2004年 6月定例会 大西明子の一般質問  14日

 

大西明子: 私は、日本共産党市議団を代表して一般質問を行います。

 最初に、教育行政についての新教育長が学校訪問で現場の状況をどのように把握されたのかについて質問をいたします。

 私は、磯野教育長に初めてお会いしたのは、30年近く前に中央公民館で行われた岩国地区母親大会で講演をされたときでした。以来、各分野で活躍されておられるのを仄聞するにつけ、女性のリーダーとして頑張っておられるなと関心を寄せてまいりました。

 今日、学校教育の現状は、不登校やいじめ、学級崩壊など、引き続き深刻です。この要因はさまざまですが、その根底には行き過ぎた競争と管理による教育のゆがみがあるのではないでしょうか。学んで楽しい学校にと、教育長の豊かな経験が生かされるよう願っております。

 教育長は、就任されてすぐに学校訪問をされたそうですが、訪問されて学校現場の状況をどのように把握されたのかお尋ねいたします。

 次に、訪問されて問題だと感じられた点はどういう内容なのか、またその対策についてお尋ねいたします。

 次に、長崎県佐世保市の小学校内で起きた事件についての受けとめと岩国市における対策についてお尋ねをいたします。

 小学校6年生女子児童が同級生にカッターナイフで切りつけられ死亡した事件は、小学校でなぜ、命の大切さを学ぶ楽しいはずの学校でどうして、父母や教師など関係者に大きな衝撃を与えています。少年犯罪、いじめ、児童虐待、少女売春などの横行に多くの国民が不安を持ち、心を痛めている中で起きた事件です。今回の事件について専門家の方は、「核家族化や情報化で子供たちが生身の体験で怒りや悲しみへの対処方法を学べなくなっている」として、「どこで起きてもおかしくなかった」と指摘をしています。また、「再発を防ごうと道徳教育を強めたりして気持ちを抑えるように子供を追い込んでは逆効果、怒りや悲しみはいけないことではなく、大事なことだと教え、それをうまく表現し、対処できる心を養わなければ」と強調しています。

 私は、子供は周りから愛され、自分の悩みを受けとめられる経験の中で安心して生き、他人への思いやりをはぐくむものだと思っています。競争社会、管理社会の中でこうした経験が奪われているのではないでしょうか。

 国連からも「極度に競争的な教育制度のために子供たちが発達のゆがみにさらされている」と批判されています。子供の権利条約で保障された意見表明権や学校運営への参加、地域社会への参加などを保障し、子供たちの声に耳を傾けるべきだと考えます。

 また、情報社会の弊害について、家庭や地域社会にも情報を提供し、協力を求めるべきだと思います。今回の事件をどのように受けとめておられるのか、さらに岩国市における対策についてお尋ねをいたします。

 教育行政についての4番目、川下地区に図書館を設置することについて質問いたします。

 川下地区には米軍岩国基地があります。戦前は、日本海軍航空隊の飛行場でした。日本海軍が飛行場にするため、1938年国家の非常時に際し、天皇陛下がこれまでおまえたちに預けておいた土地をお返し申し上げろと称して、耕地約121万7700平方メートル、宅地1万3200平方メートルを1坪35銭で取り上げました。戦後は米軍が占領し、鉄道引き込み線、地下弾薬庫を建設するために2回も土地接収が行われ、第1工区は33町歩、関係農家230戸が接収されました。川下地区住民は、大切な土地を二束三文で取り上げられ、戦後半世紀を超えて、米軍基地があるためさまざまな被害を受けています。

 米兵の犯罪は、岩国市発行の「基地と岩国」では、1972年から1993年の間に殺人、強姦などの凶悪犯罪が42件、暴行、詐欺、わいせつ、住居侵入など加えると664件に上ると報告しています。爆音被害も深刻で、米空母艦載機による夜間着艦訓練の中止を求める決議を市議会が行うほど、その苦悩は受忍の限度を超えています。

