201212月議会での山田議員の一般質問

 

こんにちは、日本共産党の山田泰之です。通告に基づいて質問を行います。

私は、1123日から25日まで、東京で開催された日本平和大会に参加し、全国

及び海外代表の人々との交流を行い、貴重な経験をいたしました。

その中で、オスプレイの危険性を改めて思い知らされました。そこで、

オスプレイにかかわる問題等について質問を行います。

 

米軍と日本政府は、12月中にもオスプレイの本土での低空飛行訓練を開始することを明らかにしております。しかも、オスプレイは岩国や東富士、厚木だけでなく、他の米軍に提供している施設区域も使用して訓練を行うというものであります。これは日本全国が危険極まりないオスプレイの訓練、危険にさらされる可能性があることを示しております。

 

こうした計画に対して、今も米軍機の低空飛行訓練の深刻な被害に当たっ

ている広範な自治体から反対の声が上がっております。また、反対意見書を採択した自治体が、基地が所在しない自治体を含め146自治体に広がっております。

振り返ってみますと、オスプレイを岩国基地に陸揚げするとの通告があった際、オスプレイの試験飛行について、723日、当時の山口県知事二井関成氏は「スケジュ-ありきで先行搬入され、大変怒りを覚えると同時に、政府に対し不信感が募っている。搬入に抗議し、安全が確認されるまでは絶対岩国基地での飛行はさせず、確認されなかった場合はアメリカに持ち帰ってもらいたい。また、政府との信頼関係が崩れることがあれは在日米軍再編の問題も再度見直さなければならない」と発言しました。

 

岩国市長は「このまま進めば地元の理解の上に成り立つ日米安保に大きな支障が出てくるし、しっかり国に抗議したい」、このように発言し、921日、オスプレイが試験飛行を開始いたしました。下関沖合の訓練海域、R134に向かい、最初の2機は、下関市街地上空の飛行が確認され中尾下関市長は「市民の不安を増長させる行為で、強く抗議したい」と発言いたしました。

 

福田市長は「政府の判断は残念であり、今でも臨時飛行とはいえ、飛行を認められないという気持ちに変わりはない。飛行が開始された現状では、日米合同委員会での合意が遵守されているかなど、運用の実態を確認するとともに、住民の安心・安全が確保されるよう適切に対応する」とコメントを発表いたしました。

岩国市として、試験飛行についてどのように対応したのか、お尋ねいたします。

次に、分遣隊についてお尋ねいたします。

 

121日の新聞報道によれは山口県と岩国市の連名で、8月中旬、オスプレイの普天間配備に向け米側が作成した環境審査報告書に関する41項目の質問に対し、防衛省から回答があった内容が報道されていました。                              

内容は、全国6レートが設定される本土訓練で、岩国基地の役割について、防衛省は、米側から主に給油などの中継地として使用されるとの説明を受けていると回答がありました。このほか、本土訓練の機数や期間、夜間訓練の時間帯や頻度など、岩国基地での展開は米軍の運用にかかわる事項について答えることが困難としたとのことでありますが、一部の報道によれは12月中にも岩国基地にオスプレイの分遣隊の配備計画があるとのことですが、岩国市としてどのような対応をするのか、お聞きします。

 

低空飛行訓練についてお聞きします。

環境レベルによると、全国6ルートで低空飛行訓練コースを行うとしていましたが、後に、政府関係者は、中国山地のブラウンルートも含まれるということを明らかにし、7レートで低空飛行訓練を実施することが明らかになりました。飛行高度は500フィート以上とされているとのことですが、これに間違いないでしょうか、お尋ねいたします。

飛行監視、目撃情報体制についてお尋ねいたします。

最近、航空機の騒音がひどく、会話ができない状況がしばしばあり、また、飛行コースも住宅地上空を我が物顔で飛び交う状況であります。1114日の記者配布資料によると、航空機の運用状況に関するモニタリングの強化についてが発表されましたが、具体的な取り組みについてお聞きします。

 

次に岩国市周辺の漁業にかかわる諸問題について質問を行います。

かつて瀬戸内海は海の宝だと言われているように、アサリ漁についても以前は川船が沈むぐらいとれていたアサリ漁も、今ではそのような状況を見ることができなくなりました。以前から議会答弁では、アサリのえさが少なくっている。いわゆる植物性プランクトンのことが言われておりました。アサリ共励会の皆さんは、ナルトビエイなど外的駆除等も行政と力を合わせて何とかアサリ漁ができるようにと頑張っておられます。

 

岩国市としての対策をいろいろ取り組んでおられると思いますが、アサリ漁再生のためにどのような取り組みがあるのか、答弁を求めます。

さらに、漁師の皆さんは、漁に出てさっぱりだ。魚の産卵やすみかになる藻場がなくなっていると言われております。これでは幾ら稚魚を放流しても効果が上がらないのではないでしょうか。藻場の減少原因を究明するとともに、良好な漁場環境と水産資源を回復させることにより、持続可能な、真に豊かな海の再生を求めて、壇上での質問を終わります。