一般質問に入ります。一項目目の小・中学校のクーラーの設置について、特に騒音被害のある学校への設置についてお尋ねします。昨年の12月、今年の6月に続いて三度目のクーラー質問となりますが、先日先生方にご協力を頂き教室の温度を調べさせていただきました。計測時間はだいたい13時前後、私が訪ねた9月6日は3F(最上階の廊下)で29°、勿論児童のいる教室の窓は全開での温度です。高台にあって風のよく通る神東小学校です。窓を閉め切った教室があったので教頭先生と一緒に入りましたが、サウナに入っているようですぐに出ざるを得ませんでした。9月8・9日は窓を開けていても32°33°と教室で30°を越えています。由宇小学校の今頃は最上階だけでなく1F事務室から3Fの普通教室まで30°を越えている日ばかりでした。最上階の3年生の教室は34°という日もありました。由宇町の海岸沿いでもこの温度ですから盆地の玖珂、周東はもっと高いでしょう。そういう学校環境に米軍機の騒音がプラスされます。どんなにうるさい日でも窓を閉めたら熱中症で倒れてしまうような温度でから閉めるわけにはいきません。そんな不公平な教育環境の中で、児童、生徒は学習に取り組んできました。中には「子どもを甘やかしたらいけない、忍耐も教育のうち」などとお考えの方もおられますが、大昔と違って現代の子どもたちには通用しません。ほとんどの家にはクーラーが設置され環境汚染や食品添加物の影響もうけ、何らかのアレルギー疾患の子どもも、一昔前とは比較にならないほど増えています。汗をかいたら体がかゆくなることでしょう。窓を開けていますから花粉症も悪化します。今は一年を通して花粉に反応する児童もいます。「お顔だけでも洗いなさい」と石けんを持たせても特に男子生徒だと「恥ずかしい」と言って洗わず薬でおさえているという話も以前聞きました。先生方も一緒です。そのように昔とは全く違った環境条件の中で、児童・生徒は一生懸命学校に通っています。教育環境がきちんと整備された中で、授業を受けることが当たり前なはずなのに、不平等、不公平さが生じています。全国では東京23区、埼玉、京都、川崎市と保護者や住民が立ち上がりエアコンが100%設置されてています。お隣の騒音被害のない広島県でも広島市が平成21年度から耐震化と合わせてエアコンを設置し始めています。市長は初日の河本議員のご答弁で「小・中学校へのエアコン設置については、2期目の重点課題だといわれました。大変喜ばしい3人のお子さんをお持ちのお父さんでもあられるご答弁と私も強く受け止めさせて頂きましたが、もちろん市長ご自身の中に何らかの計画があって言われたことだと思います。市長の任期の間に具体的にどのようにされるのかお示しください。

次に2項目め防災対策について質問いたします。小学校で防災教育をしている東京大学地震研究所広報アウトリーチ室助教の大木さとこさんは、このたびの東日本大震災によって、日本はこれまでと根本的に違う地震環境になり今後はどこで地震が起こってもおかしくない状況にあると話しています。大木さんは言います。実際強い揺れが来たらとても校内放送ができる状況にはないし、子ども達が机のあるところにいるとは限りません。私がやっているのは「緊急地震速報」による避難訓練です。それは「ティロン、ティロン」と緊急地震速報が鳴ったら上から物が落ちてこない横からたおれてこない場所を子どもたちが自分で見つけます。教室だけでなく、特別教室やそうじの時間などいろいろな場面で訓練し自分の判断を信じる避難訓練を繰り返し行うのだと話をしています。今後予想される地震が西太平洋岸の東海、東南海、南海の三つの巨大地震で三つが同時に起きるとM9、0を超えるかもしれないといわれています。震源地が沖合ではなく、沿岸部は直下型になること、静岡までの津波の到達時刻は5分大阪湾や瀬戸内海の津波予測は3m。直下型地震は家具の転倒防止策を進めてほしいということです。ここ岩国の近くには大竹断層があり、最大震度が7と想定されています。県が示している資料によると死者数が最大となる時期はあの阪神淡路大震災と同じ頃で冬の早朝5時だそうです。また岩国市の防災に関する備蓄品の毛布は十分示されていますが、他はいざ災害が起きた時に十分な数量だと私は思いません。市として今後起きうる地震に対応できる市民に最悪の事態が生じたときの物資の備蓄等は十分整っている状況にあるとお考えかお尋ねいたします。

 

続いて三項目目の「安全安心の交通対策」について質問いたします。要旨は特に高齢者からの要望の多いJRのプラットホームの改善についてです。JR利用者は、朝夕は通勤・通学で各駅のプラットホームもある程度の賑わいが見られますがその時間帯を過ぎると病院域や買い物に出かける年配の方の姿を見かけるようになります。私も時々上り下りともに電車を利用しますが、昨年ひざを痛めて以来、階段やホームと電車の段差が、これ程にも苦痛なものかと実感をしました。あるとき一緒に降りたおばあちゃんがホームで転倒したのには驚きました。その方は「膝が悪くて病院へ通うのに電車を降りるときが恐ろしい」と言っておられました。高齢者の女性だけでなく免許証を返上し車に乗らなくなった男性からもホームの段差が危険だ」と言う声を直接聞いています。ほとんどの方が荷物を持って乗り降りする電車です。目の不自由な方、障害を持った方方はどれほど怖い思いをしておられることでしょう。ある市民の方は「市民は立派な岩国駅を望んでいるわけではない。無駄のないバリアーフリーの安全な駅であればそれでいい。合併をして中心部だけが良くなり岩国駅周辺のお年寄りは、どこへ行くにも便利でいいかもしれないが、岩国の端から端までが良くならなければ、特にJRを利用する人は減っていく危なくて乗れない」「バスも端まで来ない、JRも危険、免許証を返したら年金生活なのにいやでもタクシーで病院へ行くしかない。国病は遠くなるし、年をとってもいいことは何にもない」この岩国市で高齢化が進む中そんな風にお年寄りが感じられる世の中であってはいけません。たとえ乗降客数が三千人を超えなくても電車とホームとの段差が30センチ以上もあり危険な駅をほっておくわけにはいかないと思います。お年寄りや体の不自由な方々が乗り降りしやすい山陽本線、岩徳線となるよう市当局からこれまで以上に強く要望していただくことを求めます。市長の答弁を求めます。