「滑走路運用時間を午後10時までとすることを求める決議」(案)に賛成の討論
日本共産党の藤本博司です。日本共産党市議団を代表して議員提出議案第○○号「滑走路運用時間を午後10時までとすることを求める決議」(案)に賛成の討論を行います。
米海兵隊岩国基地は3月に入って2日、3日、4日とさらに15日、16日と相次いで時間外の無通告飛行が行われ、市民からの苦情件数も17日の総務常任委員会の村田基地対策課長の答弁で247件にも上っていることが明らかになりました。
○飛行機が落ちて来そうな爆音ですなんとかしてください。
○今何時だと思っているのか、我々市民には寝る権利はないのか、
○今飛び起きて時計を見ると12時前ですが、なぜこんな時間に飛ぶのですか。という切々たる訴えです。
さらに、普天間基地所属のCH46中型輸送ヘリコプターが、これまた岩国日米協議会の確認事項に違反して低空で市街地上空を飛行する事件が起きました。
福田市長が直接基地に出かけ司令官に面談し抗議と飛行理由を尋ねたことは多としたいと思います。
しかし、基地司令官は福田市長の質問に何ら具体的に回答を行っていません。こうした米軍の対応は岩国市をかるく見る態度であってとても納得できるものではありません。
市長は引き続き回答を求めていく必要があるのではないでしょうか。
本決議案は滑走路の運用時間を普天間や嘉手納基地、厚木基地で実施されている朝6時から夜10時までとしそれ以外が原則禁止となっている状態に合わせて、岩国基地でも10までとするよう求めるものです。
この点で普天間、嘉手納、厚木、横田基地では日米合同委員会という安保条約に基づく正規の機関の合意となっていることに対して、岩国基地の場合は岩国日米協議会として岩国市、県・国の出先機関に加えて岩国基地の代表をもって構成するとされています。
岩国日米協議会はローカルなもので、その内容も厚木基地の場合は原則禁止となっているのに対して、岩国基地は時間外運用の場合、事前に通告するという内容でえらい違いがあります。
この違いはどこから来るのか、
このたび岩国で654名を原告にする爆音訴訟が起こされました。厚木基地での飛行時間制限は相次ぐ爆音裁判の判決が大きく影響しているとも言われています。
このように、岩国市民の安心・安寧が長期にわたっておろそかにされているのは、岩国市の対応に責任があることはもちろん、米軍に対して言うべきことを言わない議会にも責任があると言わなければなりません。ぜひ、全会一致でご賛同いただき、岩国市議会でも言うべき時には言うのだという心意気を示そうではありませんか。
以上意見を述べて賛成討論とします。