 川下地区住民はあらゆる面で我慢を強いられているのが現状です。このような環境の中で、住民が一生懸命頑張っているのに、川下地区には文化施設が一つもない、せめて子供たちやお年寄りが付き添いなしで行けるよう地区内に図書館が欲しいという強い要望があります。住民の皆さんは、何も中央図書館のような立派なものでなくてもいい、供用会館や空き店舗などを活用すればできるのではないかと言っておられます。

 「子どもの読書活動の推進に関する法律」の基本理念、第2条で、「子どもの読書活動は、子どもが、言葉を学び、感性を磨き、表現力を高め、創造力を豊かなものにし、人生をより深く生きる力を身に付けていく上で欠くことのできないものであることにかんがみ、すべての子どもがあらゆる機会とあらゆる場所において自主的に読書活動を行うことができるよう、積極的にそのための環境の整備が推進されなければならない。」とあります。

 地方公共団体の責務、第4条で、「地方公共団体は、基本理念にのっとり、国との連携を図りつつ、その地域の実情を踏まえ、子どもの読書活動の推進に関する施策を策定し、及び実施する責務を有する。」とあります。地域の実情を踏まえるなら、川下地区に図書館を整備することこそ必要ではないでしょうか。市長の答弁を求めます。

[答弁: 教育長]

 大西議員、教育問題でございますけれども、第1点目の教育行政について新教育長は学校訪問をしたと、どういうふうに現場を把握されたかについてお尋ねでございましたので、お答えいたします。

 この4月に教育長に就任いたしまして以来、まず現場の状況を知りたいという思いがございました。5月から約1カ月間、市内すべての学校を訪問し、来月には残された二つ―柱島と端島を訪問する予定でございます。なぜかということなんですが、今日学校を取り巻く環境は非常に厳しいものがございます。登校拒否、学級崩壊、いじめ、あげくは校内で子供たちが殺傷をすると。

 では、岩国市内において学校はどうか、次の七つの点を私は知りたいと思いました。

 第1は、地域に信頼される学校づくりがなされているか、2番目は急激な社会変化に学校の対応はいかがなものか、3番目は地域の協力はどうなのか、4番目は校長の学校経営方針が先生方と一体となって実践されているかどうか、5番目、子供たちの学力低下はないのか、6番目、改善を図っているならどのように力を注いでいるのか、7番目、先生方は大変忙しいと聞いております。どうしてそのように時間がないのか、この7点が疑問でございました。

 このように先生方が情熱をもって地域の教育力をどのように上げていこうかということを私は現場を見ながら、現場の中でとらえたいと思って学校を訪問いたしました。そこで見たのは、私の悲観的な見方よりはるかに現実は生き生きと活動しておりました。先ほど申しましたように、子供たちはきれいに学校の校庭の花を一生懸命植えたり、あるいは水をやることに汗を流したり、あるいは理科の実験では本当に目を輝かせて次への理科に対する発見、驚きというふうなものを私どもに感じさせる授業風景が昔のままの生き生きとした授業風景がありました。そして、先生方も県の35人学級ということもございまして、非常に少人数学級で子供たちが、非常に一人一人を先生方が能力を見きわめながら授業を展開していらっしゃる風景であるとか、あるいは子供たちに投げた質問がその子供たちによってさまざまに展開していく、その授業風景の非常に巧みなわざ、それから学ぶ態度として、どうしても今の子供はいすのせいか、きちっと背筋を伸ばして授業を受けるのが下手でございます。それをさりげなく背筋の曲がりぐあいを直したり、あるいはちょっといらいらする子供を目くばせをさせながら補助教員にそういう子供たちを落ちつかせるとか、実に先生方は一生懸命に学校・家庭・地域社会と協働しながら頑張っていらっしゃる教室の風景を見て、私は授業が生きているなあ、子供たちも生き生きと学校に来てるなあというふうな思いがいたしました。

