2009年9月定例会 大西明子の一般質問
大西明子:日本共産党市議団を代表して一般質問を行います。
最初に、衆議院選挙の結果について、選挙で示された市民の民意をどのように受けとめているのかお尋ねいたします。
長い選挙がやっと終わりました。猛暑の中での選挙活動で、疲れた方もおられると思いますが、私もその一人です。しかし、選挙の結果を見て、私の疲れもいやされています。国民の暮らしや平和を壊してきた自民公明の政権が、国民の厳しい批判を受け、歴史的大敗を喫し、自公政権は退場することになりました。日本共産党は、有権者、国民が下したこの審判を、日本の政治にとって大きな前向きの一歩として歓迎しています。
選挙の結果建設的野党として、日本共産党が果たすべき役割はいよいよ重要となってまいりました。日本共産党は選挙公約を実現するために、国民運動と協働して、あらゆる力を注ぎます。民主党中心の政権に対し、よいことには協力、悪いことにはきっぱり反対、問題点を正すという立場で、どんな問題でも国民の利益に立って積極的に働きかけ、現実政治を前に動かすために奮闘するものです。
さて、市長にお聞きしたいのは、山口2区の選挙結果、特に岩国市における選挙結果から、民意をどのように受けとめているのかということです。選挙戦で沸き起こった風は自公政権ノーの風であり、同時に政権選択という大キャンペーンのもとで、民主党への支持の大きな流れとなりました。その中でも、自民党が民主党を上回った県は富山、島根の2県です。その次に自民党の比例得票率が高いのが山口県です。
山口県で民主党が小選挙区で議席を取ったのは、山口2区だけです。民主党に風が吹いても、山口県は崩れていません。
しかし、岩国市では 自民党は前回よりも3,627票も減らしています。公明党も1,550票減らしています。いずれも艦載機受け入れ容認、愛宕山に米軍住宅オーケーの政党です。民主党は7,725票ふやしています。 日本共産党も559票ふやしています。岩国では艦載機受け入れ反対、愛宕山に米軍住宅反対の一致点での運動が進められています。市民の間では、住民投票以来艦載機受け入れ反対愛宕山に米軍住宅はいらない。この思いは根強いものがあると思います。
それが選挙結果にもあらわれていると私は思います。市長は選挙結果から、岩国市民の民意をどのように受けとめておられるのか、お尋ねをいたします。
大西明子: 次に、福祉施設の充実について、灘海園移転後跡地に、地域密着型介護福祉施設を建設することについて質問いたします。
5月に周辺環境対策に配慮したまちづくりの中で、岩国医療センターとの高度な連携が見込まれる福祉施設の設置を考えていることを明らかにしました。そして、9月3日の本会議で、市長は、福祉エリアに灘海園を移設し、設置することを発表し、8日の愛宕山地域開発特委員会でも同様の発言をされました。長い間、古い建物で我慢してこられた方々にとっては、朗報だと思います。
しかし、古くても地元の方々にとっては親しまれた施設であり、関係者の出入りで地域の活性化につながっており、移転したら寂しくなるという声も聞いております。
そこで提案ですが.岩国市高齢者保健福祉計画に第4期介護保険事業計画があります。その中で、地育ても大変せめて他市並みに上げてもらいたい」という声を聞きました。早速議会事務局に調査をお願いしたところ、内容は話のとおりでした。山口市が1時間930円、日額8,400円、宇部市1時間925円、日額7,400円、周南市1時間916円、日額7,330円、岩国市は1時間800円、日額6,400円、これは山陽小野田市と同額で、県内12市のうち3番目に安い賃金となっております。
「育ても大変せめて他市並みに上げてもらいたい」という声を聞きました。早速議会事務局に調査をお願いしたところ、内容は話のとおりでした。山口市が1時間930円、日額8,400円、宇部市1時間925円、日額7,400円、周南市1時間916円、日額7,330円、岩国市は1時間800円、日額6,400円、これは山陽小野田市と同額で、県内12市のうち3番目に安い賃金となっております。
私は本来、同一労働、同一賃金、休暇も同じ正規雇用が当たり前とそういう社会でなくてはならないと思っています。
しかし、現実は労働者派遣法の改悪働く人が物のように扱われ簡単に首を切られ、安定した雇用が守られておりません。さらに、弱肉強食の小泉改革以来、働く人の貧困層が拡大され、格差が広がっているのが現状ではないでしょうか。
こうした中で、住民の安全・安心を守る地方自治体までが、安上がりの臨時職員をふやし、逆に景気全体に水を差すことにもなっています。
9月1日現在岩国市の公立保育園職員数は209人そのうち正現職員103人、臨時職員は106人です。保育土の半分は臨時職員です。保育行政を実際に支えているのです。保育土の仕事は日本の将来を担う子供を育てる。岩国市をこれから背負っていく子供を育てる大切な意義ある仕事です。それだけに保育土の資質は重要です。責任を持って命を守りはぐくんでいく。その情熱と力量が問われます。臨時職員であっても同様です。その臨時職員の貸金が、県下で3番目に低いというのはずかしい話です。岩国市はよく他市並みにという言葉を使います。他市並みというのであれは 山口や宇部市に次いで、周南市か岩国市となるのが普通ではないでしょうか。せめて周南市の1時間916円、日額7,330円に改定する必要があると思いますが、市長の答弁を求めます。
大西明子: 最後に庁舎の問題点について質問いたします。
現庁舎建設は米軍再編という突然起きた問題に利用され、国の補助金カットという理不尽なやり方で市長の首をすげかえるという嵐をくぐって完成された庁舎です。私はガラス張りの外観、広くなった庁舎この新庁舎が市民のシンボルになるとよいなと思っています。
しかし、広い庁舎も、実際に配置され業務が行われるようになりますと、さまざまな問題点が浮かび上がってきました。その問題点の一つは駐車場利用券発券機等があります。9月1日から駐車場利用券発券機を使って入退場し、1時間を超えた場合は、利用料金を支払うようになりました。
ところが、利用券を取ったり、利用券を投入することが困難な状態が起こっています。南側の利用券の発券機は県道から左折してすぐに機械が設置してあるため、券を取ることが難しく、手間取っていると、県道に車が数台並んで交通をとめています。いずれの利用券発券機も距離が短く使いにくい状況です。現在はガードマンの方が手渡ししてくださるのでスムーズに行っています。
今後どうなるのでしょうか。設置された機械が市民にとって使いにくく、負担をかけるものであってはなりません。できたばかりでやりにくいところもあると思いますが、いつまでも放置しておくわけにはいかないと思いますので、改善を求めます。問題点の2つ目は庁舎内の配置についてです。
1階のフロアには市民の方々が直接訪れる窓口が配置されています。この1階で仕事をされている職員は、書庫や机の間を縫うようにして、窓口での対応や事務作業をされています。ずらっと並んだ職員の数は相当なものです。一方広々とした市長室や6階の議会関係の会議室等一度もその目的のために使用されていない部屋もあります。こども支援課の前のトイレに子供用トイレもありません。
があり、子供用のトイレもおむつ交換台も設置されています。少しの気配りで改善できるものもあります。ぜひ再検討して見直しをするよう求めるものです。
全体として、少しばかり配慮の足りない案件があります。せっかく立派な庁舎ができたのですから、使いやすい市民に親しまれる庁舎にみんなでしていこうではありませんかこのことを述べて、壇上からの質問を終わります。