2005年6月議会 山田やすゆき一般質問

 

山田やすゆき(質問):おはようございます。

 日本共産党の山田泰之です。私は、市民の方々から寄せられております要望について、あらかじめ通告してありますので、通告に基づき質問を行ないます。

 最初に「学校給食に地元食材を使用することについて」お伺いします。

  学校給食に地元の食材を活用するよう平成 14月議会で提案し、教育委員会は同年11月より「地元食材の日」を設け、月に品ではあるけれど実施され、今日に至っております。

  市内の各学校間のばらつきはありますが、山口県東部青果物生産販売対策協議会・通称、生販協といいますが、この組織の協力もあり地元の食材の使用について、一定のルールが出来上がりつつあります。

  教育委員会は給食の地産地消の方針を掲げ、取り組みに心がけておられることはよく承知していますが更に一層の使用拡大のため、教育委員会は農林課、JAまたは生産者組合・農家等と連携を更に密にして、「当面、一日一品」、地場野菜を食材として採用することをもとめます。

  そして、地産地消の取り組みで地元の農産物を学校給食に使用していることを市民にお知らせし、目に見える形で実践することは、農家への大きな励みにもなり、地域経済への活性化にもつながります。教育委員会の具体的な答弁を求めます。


 次に遊休農地の活用についてお尋ねします。  

  遊休農地とは、もともと耕作されていたけれども、過去 1年間作付けされていない農地のことをいいます。

  全国的にも農家の農業担い手の高齢化や後継者、担い手の不足、鳥獣被害などで遊休農地の増加が深刻な課題となっています。その上、米の生産調整による休耕田の増加などの理由で、遊休農地は更に拡大されています。

  山口県の農林業の平成 13年度のデーターによりますけれども、遊休農地について、市の単位で見ますと岩国市は山口県下で番目の高い位置にあり、16.6%です。山口県の平均は8.2%でありますから倍以上の高い比率です。

  最近、定年退職者の間で農業を志したいとの話もよくお聞きしますが、なかなか農地を貸してもらえない。そこで地権者等が安心して遊休農地の貸し借りができるように関係機関と協議し実施することを求めます。又、市民農園等の制度を広く市民に知らせ、遊休農地の解消に努めることが重要です。

  遊休農地に対して、具体的な対応は如何お考えでしょうか。お聞きします。


  道路行政について、質問をおこないます。

  道路問題の質問も 11回目になります。その中でも、国道188号の渋滞問題、これを解消するためには、岩国南道路の南伸、また、昭和町藤生線の早期開通が必要で、これらの実施を求めてまいりました。

  いずれも何時完成するかはっきりした見通しはありません。

  独立行政法人・岩国医療センター、通称・国病前の国道188号と市道との交差点の安全対策を何度も求めてまいりました。

  国道 188号の渋滞と通称・国病前の市道との交差点の安全対策については、私が指摘するまでもありません。

  ここの問題が指摘されだしてから、 40年近くになります。救急車が思うように走れない等、数多くの要望が寄せられ、いろいろな角度から多くの議員が議会で取り上げ、私も提案し、対策を求めてまいりましたが抜本的な対策として何ら見通しもありません。

  岩国市は議会答弁で「岩国港湾計画に位置づけられている産業廃棄物最終処分場計画の『上位計画』との整合性や国道管理者、JRと事業調整をしなければならない、立体交差することが、国立岩国病院等を利用される方々にとって最善の方法」と何度も繰り返してきました。