 そして、学校の施設の面なんですが、やはりもう老朽化しております。あちらこちら雨漏りがするところもありますし、あるいはガラス戸があかないところもあります。しかし、先生方はそういうことをそれぞれの学校の課題を抱えながらも、いかに山積している今の課題を子供たちを生き生きと育てる、あるいは夢を持って感動と喜びを子供たちに体験させようという学校経営の柱を実に一生懸命に取り組んでいらっしゃいました。安心いたしました。私が描いていた学級崩壊とか登校拒否とか、あるいはいじめとかというものが、少なくとも私が見る教室ではなかったということに安堵いたしました。その分だけ先生を初め学校の経営に携わっていらっしゃる校長先生のいかほどかの御努力といいますか、情熱というふうなものを感じないわけにはまいりませんでした。

 しかし、教育が週5日制になりますと、どうしても授業数が減ってくる。あわせて総合教育ということになってまいりますと、基礎学力というものがどうしても授業そのものが短くならざるを得ない、それをどういうふうに学力の低下を防ぐかということを少人数学級であるとか、あるいは一人一人を伸ばしていく方法によって、先生方は一生懸命カバーしていらっしゃると。

 そして、校長先生に伺ったんですが、なぜ先生方はそのように忙しいんでしょうかというふうに聞きましたら、やはり調査物であるとか、報告書を初めいろんな雑務があって、子供たちと向き合う時間がやはり少ないということでございました。この点につきましては、今後とも現場を分析しながら、少しでも先生の報告であるとか雑務というものを軽減していく知恵がないのかというふうに思っております。

 しかし、9人の天尾小学校、1000人を超える麻里布小学校の現実を一くくりにいたしまして、学校がこうあるべきだということはなかなか結論は出ませんけれども、学校自体も何らかの改善をしていかなければならないのではないかと思いました。

 かつて学校は聖域の場として不動のものという風潮がございましたが、今のように週5日制が定着して総合的な学習の時間が入り、時代も刻々と変化しております。冒頭申しましたように、家に帰ってお手伝いをする子とか掃除をする子、それから家の食事の手伝いをする子はほとんどいないのが現状です。そういう社会の変化に対応するためには、やはり個人も学校という組織も工夫、改善をして、子供たちに何が力になるのか、何が足りないのかということを今後も一生懸命研究してまいらなきゃいけないと思います。

 その推進に当たりましては、私は三つの視点があると思いました。

 まず第1は、物事に取り組むためには目標を定めなければなりません。そして、目標を定めたら行動を起こさなければなりません。そして、お互いにそのプロセスを担う先生方、管理職をひっくるめて一つになって目標を遂行するためには、情報交換をしながら、そのよしあしをチェックしてまいらなければなりません。この計画、行動、チェック、改善を基本姿勢とする学校経営のサイクルづくりがまず一つ目の視点でございます。

 2番目は連携、いわゆる助け合ってお互いに意識を変えていく、子供たちもさまざまに変わっている今の現状の中で、先生方の意識、取り組みの意識改革、そして新たなるチャレンジという姿勢をぜひ教育力を高めていただくためには、学校全体が一つになって取り組んでいただきたいと思いました。そして、時代のニーズに柔軟に呼応した意識改革をいたしまして実践していくことが、現場の先生はもとより管理職にも求められると私は考えます。どんな場面でも失敗を恐れずチャレンジする姿勢が必要でございます。

 最後に、三つ目の視点でございますが、今回訪問して感じましたように、現場主義の考え方です。常に先生と子供がいる現場から声を拾い上げ、現場の風を感じ、そこにある問題点を十分に把握し、対応を考えていきたいと思います。

