2003年6月議会 山田やすゆき一般質問 質問日:6月17日(火)午後4時15分
山田やすゆき: 日本共産党市議団の一員であります山田泰之です。通告に従いまして、質問を行います。
最初に、市町村合併についてお尋ねいたしますが、最初に今日すすめられている合併は、政府のすすめる行政改革の一環であります自治体版である、自治体リストラであるということを最初に指摘しておきます。
今年の4月から1市6町村で岩国地域合併協議会を結成、すでに2回開催されております。
今までの議会論戦の中で、岩国市民の中からは何ゆえ合併するのか、どこと合併するのか、市民の中には合併の必要性等について関心が非常に薄く、ほとんど関心がないという状況だと私は思っております。
当局は、合併しないで狭い地域でばらばらでやっていたのでは将来の発展、展望はないと一方的に決めつけております。
私は、今まで議会で住民説明会の開催を何度も求めてきましたけれども、当局は説明会の必要性は感じているとしながらも、時間的な問題、すなわち合併特例法の期限、平成17年3月31日までに時間がないとのことであります。このことは、何が何でも合併特例法の期限までに合併し、特例債を使いたい、新たな借金をということがありありと見えております。
当局は、市民の関心の薄さに対して合併に関する議論の盛り上がりと機運の醸成に努めるとしておりますが、地域説明会を開催して回数をいく増やしても参加される人たちは限定していると。参加者をいかに増やすかという問題があると指摘するとともに、市民に合併のことを聞いても反応がない、声が返ってこないという当局担当者の嘆きの声も聞こえてきております。
岩国地域の合併協議会は、今後全体的にはどのぐらい開催し、どのようなことが議論されるのか、岩国市民にとって今進められている協議はどうなるのか、情報が大変不足し、さっぱり分からないという声がたくさん寄せられております。岩国地域合併協議会の審議並びに今後のスケジュールとともに、岩国市民にとって市町村合併のうたい文句、「負担は低く、サービスは高く」とうたわれておりますが、住民サービス等はどうなるのか、基本的な考えをお聞きします。
[答弁:総合政策部長]
第1点目の市町村合併問題についての中の岩国地区合併協議会の進捗状況についてお答えします。
岩国地域の合併につきましては、今年4月1日に法定協議会である岩国地域合併協議会が設立され、今年度の事業計画、予算、各種規定等や国民健康保険事業や使用料、手数料等の取り扱いなど、41項目にわたる合併協定項目の決定及び事務事業の協議方針として総合的な住民福祉の向上や可能な限り行政サービスは高い方へ、負担は低い方へ合わせるように努めることを基本としながらも、適正な受益者負担等を考慮し、新市の健全な財政運営を心がけて協議することなどが確認されました。
協議会は51名で結成され、構成メンバーは行政から各市町村長の7名、議会から議長及び合併関連特別委員会委員長の14名、学識経験者として各市町村から4名ずつの28名、山口県職員の2名でございます。
また、規約の中で、議会及び学識経験者による小委員会を設置し、事務の一部について調査及び審議をされることになっています。
第2回協議会は5月22日開催され、岩国地域市町村合併調査検討協議会の確認事項であります合併の方式、合併の期日、新市の名称、新市の事務所の位置などの合併基本4項目について協議がされました。
合併方式については新設合併、合併の期日については平成17年3月31日までの早い時期とすることなどが決められました。
新市の名称については公募によることとし第1小委員会に、地域審議会と組織及び機構の取り扱いは第2小委員会に、新市建設計画は第3小委員会に付託して、専門的に協議検討されることになりました。
なお、第1小委員会は学識経験者14名、第2小委員会は議会7名、学識経験者7名の計14名、第3小委員会は第2小委員会と同様な構成となっており、各小委員会の第1回目の開催予定は6月27日に第3小委員会、7月2日に第1小委員会、7月10日に第2小委員会となっています。
次回の第3回協議会は6月30日に開催されますが、前回の継続協議であります新市の事務所の位置を現岩国市役所の位置とする案件や今回新たに提案されます地方税、一般職員の身分、公共的団体等の取り扱いなどについて協議されることになっております。
今後、協議会は来年7月までに18回の開催が予定され、200を超す事務事業の協議調整が行われることになっておりますので、よろしくお願いいたします。
山田やすゆき: 次に、第2回の合併協議会で、岩国市の新庁舎建設問題について議論されていました。総事業費は概算で約104億円、建設工程は平成15年度で基本設計、平成16年度で実施設計、平成17年度から庁舎本体工事に着手し、平成20年度の完成を目指すと説明されております。
協議会の議事録によりますと、新庁舎建設は岩国市が基金と補助金のみで借金をせずに建設するとの報告に対して、他の町村から井原市長は他の町村には迷惑をかけないと言われるが、大丈夫だろうか、大丈夫だろうなと思う反面、不安な面もあると述べられております。
私自身、今まで議会での議論の中でも当局は国との信頼関係をしきりに言われます。信頼関係で庁舎が建設できるのであれば何の苦労もいりません。104億円の内訳と信頼関係の内容についてお尋ねいたします。
