◇ 6月議会坪田議員の一般質問


日本共産党の市議団坪田恵子です。質問に入る前に、少し余談となります
が、私のふるさとは、新潟県の下越地方で、山形県よりの日本海側に位置し、上越・中越地方のように
何メートルもの積雪はありません。蒲原平野という田んぼが広がる田舎ですが、45年ほど前までは、
近くの堤防には12キ口にもわたり6、000本もの桜が川の両側に植えてありました。先人が5年間
かけて植えたと聞きました。子供ながらに、春になればあの見事な桜が開花すると、毎年、雪解けが待
ち遠しかったものです。
 その加治川が、昭和41年、42年と2年続いた大水害で決壊。名所、加治川の桜が濁流とともに流
され、家々にぶつかり、築100年にもなる古い家は、跡形もなく見事に消えてなくなりました。
 その決壊直前に母や祖母は、リヤカーに高齢のばば様と弟たちを乗せ、最小限度の必要な荷物を積
んで、川上へと走りました。当時、小学校2年生だった私は、ランドセルをしょって、後をついて必死
で走ったことを45年たった今でも、はっきりと覚えています。
 堤防から水があふれ出すと同時に、真っ二つに堤が割れて崩れていく姿を。祖父は、土蔵の屋根に上
り、大きな声で何か指示を出していましたが、樹齢50年から55年の桜の木が土蔵にぶつかると同時
に、濁流の中に飛び込んだそうです。
 このたびの大震災を思えば大した出来事ではありませんが、2年続けて新築した家が流され、裁判に
もなりました。      ドレ                
 私は、リヤカーという今思えば非常に便利な車をそういえばここ30年来、テレビでしか見たこ
とがありません。人や物を乗せて運べるなら、災害にはもってこいの車です。まきでおふろを沸かした
り、暖炉で部屋を暖めたり、蚊帳をつって蛍を見ながら眠りにつくなど、もはや夢の世界となった
のでしようか。 
 東日本では、そういう心豊かな暮らしが、まだまだ残っていたはずです。天災、自然現象だけなら、
人々が愛し続けた桜が凶器となっても仕方がないで済みますが、人間の手でコントロールすることもで
きない原発災害は、決して許すことなどできません。原発をどうするのか世界じゆうの大きな課題です。
 一般質問に入ります。
 1項目め、上関原発建設は中止をすることについて質問をいたします。
 私たち日本共産党は一貫して、中国電力の上関原子力発電所には反対をし、中止を求めてきました。
この建設計計画は、1982年6月の上関町議会で、町長が誘致を表明したことから始まり、今月で丸
29年がたちました。30年にも及ぶ長い年月を祝島の人口の9割を占める皆さんが、体を張ってげ原
発は要らないと闘い続けてこられたことに、本当に胸が熱くなります。
 上上関原発建設には、2つの問題点があると言われています。その1つが地震です。上関周辺には、無
数に活断層が走り危険な場所であるということ。もう1つは、昔ながらの海岸が広がり自然環境豊かで、
カンムリウミスズメやスナメリなど、世界的にも貴重な生物の生息地となっているということです。原
発が建設をされれば、埋め立てによる環境破壊はもとより、大量の温排水や取水する海水を殺菌するた
めの塩素等で、その貴重な生物たちが姿を消すことになるでしょう。
 東日本大震災での福島第一原発の事故後、原発から半径30キロ以内に範囲を置いて、強制退避や屋
内避難といった措置が講じられました。この範囲は、上関原発立地予定地である上関町田ノ浦を中心と
して見ると、山□県では、西は周南市から東は岩国市まで、3市4町が含まれることになり、岩国市は、
由宇町の神東区を初め、由西地区の一部と周東町の一部も含まれることが確認されています。
 日本共産党は、6月13日、「原発からのすみやかな撤退、自然エネルギーの本格的導入を国民的
討論と合意を呼びかけます」と題する党の提言を発表しました。
 提言では、福島原発の事故は原発頼みのエネルギー政策を21世紀も続けていいのかという問いを
突きつけていると指摘し、この事故が明らかにしたものは何かと問いかけました。
 その1つ、原発事故には、他の事故には見られない異質の危険があるということです。原発事故には、
放射性物質が外に放出されると、それを抑える手段は存在せず、披害を空間的、時間的、社会的に限定
できないという他に類のない特徴があり、それへの国民の不安が広がっている。また、使用済み核燃料
死の灰を後姶末する方法が見つけられていない。青森県六ケ所村の再処理工場も、既に受け入れ可能量
の87%に達していて、全国の各原発施設プールも、あと数年で満杯になりかねないということ。
 また、原発の危険性を最小限にするために、最大の措置をとる必要があるが、それでも安全な原発な