 悲しい事件が起こりました。長崎県佐世保市の小学校で起きた事件でございます。その受けとめと岩国市における対策についてのお尋ねでございます。

 今回発生しました事件は、小学校の教室の中で同級生同士、しかもお友達同士であった二人が加害者であり被害者でありました。加害者の少女の殺害の計画性や殺害時の冷静な行動、また情報機器を使って情報の収集がなされていることなど、過去に例を見ない事件でございます。今の子供たちの置かれている情報社会の深刻な危うさに改めて気づかされるとともに、強い衝撃を受けたのは私一人ではないと思います。つまり、情報化社会の中でパソコンであるとか携帯電話、あるいは情報機器を使いましてさまざまなサービスが、今企業でも消費社会でも地域でもそのIT社会を実現する、またこれをしなければ世界からおくれていくと。生活が豊かに、また大変便利になっておりますけれども、その一方でますます子供たちの日常生活の実体験が希薄になってくるのも事実でございます。いわゆる頭の中でまるでゲーム感覚で社会をとらえて行動をしがちになってまいります。このように子供たちを取り巻く環境は、情報化社会の真っただ中の一つの部分と申しますか、人間が一つの因子になっていくという非常に怖いものを持っております。このたびの事件は、この情報化社会の弊害による子供の変化を見抜き、対応できなかったという大人たちの責任、反省があります。

 教育委員会といたしましては、従来から「感動とよろこび」を目標に掲げまして、青少年を対象とした実体験あるいは芸術・文化活動や体を動かし汗を流すことによって命のとうとさなどを学ぶ体験学習などを行っております。引き続きこうした施策を一つずつ積み重ねていくとともに、新しくインターネット利用に当たってのガイドラインをただいま作成中でございます。これは利用する際の共通のルールや注意点について指導を行うとともに、情報化社会と子供について、家庭に対しても情報機器を扱う上での落とし穴について正しい使用を周知していただきたいと考えております。

 常日ごろから校長会などを通しまして人権教育や道徳教育などで命を大切にする教育、心の教育、よりよい人間関係づくりなどをお願いしているところでございますが、関係機関等と綿密な連絡を取りながら、より一層の取り組みをしてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。

 次に、4番目の川下地区に図書館を設置することについてにお答えいたします。

 議員御承知のとおり、図書館は地域社会の情報拠点でございます。生涯学習を進めるための重要な拠点でもございます。

 市立図書館では、図書館本来の役割を果たしていくために図書館資料や施設の整備と利用の促進を図り、情報化、国際化、高齢化などの社会的変化に応じたサービスを行っております。

 また、図書館3館と自動車図書館が連携することによりまして、必要な資料をどの図書館でも提供できるようになっております。そして、インターネットの活用により、自宅で夜間も蔵書の検索をして必要な資料を予約すれば指定した図書館で受け取れることが可能なシステムになっており、多様化する利用者ニーズにこたえるとともに、市内全域のサービスの向上に努めております。平成16年3月に岩国市が策定いたしました「岩国市子どもの読書活動推進計画」の岩国市の現状と課題の一つとして、現在三つの図書館と自動車図書館に加えまして、子供の生活圏内にいつでも気軽に利用できる地域館の有効性を取り上げております。

 議員御提言の川下地区には文化施設がないということから、民間も含めた既存の施設を活用した図書館設置についてでございますが、平成12年2月から市内全域での公平な図書館サービス提供の一事業といたしまして、現在川下地区には自動車図書館が川下出張所と川下小学校に月2回巡回しております。

 また、ボランティアの活動によりまして、「川下くすのき文庫」が子供たちの地域文庫として親しまれており、その活動に対して図書館も支援を行っておりますが、限られた時間と場所でしか利用できないのが実情でございます。

 しかし、現在の市の財政状況では新たな事業展開は非常に慎重にならざるを得ませんが、合併後の市内全域の図書館サービスのあり方を研究しながら、地域館の設置につきましても維持費、人員、自動車図書館の運行等、総合的な見地から判断したいと考えておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。


大西明子: 次に、福祉施策についての高齢者の高額医療費の払い戻しについて質問いたします。

 高齢者の高額医療費払い戻し制度は、償還払い制度とも言われています。医療機関の窓口で一たん1割を払い、一定所得以上の方は2割を払い、月の限度額を超えた分は市町村に申請して払い戻しを受ける仕組みになっています。同一世帯の複数の高齢者が通院・入院した場合や異なる二つ以上の医療機関に通院・入院した場合は、その合計金額が限度額を超えたとき払い過ぎた分が戻ってきます。