[答弁:市長]
山田議員のご質問のうち、私からは新庁舎建設の財源について、合併問題に絡めてお答えを申し上げます。
ご承知のように、市では平成14年度に新庁舎の建設に向けた整備の指針となる基本方針を策定いたしました。その概要についてご説明いたしますと、庁舎の規模につきましては在庁する計画職員数を約700人と見込み、職員が事務を行う執務室や会議室、また議会関係の諸室などを合わせ、必要となる庁舎面積は2万3000平方メートル程度となっております。
また、建設に要する費用は、ご指摘のありましたように概算で約104億円であり、その内訳は庁舎の本体工事費、駐車場や広場の整備などの外構工事費が約92億円、設計や調査等の業務委託費が約5億円、その他現庁舎と体育館の解体経費、仮設の駐車場整備費等約7億円となっております。
次に、これらの建設財源についてでございますが、今後実施予定の基本設計や実施設計で算定される詳細な数字をもとに、国との間でより具体的な検討を今後行うこととしております。
現時点では、事業全体にかかる補助金の総額は確定しておりませんが、国では岩国市の諸事情をご理解の上、補助予算の確保に向けて鋭意努力をいただいているところであります。岩国市といたしましても、今後も相応のご支援がいただけるよう引き続き国との交渉に臨んでいくとともに、みずからも本格的な工事着手に備えてできる限り基金の積み立てを行うなど、事業期間中の財源確保に努め、計画どおり事業が実施できるよう最大限の努力を重ねていく所存でございますので、よろしくお願い申し上げます。
山田やすゆき: 次に、道路問題にうつります。岩国市の道路行政について、いろいろな角度から議会で取り上げてまいり、これで9回目の質問になります。
国道188号の渋滞はひどく、多くの市民から何とかならないかとの要望が多く寄せられています。市当局もこのことは十分認識されていると思います。
私は、議員になってからの初質問で、国道188号のバイパス、岩国南道路の南伸を早急に実現するように求めてまいりました。
すでに、今日4年たっております。岩国南道路の岩国方面の工事は進んでおりますけれども、南伸計画は依然不明確なままであります。期成同盟会が結成され、運動されているように聞いております。現在の進捗状況をお聞きします。
[答弁:都市開発部長]
第2点目の道路問題についての中の国道188号南バイパス南伸計画の進捗状況についてにお答えします。
平成14年市議会6月定例会でも同様のご質問をお受けしておりますが、岩国市と柳井市を結ぶ主要幹線道路は国道188号しかなく、慢性的な交通渋滞と交通事故の多発等都市活動に多大な影響を与え、日常生活に大きな支障をきたしております。こうしたことから、国土交通省におかれては、現在岩国市山手町から藤生町に至る延長約4.9キロメートルの岩国南道路を建設していただいており、平成19年度には今津山手地区まで暫定2車線で供用開始する予定とお伺いしております。
また、これに接続する岩国大竹道路につきましても本年度から用地買収に入る予定だとお伺いしておりますことから、これら幹線道路の整備は着実に進んでいるところでございます。
しかしながら、岩国南道路が現在の藤生町でとまるのでは十分な緩和策にはならないため、岩国南道路を南伸していただくよう岩国市、柳井市、由宇町、大畠町、大島4町の首長、議長及び地元選出の県議会議員で組織する岩国柳井間地域高規格道路建設促進期成同盟会を通じ、国土交通省、山口県及び山口県議会に対し要望活動を展開しているところでございます。
なお、国土交通省におかれては、現在岩国地域周辺の国道2号と国道188号の混雑緩和を図るため、将来的な地域内交通の整備方針等について総合的な調査、検討を行っていただいているところでございますが、今後もさらに熟度を高めた調査、検討をしていただき、できるだけ早期に地域高規格道路として指定していただくよう、関係機関に対し粘り強く要望してまいりたいと考えております。
山田やすゆき: さらに、昭和町藤生線6.8キロの整備が現在行われてますが、遅々として進んでないような状況であります。市民の間では、いら立ちとともに市の道路行政に対し不信の声があります。このことは、逆に言えば道路行政に非常に関心があることのあらわれだと思います。灘町側はこの議会で新たに南岩国町72号線の市道路線の変更が提案されています。市民は非常に関心を持ってます。進捗状況をお聞きします。
[答弁:都市開発部長]
昭和町藤生線の開通見通しについてにお答えします。
昭和町藤生線の灘町側につきましては、総延長1,940メートル区間を整備するものでございますが、このうち1工区の約755メーター区間につきましては平成3年度に事業着手し、平成15年度で事業が完了する見込みでございます。この先線延長約1,185メートル区間につきましては、現時点での概算事業費は20億5,000万円を見込んでいるところでございます。
