2013年6月議会 山田議員の一般質問

  おはようございますでしょうか。それともこんにちはでしょうか。まだおはようございますでいいのだと思いますが、日本共産党の山田泰之です。通告に基づき質問を行います。

 4月30日、オスプレイ12機追加配備の伝達に山口県庁に来庁された佐藤防衛大臣政務官が、マスコミの取材に応じて、岩国基地は日本一整備されたすぐれた基地だと自慢げに発言しておられました。市民の反発を買っております。橋下市長と松井知事は、6日、首相官邸に出向き八尾空港にオスプレイの受け入れを表明し、八尾市長はもちろんのこと八尾市民も猛反発しております。
 全国200自治体がオスプレイ配備反対の意見書を上げています。このことは、オスプレイが緊急時にオートローテーションがなく、アメリカ連邦航空局の安全基準をも満たしておらず、民間航空機として採用されず、事故率が非常に高い危険な飛行物体であることを証明しております。
 昨年のオスプレイ陸揚げ時、市長は、安全性が確保されなければ、米国に持って帰ってもらうと主張していました。昨年、12機のうち3機の飛行訓練が大幅におくれた根拠も明らかにされず、なぜ安全なのでしょうか。このことを明らかにさせることが、今、求められています。
 岩国基地は、オスプレイの国内初の陸揚げ場所となり、本年7月にも岩国基地にオスプレイ12機の陸揚げが予定されております。オスプレイが普天間基地に移動した後も、飛行訓練のため再三飛来し、岩国基地が中国、四国、九州方面の夜間の低空飛行訓練を実施する本土訓練の拠点基地の役割を担っています。既に6回飛来していますが、オスプレイの飛来情報も、中国四国防衛局からの情報も具体的でなく、九州、四国、中国地方に不安を広げております。
 市長は、第2陣を岩国に陸揚げする必要性があるようには思えない。住民の安全で平穏な生活を確保する立場で対応するとしていますが、具体的にはどのようにされるのでしょうか、お尋ねします。
 2007年から再編工事が始まり、駐機場舗装工事、艦載機の整備格納庫、将校宿舎、エンジン整備場、機体洗浄施設など工事が進められております。これにオスプレイの強行搬入で、岩国米軍基地はさらに強化されます。これまで再編に協力姿勢を示してきた市長や山口県知事は、今後のスタンスを変更せざるを得ないと明言されております。
 さらにパネッタ米国防長官が、米軍岩国基地にF-35ステルス戦闘機16機を配備する方針を表明いたしました。岩国基地滑走路北側にF-35ステルス垂直離着陸戦闘機のパット設置費が計上され、配備すると表明しております。また、普天間にCH-53Eを再配備する計画を明らかにしました。岩国基地にも飛来してくることも十分考えられます。このように次々と基地機能強化が実施されようとしております。
 米軍再編が2014年から2017年に延長され、艦載機移転に向けた施設工事が着々と進んでおります。市長や県知事は、普天間飛行場解決まで移転は認めないという方針を示しておりますが、全てこれらはなし崩しで進んでおります。今こそ、私はきっぱりと拒否することが必要だと思います。
 次に錦川に関する諸問題について質問を行います。
 私は、錦川に関する諸問題として、河川のしゅんせつと平瀬ダムの建設について何度も質問を行ってまいりました。河川のしゅんせつは一度行ったらそれでいいんだというものではありません。錦川では、菅野ダムが完成する昭和41年までは、常時しゅんせつ船――私たちはしゅんちょう船と言っておりましたけれども、これが稼働していましたが、私の記憶では、ダム建設以降は全然しゅんせつは行われず、逆に洪水のとき、遊水地の役割を果たしていた桑畑などを皆埋め立てて、住宅地等に転用いたしました。その結果、平成17年14号台風で、100年に一度と言われる大洪水が起こりました。洪水を防ぐためにも、河川改修は常に行うべきであります。錦川は岩国市の中心を流れているわけですから、単に山口県にお願いするということではなく、安心・安全なまちづくりの立場から強く求めていくべきであります。
 次に、平瀬ダム建設の問題ですけれども、ダム工事にかかわる流転工工事は完了していますが、社会経済情勢の急激な変化、技術革新等により、再評価の実施の必要性が生じた事業として位置づけられ、山口県は7回にわたる錦川川づくり検討委員会を開催しました。
 錦川川づくり検討委員会は、パブリックコメントや反対意見、慎重審査を求める意見等を無視して、山口県主導で強行採決いたしました。そうした錦川川づくり検討委員会をもとに、山口県公共事業評価委員会、国の有識者会議で適切との結論が出されております。最初から民主的でなく、誤った情報、判断から出発して、結論は山口県の望む方向に結論づけられたものであります。
 平成25年度、9億5,000万円の予算が計上されておりますが、総額740億円もの巨額の予算をつけてまでダム建設を行う必要はありません。平瀬ダムの建設は錦川流域に何ら恩恵もなく、ゼネコンのためのダムをつくる目的だけのダム建設であることが明らかになっています。平瀬ダム建設事業を見直すことを、岩国市としても山口県に物申すべきであります。
 次に、岩国医療センターの跡地対策について質問を行います。
 岩国医療センターは、岩国市の中心部、愛宕山に移転し、山口県東部はもちろんのこと、大竹市はもちろん島根県の一部をも医療圏とする中核病院として開院いたしました。
 灘地区以南は無医地区に等しく、大変広大な跡地はどうなるのか。私は、岩国医療センターが愛宕山に移転することが明らかになったときから、地域の皆さんと一緒に跡地を考える運動に参加してまいりました。現在、旧岩国医療センターの解体が進んでおります。
 山口県、岩国市、岩国医療センターの3者合意を早急に実施することが、今求められているのではないでしょうか。市議会でも、昨年、岩国医療センター跡地対策を考える会から提出された請願書を採択しております。また、今までの議会答弁によりますと、跡地対策プロジェクトチームを設置、開催しているということですが、現在、どのようになっているのでしょうか。岩国医療センター跡地対策を考える会の皆さんを初め、灘地区以南の住民の不安を一刻も早く解決すべきであります。答弁を求めます。
 最後に、市営・いわくにバスダイヤ改正について質問を行います。
 岩国医療センターが黒磯から愛宕山に移転するのを契機に、交通局・いわくにバス株式会社の大幅なダイヤ改正が行われました。岩国市南部地域からは、錦帯橋方面へのバスの便が大幅に減り、図書館に行くにも大回りしていかなければならない。さらに障害者施設への行き帰りの便がなくなった。また西岩国地区からは岩国医療センターに行くのに、一旦岩国駅まで行ってそこで乗りかえなければならないなどの多くの苦情が寄せられました。交通局・いわくにバス株式会社は市民の立場に立って、利用者の利便性を第一に考えるべきであります。早急な対策を求めます。
 以上で、壇上からの質問を終わります。