 現在、払い戻しされていない分を請求する権利は2年を経過すると時効となります。2002年10月の未払い分は全国で約21万8000件、約11億7000万円もあります。岩国市でも10月分未払い分は66万3271円あります。ことし11月1日以降に時効となり、払い戻されないおそれがあります。

 5月28日、厚生労働省は時効の中断延期について解釈を示した通知を市町村に出す用意をしていることを明らかにしました。日本共産党の小池参議院議員の質問に答えて、厚生労働省老人医療企画室が説明をしております。その内容は、市町村が該当者に払い戻し分を請求するよう通知をして、高齢者がそれを知った時点から、さらに2年後まで時効期間を延長するというものです。

 厚生労働省の趣旨に基づいて、岩国市も未支給者に対し、改めて請求するよう通知を出し、時効中断延期の措置をとるべきだと考えます。市長の答弁を求めます。

[答弁: 助役]

 第2点目の福祉施策の中の1、高齢者の高額医療費の払い戻しについてお答えします。

 平成14年10月から老人保健制度が改正され、老人医療対象者の方は一たん医療費の一部負担金を支払い、1カ月に支払われた金額が一定金額を超えた場合は申請によりその超えた額を高額医療費として支給する償還払い制度が導入されました。その結果、高額医療費の未申請者が発生し、その未申請者の方に対しては、平成15年1月、6月及び11月の計3回申請をしていただくようお知らせの通知を送付いたしました。

 また、市内の医療機関、薬局に高額医療費に関するパンフレットを配布するなど、未申請者の減少に努力いたしました。申請は一度していただくとその後も支給ができるよう手続の負担の軽減に努めております。

 高額医療費の支給状況でございますが、診療月で平成14年10月から15年12月までの高額医療費の総額は9997万3000円で、5月31日現在の支給済み額は7073万9000円で、支給率は70.8%となります。

 また、制度開始時の平成14年10月分の高額医療費の総額は562万4000円で、5月31日現在の支給済み額は496万1000円で、支給率は88..2%、未支給額は66万3000円でございます。

 次に、請求できる期間延長、時効の中断に関する通知についてでございますけれども、高額医療費の支給を受ける権利は2年で時効となりますが、御指摘の厚生労働省が時効の中断についての通知を市町村に出す用意をしてるとのことにつきましては、山口県の担当課に照会いたしましたところ、「厚生労働省において検討中」との回答でございました。よろしくお願いいたします。


大西明子: 次に、こども館にっこりの職員の増員について質問いたします。

 私は、20年間児童館の設置を求め続けてきました。「こども館にっこり」の開館を心から喜んでいます。

 今年4月20日の開館以来、利用者は4572人に上り、担当課の予想を大きく超えたうれしい悲鳴が上がっています。私も孫たち3人を連れて土曜日によく遊びに行きます。子供は安心して遊びに熱中しています。特に子供の心を奪っているのが館内に備えてあるおもちゃです。このおもちゃは手先を動かし、頭を使い、子供の発達を促すすぐれ物ばかりです。長年の保育士としての経験が生かされているなと感心をしています。

 このように、子供も大人も大変喜んでいるのですが、一方館長1名、嘱託2名、その他ボランティアの方、実習生の方たちが忙しいそうに立ち回っているのを見るにつけ、職員の増員が必要だと行くたびに実感しております。少なくとも事務処理を行う職員の配置はどうしても必要だと考えます。早急に対応すべきだと思いますが、市長の答弁を求めます。

[答弁: 市長]

 大西議員の御質問のうち、私からは最後のこども館についてお答えをいたします。

 まず、こども館でありますが、桂町の勤労者福祉センター、通称サンシャイン岩国を改装いたしまして、たびたび議会からも、あるいは市民の皆様からも要望が強かった子育て支援の拠点としての児童センターと、そして児童館の機能もあわせ持ったこども館として、4月20日にサンシャイン岩国を改装しましてオープンにこぎつけたところであります。

 ご指摘の中にもありましたが、大変好評を博しておりまして、4月は8日間開館をいたしまして1500人余り、5月は19日間開館をいたしまして3200人余りの方々が利用されております。特に多かった利用日は5月29日でありまして、341人というふうになっております。