平成14年度からは、岩国南道路のアクセス道路として都市計画道路元町錦見線改良事業や都市計画道路楠中津線改良事業など、緊急に整備すべき大規模事業も始まることから、平成13年度において本市の都市計画道路の整備方針を決定するに当たり、限られた財源の範囲内で計画的かつ効率的な整備を行うため、都市内道路の機能の明確化、整備の優先順位及び整備中の路線の再評価など、費用対効果を総合的に検討し、道路整備プログラムを策定したところでございます。この結果、元町錦見線及び昭和町藤生線においてはともに高い評価となっております。
こうしたことから、元町錦見線につきましては、岩国南道路及び岩国大竹道路のアクセス道路であり、今後の交通需要の増加が見込まれ、緊急に整備する必要があるものと考えております。
また、昭和町藤生線は川下地区及び灘地区とも高い評価となっておりますが、これらを比較すると灘地区に比べ川下地区の評価が高く、また灘地区においては種々の問題点を解決する必要があります。
緊急避難道路としての機能を持つ本路線の整備の必要性は十分認識いたしておりますが、平成13年2月の財政健全化計画あるいは平成13年11月の市政刷新宣言を受けての本市の財政状況を勘案いたしますと、当面川下地区を優先し、早期完成を目指し整備する必要があるものと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
山田やすゆき: 次に、国立岩国病院の入り口の踏切を挟んでの交差点は大変混雑し、危険であります。この問題は、30数年前から指摘されており、今日急に浮上したものではありません。多くの車は国立岩国病院前の踏切付近の混雑を避けるために、灘中学校の上の道路、市道27号線を行き来していることは市当局も御存じのことだと思います。この路線は大変狭く危険であります。
国立岩国病院の入り口の踏切を挟んでの交差点部分の混雑解消についての質問に対して、今まで当局は上位計画である岩国港湾計画との整合性や国道管理者、JRと事業調整をしなければならない。いろいろ問題があるのが現状で、できるだけ緊急ルートの整備、解消できるところについては協力が得られればぜひ進めてまいりたいと同じ答弁を何度も繰り返しておられます。このような当局の立場であれば、いつまでたってもここの混雑解消の問題は解決できません。
私は、一つの案を提案したいと思います。市道藤生町24号線と市道黒磯町1号線を結ぶJR山陽本線の山側に住宅が数軒ありますが、新たな道路を、約300メートルでありますが、新たな道路を建設することであります。当局におかれましては、この案をも含め、混雑解消のために全力を挙げられることを期待し、道路問題の質問を終わります。
[答弁:建設部長]
2点目の道路問題についての中の国立岩国病院前の混雑解消対策についてお答えいたします。
議員ご指摘の国立岩国病院前の踏切交差点の混雑解消につきましては、今までにも多くの議員の方々から同趣旨のご質問を受け、解消対策の必要性は十分に認識しているところでございます。対策につきましては、現市道がJR及び国道と立体交差することが、国立岩国病院等を利用される方々にとって最善の方法であると判断しているところでございます。しかしながら、大きな問題が想定されることから、いまだに解決していないのが実情でございます。
議員ご提言の藤生町3号線の終点部からJRと並行に新たな道路の整備につきましては、既存市道が狭小であること、JRと平面交差点であること、家屋が密集していること、国病から南方面の方々にとっては利用できないこと等により、非常に困難であろうかと思います。
したがいまして、当面の措置といたしまして、交通安全施設の充実や国病への緊急用車両ルートの確保等について、平成13年度には市道藤生町3号線の隅切りの改良、14年度にはしらかば園前の橋梁拡幅、今年度には県道上久原藤生停車場線の一部拡幅と市道黒磯1号線のJRからの西側について、歩道の新設を実施する計画であります。
なお、今後とも藤生町27号線の拡幅改良に必要な用地の協力が得られるべく、可能なところから実施してまいりますので、よろしくお願いいたします。
山田やすゆき: アルゼンチンアリについてお尋ねいたします。
この問題については昨年の12月議会、今年の3月議会でも質問を行いました。今回で3度目の質問になります。
昨年、黒磯地区の住民から野菜を植えようと畑を掘ると見かけないアリがたくさんわくように噴き出てくると。果ては家の中や冷蔵庫、食卓、風呂場など、また夜寝ていて体をかまれたなどと居住者に不快感を与えているとの苦情が私たちに寄せられました。
このことを受けて、日本共産党山口県東部地区委員会は、1月23日と24日の両日に黒磯地区と元町地区において、東京大学講師の寺山守先生のご協力をいただき、アルゼンチンアリの被害実態調査を行いました。
また、5月15、16、17日と3日間、東大農学部の田付教授と寺山先生らが、世界初の防除予備実験を行うために来岩され、黒磯地区と元町地区で予備実験が行われました。私たち日本共産党市議団もこの実験に参加をいたしました。
実験の結果、寺山先生は実験の第1段階としては大成功。女王アリが人工フェロモンに反応したということは、フェロモントラップをつくり、アルゼンチンアリを一網打尽にできる可能性もある。今回の実験結果をもとに、より効果のあるものを研究したいとのことでありました。
