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2004年9月16日

◆ 8:00
The Waterfront Plaza Hotel の近くのパン屋で朝食。例によって、パンの一つ一つのサイズがデカい。観光地の為か、朝から開いている飲食店が極めて少なく、人通りもまばら。

◆ A M
昨夜の共演で大変お世話になった Bobby Shew 氏とお別れ。我々バンド一行は、 San Francisco の市内の観光へ出発。PIER 39 で昼食。

San Francisco 観光局 (日本語)

San Francisco 観光のお約束、Golden Gate Bridge 。ウカレた普通の観光客にとっては特に、雄大な景観は極めて素晴らしい。

● 急な坂だらけの San Francisco 市街。確かに、車やケーブルカーがないとやっていけない。まるで駐車場の施設や遊園地に見える道路も。

◆ P M
Monterey の宿泊先である、Hyatt Regency Monterey に到着。いい感じのホテルだが、やたらと敷地が広く、メンバー間の移動も大変。

◆ 19:00 頃 〜
Monterey Jazz Festival の前夜祭、Garden Stage 前でのバーベキュー・パーティで夕食。イベントをエンジョイしようとしている多数の参加者を交えて、和やかな雰囲気。Garden Stage に出演していた二つのハイスクール・バンドは、驚くほどウマかった。会場内を散策中に、偉大なドラマーの Jack Dejohnette を発見したが、逃げ足が速く(?)、サインを貰い損なった。

◆ 21:00 頃 〜
Hyatt Regency Monterey に戻る。ホテルのラウンジにあるクラブでの演奏を見学。翌日にフェスティバルのメイン・ステージに出演予定の偉大なトランペッター、Terrence Blanchard と遭遇。写真撮影とサイン攻めにする。

2004年9月17日

◆ A M
Monterey 観光へ出発。水族館 Monterey Bay Aquarium を見学。Cannery Row を散策。

Monterey 観光情報 (日本語)
Monterey Bay Aquarium (英語)
Cannery Row (英語)

Monterey Bay Aquarium の入り口。

● 神秘的なクラゲ。

● ハリー・オッター?

Cannery Row の一角。我々の中にも、ショッピングに走る者が多数。

◆ P M
Pebble Beach 沿いの 17-Mile Drive を走る。リゾート地らしく、非常に快適なドライブ。

● 小奇麗なレストラン tinnery で昼食(向こう側の壁は鏡張り)。

● 海岸で佇む日本人ドラマー。

◆ P M
我々 Lee-Sarah Special Bigband は、Monterey Jazz Festival の会場内の一角にある倉庫(?)で翌日の本番の演奏の為のリハーサルを行った。休養して落ち着いた為か、本番よりも好調だった?

◆ 20:30 〜
Monterey Jazz Festival のメイン会場の Jimmy Lyons Stage で、ビッグ・アーティストの演奏を鑑賞。筆者はモンタレーの夜の寒さを 1993 年に経験済みではあったが、やはり堪える。上着の持参は、やはり正解。広大な野外の会場の上空には、東京の冬の夜のように星が瞬いている。

● 会場内の売店。寛ぐアメリカンな人々

● 会場の入口。

★ 出演者 : TERENCE BLANCHARD
Terrence Blanchard : tp
Brice Winston : ts
Aaron Paks : p
Derrick Hodge : b
Kendrick Scott : ds
w/ Special Guest
Jon Faddis : tp
Slide Hampton : tb
James Moody : ts
◆ 入念にアレンジされた楽曲の上に、Terrence Blanchard の至高のフレーズが重ねられて行く。バンドの若いメンバーの演奏も素晴らしい。ステージ後半は、ベテランのミュージシャンを迎えてのセッション。Jon Faddis のソロは例によってハイ・ノートの連発だが、以前よりも落ち着いて安定しているとの印象を受けた。大ベテランの Slide HamptonJames Moody もいい味を出して、フレーズで勝負していた。

★ 出演者 : BOBBY MCFERRIN
Bobby McFerrin : vo
Jeff Carney : b
Jack Dejohnette : ds
w/ Special Guest
ラッパー(名前を聞き取れず)
◆ ピアノやギターといったコード楽器を廃した小編成のユニットによる、インプロビゼーションを主体とした演奏。Bobby McFerrinJack Dejohnette という巨匠のコラボレーションであり、テクニックとイマジネーションはサスガではあるが、幾分前衛的過ぎて単調なライブに。

◆ 23:00 頃
Jimmy Lyons Stage から一度脱出して、中規模の会場である Dizzy's Den へ向かう。

★ 出演者 : CHARLIE HUNTER TRIO
Charie Hunter : g
John Ellis : ts
Derrek Phillips : ds
● 8弦ギターという変則的な楽器を駆使して、ベース・ラインと通常の音程のギターのフレーズを可能な限り同時に演奏しようと試みる鬼才、Charie Hunter のライブの後半を見る。ギター特有の強烈なビブラートをかけながらベース・ラインを演奏するなどの驚くべきテクニックで、歯を食いしばりながら、しかもノリノリで演奏している。オリジナルの楽曲も、なかなか興味深い。ライブ終盤でシールドのノイズに悩まされ、冷や汗を流していた。

