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美術展へ行かなければ 2011 (1)
2011年6月5日
レンブラント 光の探求/闇の誘惑
Rembrandt - The Quest Chiaroscuro
国立西洋美術館

◆ 主な出展作品・・・
● レンブラント・ファン・レイン Rembrandt van Rijn
音楽を奏でる人々 Musical company (1626年)
初期の作品。人物描写はまだまだだが、デッサンや布地の仕上げ具合にレンブラント的な手法が認められる。
● レンブラント・ファン・レイン Rembrandt van Rijn
書斎のミネルヴァ Minerva in her study (1635年)
レンブラント的な、堂々とした女性の肖像画。徹底的に入念に仕上げられている。
● レンブラント・ファン・レイン Rembrandt van Rijn
ヘンドリッキェ・ストッフェルス Hendrickje Stoffels (1652年頃)
内縁の妻のヘンドリッキェ・ストッフェルスの肖像とされる。肖像画としての過度な美化を施されてはいない。

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2011年4月30日
シュテーデル美術館所蔵 フェルメール「地理学者」とオランダ・フランドル絵画展
Vermeer "Geographer" - The Golden Age of Dutch and Flemish Paintings from the Stadel Museum
Bunkamura ザ・ミュージアム

◆ 主な出展作品・・・
● ヨハネス・フェルメール Johannes Vermeer van Delft
地理学者 The Geographer (1669年)
またも東京で鑑賞することのできたフェルメールの逸品。窓辺に立つ人物に向かって斜めに差し込む日差し、背後の壁面に掛けてある地図、微妙に光沢を帯びた織物、お馴染みのモチーフが並んでいる。やはり素晴らしい絶妙なバランス感覚。
● ヤーコプ・ファン・ロイスダール Jacob Izaaksz van Ruisdael
滝のあるノルウェーの風景 Norwegian Landscape with Waterfall (1670年頃)
オランダの風景画家の見事な作品。小さな滝を流れ落ちる水の表現、周辺の木々が独特。
● レンブラント・ファン・レイン Rembrandt Harmensz, van Rijn
サウル王の前で竪琴を弾くダヴィデ David Playing the Harp before Saul (1630-31年頃)
レンブラント初期の歴史画。デッサンはダイナミックだが、仕上げの筆致は驚くほど細かく丁寧。
● アドリアーン・ブラウエル Adriaen Brouwer
苦い飲み物 The Bitter Drink (1636-38年頃)
ビンを持って顔をシカメた男、というより、マイクを持ってシャウトするミック・ジャガーに見える・・・。
● バーレント・ファブリティウス Barent Fabritius
自画像 Self Portrait (1650年)
オランダの若き画家の肖像、というより、マイケル・ジャクソンに見える・・・。ファブリティウスはレンブラントの弟子であり、フェルメールの作風に影響を与えたと言われている。

この日、服部泰美 "新緑の器展" も見た。

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2011年4月17日
生誕100年 岡本太郎展
Okamoto Taro - The 100th Anniversary of His Birth
東京国立近代美術館
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2011年2月13日
シュルレアリスム展 - パリ、ポンピドゥセンター所蔵作品による
Le Surrealisme : Exposition organisee par le Centre Pompidou a partir de sa collection
国立新美術館

◆ 主な出展作品・・・
● マックス・エルンスト Max Ernst
ユビュ皇帝 Ubu Imperator (1923年)
エルンストによると、独楽のようなオブジェのような人物は、「父」だそうである・・・。
● ジョルジョ・デ・キリコ Giorgio De Chirico
ギヨーム・アポリネールの予兆的肖像 Portrait premonitoire de Guilaume Apolinaire (1914年、春)
後に現実に起こった事件から名付けられたタイトルだが、それを差し引いても、デザイン的には100年前のものとは思えない現代性を保っている。
● サルバドール・ダリ Salvador Dali
不可視のライオン、馬、眠る女 Lion, cheval, dormeuse invisibles (1930年)
圧倒的な創造的エネルギーを放出する、1930年のダリ。そのドロドロとした情念が見事に画面上に固定されている。シュルレアリスム絵画の最高峰は誰かという問いに対する回答は明らかである。

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2011年1月15日
モネとジヴェルニーの画家たち
MONET AND THE ARTISTS OF GIVERNY - THE BEGINNING OF IMPRESSIONISM
Bunkamura ザ・ミュージアム

◆ 主な出展作品・・・
● クロード・モネ Claude Monet
ジヴェルニーの冬 Winter at Giverny (1886年)
雪で白くなった山と大地に、茶と青の線を加えるだけで、情景を確実に描写している。まさに「印象、日の出」を描いた画家の作品。
● ウィリアム・ブレアー・ブルース William Blair Bruce
水流、ジヴェルニー The Stream, Giverny (1887年頃)
樹木、川を流れる水、全てが鮮やか。
● リチャード・エミール(エドワード)・ミラー Richard Emile (or Edward) Miller
水のある庭 The Pool (1910年頃)
水色の傘を持って腰掛ける女性が魅惑的に描かれている。モネ的な印象主義を継承しようとしているが、技法的な面では洗練され、無意識に20世紀的な新しい感覚が現れている。鮮やかな緑と水色の強調は、やはりボナールっぽい。

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