5月の実験に続いて、6月12、13日にも田付教授、寺山先生らが実験とさらなる対策を実施されました。これに私は参加させていただきました。すでに、新聞報道にもありますように、地表でのアリに対して人工フェロモンの効果が確認されたということであります。私は、この成果に期待するとともに、3月議会で当局より実態調査を実施するとの答弁をいただきましたが、その後の実態調査はいかがなものでしょうか、お尋ねいたします。
また、その後の私たちの調査で仏壇のお鉢にアリが群がる。食卓の食べ物にもアリが群がると。冷蔵庫の中の甘い物にも群がる等々の不快害虫という以外に新たに2軒の家庭から水道ポンプにアリが住みつき、漏電を起こし、使用不能になったとの報告もありました。
さらに、農作物にも被害が出ているとのことであります。例えば、地中にアリがいるために、サツマイモの種芋の発芽不良、イチゴ、イチジクにアリがたかって収穫不能、ミカンの若芽に多量のアブラムシ付着、ウコンの根がアリに侵されて成長不良、アリのいる場所にスイカ、アスパラガス等を何回も植えかえたが、だめだった等であります。
このように、私たちの調査では、家屋の至るところに出現し、食卓に群がる不快害虫、そして農作物や果樹の被害をもたらすことも報告されました。
黒磯地区の皆さんは、「殺虫剤の費用が2万円以上もかかり、負担が大きい。また、市販の殺虫剤は毒性が強く、薬害が心配だ。自分たちだけではどうしようもない。行政の対応が必要だ。何とかならないか」と訴えられております。
専門家は、農産物、生態系を撹乱する。また、不快害虫、さらには病原微生物の人への媒介、病院への侵入は院内感染を引き起こす危険性があることも指摘しております。住民が苦しんでおるときに行政がどう対応するのか、その姿勢が問われております。これへの対策を求めます。
[答弁:生活環境部長]
3点目の環境問題についての南米原産アルゼンチンアリの被害状況と今後の対策についてお答えします。
不快害虫である南米原産のアルゼンチンアリの岩国市における生息は、昨年8月に初めて黒磯地区で確認され、その後元町地区や麻里布地区においても新たな生息が確認され、現在のところ3カ所となっております。
このアルゼンチンアリの本格的な生息調査は、本年5月9日に実施しております。調査地点は黒磯町周辺7地点、元町周辺7地点、岩国駅前周辺7地点、岩国市役所周辺1地点の合計22地点で調査を実施し、採取したアリは山口県環境保健研究センターにおいて認定を行いましたところ、黒磯町周辺3地点、元町周辺1地点、岩国駅前周辺2地点の合計6地点においてアルゼンチンアリの生息が確認されました。
なお、これまでにも確認された場所を含めた総合的な生息範囲は、黒磯町周辺が中規模、元町周辺及び岩国駅前周辺は小規模なものと推測しております。
また、東京大学農学部研究者らによる黒磯地区における防除予備実験の第1段階が本年5月中旬に行われ、一定の成果がおさめられたと聞いておりますので、この実験を注意深く見守っていきたいと思います。
なお、現在アルゼンチンアリの有効な駆除方法は確立されておらず、本市独自の対応は困難でありますので、今後は国や山口県に対しましても情報提供や情報収集及び協議などを行ってまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
[答弁:経済部長]
3点目の環境問題についての南米原産アルゼンチンアリの農作物被害の状況と今後の対策についてお答えいたします。
山口県岩国農林事務所に問い合わせましたところ、南米原産アルゼンチンアリは市内の黒磯地区、東地区において生息が確認されておりますが、農家からの農作物の被害報告はなく、国内においてもこれまでのところ農作物の被害に関する事例はないとの報告を受けております。
市といたしましては農作物の被害事例もなく、また農薬の適法使用等の対応もありますことから、県との連携を保ちながら情報収集に努めるとともに、慎重に対応してまいりたいと考えております。
山田やすゆき: 最後に、農業問題でありますが、野猿の問題については住民要求にこたえて山口県が一昨年からテレメトリー事業を実施しておりますので、今回はイノシシ対策について当局の対応を求めます。
私は、選挙中に各所で行った集会の席や街頭からの訴えの中、皆さんとお話しする中で田や畑に農作物を丹精込めてつくっても、取り入れ間近の稲や野菜、クリ、スイカなどが昼は野猿に荒らされ、夜はイノシシに荒らされる。踏んだりけったりだ。これでは農業はできない。やる気がしないとの悲鳴に似た声もたくさん寄せられました。また、最近では家の庭までイノシシが出てくるとの情報も寄せられております。
南河内や北河内、藤河、阿品、御庄、師木野、通津と岩国市の周辺部全域で多大な農業被害が出ております。広範な山間部共通の緊急の問題であるとともに、その周辺地域の問題でもあります。
昨年から観光地横山周辺にもあらわれ始めました。これへの対策が遅ければ、いずれ麻里布市街地への出没も避けられません。農家の自衛にも限界があります。行政、農協、農家の一丸となった取り組みが必要であります。そのためにも岩国市がリーダーシップを発揮し、関係機関と十分協議し、早急な対策が求められております。答弁を求めます。
[答弁:経済部長]
