坪田議員の初質問
2010年10月24日投票で藤本議員の後継者として立候補し当選した坪田議員が
初めての一般質問を行いました。
こんにちは日本共産党市議団の坪田恵子です。市会議員としての責任の重さを実感しております。
一般質問は議員に与えれた固有の権限です。市民の代弁者として力を尽くしますよろしくお願いいたします。
では通告の順番通りに質問いたします。
1、国民健康保険について
(1)一部負担金減免制度の必要性について
一つ目の「国民健康保険の一部負担金減免制度の必要性についてですが、厚生労働省は9月13日各都道府県あてに
「一部負担金の徴収猶予および減免並びに療養取扱機関の一部負担の取り扱いについての一部改正について」を通知しました。
この通知の内容は主に収入減の場合の基準は「入院療養を受ける被保険者がいる世帯」「世帯の収入が生活保護水準以下で
預貯金が生活保護基準の3ケ月以下」のいずれにも該当する世帯とし、通知は各自治体に減免制度の実施を求めています。
話頭の大西議員は平成15年第4回定例会で一部負担金の減免または徴収猶予の取り扱いにとだいしてしつもんをされ「岩国市
として施行規則にあるがこの制度があること自体市民に知らされていないので規則ついて知らせてほしいと要望しました。
私自身、国民健康保険制度について、今後十分理解をしていかなければいけませんが、先にも述べましたが平成15年の内容より
このたびの通知は一歩前進し収入減少の認定基準が定められたものになっています。やはりこの改正された通知は一人でも多くの
市民に知っていただき、本当に生活に困っておられる皆さんが利用しやすい国民健康保険で無ければいけない訳ですから、一部負
担金減免についてあらゆる方法で市民に周知徹底を求めますがいかがですか。また、厚労省の通知についていくつかの問題点を挙
げますと通知は恒常的な低所得者を減免対象から外していること。生活保護基準の計算を生活、教育、住宅扶助の3つに限定をし
実際の生活実態に沿った基準となっていないこと、適用時期を原則3カ月に、入院治療に限定をし通院治療を外しているなどです。
市当局は国の通知に基づき基準を改正されるならこのような点を改善されてはいかがでしょうか。9月13日参議院厚生労働委員会で
わが党の田村智子議員の、自治体の判断で国の基準を拡充できることを明らかにしてほしい。という質問に対し、足立厚生労働政務
官は次のように答えています。「市町村の自主性は担保されなければならない。国の基準は最低限度との表現なので、上積みの部分
について、市町村がやるのは望ましい部分があるのではないか」との考えを示しました。厚生労働省自身が医療費の滞納の原因に生
活困窮があり、収入減の基準という形をとりながら、生活困窮や負担能力の基準として生活保護基準を認めたということです。市当局
としても困窮者の立場に立たれ一人でも多くの方が使える改善が求められていると思いますがいかがですかご見解をお聞かせください。
2、教育問題について
(1)小・中学校への空調設備の設置について
続いて二つ目の教育問題に入ります質問要旨は小中学校の空調設備の設置、統廃合問題ですが、まず空調設備から質問いたします。
現在小中学校の普通教室におけるクーラーの設置は全国的に問題となり予算化に向け予算要求する自治体や取り組みが進んでき
ています。山口県内でも高校はエアコンリース方式で月月の保護者負担はいくらかあるものの、もう5年ほど前から設置している高校が
あります。そのような状況の中岩国市内の小中学校は米軍機による防音区域に指定されていない限り設置はされていません。是非とも
民家防音気域に故h社の半分が入っている由宇小学校から設置を求めます。市当局のお考えはいかがでしょうか。
(2)統廃合問題について
教育問題の二つ目統廃合についてです。昨日質問された味村議員、長議員、我が党の大西議員の愛する母校がいまでも存続している。
―うらやましい限りです。私の故郷の母校は小中学校ともに統廃合をし新しく建て替えられました。残っているのは毎回昼休みに5周も
走らされた一周400メートルのトラックがあるグランドだけです。(人口7000人ののどかな村で下から)これまで各地区にあった学校が
なくなることで文房具店が真っ先に姿を消しました。児童はバス通学、決まった時間に集合しないと乗り遅れた他大変です。実家の近所の
若いお母さんは物騒な世の中だから安全で雨にもぬれず通わせることができるバスがいい」と話しているそうですが、児童は登下校時に
