2009年12月議会の一般質問 山田やすゆき

 

山田やすゆき:日本共産党の山田やすゆきです。通告に基づいて一般質問を行ないます。

 最初にアルゼンチンアリの駆除対策について質問を行ないます。

 私は平成14年の夏ごろ、黒磯地区の皆さんから変なアリがいるとの情報を得てから、久米県会議員と共にアリ類の権威である東京大学の田付教授と寺山先生に調査を依頼し、アルゼンチンアリであることを確認しました。その後、駆除実験を黒磯地区内3ヶ所で始めると共に環境省に出向きアルゼンチンアリを「特定外来生物」に認定するよう働きかけると共に議会でも駆除対策を求めてきました。

  黒磯地区の皆さんが「アルゼンチンアリ被害地域住民の会」を結成し、被害の実態調査と薬品購入費用の負担を求める1080名の署名を、岩国市に提出・要望いたしました。

 環境省においては、平成19年にアルゼンチンアリ対策広域行政協議会を設置し、分布状況や被害実態の把握、防除に向けた実験の取り組みを3ヶ年で実施するとして現在継続中で来年度で終了するとしています。

 そこで、途中ではありますが、防除実験の成果が分かれば報告していただきたいと思います。

  次に私が知り得るだけでも生息範囲はかなり広く分布しているのではないかと想像いたしますが、担当課ではどのように把握しておられるかをお聞きします。

  来年度で防除実験は終了するとお聞きしていますが市民の皆さんはアルゼンチンアリの駆除に1万円とも2万円とも薬剤費がかかると言っておられます。このアリの駆除は各戸がバラバラで実施したのでは効果が少ないといわれています。

 仮に「アルゼンチンアリ対策広域行政協議会」で実施している薬剤で効果があるのであれば市内で一斉に駆除を実施をするのが良いのではないでしょうか。

  環境省に予算の増額を求めると共に岩国市独自にでも防除予算即ち薬剤費予算を組むべきではないでしょうか。答弁を求めます。


山田やすゆき:道路問題について質問を行ないます。

  私は、岩国南道路の南伸計画について、今までの議会答弁を聞いていますと計画の見通しが明らかでありません。しかし、早く実施していただくことを望むものです。

 岩国南道路の南伸事業が実現するまで国道188号の迂回路はありません。そこで国道188号の渋滞解消対策が求められています。特に慢性的な交通渋滞は岩国医療センター下交差点部分です。又、国道のS字状の危険個所の改善が急務です。私は毎年のようにこの問題を一般質問で取り上げてまいりました。

 当局の今までの答弁では、大変危険な交差点で「護岸の老朽化、越波、交通安全上の問題」この3つの課題が解消できる。また、「岩国市として重要な課題で国土交通省へ緊急整備箇所として国道の線形改良を含め、右折車線及び左折車線の確保を要望している」としていますが、具体的に国土交通省にどのような要望活動を行ない、その対応はどうなのか、答弁を求めます。


山田やすゆき:錦川に関する諸問題に関して、錦川の現状を憂うものの1人として、山口県の河川管理政策、即ち菅野ダムの影響について質問を行います。

 錦川の昭和30年代以前の状況を知らない人、いまの状況が当たり前と思っておられる人がほとんどです。

  本来の錦川はもっと水量が豊富で川の漁業も、河口周辺の「あさり漁」も大変な賑わいで、漁業も盛んでしたが、菅野ダムの完成前後して日本経済は高度成長期に入り、中山間地域の農業の担い手の減少に拍車がかかり、農業経営も困難になり、広葉樹林を伐採し、杉・檜の植林を推し進め、安い外国産の木材の輸入を奨励、ダムの役割を果たしてきた緑のダム等をなくしてしまいました。

  私は以前から、戦後の植林行政、農業政策が間違っていたと指摘して来ました。まさにその通りになっています。

 山に保水力がなくなり、雨が降れば、山崩れを起こすと共に河川に大量の水が流れ込む状況です。

  そのうえ上流にダムを建設し、川を流れる水量は激減すると共に、水に含まれる栄養分も激減していると報告されています。

  山口県は、菅野ダム完成後、錦川の浚渫を止め、以前から指摘しているように砂利は溜まりぱなし、先の台風14号の被害を受けて「錦川河川激甚災害対策特別緊急事業」で一定範囲の護岸工事と浚渫を行ってきました。しかし、ひとたび、大雨が降れば、浚渫した箇所も砂利が堆積する状況です。

 6月議会でも浚渫箇所を指摘いたしましたが、その後の状況についてお尋ねします。岩国市の中心を流れる錦川の管理は山口県は勿論のことですが、岩国市としても重大な関心を持って山口県に河川管理を進めるよう要請すべきであります。

 以上で壇上からの質問を終わります。