風のないうららかに晴れた朝、
今日は最終日と
休日の展覧会は嫌いな私だが出かけた

庭にあるっていいなあ、と
少女たちの乗った大きな二輪車を眺めながら
カタログを見る

ページをめくっていると
色が、迫力が、違う違うと思い
本物を少しでもよく刻み込みたいとまた観てまわる

安達先生と偶然会う

1973.12.23

マンズー経歴

1908 イタリアのベルガモに生まれる。

1930 カトリック大学礼拝堂装飾をてがける

1938 ヴェネツッア・ビエンナーレ出品

1942 ローマ・クァドリエンナーレで大賞受賞

1948 ヴェネツッア・ビエンナーレでイタリア彫刻大賞受賞

1952 サン・ピエトロ寺院扉制作

1959 ベルリン国立美術館でヨーロッパ巡回作品展

1966 国際レーニン平和賞受賞。モスクワなどで展覧会

1969 マンズー美術館創立。
    ニューヨーク近代美術館やエルミタージュ美術館などで巡回展

1973 日本でジャコモ・マンズー展

1984 日本で巡回展

 

<国内で見られる主な彫刻作品・所蔵品>

●埼玉県立近代美術館

制作年

 枢機卿

1979

●いわき市立美術館

 

 枢機卿座像

1981

●茨城県近代美術館

 

 椅子にかけるエミー

1974

●富山県立近代美術館

 

着衣の少女

1978

●愛知県美術館

 

踊りのステップ

1953

●三重県立美術館

 

ジュリアとミレトの乗った大きな一輪車

1973

●和歌山県立近代美術館

 

ジュリア像

不詳

●ふくやま美術館

 

大きな踊り子

1974

 

1991 ローマのアルデアの自宅で生涯を閉じる

マンズー氏とインゲ婦人

カタログ ¥800

学生250 

ソニアの像

教皇ヨハネス23世の死
「死の扉」
左翼下部浮彫の習作

インゲの胸像

この展覧会を観た頃、特に彫刻に興味があったわけでも
マンズーが好きな訳でもなかった
ただポスターに惹かれ、とても観かっただけ・・・

今思うと、あの頃からかなり彫刻を観ている

その中で、マンズーはとてもデザイン的要素、彫金的なものを持っている、
私はデザインを専攻するくらいにはデザインに興味があったから
マンズーには惹かれたた、

後で自分が彫刻をするようになった時、凄いとは思いながらも
造形的な面白さが先にたち、何かもっと心が訴えるものが欲しい気がした

マンズーと言えば「枢機卿」と言うくらいで、またレリーフを思い出す
初めて観た時からレリーフには惹かれた
マンズーはだんだんデザイナー要素が大きくなるが
あの「死の扉」には感嘆する

私は今レリーフ製作に心惹かれる
そして、マンズーの凄さを思う