競技場は一般駐車場181台、身障者6台、バス4台、南区野球場は、駐車場、一般237台、身障者9台、芝生の場所に154台、合計で、駐車場は591台しかありません。交通需要の設定が、萩スタジアムと同じでは、駐車場は不足しているのではないでしょうか。
次に、トイレの設置状況です。陸上競技場の外側に公衆トイレ2、野球場の外側に公衆トイレ3としかありません。野球場内や陸上競技場内には見当たりません。トイレの設置不足は問題です。トイレの設置計画をお尋ねをいたします。
スポーツ施設の利用時間については、平成22年9月の施設配置説明資料では、利用時間は、朝から夕方としか記述がありません。利用時間とあわせて、利用料金についてもお尋ねをいたします。
愛宕山運動施設の整備方法については、どのような検討がされているのか。また、施設内や周辺で、交通事故や米軍犯罪等事件が発生したときの対応はどうするのか、対応策をお尋ねいたします。
さらに、運動施設等の整備に関する説明会を、全市民を対象に開催するよう求めます。
最後に、特別支援員の配置について質問します。
5月中旬に、市議団宛てにメールが入りました。日本語が全くわからないフィリピンの1年生が、この春、愛宕小学校に入学を予定されていました。市教委はそのお子さんのために支援員を配置されたそうです。そのお子さんが、平田小に入学されたのに、支援員は愛宕のまま。制度上難しいのだそうです。でも、平田小は、今、大変な状況になっています。そのための支援員はつけてもらえないそうです。少し調べてもらえませんか。このままではそのお子さんにも、職員にも、つら過ぎて大変ですという内容です。
早速、私は学校教育課にその内容を伝え、対策を求めました。さまざまな要因があって、今日まで具体的な対応策が示されませんでしたので、現状改善の具体的な対応策をいつまでに実施できるのかをお尋ねをいたします。
以上で壇上からの質問は終わります。