次に、第4点目の農業問題についてのイノシシ対策についてお答えいたします。
イノシシによる農作物に対する被害につきましてはここ数年激増しており、深刻な問題になっております。
市内において、各農家が被害を防止するために行うトタン等の防護さくに要した経費のうち資材費に対し、農協を通じ野猪防除さく設置事業補助金交付要綱に基づき、30%から70%補助金を支出し、被害防止対策の一助としようとするものであります。その実績につきましては、平成14年度事業費226万4000円、延長にして1万2960メーターでございます。市補助金81万5,000円を交付しており、近年補助金交付額も増加傾向にあります。
一方、野猪を狩猟により捕獲することが最も有効な手段ではございますが、鳥獣の保護及び狩猟の適正化に関する法律によりまして、わなや銃器の使用は場所や時期、資格等の厳しい条件のもとで適法に対処しなければならず、野猪の有効な捕獲には地元からの情報、さらには県や岩国猟友会、同会捕獲従事者の方々と積極的に連絡協調し、対象地区住民の方への安全対策にも留意しながら捕獲に努めてまいりたいと考えております。
さらなる捕獲対策といたしましては、昨年度から移動式えづけ捕獲器を購入し、平成14年度に2基、9頭捕獲しておりますが、岩国猟友会捕獲従事者の協力を得て活用しているところでございます。
また、市内南北河内、師木野地区は、中山間地域等直接支払制度を取り入れ、現在9集落が協定区域を設定し、農用地を集団活用しているところでありますが、その制度を活用し、各集落がみずから協力して対象農作物を守るために、いわゆる防除さくや自衛わなとして移動式えづけ捕獲器を購入し、被害防止対策とすべく計画中との報告を得ております。
昨年までは県による狩猟免許試験は山口市を中心に行われておりましたが、今年はその試験3回のうち1回が岩国市で開催される運びとなりましたことから、農業従事者の方にこの際狩猟免許を取得していただき、適法に自衛わなを活用していただくよう期待いたすものであります。
以上の野猪による被害対策に加え、一般の市民の方々に対しましてもパンフレットやポスター等を通じ、キャンプ等で出た生ごみの持ち帰り、家庭菜園等から発生する野菜くずの持ち帰りなど、田畑への放置や埋め込みなどはしないように、またイノシシの子供にえさを、ウリ坊といいますけども、えさを与えないように徹底するなど啓発に努めたいと考えております。
いずれにいたしましても、野生鳥獣と人里との距離は大きく近づいておりますことから捕獲は一層厳しい条件下となりますが、農業関係者や猟友会関係者から構成されている岩国市有害鳥獣捕獲対策協議会に諮りながら円滑な対応に努めてまいる所存でありますので、よろしくお願いいたします。
*実際は、まず質問者が上記の質問を一度にすべてし終わってから、それぞれの項目について市長や担当部長などから答弁を受けますが、ホームページでは分かりやすいようにそれぞれの項目に分けています。
壇上でまず最初にこのように質問をし、答弁を受けてから、またさらに再質問をします。 再質問の時は、質問・答弁、質問・答弁と進んでゆきます。 |
★ここから再質問です★
山田やすゆき: それでは、順不同になりますが、最初にアルゼンチンアリからお尋ねいたしたいと思いますが、実態調査をされたといいますが、実態調査された面積はどのぐらいの面積か、まず最初にそれをお聞きします。
答弁(生活環境部長): 面積といいますと出してはいませんが、昭和町の第三公園、桂町、昭和町第四公園、元町、桂町の公園、そして駅前周辺といたしましては麻里布町の第一公園、第二公園、そして駅前のバイク駐車場からフジの第二駐車場、今津の第二公園、そして藤生並びに黒磯、青木地区でございますが、これにつきましては藤生町の公園です。灘中学校の体育館、国病周辺、黒磯町の公園、青木町の公園、中洋小学校のグラウンド、瀬戸海公園、今津第三公園等22カ所でございます。
そして、その中で6カ所と言いましたのは、元町の第四公園、これはもともと見つかっとるところでございます。そして、前の議会でも説明しましたが、麻里布町の二丁目、セイコー堂のところと駅前の臨時バイクの駐車場のところでございます。
そして、藤生、黒磯の方でございますが、この藤生二丁目の灘中学校の体育館、国立病院周辺、そして黒磯町の公園、黒磯二丁目でございますが、ここで6カ所見つかった状態です。
山田やすゆき: 私も1月から先日まで、東大の講師や田付教授と一緒に予備実験参加してまいりました。大変効果があるという、効果を壇上でも申しましたが、新聞報道でもそんなになってます。
この実験をまだ予備段階ですが、寺山先生の言葉をかりますと、かなり見通しが明るいということでありますので、この実験がもし成功して新しい薬品等が開発された場合に、岩国市としてこのアリに対してどう対応されますか。
答弁(生活環境部長): 現在のところでもアリによって害を受けられる方につきましては、個々ではございますが、防除方法の相談等は行っている状態でございます。
議員申されました現在の実験をやっておられる薬剤の関係が成功した暁にはどうかということでございますが、そのような、今ではその薬についてはっきりしたところはまだ見つからんわけですが、発見された場合は私の方もその効果等をよく考えまして、地元の方にも説明していきたいという考え方ではおります。
