2007年 9月定例議会 一般質問

答弁・再質問はもうしばらくお待ちください。

 

古谷清子(質問): 日本共産党市議団の古谷清子でございます。

 昨日の午後、安倍首相が退任表明をされたという報道が飛び込んでまいりまして、びっくりしたのと同時に、今ごろになってという個人的な思いがいたしました。そして、昨夜からけさにかけてこのニュースで持ち切りでしたけれども、その中でも、日本共産党の志位委員長は、これは自民、公明路線の破綻であり、自民党の政治の末期的状況に陥っているというふうに言っております。

 この岩国に対して、国が今理不尽な行動に出ておられますが、やはり今国民が政治を動かすことができる、そういう状況になっております。今のような状況が長く続くとは思いませんので、市民が一丸となってこれからも頑張っていきたいと思っております。

 それでは、私は今回、4項目にわたりまして一般質問をいたします。

 まず最初に医療問題です。医療問題の中で、療養病床の削減による患者への影響についてお尋ねをいたします。

 高齢者の医療が今大きな変革期を迎えています。その一つに、今まで長期入院を受け入れてきた療養病床を大幅に減らすという法律ができまして、今入院をしている患者さん、そして家族はもちろんのこと、経営者である病院側にとっても、これからどうなるんだろうと、大きな不安と心配な問題となっております。

 国は、療養病床の患者は、本来は入院の必要のない社会的入院が多い、そのために全体の医療費を圧迫していると思われているのでしょうか。今まででも老人医療は次々と改悪をされて、高齢者に負担を押しつけております。

 ある病院の院長は、療養病床の削減再編は無理がある。必要な医療給付を行おうという原則を放棄するものであるとおっしゃいました。そしてまた、別の病院では、療養病床をつくれ、介護ベッドをふやせと進めておきながら、今度は療養型は要らないという政府のやり方は本当に許せない。2階に上げられて、はしごを外され、おまけに火をつけられたようなものだと怒っておられました。

 実際、今入院しておられる患者にどこに行けと言われるのでしょうか。また、今から入院を希望しても受け入れてもらえない、とりあえずは、一般病院にいるが、次の行き場を探せと言われても、家でみることもできず、施設も順番待ちで、そしてまた介護度が低いと特養施設には入所できない、本当にどこへ行けばいいのかという家族の悲痛な叫びがあります。

 住みなれた我が家で暮らすのが一番ということは当然です。それが一番の幸せだと思いますが、そのための環境整備ができていない。住環境、看護、介護の体制がない中、幾ら家に帰れと言われても、無理な話なんです。

 そして今度は、新しい型の介護施設をつくるという案もあるようですが、なぜ今さらある体制を壊してまで、このような高齢者をいじめるようなことを考えられるのか、私は納得ができません。

 このようなことは、国が決めることであり、詳しい内容も市にはまだおりてきていないように聞いております。昨日も、窓口に参りまして、今入院中の方のことで相談に行き、担当者と話をいたしましたが、担当課の方には、このような今後のことなど、知らされていないということでした。

 このように、市民にわからないように、重要なことをどんどん進め、わかったときはもう遅いという、このような国のやり方は、本当に腹立たしい思いでいっぱいです。

 そこで、このようにまだはっきり決まっていない部分も多いとは思いますが、市長の見解をお尋ねいたします。


古谷清子(質問): 次に、高齢者福祉についてですが、1番目に、敬老行事についてお尋ねいたします。

 ことしの敬老の日は、9月17日となっております。この日を前後に各地で敬老を祝う会が催されるのではないかと思います。

 戦前戦後を通じて、社会のために頑張ってこられた皆さんに感謝とお祝いの気持ちを申し上げます。敬老おめでとうございます。

 近年では、100歳を超えられる方も増加しておられるのではと思います。私自身は、あと45年先のことで、本当に気が遠くなるような思いですが、またそれほど長生きできる自信もありませんが、100歳を迎えられる皆さんは、本当に今まで御苦労なさったことだろうと思います。本当にすばらしいと思います。

