2009年3月議会 山田やすゆき一般質問

答弁・再質問はもうしばらくお待ちください。

 

山田やすゆき(質問): 日本共産党の山田やすゆきです。通告に従って質問を行ないます。

 最初に介護保険制の改正について質問を行ないます。

 介護保険制度は、今年4月に2000年の制度開始から10年目を迎えます。この間、介護サービスの総量は増えましたが、社会保障切捨ての「構造改革」のもとで負担増や「介護とあげ」がすすみ、家族介護の負担は今も重く、全国では1年間に14万人が家族の介護などのために仕事を止めていると報道されています。

 高い保険料・利用料を負担できず、制度を利用できない低所得者も少なくありません。介護を苦にした痛ましい事件も報道されています。

 介護現場の劣悪な労働条件の改善も急がれます。

 度重なる介護報酬の引き下げにより、介護現場の労働条件は非常に劣悪です。介護現場の危機を打開し、利用者の生活と権利を守るためにも、生活できる賃金、誇りとやりがいを感じられる労働環境の整備が不可欠です。

 現在の介護保険は、「利用が増えたり、労働条件を改善すれ」ば、直ちに低所得者まで含めて保険料・利用料が連動して値上げされるという根本矛盾を抱えています。

 年ごとに保険料が値上げされ、既に平均で月4000円以上の高 額です。そのため政府自身も人材不足の改善のため4月から介護 報酬を引き上げるにあたり、保険料値上げを抑える為、これまで 自治体には厳しく禁じてきた「介護保険会計への一般財源の繰り 入れ」を決めました。従来の介護保険制度枠組の破綻は明らかで あります。

  私は、誰もが安心して働ける公的介護制度実現のために、経済的に耐えられない人には負担を求めない。更に保険料などは応能負担に改め保険料・利用料を減免して、経済的理由で介護を受けられない人を無くすことを求めます。

  次に当初、介護保険は「サービスを選択できる制度」と宣伝されていました。現実は「保険あって介護なし」という状況です。ほんらい介護とは、「高齢期を迎えた人の、その人らしい人間らしい生活と発達を支え保障する」ものです。

  現在の介護保険は、「在宅重視」と言いながら、コンピューターによる判定が中心の要介護認定は高齢者に必要な介護を正しく反映できず、また、要介護度ごとに低い利用限度額があるために、介護保険だけで在宅生活を送ることは困難です。要介護認定の見直しを求めます。

  更に介護報酬の引き上げ、人員の配置基準を改善し、介護労働者の権利を守り、雇用を安定させていくこと。

 最後に介護予防など高齢者の生活や健康を守ることは、本来は「住民福祉の増進」という自治体の一番の仕事です。地域包括支援センターについて答弁を求めます。


次に農業問題で鳥獣被害対策、特にサル、イノシシ対策について質問を行ないます。

私は今まで何度もこれらの対策について質問を行なって参りましたが具体的な成果が見られませんでした。

近年、野生鳥獣、特に猿、イノシシの生息分布の拡大や生息数の増加に伴い、猿、イノシシによる農家への被害が広域化・深刻化しており、農家においては生産への意欲を失い、くらしの維持が困難となっています。

これまでも農家は防護柵の設置、猿、イノシシの捕獲等様々な被害防止対策を行なってきましたが経費的にも又、過疎、高齢化、制度面などの制約があり根本的な対策を行なうのが困難になっています。

農家の方々は何とかならないかと悲鳴にも似た声をあげています。岩国市としての対策を求めます。

以上で、壇上での質問を終わります。