山田やすゆき:
農業被害について具体的な報告がないということでありましたが、私先ほど壇上で申しまして、当局の担当者も行かれたと思うんですね。実際に私はあるということです。例えば具体的に言いますと、例えばミカンの新芽にアブラムシがたくさん付着すると。これはアリがアブラムシを保護してるわけですよ。ですから、そういうことでミカンの成長に対しても、それから先ほどるるたくさん申しましたが、それに対しての対策についてはどうですか。
答弁(経済部長): 我々の方は、県と一緒に現場に参りましたけども、アルゼンチンアリ一つではなくて、要するにアブラムシとかカイガラムシ、そういうものに付着しますんで、こういうものは農薬等で駆除が可能ですので、そちらを駆除すればアリの方も来なくなるんじゃないかというふうに考えております。
山田やすゆき: 部長は余りよく現場をご存じないようですので、そういうことですが、アリがアブラムシを保護するんですね、カイガラムシも。それですから、そこらをちゃんと対応していただきたい。実験のまだ途中ですから、実験場等を乱してもいけいなのであれですが、それ以外のところはちゃんと対応していただきたいと思います。
山田やすゆき: 次に、イノシシの問題に移りますけれども、これは既に新聞報道でも大変な状況になってるということは既にご御存じだと思います。市の方も直接被害をこうむってるのは横山の公園のところで、対策防除さくをやっておられるということであります。これについていろいろな対策の方法はあるんですが、基本的には駆除しかないと思うんですね。防護柵でやってもその範囲は一応自分のところは守れるけれども、そこからよそへまた移動すると。だから、一番良い例は――神戸あたり市街地へ出てきてもうどうにもならないという、やっぱり駆除していくというのが基本だと思うんですね。
そういうところで、駆除に対しての一番私は効果があるのはわながいいんじゃないかと。今までもお願いして、要求して、市の方で買っていただきましたけれども、もっともっと力を入れていくと。防護さくの予算も年々市の方も負担がふえております。平成10年あたりは30万円で対応しておったけれども、平成11年にはもう30万円で対応不可能になって52万9000円、12年は60万2000円、13年度は73万円、年々増えてきておると。結局、これはトタン等で柵をするだけです。これもどんどんやらなきゃならないし、これに対しての予算も増やしていただきたいし、それから捕獲わな、これも比較的安く手に入るわなであります。これをたくさん市も買って、地域住民、農家に貸していただくということを求めたいと思うんですが、そのあたりについていかがでしょうか。
答弁(経済部長): 移動式捕獲器の追加ということだろうと思いますけども、現在は岩国市の方は14年に2基、15年に2基購入しておりますけども、やはりわなの資格、有害鳥獣のわなの資格を持った人が猟友会にたしか5名ぐらいの有害鳥獣駆除者が、わなの資格を持った人がいらっしゃいませんので、これを増やすことについてはやはり猟友会ともかなり協議が必要と思いますので、そのあたりでご理解いただきたいと思います。
山田やすゆき: 猟友会ともちろん協議しなきゃならないと思いますが、今年8月に岩国市で、市民会館でこのわなの講習と試験があると思いますね。これにたくさん参加されるように市の方も、市報にも先月の6月に出てましたが、もっともっと市民に知らせてたくさんの方がわなの資格を持つと。そして、みんなで、農協も一緒になってみんなでやれればかなりの成果が上がると思うんですね。その中でたった5名か6名のわなの、今現在そういう人数ですが、それが30名、50名とふえていけば市ももっともっとやりやすくなるんじゃないかと思いますね。そういう意味で、広報活動とわなを購入することについて市の方で頑張っていただきたい、そのことを強く要望しておきます。
山田やすゆき: 次に、道路問題ですが、先ほど答弁聞いておりますと、南岩国の国道188号の南伸の問題についてですが、非常に難しいような話を、いつできるのかというのを今から国へ要望する、県へ要望するということで、これはずっと前からそのようなことばっかり言っておられます。市民も何とかならんのかと。あそこまで行って藤生のところでとまるんじゃないかというので、市の方に言わせますと、いや、あそこまでやったんじゃから、ついでに向こうの国道までつなぐよというようなことを言われますが、やっぱり早急に由宇あたり、通津あたりまでもやっていくという方向を示すことが大事だと思います。今のままではちょっと先ほどの答弁聞いておりますと、明るい見通しは余りないような、要望していくというだけですね。それはぜひ頑張ってもらわにゃいけんと思います。
それから、昭和町藤生線、これは私も具体的に灘町側と聞いておるわけですが、あそこはなぜ東洋紡のところから海岸まで行って、それから藤生の中国電力のとこから出とって、間がぽっかりあいとるわけですね。この間お聞きしましたら当分中止するんだということですね。あそこのところは随分昔からもう工事は、中電側は随分昔から工事をやってまして、もうそれは終わっておる。東洋紡側の方もついことしこの議会で路線の変更が出されると。問題はそこの港のところをどうするかということですが、これについていろいろお聞きしますと何らか具体的な案は一切ないということであります。これでは皆さん住民本当に期待しておるのに計画すらないということではちょっと私困ると思うんですね。そのあたりについて今後の見通しはどうなんでしょうか。
