2007年3月定例議会 一般質問
答弁・再質問はもうしばらくお待ちください。
古谷清子(質問): おはようございます。日本共産党の古谷清子でございます。一般質問もいよいよ今日が最終日となりました。最後の方になりますと、何人かの方と同じ質問をするようになってしまいますが、私なりに取り組んでまいりたいと思っておりますのでよろしくお願いいたします。
合併して新しい岩国市としてスタートして、はや1年が経過しました。
それぞれの地域やそれぞれの立場で合併について論議し、自分たちの町のあり方について真剣に考えあぐね、結果的には1市7町村で大きな一つの町、岩国市として歩き出しました。
この合併は、対等合併という名目ではありましたが、やはり周辺部に暮らす住民にとっては不満の声がくすぶり続けていることは事実です。
市長は地域間の壁をなくして、一体感のあるまちづくりを目指すと言われました。岩国市のまちづくり構想に心強いものを感じましたが、この広大な面積を有する中で、それぞれの地域の伝統や文化、特色を生かしたまちづくりをし、なおかつ一体感を持ったまちづくりをするためには、それぞれの住民の皆さんの声にしっかりと耳を傾けられ、お互いの信頼関係を築いていける取り組みが大事だなと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
さて、私は先週二つの行事に参加し、感動と勇気をもらうことができました。
一つは、9日の周東中学校の卒業式です。今年は欠席者が若干多いような気がしましたが、中学校、そして義務教育最後の行事となる卒業式に出席できない生徒の気持ちを思うと、何ともやるせない気持ちでいっぱいでした。
卒業後は、新しい環境のもとで、生活と気持ちを切りかえて、新しいスタートが切れればいいという思いがいたしました。そしてなお、今回の卒業式で、卒業生と在校生が全員で合唱を披露されました。とってもさわやかな歌声に、この子たちなら、今から大きく羽ばたいていけるなという思いを強く感じました。
そしてもう一つは、10日にパストラルホールで行われました子供会の弁論大会です。1年生から6年生までの児童16名が、日ごろから思っていること、自分の周りの出来事や、自分の夢などについて発表いたしました。それぞれの子供たちが豊かな感性でしっかりと物事を見て、それをまた自分の言葉で発表する態度に、ただただ感動し、岩国市の将来に明るい兆しを見つけた思いがいたしました。
さて、本題に入らせていただきます。今回は、3項目にわたって一般質問をさせていただきます。
まず初めに、1点に、公共交通ネットワーク整備についてです。
田舎で暮らすということは、車は必需品です。現状では、バスも列車もなかなか不便で、使いにくいというのがあります。しかし、いつまでも車に乗れる保証もなく、いつ乗れなくなるかわからないと思ったときに、公共交通の整備は不可欠な問題だと思っております。
このようなことを思っているときに、市営バス、旧町村のバスに関するアンケート調査が配付されてまいりました。そうするとき、玖北の方の方が電話をされてまいりまして、「バスのアンケートが配られてきたが、空気を運ぶだけのバスを走らせるのをやめると言いよるが、わしらにとっては、病院に行くのにバスがなくては、なくなったら困る、ないようにせんでくれるように頼む」という不安の電話をいただきました。
ところで、今回のこのアンケート調査は、どの範囲の地域でやられているのか。そしてまた、集計結果はいつごろわかり、結果報告はどのような形で発表されるのか。住民の意見をどう反映されるのかについてお尋ねをいたします。
そしてまた、旧郡部のバスは、それぞれ今違う形態のもとに運行されておりますが、今後どのようにされるのか、お尋ねいたします。
そしてまた、デマンド型交通システムを検討していくとありますが、具体的にどのようにされるのかをお尋ねいたします。
古谷清子(質問): 次に、食肉センターの建てかえについてお尋ねいたします。
周東町の食肉センターは、歴史と伝統のある施設です。私の記憶にあるだけでも、3回目の移転をして、現在の場所に落ちついていると思います。
かつては、集落の真ん中を流れる川は、いつも赤い流れで、時には骨も流れていて、悪臭が充満しているというような劣悪の環境の時代もありました。その当時に比べますと、随分改善もされました。しかし、何分にも現在の場所に建って29年という年月を経て、老朽化が目立ってきております。
消費者の方にとって、今ほど食の安心・安全を求めているときはないと思います。そしてまた、設備も前近代化のため、働く人にも大変な負担と危険が伴っております。合併以前より、周東町においては、食肉センターの建てかえに向け、検討されてきたところですが、新市におきましても、緊急な課題であろうと思います。市長は、食肉センターについてどのように考えておられるのか。そしてまた、建てかえ計画について、今後どのようなスケジュールを考えておられるのかについてお尋ねをいたします。
古谷清子(質問): 次に、病後児保育の拡充についてお尋ねいたします。
1980年以降、共働き世帯が増加を続けております。そしてまた、女性の社会進出に対する意識の変化や厳しい経済情勢などを背景に、1997年以降、共働き世帯の数が男性雇用者と専業主婦世帯の数を上回っているという状況が生まれております。
幼い子供を持って子育てをしている世代に当たる若年層の共働きが上昇しております。また、ひとり親家庭も急増しております。就学前までは、病気やけがをする頻度が非常に高く心配です。病気のときぐらい、親が見るのが当たり前と言われますが、長引く感染症やけがや骨折などのように、何日も保育所などを欠席しなければならないような状況のときに、病後児保育のような事業は、仕事を持つ親にとっては大変ありがたい存在だと思っております。
そこで、本市における病後児保育の現状についてお伺いいたします。また、この広い岩国市において、1カ所しかないために、利用しにくいという声も聞かれております。ぜひとも玖西地区にもこのような施設を設置していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
次に、放課後の児童教室を小学校6年生まで拡大することについてお尋ねをいたします。
このような学童保育の必要性は、ますます高まっております。先ほども言いましたように、共働きやひとり親家庭の増加に加え、地域で子供たちが被害者になる事件や事故が相次いでおり、安全な放課後生活を求める家庭はふえてきております。
また、地域でも、子供たちがかかわりあって遊び、生活をする環境がなくなっていることも大きな理由です。働く親にとっては、仕事と子育ての両立に不可欠の施設であり、少子化対策の視点から見ても、重要な役割を担っていると思っております。
本市におかれましては、19年度からさらに6カ所の増設ということで、前向きにとらえられていて、本当にありがたいなと思っております。しかしながら、大方の施設が小学校3年生までとなっており、親としては、土日や長期の休み時分だけでも、6年生まで受入れの態勢をとってほしいという思いがあります。せっかく前向きに取り組んでおられるのですから、さらにこの年齢を拡大して、6年生まで受け入れていただけるようにお願いいたしたいと思いますが、いかがでしょうか。
以上で、壇上からの質問を終わらせていただきます。