◆ 23:30 頃
Jimmy Lyons Stage 会場に戻る。

★ 出演者 : SAVION GLOVER
Savion Glover : タップ・ダンス
・・・ and others
● ステージの最後の曲の演奏を見た。ジャズ・バンドにタップ・ダンサーが参加するという編成。Savion Glover のタップ・ダンスのテクニックは驚くほど凄いのだが、何せ恐ろしく長くて単調な楽曲。寒さが一層堪えてしまった。一度抜け出して、戻ってから最後の一曲だけ見たのは、結局は正解だったかもしれない。

2004年9月18日

◆ A M
Carmel 観光へ出発。

◆ P M
我々 Lee-Sarah Special Bigband は、Monterey Jazz Festival の会場の一つである、Night Club で演奏する為に会場へ向かう。

◆ P M
会場の関係者用ゲート付近に、楽器を持参して終結。タムロしているハイ・スクール・バンドのメンバーの中に、昨日メイン・ステージで演奏していた Jon Faddis を発見。やはり、記念撮影大会となってしまう。

Carmel 観光情報 (英語)

Carmel のオルゴール・ショップ。

● とても良い人、Jon Faddis さん(右端)。

◆ 14:00
我々の前の出演バンド、Jazz School Student All-Stars の演奏が終了するまで、会場の裏手入り口で待機。

Night Club 前の看板前を散策していたところ、東洋系の青年に写真を撮ってほしいと声をかけられる。一組の夫婦と東洋系の青年。夫婦のご子息が、何と我々 Lee-Sarah Special Bigband の前の出演者である Jazz School Student All-Stars のベーシストであるという。東洋系の青年が何者かは、筆者の英語力では確認出来ず。筆者は看板を指し示し、我々は本日の出演者である事を告げると、驚いていた。Jazz School Student All-Stars の演奏終了後、ご子息のベースはとても良い音がしていたと観想を述べると、夫婦はとても喜び、握手して分かれた。

Night Club の看板。

Night Club の観客入口。

◆ 15:00
我々 Lee-Sarah Special Bigband の開演時刻。Night ClubMonterey Jazz Festival 内では小さな方の会場であるが、PAの設備は完璧。スタッフによるセッティングとサウンド・チェックも素早くスムースで、我々も快適に演奏出来た。アメリカでの演奏がこれで終了、肩の荷がやっと降ろせたといったところ。演奏上のミスも多少はあったが、観客のリアクションも非常に良く、Yoshi's での公演に引き続いて何とか成功と言える内容であったと思われる。

◆ 16:10
ライブ終了後、客席最前列で聴いていたご婦人に声を掛けられる。ギターのメーカー名を質問されたので、日本人の Shiro Tsuji の製作であると答える。地元の Monterey のビッグ・バンドでギターを演奏しているそうで、筆者の演奏が良く、特に Freddie Green タイプの3声でのカッティングが良かったと仰っていた(サスガに自分ではそんなに良いとは思っていない)。ボーイ・フレンドがベーシストであるとの事(ご婦人がボーイ・フレンドと発言するのは、シャイな日本人の筆者としては、聞いている方が恥ずかしい)。ビッグ・バンドでのギター・プレイは地味で目立たないと思っていたが、聴いている方もいるものである。

◆ 16:20
偉大なベーシスト、Christian McBride を見かける。我々の次の出演バンドの Brubeck Institute Jazz Sextet のコーチをやっている模様。

◆ 19:00 頃
会場内で夕食。

◆ 20:30
中規模の会場である Dizzy's Den へ向かう。

★ 出演者 : MARK LEVINE & THE LATIN TINGE
Mark Levine : p
Steve Senft-Herrea : b
John Santos : congas
Paul Van Wageningen : ds
◆ Michel Camilo 的な、ラテン・リズムを強調したバンド。興味深かったが、Michel Camilo ほどのパワーはない。

◆ 21:30 頃
メイン会場の Jimmy Lyons Stage へ向かう。

★ 出演者 : BILL CHARLAP TRIO
Bill Charlap : p
Peter Washington : b
Kenny Washington : ds
w/ Special Guest
Jon Faddis : tp
Nathan Davis : ts
Bill Charlap のトリオは、スタンダード・ナンバーを演奏。Bill Charlap は伝統的なビ・バップ系のピアニストで、テクニック、安定度、エンターテンメント性の全てに秀でており、非常に素晴らしい。全くノー・チェックであったので、早速CDをゲットしようかと思う。ベースの Peter Washington とドラムスの Kenny Washington の演奏も良く、今回 Monterey Jazz Festival で見たメイン・アーティストの中ではこのトリオの演奏が最も気に入った。West Side Story の "Prologue" のアレンジと演奏が秀逸であった。実は、ゲスト・ミュージシャンは Clark TerryFrank Wess だったのだが、何と両人共に急病で病院に行ってしまったとの事。代役として登場したのは、昨夜に引き続き Jon Faddis 。"Bags' Groove" や "A Night In Tunisia" を演奏したが、それなりに納得させられた。

★ 出演者 : TAKE 6
◆ ボーカル・グループの TAKE 6 のエンターテインメント性は素晴らしく、ジャズ・フェス向き。

◆ 23:30 頃
TAKE 6 のパフォーマンスは確かに素晴らしかったのだが、寒さが余りにも堪えた為、早めにホテルへ退散。

Jimmy Lyons Stage の客席で真冬のように厚着してライブを見る Lee-Sarah Special Bigband のメンバー。

● 夜の会場を徘徊する、ナゾのおばさん。

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