答弁(都市開発部長): 私答弁で決して計画がないとは申しておりません。全体計画で先ほど御答弁させていただいたように、総延長で1,940メートル、このうち1工区で755メートルは平成3年度から15年度で完了するということ。それから、先線については全体計画はありますが、いわゆる岩国南道路とか、岩国大竹道路との幹線道路のアクセス道路として元町錦見線とか、楠中津線という緊急に整備しなくちゃいけないんで、その間ちょっとこの事業がある程度の事業が完了するまで当面は昭和町藤生線の灘町側については事業を休止するということでございますので、ご理解をお願いします。
山田やすゆき: それは何年ぐらいになるかというのをちょっと後から知らせていただきたいんですが、それと国病の前のいわゆる踏切を挟んで、線路を挟んでの混雑度、これは私もそうですし、前にも田村議員も質問しておりますが、ここは大変危険なところですね。
私、今までの答弁聞いておりますと、上位計画があるから、港湾計画の上位計画があるからあそこは立体交差できないとかということをずっと言われておって、港湾計画というのは産業廃棄物最終処分場の問題ですが、これもできるかどうかわからない状況にある中で、そういう上位計画があるからということでずっとそういって言ってきておられると。であれば、ここの問題は一向に解決しない。ですから、私はその上位計画云々じゃなしに、先ほど提案したのは一つの案ですが、地元の人たちといろいろ話し合って国立病院の・今はありませんが隔離病棟の方からも通る道がある、ルートがあるんじゃないかとか、いろいろ協議して話ししてみましたけれども、やっぱりそちらも多くの立ち退きがあって難しい問題が出たりいろいろする中で、また市道藤生27号線ですか、ここも確かにたくさん先ほど私が言いましたように、車がたくさん通ります。ですが、大変狭い。先ほどの答弁でもご協力が得られればということで言っておりますが、地権者の協力がなかなか得られないと。得られても多分私は部分的に拡幅するところだけだと思うし、全体的にはあそこは救急車が通れる道ではないと思うわけですね。
じゃあ、どうするかということで、いろいろ地元の人たちとも話す中で、一番いいのはもう線路の山側を300メートルじゃから、それをやったらどうかということなんですよ。それについて難しい、いろいろお聞きしますとJRとの交差点、平面交差したりいろいろと難しい点を何点か申されました。難しい、難しいでおったら今までも難しいでずっと来ておって、三十数年来ておって、今からも難しい、難しいで30年、40年たつ。南バイパスいつできるかもはっきりしない。じゃあ、どうすりゃいいんだというのが住民の言い分ですよ。そこらあたり、もう少し前向きに、難しい問題も確かにある。ですけども、努力すればこうなるんじゃないかということが私はあると思うんですよ。そういうことについて何ら、何回質問しても上位計画があってだめだとか、迂回路でいわゆる住民の皆さんから協力を得られれば部分的であれ拡幅していくという、そういう答弁内容ばっかりで、これでは道路問題、先ほど松重部長が合併と道路問題でいっぱいだと言われましたけれども、やっぱりこの問題はそういうことで、本当住民の立場に立って考えていかなきゃならないんじゃないかと私は思うわけですよ。その辺で再度答弁願います。
答弁(建設部長): 私、先ほどから山田議員のご質問にありますように、随分前から国病前の踏切の解消につきましては議論されている経緯がございます。その中でも、上位計画があるからできないということじゃなしに、上位計画との整合性を保って立体交差で解消するという方向性を出しているようでございます。かといって、その上位計画そのものが現在の188号線からの立体交差で非常に難しいと、距離がないから難しいということで、港湾計画になぞって立体交差という案を現在計画はしておるわけですが、かといって実現性が非常に遠い先のような気がするということで、当面できるとこからやろうということが藤生町27号線の道路改良、昨年度やりました隅切り、今年度県の方でやっております県道上久原藤生停車場線の拡幅工事やっております。それになぞって藤生町27号線があるわけですけども、議員ご存じのように、地権者のご協力がなかなか得られにくいところがございますが、力強くというか、根気強く用地問題についてご説明しながらできたとこから、当然その緊急車両の通れる幅員でないと意味なさない面がございますので、その辺を強力にやっていくと。
それと、当面の措置として踏切の西側の歩道の整備、いわゆる車道と歩道といいますか、ちょうどあそこ踏切を渡って国病の方に行きますと歩道の設置がございませんので、今年度計画をするために委託業務を出して歩道の整備をしようということで、できるとこから解決しておこうということでございます。根本は、国病前の踏切、188号との関連はあくまでも立体交差で交わすというのが本論でございますので、よろしくご理解願います。
