大西議員団長の代表一般質問

1、愛宕山用地利用計画について

(1)愛宕山用地における運動施設等の政府要望について

日本共産党市議団を代表して一般質問を行います。最初に愛宕山用地における運動施設等の政府要望について質問いたします。
市長は12月29日の本会議に愛宕山用地における運動施設等及び岩国基地関連の政府要望について報告を行いました。買取後
の施設配置案について、本市及び本市議会に対して防衛副大臣から説明があり、また、地元住民に対しては中四国防衛局長から
説明があり、国から案への理解を求めれれたため、市としては市議会、地元住民等の意見、要望を等を踏まえつつ施設配置案に関
する検討を行った来た。そして運動施設等の整備にあたっては@野球場に規模等は高校野球の公式協議が行える球場として整備
すること。A400メートルトラック、フィールドとサッカー場を併せた陸上競技場を整備すること。Bバスケットボールコート及びバレー
ボールコートは一定数を整備すること。Cコミュニティセンターは日米交流が十分可能な多様な機能を整備すること。この4項目の仕様
にするよう強く要請したと報告。さらに市長は愛宕山用地における施設配置案については一定の評価をするものである。私としては
愛宕山用地における運動施設等の整備に関する要望に対して特段の対応が図られるのであれば了とするのもやむを得ないと考えて
いるところであると報告しました。私は本会議で質疑もいたしましたが、国は岩国市民に利用計画ついて説明し市民もそれぞれの立場
から意見を述べました。岩国市長として県や国と交渉する前に出された意見を集約した愛宕山用地施設配置案の方針を市民や議会に
対して説明する責任があると思います。なぜなら愛宕山開発跡地の処理については倍軍再編問題と関連しており市民の大多数は今で
も厚木の艦載機受け入れ反対の意思を持っています。私が参加した4か所の説明会でも愛宕山開発跡地が米軍の提供施設にあり岩国
市の発展が阻害される安心、安全対策はどうなるのか地域にかかわる特徴ある意見も多く出されております。国が行った説明会に出さ
れた意見は、スポーツ施設を作ってくれと言うばかりではないのです。従って市長の政治姿勢や4項目の要望にまとめた経緯を説明し
理解を求める。これは市長としての最低限やらなければならない責務だと考えます。本会議で市長は説明会を開く予定はないと答えまし
たが、反対の意見を問答無用と切り捨てるのではなく、困難があっても対話と理解を得る努力を最大限する必要があると考えますが市長
の答弁を求めます。岩国市の一等地である愛宕山開発跡地が米軍の提供施設になり、公共の福祉に何の関係もなく岩国市の都市計画
とも整合性のない米軍住宅になることについて市の将来の正常な発展が阻害され我々の子孫に巨大な負の遺産を付け回すのではない
かという、愛宕山を守る市民連絡協議会の公開質問に対しして、愛宕山用地の売却により市の将来の正常な発展が阻害され、われわ
れの子孫に巨大な負の遺産を付け回すとは考えておりません。そのようなことがないようにしっかりと対応してまいりますと市長は回答
していますが、具体的にどのような対応を考えているのかお尋ねいたします。

2、基地問題について

(1)米軍再編について

二番目に米軍再編について質問します。米軍普天間基地問題を最大の争点にたたかわれた沖縄県知事選挙が11月28日行われ
仲井真氏が2期目の当選を果たしました。仲井真氏は選挙直前に「県外移設要求」を言い出し伊波氏も米軍普天間基地の閉鎖、返還、
県内移設反対を掲げてたたかいました。「共同」による投票日出口の調査で名護市辺野古への新基地建設を「容認できない」が68%、
NHKの同調査では75%に達した。これまで県内移設を容認してきた保守陣営も沖縄ではもう県内移設を掲げてたたかうことはできない
と報道されています。私は「基地の県外移設」は沖縄県民の総意であり普天間飛行場の辺野古への移設は困難だと考えます。国はこれ
まで米軍再編は全体がパッケージだから一つでも崩れるとできないので協力をと説明してきました。しかし沖縄では県内移設反対の県民
の意思が示されパッケージの一つが進まない中で岩国市長は岩国への厚木の艦載機移駐について容認とはいっていないが理解を示す
として、愛宕山用地を米軍の提供施設にすることに了としています。今の市長の姿勢では岩国市は何でも受け入れてくれる空中給油機部
隊の先行移駐やヘリ部隊の岩国への訓練移転ということも考えれれる。究極はいまだに決まらないFCLPの恒常的な訓練基地も岩国基
地にという最悪のシナリオも絶対ないとは言い切れません。米軍再編はパッケージですから沖縄が決まらないのに岩国だけ進めていくこと
は絶対にあってはなりません。市民の安全・安心を守る責任が市長にはあるのですから、今以上の負担はあ絶対に許さないという立場を
貫いてもらいたいと強く求めるものです。市長の見解を求めます。

