2012年6月議会 大西議員の一般質問

  私は、日本共産党市議団を代表して一般質問を行います。
 6月4日、福田市長より本会議冒頭、三井化学株式会社岩国大竹工場の爆発事故について報告がありました。
 22歳の男性1名がなくなり、今回の事故による負傷者は21名、爆発による窓ガラスやドア、シャッター等の破損件数は、岩国市、和木町、大竹市合計で999件に及び、被害額については広範、多岐にわたるため、相当な金額になると考えられる。復旧についても相当な日数と経費を要する。事故原因についても究明に努めている段階である。
 劣化ウランの管理状況については、文部科学省の調査員が、「法に規定する技術上の基準に適合しており、適正な管理がされている」としています。地元経済に与える影響については、協力会社や下請会社等への影響の把握に努めるとの報告がありました。
 私たち日本共産党市議団は、爆発直後の午前10時30分ごろ、現地周辺の被害状況や住民の方々の聞き取りを行い、爆発のすさまじさを肌身で感じてまいりました。
 劣化ウランを保有していたことがネット上で取りざたされたことを受けて、4月26日、共産党市議団は岩国市に申し入れを行いました。その中で、劣化ウランを三井化学株式会社岩国大竹工場が保管していることを、岩国市は知らなかったことが明らかになりました。
 引き続き、日本共産党岩国市委員会と市議団は、5月10日、岩国市長に三井化学株式会社岩国大竹工場での爆発事故に伴う、市民生活の安全と地域経済への影響に関する申し入れを、4項目にわたって行いました。
 また、5月28日、三井化学株式会社岩国大竹工場工場長に保管されている劣化ウランについて申し入れを行いました。私は、この3回の申し入れの中から、市民生活の安全を守る上で重要な問題について一般質問を行います。
 (1)保安検査を毎年実施するよう国、県に申し入れること。
 (2)岩国大竹コンビナート地区内の高圧ガスプラントの総点検を関係各社に申し入れること。
 (3)三井化学株式会社岩国大竹工場の検査周期の実態を明らかにすること。
 (4)劣化ウランの保管について、危険回避の処置を早急に実施するよう求めること。
 (5)劣化ウランを保管していた件について、周辺住民に対して説明会を開催するよう求めること。
 (6)地域経済への影響を正確に把握し、必要な施策を実施すること。
 以上、6項目について具体的に質問いたします。適格な実のある答弁を求めます。
 次に、地域経済の振興について、(1)住宅リフォーム助成事業の現在の応募状況と今後の対策についてお尋ねいたします。
 長年の要望が実施の運びとなり、特に中小業者の間では大変歓迎をされており、私も喜んでおります。
 住宅リフォーム助成事業は、6月1日から受け付けを始め、4日午前9時で、助成の予算額3,000万円に達したため、受け付けを終了した。わずか1日余りで完了する大反響で、関係者は、経済効果は大きいと喜んでいると地方紙に掲載されておりますが、住宅リフォーム助成事業の現在の状況をより詳しくお知らせください。
 また、大変な反響で、既に助成額の予算額を超えていると報道されています。経済効果も大きく、市民の関心も強いこの助成制度の今後の対策を、どのように考えておられるのかお尋ねをいたします。
 私は、早い時期に補正予算を組んで対応すべきだと考えますが、市長の方針をお尋ねいたします。
 以上で、壇上からの質問を終わります。