2013年6月議会での大西議員の一般質問

 皆さん、おはようございます。きょうから一般質問が始まります。私は、日本共産党市議団を代表して一般質問を行います。
 質問に入る前に、私ごとではありますが、6月4日、この議場で議員30年の表彰を受けまして、これまで地域の皆さんを初め、先輩議員や同僚議員の皆さん、そして職員の皆さんにさまざまなことを教えていただきました。ありがとうございます。幸い健康にも恵まれて、きょうまで議員活動を続けてこられました。これからも新しい峰を目指して頑張ってまいりますのでよろしくお願いいたします。
 それでは、私の元気の源である一般質問に入ります。
最初に、歴史認識について。従軍慰安婦をめぐる橋下日本維新の会共同代表の発言について市長の所見を求めます。
 5月13日の、日本維新の会共同代表橋下大阪市長の、戦時中の旧日本軍の慰安婦制度が必要なことは誰だってわかるという発言に国内外から強い怒りと批判が沸き起こっています。批判にさらに開き直り、同日午後の会見で沖縄の米海兵隊の司令官と会談した際、もっと風俗業を活用してほしいと求めたことまで明かしました。
 この暴言に、世界で、日本で怒りが噴出しています。中国外務省の副報道局長は14日、人類の良識と歴史の正義に挑戦する発言を公然としたことに驚きと憤激を示すと非難、韓国でも、侵略を否定する首相がいる限り政治家の妄言は続くだろうというような非難報道が相次いでいます。国連の人権条約に基づく拷問禁止委員会は、5月31日、旧日本軍の慰安婦問題について、公人による事実の否定、否定の繰り返しによって再び被害者に心的外傷を与える意図に反論することを日本政府に求める勧告をいたしました。
 小野寺防衛大臣は、アジア安全保障会議での演説で橋下発言に言及し、日本の過去の歴史に関し不適切な発言を繰り返し、周辺諸国に誤解と不信を招いたと指摘。閣僚が国際会議で野党党首の言動に言及するのは異例のことで、同会議に出席するアジア諸国や米国から一斉に批判の声が上がっており、対応を迫られたものだと思います。国内でも、作家の吉永みち子さんを初め、著名な方々から批判が続出、地方議会からも発言の撤回を求める決議が相次いで採択されています。
 このように、国内を初め世界各国から批判や抗議が上がっている橋下発言を市長はどのように受けとめているのか、その所見をお尋ねいたします。
 次に、無年金者対策について。後納無利子貸付制度の創設について質問いたします。
 これまで国民年金の保険料の後納は2年分しか認められていませんでした。納付期間が25年に満たず、無年金となっている人を救済するため、年金確保支援法で、昨年10月から2015年9月までの間に限り、過去10年分にさかのぼって後納ができるようになりました。しかし、保険料を一括納付しなければならず、保険料を工面できずに救済制度を利用できない高齢者は少なくありません。10年前までの国民年金の未納分を後納すれば年金が受給できると言われたけど、生活が苦しく、まとまったお金は用意できない。資金の融資制度ができればという声に応えて、既存の年金ローン制度に特例を設けた貸付制度ができました。
しかし、中央労働金庫が扱うのは関東地方の7都県と山梨県に居住または勤務している人に限られています。全国で実施できればという思いは強いものがあります。そういう声に応えて、東京都千代田区では後納制度の貸し付けは応急資金貸し付けの一般資金で対応、最高33万円を無利子で貸し付けを行っています。岩国市も早急に無年金者の実態を調査し、時限立法ですから一人でも無年金者をなくすため、無利子貸付制度を早急に実施するよう求めます。市長の答弁を求めます。
 3番目に、地域経済活性化対策について。商店リニューアル助成事業の創設について質問します。
 6月3日に今年度の住宅リフォーム助成事業の受け付けが始まりましたが、9時5分ごろには予算枠をオーバーし、締め切られたと聞いています。これまで3回実施していますが、3回ともすぐに予算オーバーになっています。余りにも評判なので、市民の間では、他市に比べて岩国市は異常だね、それだけ仕事がないということかねという声が聞かれます。安倍内閣の経済政策アベノミクスで株価が上がった、景気が明るい兆しを取り戻しているのだと大宣伝をしていますが、各紙の世論調査では、7割以上の人たちが景気がよくなったとの実感はないと答えています。円安による原材料の上昇分について、小規模・家族経営者の8割が価格に全く転嫁できないなど、アベノミクスによる景気対策が中小企業に全く浸透していない実態が浮き彫りになっています。岩国市においてアベノミクスの影響がどのようにあらわれているのかお尋ねいたします。
 アベノミクスの景気対策が功を奏していない中、群馬県高崎市では、商店版リフォーム助成事業で商売を応援しようと、まちなか商店リニューアル助成事業を4月から実施しています。店も地域もぱっと明るくなったと評判になっています。この事業は店舗の改装や店舗などで使用する備品の購入に対し、その費用の2分の1を助成するもので、補助の上限は100万円、2015年までの3カ年の予定だそうです。
事業実施の背景にあるのが、空き店舗が並ぶ駅前商店街、そして魅力的な店舗が少ないため、イベントで集客してもお客がそのまま帰ってしまう町のあり方。高崎の町並みをおもしろく、活気あふれるものにしたい。そのためには小さな店が元気になること、リニューアル事業はそれが目的ですと高崎市長は強調しておられます。
 まさに岩国市が抱えている問題そのものではありませんか。岩国駅前の商店街はシャッター通りになっています。若い人たちは広島に買い物に、また、フレスタが大規模な店舗の拡張を行い、6月6日にはカジル岩国として完全にオープンしました。こうした中、駅前の人の流れは本当に寂しいものです。私は駅前のまちづくり、商店街の活性化のためにも、商店リニューアル助成事業を実施するよう提案するものです。市長の答弁を求めます。
 最後に、公共施設の改善について。市民会館、供用会館に洋式トイレの増設及び新設について質問します。
 私は、昨年の9月議会で市民会館に洋式トイレの増設をするよう求めました。市の答弁は、今後市民会館改修計画を策定する。トイレについても利用者の方の御要望を踏まえ、より快適に利用していただくために当計画の整合性とあわせて、洋式トイレの増設を含めた改修について検討したいと答弁しています。その後どのように検討されたのかお尋ねいたします。
また、供用会館のトイレについても、2階に洋式トイレを設置してほしいという要望です。特に女性は、2階ホールを使用して、舞踊、ダンス、ヨガ、太極拳、コーラスと多彩な活動を行っています。ぜひ2階に洋式トイレをと強い声が寄せられております。早急に設置を求めるものです。
 以上で、壇上からの質問を終わります。市長の答弁よろしくお願いいたします。