2009年 9月議会 山田やすゆき一般質問
答弁・再質問はもうしばらくお待ちください。
山田やすゆき(質問): おはようございます。日本共産党の山田泰之です。通告に基づいて質問を行います。
最初に、雇用対策について、高校新卒者の就職問題について質問をいたします。
咋年秋、リーマン・ショック後の不況による企業の採用抑制で、就職難が深刻化しております。現在 の事態はまさに就職氷河期の再来というべきものであり、高校生の求人確保に向けての緊急の取り組み が求められております。
山口県教育委員会は、来春の新規高等学校卒業者を取り巻く就職環境は昨年度以上に厳しくなるこ とが予想されるとして、5月に公・私立高等学校等の進路指導担当者と県内企業の採用担当者との面談を設け、県内企業への就職を促進する会議を開催されました。ちなみに、岩国市内では6月8日に開催されております。
9月には 山口労働局から、7月未の平成22年3月新規高等学校卒業予定求人・求職状況が発表され県内就職希望者の生徒に対する求人倍率が0.69倍であった。このことを踏まえ、緊急に県内就職希望者がいる学校長が一堂に会し、学校と県・県政育委員会及び関係機関が連携を図り、生徒の就職 内定に向けて効果的な就耽支援対策の協議を行っております。
岩国公共職業安定所管内でも、昨年同期に比べ求職が大幅な減少になっております。
市内の一部大企業は、ことし10月から来年3月にかけて生産設備を停機することを表明し、来年度は一切採用しないと表明しております。岩国公共職業安定所管内においては、とりわけ製造業において、 大変厳しいことが予想されております。
学んだことを社会に生かしたいという若者に能力の生かす場のないことは国の将来にとっても、岩 国市にとっても非常に重大な問題であります。企業にとっても、若い人材が社会の中で育たないこと、 会社の中で育たないことは技術の伝承など、大きなマイナスにもなります。
このような就職難の背景にはルールのない日本の経済社会があります。就職選考が解禁される9月 16日、明日でございますが、これを目の前にして、就職試験を受ける事業所さえ見つからず、このままでは卒業するまでに就職が決まらないのではと悩んでいる高校生が多数いるというゆゆしき事態に対 し、岩国市としての対応をお伺いします。
次に、医療センター跡地についてお伺いいたします。
旧国病前身は、戦時中、海軍省によって非常に安い価格で、半ばただ同然で地域住民の土地を取り上 げてつくられた海軍病院で戦後、国立病院になってからも何らの補償もされていません。また、黒磯 団地などの病院周辺住民の多くは、すぐ近くに総合病院があるので安心して移住した人がほとんどだ と聞いております。
その医療センターが愛宕山に移転してしまえば藤生以南の灘地区は歯科、小児科を除けば無医地 区となり、高齢化の進行の中で、地域住民は医療過疎にさらされることとなります。さらに、経済基盤 の沈下にも拍車がかかるため、跡地の有効活用が緊急の課題となっております。
市当局の今までの説明によれは平成19年11月、副知事、市長、岩国医療センター院長が会談し、跡地の売却は医療センターみずから売却する努力をし、それが困難である場合には同センターが更地 にした後、岩国市はまちづくりの一環として行う公共施設等の事業用地として取得する、またその時期 になったら、住民の方々の意見をお聞きしながら整理していきたいとしています。
既に、障害者団体から、跡地に障害者福祉施設の設置を求める請願も出されているとお聞きしており ます。さらに、灘地域では、跡地を健康と医療・福祉の里にと、署名活動を始めるやに聞いております。
いずれにしても、地域住民の不安を解消するためにも、早急に岩国市、岩国医療センター、地元代表 の3者による跡地活用対策協議会を立ち上げることを求めます。答弁を求めます。
高齢者福祉に関して、敬老会のあり方についてお伺いいたします。
ことしの21日の「敬老の日」を前後して、各地域で敬老をお祝いする会が開催されます。戦後の荒廃した日本を復興さすために、日夜分かたず働いてこられ今日の社会発展に寄与された方々をともに お祝いする会だと思っております。
私も地域の敬老会に毎年欠かさず参加させていただいておりますが、75歳となると、皆さんなんらかの病気を持っておられます。が、それでもみんなの顔が見たいと、会場に来られて、演芸等を見て、 楽しく時間を過ごしておられます。会場に来られる方はよいとしても、何らかの事情で来られない方も おられます。
今までの答弁では敬老対象者を75歳以上とし、酒代の公費負担の廃止、弁当、記念品は単価の統一と、当日出席された方への配布となっております。問題は、当日欠席された方への配慮がないことで あります。
合併前まで、欠席者の方にも何らかの記念品やお祝いの品が届けられておりました。合併後、全市統 一の基準を設けて実施するとのことですが、それぞれよいところを生かし、地域の伝統を重んじること が求められています。
敬老行事のあり方について、古谷議員が、合併後、欠席者に対しては記念品も渡さない、余りにも不 公平というか、お年寄りに対して冷たい扱いに対して改善を求め、何度も質問を行ってきました。 市長を初め執行部の皆さん、今日、元気で活躍できるのも、私を初め皆さんの御両親が戦後の苦労を 乗り越えた、また地域の皆さんのおかげだとお思いになりませんか。
私は行政が市民を差別すること、ましてやお年寄りを差別するなど、絶対あってはならないと思っ ておりますこ本当に許しがたい行為だと思います。改善を求めます。
最後に、交通弱者に対してお伺いいたします。
岩国市は 山口県一広い面積870キロ平方メートル、人口約15万人、人口密度は1キロ平方メートル当たり166人 この数字が示すように、超過疎の行政、と言っても過言ではないと思います。 また、旧岩国市部を見ても、一番良好な平坦地は米軍基地が占額しております。
昭和30年代半ばから、高度経済成長に合わせて、平野部の少ない岩国では次々と丘陵部に宅地開発が進められ多くの市民がそこに住宅を求め、既に40年から50年たっております。
このような住宅地では、高齢化が進んでいて、公的な交通手段は一部を除きほとんどないと言っても いいのではないでしょうか、皆さんは、知り合いの車に便乗、またあるいはタクシーという状況であり ます。
岩国市の南部地域いわゆる海土路、青木、保津、通津方面の住民の皆さんから、通称「くるりん」 を運行してはしいという要望がたくさんあります。高齢者福祉について、交通手段の確保や歩いて暮ら せるまちづくりに取り組むと市長の公約にもあります。ぜひ実現されるよう、 壇上より要望いたします。
以上4点にわたり質問を行いましたが、一般質問初日に、市長は夢と希望のあるまちづくりを目指していくと答弁されていました。私は大変心強く思いました。市民の切実な要望に対して、明確な答弁を 重ねて求めます。以上で、壇上よりの質問を終わります。