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ゴール◆セードルフ
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GK 23 都築龍太
DF 2 坪井慶介 DF 4 田中マルクス闘莉王 - (76分) 6 山田暢久 DF 5 ネネ MF 3 細貝萌 MF 13 鈴木啓太 MF 16 相馬崇人 - (81分) 14 平川忠亮 MF 17 長谷部誠 MF 22 阿部勇樹 FW 9 永井雄一郎 FW 21 ワシントン (SUB) 1 山岸範宏 12 堤俊輔 19 内舘秀樹 8 小野伸二 27 西澤代志也 30 岡野雅行 18 小池純輝 |
GK 1 ジダ
DF 4 カハ・カラーゼ DF 13 アレッサンドロ・ネスタ DF 18 マレク・ヤンクロフスキ - (80分) 3 パオロ・マルディーニ DF 44 マッシモ・オッド MF 8 ジェンナーロ・ガットゥーゾ MF 10 クラレンス・セードルフ - (89分) 32 クリスティアン・ブロッキ MF 21 アンドレア・ピルロ MF 23 マッシモ・アンブロシーニ FW 11 アルベルト・ジラルディーノ - (63分) 9 フィリッポ・インザーギ FW 22 カカ (SUB) 16 ゼリコ・カラッチ 29 バレリオ・フィオーリ 2 カフー 17 ダリオ・シミッチ 19 ジュゼッペ・ファバッリ 25 ダニエレ・ボネーラ 27 セルジーニョ 5 エメルソン 20 ヨアン・グルキュフ |
◆ 遂にアジア・チャンピョンズ・リーグの覇者に輝いた浦和レッズ。何と日本のクラブ・チームが、強豪のミランと戦って世界チャンピョンになる可能性が出て来るという画期的な事態になった。浦和はミランと戦うレベルにあるのか?報道で言われているように、ミランは「本気」なのか?それは、ここ横浜国際総合競技場で確実に証明される。
◆ ミランがチャンピョンズ・リーグで同居したセルチックとシャフタール・ドネツクと浦和レッズの比較は、このゲームの予想のに役立つだろう。シャフタールは、守備に脆さがあるが、攻撃に関しては浦和よりも強力。セルティックは、常に攻守のバランスに留意し、ミランのような強豪相手ではやや守備的に戦い、カウンターなどのチャンスを生かそうとする。ミランは、セルティック戦でのように、慎重に戦いながらもボール支配率を上げて来るだろう。
◆ ゲーム開始5分近くはミランが浮き足立ち、互角の展開。このまま乗り切って浦和が決勝進出?!いや甘かった。ミランはボールを奪うと、やはり徐々にボール支配率を上げて来た。浦和の攻撃をスカしながら、1st ハーフはスコアレス、ゲームは支配したしこれでいいのだという雰囲気を漂わせていた。ガットゥーゾは守備的、ピルロは攻撃的、などという先入観で見ていたが、ミランの中盤の連動性はもはや守備的・攻撃的という枠を超えて芸術的な域にまで達していた。浦和にも多少のチャンスはあったが、長谷部や相馬はセパハン戦のような良い動きが出来なかったし、ミランが崩れる可能性は非常に低いように見えた。
◆ しかしミランは実際のところ、伝統的とも言えるチームのウマさを見せ付けてはいたが、ピルロの動きはやや鈍く、オッドのクロスが精度を欠くなど、本当はコンディションは良くなかったかもしれない。ジラルディーノは、他のゲームでのように妙に存在感が薄く、ミランというチームでの役割が良く分からなかった。だが、ギョットするほど突然出現し、一発決める可能性も見せてはいた。
◆ 2nd ハーフに入ってもミランの優位は変わらず。浦和のマークが甘くなったカカの動きが相対的に良く見えるようになり、ドリブル突破を何度も見せるようになってきた。カカのチャンス・メークからセードルフが遂に得点、業師2人が浦和のディフェンスを切り裂き、想定通りの得点を実現したと言える。度チーム力が自分達より低いと判断すれば、得点したい時は間違いなく得点するという、伝統と経験を背景とするミランのチーム力。その後、浦和を必死で牽引していた闘莉王が怪我で退場、ここで浦和の勝利する可能性は更に下がってしまった。そしてミランはあのマルディーニを投入、引退直前ではあるが、その存在感はタダ事ではなかった。
◆ 浦和は良くやったとは思えるが、ミランに勝ちきれる力があるかと言えば微妙。イタリアのメディアからは「セリエAで UEFA 圏内を狙えるチーム」などと言われたらしいが、「チャンピョンズ・リーグでベスト16に残れるチーム」ではないし、日本やアジアのチームがミランと互角に戦えるようになるのはまだまだ先だろう。クラブ・ワールド・カップを日本で開催するのであれば、日本のクラブのチーム力をより一層上げなければならない。
(改 2007.12.16)
◆ 追記 決勝 ACミラン 4-2 ボカ・ジュニアーズ
準決勝のエトワール・サヘル戦を見た限りでは、今回のボカはやや小粒であるとの印象を与えられた。安定したミランがかなり有利ではと思われたが、結果もその通りになった。好調なインザーギ、カカやセードルフが個人技と組織力を有機的に絡めたミランの攻撃を、ボカは止める事が出来なかった。パラシオやバネガなどが良かっただけに、ここにリケルメが出場して加わっていたらどうなっていたろうかと、思わずにはいられない。
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