2006年12月定例議会 一般質問

答弁・再質問はもうしばらくお待ちください。

 

古谷清子(質問): 日本共産党の古谷清子でございます。通告に従いまして一般質問をいたします。

 まず最初に、地域振興についてお尋ねをいたします。

 地域の環境を守るための臨機応変な対応について、老齢化・過疎化が進む地域の中で、耕作放棄の農地も増加傾向を示しております。

 そのような状況下におきまして、台風や水害などによりかんがい用の排水路が土砂の崩落や堆積により閉塞し、復旧が求められますが、その規模や受益の状況によっては災害復旧工事の対応にならない場合があります。

 農地の遊休防止の上からも、何とかこのような災害に対して臨機応変な対応を望むものですが、いかがお考えでしょうか。

 

 次に、学校や保育所、公民館、集会所などを通じて地域の結びつきを強め、活性化することについてお尋ねいたします。

 私は、総合支所が地域の核として働けるように一定の予算と権限を持たすべきであると、9月議会におきまして質問をいたしました。市長は答弁で、自治区は新法でできるが、本市は合併協議会で総合支所方式を結論としている。総合支所にもある程度の予算と権限を持たせていると言われました。

 しかし、周東総合支所を見ましても、合併後35人が本庁へ異動し、教育行政や保健行政なども縦割りとなりました。そして、公民館や集会所などの予算や人員も削られて、集落をまとめていた行事も毎年先細りになっております。市長は、地域が活性化してこそ新市の発展があると何回も言っておられますが、予算や人員を一方的にこのように減らしながら進められたのでは発展のしようがないと思います。

 そこで、提案ですが、地域が活性化するためにも学校や保育所、公民館、集会所が一つになって年間の行事を計画し、結びつきを強めて地域を活性化していくことが大切だと思いますが、いかがお考えでしょうか。


古谷清子(質問): 次に、大きな二つ目ですが、農業振興についてお尋ねをいたします。

 品目横断的経営安定対策や農地・水・環境保全向上対策に対する考え方と、そして、その内容について、本市の取り組みの状況をお尋ねをいたします。


古谷清子(質問): 最後に、 障害者の自立支援法についてお尋ねをいたします。

 小規模作業所の今後のサービス体系について、現在の小規模作業所、授産施設は、今後自立支援法上、どのようなサービス体系に移行していくのか、お尋ねいたします。障害者の自立支援法が、この10月から本格施行となりました。

 既に4月から原則1割の応益負担が導入され、大幅な利用者の負担増による施設からの退所や、報酬の激減による施設経営の悪化など深刻な問題が噴出しています。

 10月からこれに加えて市町村の事務事業である障害程度区分認定、そして、これに基づく支給決定や地域生活支援事業の開始などが始まり、自治体の責任が一層問われるということになっていると思います。

 そこで、今回は小規模作業所のことについてお尋ねをいたします。

 市内のある知的障害者の小規模作業所は10人程度の人数で、家庭的雰囲気の中で数種類の軽作業を行っております。

 身辺自立のできている方がほとんどですが、そして、ここで仲間とのコミュニケーションをとりながら工賃をいただけるという喜びを味わいながら頑張って働いておられます。

 そしてまた、重度の方も1人いらっしゃいまして、母親がかわって作業をし、本人は仲間の仕事を見ながら、その場で過ごすという方もいらっしゃいます。

 そして、この作業所の中の I君について紹介いたします。彼は中学校卒業後、学校の紹介で地元の企業に就職し、何とか5年間頑張って働きましたが、やはり周りの人の理解がなければ続けていくことが難しく、人間関係の悪化でやめてしまいました。

 しばらくは職場での不安があり、仕事に行く勇気が持てませんでしたが、今の作業所に見学に来て、自分と同じハンディを持ちながら頑張っている仲間の姿を見、勇気を取り戻すことができ、今では毎日40分、自転車をこいで通っています。雨の日も風の日もかんかん照りの日も、しかし、給金は1カ月で6000円です。

 かつて民間の企業で働いていたときの10分の1です。「もう少し給料が欲しいのう」と思いながらも、やっと見つけた安住の場です。ここでは一番のしっかり者で、むだ口をたたかず、黙々と仕事をする仕事師です。

 そうした彼の耳に、「今度からここで仕事をしたらお金を払わんにゃいけんようになるかもしれん」、そういうふうな話が聞こえてきました。そして、彼は、「そうなったらばからしいけえ、もうここには来んよ」、そう言って不安な毎日を今過ごしております。指導員さんや保護者の方の話を聞いていたんだと思いますが、実際保護者会の中でも、これからこの施設がどうなるんだろう、そういう不安な声が広がっています。

 小規模作業所は5年間かけて新体系に移行するという猶予があるようにも聞いておりますが、利用者も家族も不安な毎日です。今後このような小規模作業所、どういう体系をとるかはそれぞれの事業所が決めるようになっているとも聞いておりますが、説明をお願いいたしまして、壇上からの質問を終わらせていただきます。