(2)沖合移設完了後の5ヘクタールの返還要望について

次に基地問題の(2)沖合移設完了後の5ヘクタール返還要望について質問します。私たち岩国市民は基地の沖合移設によって爆音被害
や飛行機の墜落の危険が大きく解消され、沖合に基地が出たら広がった分は岩国市に返してもらえると聞いていました。ところが、基地沖
合移設は国の事業では滑走路の移設であり跡地の返還は宙に浮いてしまいました。当時私は広がった分返してもらわないと基地の拡大
強化になる基地が拡大されれば他の施設の呼び水になると基地の沖合移設に反対してきました。こうした中、平成8年10月18日付で故
貴舩市長が米軍岩国基地に関する要請書を防衛施設庁長官に提出しています。
9項目の要請のうち第一項目に都市計画道路昭和町海土路線の基地内ルートを含めその周辺(本路線とJR線の間)の約5ヘクタールを
提供区域の変更によって基地の返還をすることと上げています。昭和町海土路線はH15年に都市計画決定されて今ようやく基地正門前
まで開通しています。ここまで来るのに70年とという大変な年月がかかっているのです。約5ヘクタールの返還要請についてこれまでの経過と
今後の取り組み方針についてお尋ねいたします。

3、福祉施設について(1)養護老人ホーム静風園をどうするのか

3番目養護老人ホーム静風園の建て替えについて質問いたします。静風園はS50年3月に平田5丁目に建設され私の家からも近く商業高校や
老人福祉センターも近隣にあり環境の良いところにあります。これまでどれだけの方がこの施設のお世話になってきた事でしょうか。わたしは
最近83歳の方から生活相談があり、静風園に入所できたらいいなと思い担当課に問い合わせてみたら静風園には入れませんと言われ、
よく聞いてみたら施設が古くて段差があるので高齢者入れていないということでした。さらに、合併して他にも同じような施設があるので、
そちらを利用してもらっている。静風園は廃止になるのではないでしょうかという「ささやき」まで聞こえてきました。私はびっくりすると同時
に怒りがわいてきました。旧市内に養護老人ホームがなくなる。そんなことがあってはならないと私は思います。介護保険制度が導入されて
他の施設ではショートステイを取り入れた内容になっており入所施設は新しい施設を望まれるそうです。静風園は建設されて35年が経過しています。
安全・安心にも不安があり現在の状態での施設では要望にこたえることはできないと思います。施設の改善・保守をしていくのか、介護保険制度を
取り入れ新たに建設していくのか死としての今後の方針についてお尋ねいたします。市長の答弁を求めます。

4、学校給食の値上げ分の公費負担を継続すべきだが

(1)給食費の保護者負担軽減対策の継続について

最後に給食費の保護者負担軽減対策の継続について質問いたします。私はH20年6月議会、12月議会と連続して食材の値上がりで学校給食が
ピンチに陥っている成長期にある子供の栄養とおいしい給食を確保しこれ以上質を落とさない為には市からの財政支援が欠かせない早急に対応
するよう求めました。  市長も今のの経済情勢を考え公費負担についても検討すると答弁され学校給食費の値上げ分H21年度5532万円、H22年度
6700万円を繰り入れ父母負担の軽減を行っています。保護者からは大変喜ばれていると思います。お聞きしたいのは私はH23年度の給食費
負担軽減対策を継続するよう求めるものですが市長の方針をお尋ねします。