Robbie Robertson Gears

1960年代前半、

ザ・ホークス在籍時は、50年代後半のメイプル1ピース・ネックの1本と、59〜60年のスラブ・ローズウッド・フィンガーボードの2本を所有していたようだ。

ボディ・フィニッシュは、いずれもブロンド。

60年代半ば、ディランとの親交が深まった時期は

ブラックのTelecasterが加わる。

 

Telecaster with Humbucker(Neck)

ヘッドにトラス・ロッドのプラグがないことから判断して、

67年〜68年(66年〜67年製という説も)に製造された貼りメイプル・ネックを持つものだ。

71年頃にフロントPUをハムバッカーに交換されているが、

通常の取付け方とは逆にポールピースの露出する方がブリッジ側に向いている。

当時「音を硬くするため」というあまり根拠のなり噂が流れ、ギター小僧たちの

改造の手本となったそうです。

(参考資料 Guitar Magazine 1995 July)

 

 

 

Gibson EMS-1235

EMS-1235

6弦ギター&8弦マンドリンのダブルネックという仕様。

1958年からオーダーによる製作が開始され、61年頃よりSGシェイプに仕様変更される。

写真の仕様は、おそらく60年から61年製と思われる。

ブリッジは両ネックともチューンOマチック(ARB-1)で、マンドリン側には6弦用のものにサドル溝を追加して流用されている。

トレモロ・ユニットは、ビグズビーB-5。

マンドリン側に4穴のカバーが用いられた合計3基のピックアップは、オリジナルであればP.A.F.と思われる。

コントロールは、Vol、Toneを各ネックに、マンドリン側に3ウエイ・ネック・セレクターを、

ギター側に3ウエイ・ピックアップ・セレクターを搭載。

このEMS-1235ダブル・マンドリンは、61年末までに44本が製作されたという記録が残っている。

(参考資料:Guitar Magazine 2003 FEB)

1958年〜62年頃にかけて約40本が生産されたとの記録が残る。

(62年頃からはソリッド・ボディとなる)

 

Fender Stratcaster Custom Shop

ピックアップレイアウトは、Front、Rearともにダブル・シングル・コイルで。各セクションが3本のネジでPGに固定されていることから

ひと組(2基)のピックアップは共通のベースプレートを持っていることが分かるが、配線が直列/並列かは不明。

合計4基のピックアップにはフェンダー・レースセンサー・ゴールドが選択されている。

メタル製の3つのツマミは、Vol、Tone(Pull=各セクションのコイル・タップ)、Boost Gain(TBX Active Mid Boostのようなものと思われる。)

PU Selectorは3way、白いミニ・スィッチは、Active/Passive切替をするものと思われる。

(サーキット駆動用のバッテリーは、トレモロ・キャビティーに内蔵されているのだろう。)

ネックは、フレイム・メイプル・1ピース・ネック(22フレット)。ヘッド裏に記されたサインから、このギターはマスタービルダー

トッド・クラウスにより製作されたもの。

現在は、さらに改良が加えられ、Front=Single Coil、Rear=Double Single Coilというピック・アップ・レイアウトに落ち着いたようです。

07年のクロスロード・ギター・フェスティバルで使用された。

Epiphone Haward Roberts Custom

67年製と推定されている。65年に発売された本器は

ハワード・ロバーツのアーティスト・モデルでカーブド・スプルース・トップに

オーバル・サウンド・ホール、ミニ・ハムバッカーなどが特徴。

 

Fender Stratcaster

80年代後半に撮影されたもの。

日本製のトレモロユニット、シフト2000が搭載されている。

ボディの大幅な改造を施す事なく取付けられる点が売りだったようです。

The Band後期の演奏においてアーミングは重要な役割を占めるようになった。

 

76年のラストワルツで使用されたギター。

まずヘッドのトラス・ロッド・キャップ付近の形状が55年以降と大きく異なる点から、

このメイプル1ピース・ネックは54年製のようです。

(54年〜56年製の1ピース・ネック)

(丸形ストリングガイドや面取の大きいヘッドストックなどの仕様を持つ事から54年製が濃厚)

ネックは、54年製、ボディは、54年〜55年製の可能性大だそうです。

銅箔を貼り込んだ上にクリア塗装を吹いたようにも見えるとか。

(参考資料Guitar Magazine 2011 May)

全体の形状などからボディもネックと同年代製だろう。

ボディはリフィニッシュされている。

ネット、フレットは交換されている。

最大の特徴は、ミドル・ピックアップがリア・ポジションに移動されている点。

ハムバッカーのような状態になっている。

テレキャスターのようなFront&Rearのミックス・サウンドを狙ったという説もあるとか?

ピックガードもレイアウトに合わせて形状で、黒3プライ(黒/白/黒)のものに作り直されている。

PU自体はオリジナルのようです。

コントロール・ノブはテレキャスターのものに交換。

ピックアップ・セレクターSWも一度テレキャスター用のものに交換されているが

この時代はストラト用に戻されている。

このギターは、のちにシフト2000とう日本製のトレモロ・アームが取り付けられる。

ロビーは他のストラトキャスターにも同様の改造を施しており、テレキャスターの操作感にかなりこどわりがあったようです。

(ラスト・ワルツでは、同様のPU配列を持つサンバースト・ストラトキャスターも登場していた。)

背後には、ツィードのフェンダー・ツイン・アンプと、コーン製のストロボ・チューナーも見える。

(参考資料 Guitar Magazine 1998 Jan)

トレモロユニットは、日本のAnswerブランド(Argusブランドと関係があったメーカーと思われるが詳細は不明)

80年代に販売していたShift2001

米ワッシュバーン社向けにWonder Barの名で輸出された製品であることがロゴの刻印からわかるとのことです。

 

(参考資料 guitar magazine 2011 May)

Fender Stratcaster Hardtail

56〜57年製を改造したものと推定される。

後に、マーティン・スコセッシに渡っているとのこと。

 

Martin 000-45

ご本人曰く1928年製とのこと。

この他にも、0-42、00-45Kなども使用している。

 

Gibson Les Paul

60年製を踏襲したHistoric CollectionのVOS仕様と思われる。

最新作「How To Clairvoyant」では、レスポール・スペシャルとブラック・ビューティを使用したとのことです。

 

最新作「How To Clairvoyant」でのEffector

Way Huge Swollen Pickle

Crowther Audio Prunes and Custard

Electro-Harmonix Wiggler

Electro-Harmonix Freeze

Electro-Harmonix 2880

Fuchs Royal Plush

Fulltone Supa-Trem

Ampsについて

Fender BlackfaceのVibrolux Reverb

Fender Tweed Profesional

Musicman RD-210

レコーディングでは、Gibsonの小型アンプも好んで使用したとか。

 

 

 

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