 ところで、100歳の方に記念品が贈呈されていると聞いております。昨年の話ですが、市長さんより記念品をいただいたのだが、文字が入っていなかったので、せっかくの記念品だが、あとで子や孫が見たときに、何の記念品かわからない。せっかく100歳記念という記念をもらったのだから、わかるように、表示が欲しかったと言われました。ことしも何人かの方がいらっしゃると思います。どのような形で贈呈式なるものを行われているか、そしてまた、ことしは文字が入っているかどうか、お尋ねいたします。

 そしてまた、各地で祝う会もそれぞれ行われていると思います。私も地域の敬老会に毎年参加させていただいておりますが、皆さん何らかの病気を持ちながら、特に足が悪いと言われる方がほとんどです。

 ですから、会場は数年前からいすに座るようになりました。それでも、会場まで来られる方はいいですが、行きたくても体の調子が悪いので行かれないという方が年々ふえて、参加者が減少傾向にあるのではと思われます。

 合併前までは、欠席者の方にも何らかの記念品やお祝いの品が届けられていました。ところが、合併後、欠席者には何もない、これは合併協議の中で決まったことでしょうけど、敬老会は元気な方、会場まで来られる人でないとだめだというやり方は不公平ではないでしょうか。今まで頑張ってこられた方に対して、余りにも冷たいと思われませんでしょうか。敬老とは、とうとび敬う、老を敬うと書きますが、この今の敬老会に関しては、軽い老というふうに感じ取られます。

 続きまして、配食サービス事業についてお尋ねいたします。

 合併してすぐに配食サービスの問題は取り上げましたが、合併前はそれぞれの町でいろいろな形で取り組まれておりまして、単価も違いはありました。周東では、個人負担200円で、週1回、配食サービスが行われておりました。ひとり暮らしの方にとっては、この週1回の弁当が、本当に楽しみの一つとなっていて、多くの方が利用されておりました。

 ところが、合併と同時に、単価が統一をされ、450円の負担となり、こんなに高くなったのでは、もう頼めないと、大勢の方が泣く泣く中断をされました。そして、今年度から、この450円のサービスも取りやめになっております。

 どうしても配食を希望される方は、業者と直接契約をしてくださいということで、単価の差はありますけど、ほぼ1食800円前後の弁当を頼まれる方が多いと聞いております。自分で食事の準備ができないので、仕方なく頼むのですが、何とかならないものだろうかと不安な毎日を過ごされていらっしゃる方がおられます、御存じでしょうか。

 岩国市の財政は本当に大変とは思います。しかし、せめて所得の低い方だけでも、この配食サービスの補助を出すべきだと私は思いますが、いかがでしょうか。


古谷清子(質問):  次に、市営バスの運行についてお尋ねいたします。

 この由宇の潮風公園までも本当に――合併後に、長野尻まで行っていたバスを由宇まで延長していただき、由宇の皆さんにとっては大変喜ばれております。この路線、この途中に千鳥ヶ丘団地という大きな団地がありますが、道からちょっと入りますけど、しかし車をかえることもできますし、バス停も十分とれるスペースがある団地です。ぜひともこの千鳥ヶ丘団地に入っていただけるように要望したいんですが、いかがでしょうか。


古谷清子(質問): 最後に、農業振興についてお尋ねいたします。

 5月の初旬から植えつけた稲の苗が、今小麦色に実り、次々と刈り取られ、そして切りわらが残った田んぼがあちこちに目立つようになってきました。ことしの夏は、余りにも猛暑が続き、稲のできは昨年よりやや不作ですが、私も先日来より3反だけ刈り取りましたが、まだまだ残りがたくさんあります。しかし、百姓の来年といいまして、来年こそ、そういう気持ちで、今、来年に意欲をつないでおります。

 ところで、今回は、食の安全確保と自給率の向上を目指すという取り組みについてお尋ねをいたします。

 現在、食の安心・安全につきましては、岩国市はもとより、全国的な関心事と言っても過言ではありません。この安心・安全確保のため、農業振興上の取り組みとしての、例えば輸入農産物の残留農薬のチェックや、偽装表示検査などの対応措置がとられているはずと思いますが、最近のチェック状況などについて具体的にお示しください。

 特に市として対処すべき安心・安全対策があればお示しください。また、お米や農産物の自給率の向上を期するための有機農法を普及、活用させるとともに、地産地消の取り組みとして推進させるべきと思いますが、いかがでしょうか。

 以上で、壇上からの質問を終わらせていただきます。