 私も何度か出かけてまいりましたが、本当に子供たちが生き生きと御指摘のありましたさまざまな遊具を―おもちゃを活用して楽しそうに遊んでおりますし、何といっても自分の家では経験できない広さというんでしょうか、子供は走り回るだけでも大変うれしそうに生き生きとしておりまして、非常に各部屋を別々ではなくてつながった形で利用しておりますし、さらには大きなホールもつながった形で利用しているという形で非常にうまいぐあいに利用されておりまして、大変お母様方も喜んでいらっしゃるし、時には父親も来て―余り何もしてないんですが、ただぼけっと見てるだけなんですが、父親もしっかり訪れて、一緒に子供と訪れてるようで大変ほほえましい風景を何度も見ました。あれだけの方々が市内各地から来ていらっしゃるということでもありますし、あれだけ多くの方々が利用していらっしゃるということは、本当にやはり望まれていた施設なんだなということを実感してる次第であります。これからももっともっと利用していただくように工夫をしていかなければいけないというふうに考えています。

 現在の体制は、これも御指摘のように館長1名、嘱託2名、そして臨時職員、これは主に貸し館業務もやっておりますので2名で対応しているところであります。当初の予想した以上に来館者がありまして、利用率も高いということで、必ずしも十分な対応ができてない面もあるかもしれませんが、ボランティアの皆さんの応援も得ながら、職員も現在さまざまな工夫をしているところでありますので、もう少し利用状況を見た上で、体制等についても考えていきたいというふうに思っております。

 さらに、こども館にっこりに併設をする形でわくわく広場という広場を設けさせていただきました。これは個別の名称を上げるようですが、隣にあります日本製紙の土地が大きくあいていたというか、利用可能でありそうな気がいたしましたので、日本製紙の方にお願いをしたところ、大変な御厚意により大きな土地を無償で貸していただきまして、そこをわくわく広場と名づけまして、一部は芝生を敷きまして、本当に幼児の人たちがはだしでも遊べるようにしておりますし、一部は土のところにいろいろな遊具を備えまして、これも屋外で子供たちの遊ぶ場所として、天気のいい日は本当にたくさんの子供たちが楽しそうに走り回っているところであります。


大西明子:  最後に、こども館わくわく広場用のトイレの設置について質問いたします。

 館内と同じように、わくわく広場で子供たちは竹馬や一輪車に乗ったり、砂遊びをしたり、それこそ元気に走り回っています。このわくわく広場にもお母さんたちの要望が出ています。座って子供を見守ることができるようにベンチが欲しい、広場から直接入れるトイレが欲しい等ですが、ベンチはすぐに設置されました。トイレも必要です。一生懸命遊んでいる子供がトイレに行きたいと言っても玄関口から入っていかなければなりません。遠くて時間がかかり、間に合わない状況もあります。また、汚れた手足の状態で館内を通り抜けなければなりません。広場から直接利用できるトイレの設置を求めるものです。

 市長の答弁を求めまして、壇上からの質問を終わります。

[答弁: 市長]

 トイレの問題については、トイレがないということでご不便をおかけしている部分もあろうかと思いますが、何分やはり専門の施設として当初から計画したものではなくて、サンシャイン岩国という既存の施設を改装してつくり上げたもので、やはりソフト面・ハード面十分でない部分があろうかというふうには思いますが、先ほど申し上げましたが、何分スタートしたばかりでもありますので、今後の利用状況あるいは皆様のご意見等もお聞かせいただきながら改善をしていきたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いいたします。

 

実際は、まず質問者が上記の質問を一度にすべてし終わってから、それぞれの項目について市長や担当部長などから答弁を受けますが、ホームページでは分かりやすいようにそれぞれの項目に分けています。

壇上でまず最初にこのように質問をし、答弁を受けてから、またさらに再質問をします。再質問の時は、質問・答弁、質問・答弁と進んでゆきます。

再質問はもうしばらくお待ちくださいませ。

戻る