山田やすゆき: あくまでも立体交差ということをずっと言われるんであれば、ここの道はできないと。シティ電車を通そうじゃないかという運動もずっとやって、岩国市も毎年15万円ぐらい出しておりますね。これを読んでみますと、シティ電車は広島−岩国間のシティ電車10分間隔を柳井駅までやってくださいと毎年毎年要望しておるわけですよ。もしこれが実現したらどうなるかという、先言うておきますよ。私ここにダイヤもらいました。岩国駅と南見てみましたら、これは時間帯いろいろありますが、私はこれ計算したのは朝6時から8時までですが、岩国駅のところを通過する、始発も含めて188本ですよ。今藤生のところは97本、同じ時間帯。これが例えば岩国駅前になった場合に188本通ったら、これは貨物もそうですが、あそこの踏切絶対あかないですよ。立体交差、そんなことを考えとったらあそこ通れませんよ。そういうことを考えて言っておられるのかどうなのか。やっぱりその辺はもっと責任持った回答、答弁をいただきたいと思いますね。再度お願いします。
答弁(助役): 責任ある回答と申されるわけでございますけれども、実際に非常に壇上から、あるいは再質問における建設部長、これが現段階では精いっぱいの回答ということでご理解いただきたいと思います。
山田やすゆき: 納得できるものではないですが、またこれは引き続いて次回にまたやりたいと思います。
山田やすゆき: 合併ですが、先ほど答弁で負担は低く、サービスは高いと。それから、午前中の武田議員についてもそのように言っておられますが、必ずしも原則どおりいかないというようなことを言っておられます。非常にだんだん答弁は変わってくると思いますが、これを読んでみますと、地域における合併効果の問題についてうたっておりますが、住民生活からの検討という項目で、先進事例による合併に際しては、その多くがサービス水準は高い方、負担は低い方に調整されておるということですよ、先進事例は。
やっぱりこの岩国市民が、そういえば私は岩国市民がみんなこの合併望んでるとは思ってないですよ。担当者に言わせても、合併の話ししても、先ほど壇上で言いましたが、その反応は返ってこないと、非常に。これは私も何度もここで取り上げておりますが、市民のほんの1%ぐらいの人たちが法期限までには、法期限までに合併っていうのはほんの1%足らずの人たちがそういう支持しておると。それを統計学上の問題云々でさっと逃げられますが、多くの市民がそうだと思いますよ。
合併をどうするんだといったら、さあ、分からないというのが多くです。ほんで、望んでおるかといったらそうでもない。そのこと私も最初に言いましたが、それで、そういう状況の中でどんどん合併を進めていくと。先ほどの答弁、私でなしに武田議員の答弁でも必ずしもそうじゃないということにされると、多くのところではこういうことで負担は低く、サービスは高い方と思うんですね。そういう方向で、そこで岩国市民はそう多く望んでないのにそう進めるというんですけえ、私は一つ疑問あるんですが、それはさておいて、この基本線を曲げるんですか、どうです、ちょっとお聞きしますが。
答弁(助役): 先ほど総合政策部長が壇上でお答えしましたのは、やはりただいま山田議員の方からご案内ありましたように、原則はあくまで可能な限り行政サービスは高い方、負担は低い方という基本路線に変わりはございません。
しかしながら、合併の今後協議会――幹事会あるいは部会、幹事会、その協議会と上がる中で、全部が全部さっき言いましたようにサービスは高い方、負担は低い方とやると、新市になりましてやはりすぐに破綻と、こういう行財政運営はそれは避けなければなりません。
だから、基調はあくまで今山田議員が言われましたように、サービスは高い方、負担は低い方ということで、私の方も市長を初めとした、出席した地域説明会等で説明してきております。だから、原則はあくまで先ほどご案内のとおりでございますけれども、先ほど総合政策部長のもう一回繰り返しますけれども、そうは申せその適正なやっぱり受益者負担の問題あるいは新市の健全な財政運営を心がけて論議する中でそういったこともあり得るということで答弁した次第でございます。
山田やすゆき: 時間がありませんのですが、私も本会議場や委員会でこのいわゆる庁舎の問題ですが、財政問題でいろいろお尋ねしたときに、国との信頼関係というのを非常に強調される。これ第2回の法定協の議事録ありますが、これでも周辺の町村からもいろいろその基金と補助金だけでできるのかどうなのか。私は信頼関係、信頼関係と聞かされますが、その信頼関係って一体どういうものですか。
防衛施設周辺の補助金があると思います。この8条に該当するんですか、9条に該当するんですか。
答弁(総務部長): 信頼関係でございますが、これは岩国市は当然騒音とか危険性、常日ごろ強いられておるわけでございまして、こうした諸障害の緩和策を進めるということもありまして、地域と国とのよりよい関係を構築するということでございまして、信頼関係とはこうしたお互いの立場、事情を理解した上でともに同じ目標に向かっていくという関係、これが信頼関係であるというふうに考えております。
以上