どあり得ないこと。そして、日本国民が、危険な技術を社会的に許容していいのかが問われていて、党
としては、5から10年以内を目標に、原発から撤退するプログラムを政府に策定させることなどを提
案しました。
 原発は、運転停止後も、廃炉までに20年程度かかると言われ、その過程で放射能が外部に流出しな
いよう最大限の努力が必要であり、さらに使用済み核燃料の処理技術は全く確立されていない状況で、
それに基づく処理作業が完全に終了するまで、極めて長い期間、核廃棄物を環境から厳重に隔離し、監
視し続けなければならないので、強力な権限と体制を持った規制機関の確立が必要であると言われてい
ます。
 世界有数の地震国であり、世界一、二の津波の国である日本に、大間を除き54基も原発がつくられ
ていること自体、大きな間違いです。
 あのアメリカでさえ、活断層の近くに原発をつくってはならないとされています。地震のない国フラ
ンスも、スーパーフエニックスは中止をしました。福島の事故は、全国の原発のある地元住民と自治体
に大きな衝撃を与えています。
山□県でも、NHKの世論調査では、半数以上のひとが原発中止を求めています。市長におかれまして
も、白紙からの議論をではなく、岩国市民の現状も十分お考えいただき、中止という声をぜひとも上け
ていただきたいと思いますが、いかがですか、ご見解をお聞かせください。
 続いて、2項目め、愛宕山のスポーツ施設についてお尋ねをいたします。
 私たち日本共産党は、米軍岩国基地の拡大強化を認めない平和行政を求めています。基地の沖合施設
事業に協力した愛宕山開発用地は、岩国市に無償で提供すること、そして、愛宕山を米軍関連施設に
はしないことを掲げています。
 岩国市は、その愛宕山に公式競技が行える球場も含むスポーツ施設を建設予定ですが、8、000人
もの規模の野球場を建設する根拠は何ですか。県内にそのような施没がどれくらいあって、各駐車場は
どうなっているのか。県民は、その施設を年に何回利用しているのかなど、市民から無駄なスポーツ施
設をつくらないようにとの声が上がっています。
 また、8、000人程度の集客が見込まれる大会やイベント時には、南岩国付近の国道や幹線道路の
渋滞及び愛宕山の医療センターヘの緊急患者搬送車両の通行に不便などないものかも、あわせてお尋ね
をいたします。
 最後に3項目め、米軍岩国基地の騒音について質問いたします。
 沖合移設後、丸1年が経過しました。田村議員の質問の答弁でもありましたが、市内全域でうるささ
指数W値は低くなっているということでしたが、実際、市当局が測定器だけに頼り、現場での住民の声
や実際に起きている騒音を調査せず、そのような答弁をされていることは問題だと思います。住民は、
騒音削こ日夜苦しめられています。
 私は、由宇町に住んでいますが、飛行コースは少し変化しましたが、騒音は相変わらずで、逆に一部
の地域では、今までよりうるさくなり、おまけに飛行コースが定まらず、西方面からも突然あらわれる
から、かえってびっくりすることが多くなったとの声も出ています。
 現に、22年度の苦情件数は2、198件と、過去最高となったと御答弁されているではないですか
由宇町では、南沖でうるささが増したので、測定器をつけてほしいという声もあります。地域の調査を
十分にされることが、今、求められていると思われます。
 また、住宅防音工事の拡大は、変わらぬ住民の要求です。対象区域の指定地75Wを70Wにするこ
となど、今後、市としても住民の声を聞く機会を持つなどして、国に対しても米軍に対しても積極的に
要求すべきと考えますが、いかがですか。
 最後に、小・中学校の空調設備についてですが、12月議会でも質問をいたしました。由宇小学校か
ら順に、普通教室にクーラーを設置すべきという問題です。
 我が党の大西議員の質問で、計画を立て整備をされるというような御答弁だったと思われますが、市
内にクーラーが設置されている小・中学校は、米軍機の騒音が原因で設置されているわけですから、小
学校の真上を飛行して、危険とうるささと両方にかかわっている由宇小学校に、つけられないというの
はおかしいと思いませんか。
 ましてや、75Wの民防区域に一部入っているわけですから、10年以上前になりますが、小・中学
校にクーラーを設置してほしいと、広島防衛施設局に要望に行きました。
 すると、「財政難だが、当時の由宇町から要望をいただけば、すぐに設置する」という答弁が返って
きました。当時の防衛施役局から見ても、ついていなかったのが不思議だということでした。児童・生
徒の公平な教育のためにも、教育委員会が調査をし、由宇小学校から順に設置をしていただくよう、防
衛施設局に要望してください。教育委員会の御見解を伺います。
以上、壇上での質問を終わらせていただきます。