日本共産党市議団 坪田恵子です。
今議会では4項目の質問を通告しており
ます。
1項目目、錦帯橋及び市内公園のトイレについて質問をさせていただきます。
合併して丸6年が過ぎました。由宇町に住んでいる私は、この広くなった岩国市を余りに.も知らないことが多過ぎると実感し、時々名勝錦帯橋へも出かけています。和服がぴったりの街なみ、そして美しい景色に心が和みます。横山地区に足を向けると、その場で焼いてくれるみたらし団子や3日間煮込んでつくるというカレーのおいしい喫茶店もあります。なくなった店もありますが、新たににぎわいを見せているランチのお店もすてきです。
そんな錦帯橋をこよなく愛し、毎日市内のあちらこちらから散歩を楽しむ方々が集まります。あるとき、地元にお住まいの男性と話す機会があり、トイレの話からサンライフ岩国のトイレが利用できなくなっているのに、看板がそのままで観光客が困っていた。新しくトイレをつくるなりするべきと、使え
ないトイレにトイレの方向を指す看板だけがずっと立ててあることに腹を立てておられました。また、観光客の多いシーズンにはトイレが足りなく行列ができると話しておられました。大型バスで来られた女性客も、洋式トイレが少なく不便との声。
まもなく、岩国市は大都会から観光客を迎え入れることになります。トイレの洋式化や錦帯橋入り口付近の道路のでこぼこ、ガタガタは既に整備済みでなければいけないことです。また、通津美が浦公園の駐車場は、海が目の前に広がり、休憩される方でいつもいっぱいですが、3カ所あるトイレは決して清掃が行き届いているとは言えません。市役所前の新しいトイレも、オスプレイの集会で利用するため2度ほど掃除をしましたが、何と便座だけではなく壁まで汚物だらけで、初めに掃除を済ませてからではないと、とても使える状態ではありませんでした。
市はこれらの公衆トイレについて、清掃や管理はどのようにされておられるのでしょうか。錦帯橋周辺のトイレは、障害を持った方や子供さん連れの方が利用しやすいトイレの整備計画、洋式化に向けた計画は立てておられるのでしょうか、市長の見解を求めます。
続いて2項目目、市税滞納者への催促についてお尋ねをいたします。
民主商工会からの相談です。事業をやっている方のところに郵便局員が来て、真っ赤な封筒を手渡した。来客中にそのような封書が届けられたらどんな気持ちになるか、市は理解しているのかという怒りの相談です。
岩国市は市税の滞納者に段階を踏んで4色の封筒で催促をし、最終段階でこのような赤い封筒で催告書を送付しておられるそうですが、どういう基準で出されておられるのか。また、いつごろから始められ、どういう流れになっているのか、何件の方にそのような通知をされているのか、市長はそのことを
承知しておられるのかを尋ねます。
引き続き3項目目ですが、国民健康保険証について、今年度より新しく変わったカード型の保険証について質問いたします。
ことしの8月1日より、これまで世帯で使っていた国民健康保険証が個人個人
に発行されカード型になり、持ち歩きやすくなりました。しかし、経費削減なのか薄くぺらぺらで、字も細く見えにくいと苦情が何件も寄せられています。裏側はビニールで加工してあるようですが、全体をラミネート加工、パ
ウチにしてはどうかという声もあります。市もいろいろと考えられてつくられたのだと思いますが、もう少し紙を厚くするなど、財布から出し入れしても、カードの四隅がはがれにくい扱いやすいものにかえていただけないでしょうか、お伺いいたします。
最後に、4項目目の中学校の新しい歴史教科書について質問いたします。
昨年度より、共産党市議団で議会ごとに取り上げている問題です。これまでの質問と重複する点もあると思いますが、御答弁よろしくお願いいたします。
子供と教育のことを考えるヒントが、宮沢賢治の作品の中にいっぱい詰まっていると話すのは、ドラマ金八先生のモデルと言われる三上満さん。子供たちは本来、風の又三郎の子供たちのように、遊んだりふざけたりいさかったり仲直りしたりして、次第に分別やわきまえを身について大人になる。いじめ
の問題が起きるのは、子供たちの心を攻撃的にさせる不満や不安、むかつきがたまっているからだ。自分が慈しまれているという実感が持てないでいること、それが子供たちを歪んだ行動に走らせる原因。
私たちはその原点に立ち返って考えなければならないんだと話されます。
子供を信頼し待つことのできる大人でありたいと、自分に言い聞かせている私ですが、簡単にはいきません。私たち日本共産党は、将来日本をしょって立つ児童や生徒が、歴史の事実に基づいて学習していくこと、そのことが何よりも大切だと考えています。一人一人の個性や人格を大切にして、人間として必要な知識や技能を学ぶものだという憲法や教育基本法、子供の権利条約などの教育の考え方で学んでいくことが求められ、そのことがいじめを少なからずなくせる方向だとも思っています。
岩国市が採択した育鵬社の歴史教科書に携わっている再生機構や教科書改善の会では、教育とは本来押しつけるもの、植えつけるものであると言っています。そのような表現をされている会と同じような認識のもとで、教育委員会も教科書を選んだと考えてよいのかどうか。また、教科書を選ぶに当たり、各教育委員の個人的判断に任せて決められたのかどうか。5人の教育委員のうち教育の専門家は何人おられるのかをお尋ねします。
また、最後にもう一つ、これまで先輩議員が尋ねていますが、東京書籍の教科書と比較してみられ、育鵬社のどういう点が子供たちにとってプラスと思われる点かをお尋ねし、檀上での質問を終わらせて
いただきます。