地域の人とのふれあいもほとんどなくなり道草をする楽しみも冬の吹雪の厳しい自然を感じることも、稲穂の香りに気づくこともない、バス
通学なのにかえって時間に追われる忙しい生活に変わったようだと。きびきびとした生活ではなくせかせかとした毎日に。私は統廃合す
るかどうかは主人公である子どもたちの声もよく聞いて、地元住民が納得できるまで話し合いを持つことはもちろんのこと市当局から提案
するような問題ではなく、地域の住民が「子供がすくなって困る、何とか市としても考えてほしい、協力してほしい」と要望があって始めて
検討していく問題だと思っています。複式学級の何が問題なのでしょうか。国は国民や教育現場の強い要求で35人学級実現へ概算要求を
行いました。私たち日本共産党は30人学級実現に力を入れていますが、文科省が行なった意見募集でも8割以上の人が30人以下が望ま
しい学級規模だとこたえています。米軍基地内ペリースクールでは児童がひとクラス25人から18人に変わったそうです。複式で事業に影響
が出るとお考えなら、補助教員をつけられてはいかがでしょうか。小規模校は子ども達も一人何役もこなすたくましいきびきびとした毎日ですが
先生方も大変なんです。市当局のご見解をお伺いいたします。
3、市内各地域のまちづくりについて
(1)バス路線について
引き続き3つ目の市内各地のまちづくりについて質問いたします。要旨はバスの問題とサービスは高く負担は低くといわれながら切り捨てら
れていく施策についてです。岩国市も高齢化社会の中で介護老人福祉施設、特養の待機者が700人を超えている今移動手段はほとんどが
自家用車ですが車の運転が厳しくなられた方はバスやタクシーを利用しえれバーター、エスカレーターのないJRの利用はなくなっています。
旧市内旧由宇町から寄せられた要望の多くは「くるりんの便数が減り利用しづらくなった」岩国駅から平田の老人福祉センター行きのバスが
朝早くないと直行便がなく、西岩国で乗り換えなくては行けない」「買い物に街へ出るたびにタクシーを使っているが費用がかかる」「潮風公
園まで来ているバスを神東区の端まで走らせてほしい」など高齢者の皆さんの交通手段、移動手段の要望は多く、これまでも山田議員、古
谷清子さんが質問を繰り返されてきました。この問題は単なる移動手段だけの問題ではありません。大切な福祉としての問題です。ある方は
「お年寄りにとって死活問題だなんとかしてほしい」と言われましたがその通りです。市当局は、この死活問題に今後どのように取り組まれる
おつもりですか。また県内ではタクシー会社と契約し、主たる停留所までデマンド型のバスやタクシーを走らせる方法など、高齢者、交通弱者
の足となるバス運行の取り組みに力を入れています。「大型バスを走らせるより10人乗りくらいの車を走らせるほうが無駄がない」という声も
あります。住民の要求にこたえられる改善方法を現在お考えでしょうか。お尋ねします。
(2)「サービスは高く、負担は低く」と言われながら、切り捨てられていく施策について
最後に由宇町の問題です。合併後に後退した施策として、草刈りの補助がなくなりました。町の中心部にあった公衆トイレも撤去されたままです。
高齢者の福祉タクシーは、バス停から2キロも離れた地域に限定され、利用者は対象者というほうが正しいかも知れませんが、ほとんどありません。
由宇の問題だけに限らず、旧郡部全域の実情だと思います。地域を流れる川には草どころか木まではえ、「これは川よね」という状態です。
地域の皆さんがほとんどボランテェア精神で家の周りの草を刈り現市道もきれいに清掃、草刈りをし子どもや住民が安心して通れる道と(何と
いってもマムシが出ますから)労力を惜しまず大切なお休みの日を半日とって草刈りに精を出していました。しかしどうでしょう削られてしまいました。
旧由宇町で年間にして150万円程度の草刈りの補助です。なぜ市当局は住民の声に耳を傾けず切り捨てるようなことをされるのでしょうか。
削る個所は他にもたくさんあるでしょう。まちづくりとは地域住民がそれぞれの思いや意見を持ち寄り十分な話し合いを持ってこそ生まれてくる
ものだと私は思います。すべてを合併前に戻してほしいとは言いませんが、買い物に行きたくても交通の便が悪くて行けない。タクシーだとお
金がかかる。町へ出てもお店のトイレを借りなければいけないなどこれでは街が寂れる一方で悪循環としか言えません。平和憲法があって、基本的
人権が守られているそんな私たちの日々の生活を市長のお考えいかんで、支え合い心豊かに暮らせる岩国市にできるはずです。市長のご見解を
お伺い致します。壇上よりの質問を終わります。