  今年の 324日、東部環境保全センターの理事長でもあります市長が産業廃棄物最終処分場計画を断念しました。

  市長の決断で今まで渋滞対策の妨げになっていた大きな要因・「上位計画」がなくなったわけであります。

  従来から何度も「立体交差することが最善の方法」と議会答弁されています。このことを含め、この場所での抜本的な対策を求めます。

  尚、抜本的な対策が実施されるまでの間の対策として、市道藤生 27号、並びに市道黒磯27号の拡幅改良を求めます。


 基地問題で質問を行ないます。

  私は「ブルーインパルスの曲技飛行」に関して質問を行ないます。

  ゴールデンウイーク最終日の 5日、米軍岩国基地で「日米親善デー」の名目で一般公開され、山口県内外から225000人が訪れたとの新聞報道がありました。

  当日は早朝より基地へ向かう市内の各道路は大渋滞を起こし、周辺の大手スーパーなどではがら空き状態でした。

  基地内では初めて、神奈川県厚木基地所属の空母艦載機 F18Eスーパーホーネットの飛行が行なわれ、爆音のすさまじさに驚かされたのは私だけではなかったと思います。

  また、岩国基地所属の F18Cホーネット機による対地攻撃を想定した飛行が行われ、市街地の上空を低く旋回しています。

 2年ぶりの航空自衛隊の「ブルーインパルス」の飛行は、前日のテスト飛行に続き、当日も民家の上空を何度も低空でアクロバット飛行を行いました。

  この異常さに驚いた市民が、市役所や自衛隊に抗議の電話をしたとのことであります。

  ブルーインパルスは、 2000月の死亡事故以来しばらくイベントでの曲技飛行を中止していたものです。度々事故を起こしている危険な曲技飛行は、市街地上空で行なうべきではありません。もしも墜落などの事故がおきれば大惨事になることは間違いありません。

  厚木基地を抱える大和市や綾瀬市では、ブルーインパルスの飛行そのものに反対の態度を表明し、実施されていません。

  岩国市は、ブルーインパルスの市街地上空の飛行を行なわないことを米軍に対して申し入れるべきです。市長の見解を求めます。


  農村総合整備事業で実施された、持ヶ峠の遊歩道事業について、お伺いします。

  私たち日本共産党市議団は 530日に月末に完成した持ヶ峠の遊歩道に行って状況等を見てきました。

展望台 木がしげって展望が悪い

  展望台から周辺を見回しながら、平成 13年、14年の委員会の議論を思い出しました。  

  当時の予算特別委員会で市側の説明は、「この遊歩道計画は野鳥観察も楽しめ、ダム湖と瀬戸内海が一望でき絶好のロケーションであり、尾根から見る遊歩道の途中から見える瀬戸内海の眺望は、全国どこに行ってもなかなか見られる光景ではない。また、遊歩道を契機に観光客の増加や朝市とかを期待し、更に、約 6万人の交流人口が見込まれ、遊休農地を体験農地として利用し、このことが持ヶ峠地区の活性化につながり、無駄な投資にはならない」と絶賛されていました。

  この事業は、農林水産省と国土交通省のダム活用環境整備事業等の一環で、弥栄ダム周辺活性化計画に基づき、全国初のモデルケースの事業と鳴り物入りで、平成 13年度当初予算に当初計画で8080万円。補助率75%で岩国市が約2000万円。この計画は議会で否決されました。

  その後、人が利用するとゴミとかマイナス面が多いと言う理由でベンチ等をカットし、グレードを下げて 6565万円に変更。再上程され、平成13年から平成16月の期間に、65044000円で今年月末に工事完了いたしました。  

 用地は寄付であっても、今後は市有財産であり、確定測量後の登記費用は1mにつき約万円。総延長が約1100mですので約1100万円が必要だということです。

  当初、この事業に該当する地権者は 22名でしたが、結果は、地権者15名の方しか理解が得られず、工事は大幅に変更し、この度完了したとのことであります。

  このように事業内容を大きく変更しなければ実現しなかった事業が本当に地元要望であったのでしょうか。

  規模は小さいけれどもこの事業は無駄な公共事業の典型だと思うわけであります。

  この事業について、私は最初に計画のずさんさや財政上の問題から議会が判断したことは正しかったと思っています。

  この事業に対して市長はどのような御感想をお持ちかお聞きします。

  以上で壇上からの質問を終わります。

 

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