Gearge Harrsion's Gears
(Beatlesファンの方ならば、感動的な画像でしょう。J-160EやCasino,Stratcasterなどが写っている。)
(Beatlesがキャバーンクラブで演奏していた頃の楽器たち)
ジョージ
僕のギターの歴史は、まずかわいくて安っぽい3ポンド10シリングのギター(1本目)から始まる。
2番目がヘフナー・プレジデント。エレキじゃなかったかれど、数ポンドでピックアップが買えたから、
それをフィンガーボードの下にネジ止めすれば−僕はそうした−セミ・エレクトリックにすることができた。
(あるいは、ギターを中が空洞になっているものに接触させる。洋服だんすとか戸棚とか扉とか、響くものならばなんでもいい。そうすると、音がそこで共鳴するから−わずかながら増幅される。僕は洋服だんすにくっつけて弾いていた。)
ヘフナーのギターはなかなかよかった(その前が3ポンド10シリングのちゃちなギターだったから、なおさらだ)。バリエーションは豊富で、それぞれにブロンドとサンバーストの2色があった。僕のはごく普通のブロンドだった。
最初、僕はアンプを持っていなかった。僕が初めてギターをつなんだものというと、ジョンの義理の親父のラジオ付レコード・プレイヤーだった。音は少ししか増幅されなかったけれど、それでも最高だったね。ただ、それをやると、しょっちゅうアンプやスピーカーが飛んじゃうんだよ。ジョンは、”トゥィッチー”がいない時、僕の家に入ることができたから、僕らはギターをつないで大騒ぎしてはアンプを壊し、そっと抜け出した。そのあと、彼が修理させるまで、2〜3週間待たなきゃならなかったけど。
僕は、スィンギング・ブルージーンズのメンバーとギターを交換した。
ヘフナー・プレジデントと引き替えに彼からもらったのが、僕の3番目のギター・ヘフナー・クラブ40だ。
その次は、フューチュラマ(4番目)。フランク・ヘジーズで買った。フェンダー・ストラトキャスターのコピーなんだけど、すごく出来が悪かった。
フューチュラマを買った時は、ポールも一緒だった。フューチュラマは他のギターと一緒に壁に掛けたれていた。
ポールがフューチュラマをアンプにつないだら、音が出ないんで、彼はアンプのヴォリュームをぐいっと上げた。
このギターにはロッカー・スィッチが3個付いてて、僕はそのひとつにちょっと触ったら、アンプから”ヴオーン”というものすごい音が出てね、他のギターが全部壁から落ちちゃった。僕の母が、僕の代わりに分割払いの契約書にサインした。つまり、頭金として1ポンド払い、残りは店の人に出くわした時、ってこと。
僕の5番目のギターは、1962年にリバプールの船員から75ポンドで買ったグレッチだ。黒のデュオ・ジェットだった(チェット・アトキンスがグレッチのギターを使っていたんだ。アルバムのジャケット写真で、彼はいつも違うグレッチを持って写っていた)。これは僕にとって初めてのアメリカ製のギターだ。「リバプール・エコー」に、その広告が載ってんだ。いったいどうやって75ポンド集められたんだろうね。僕には大金だった。ポケットの中にその金を忍ばせて”誰かに襲われなければいいけど”と思ったのを覚えているよ。
それから、1964年、「エド・サリバン・ショー」に出るためにニューヨークのプラザに止まっていた時、リッケンバッカーの人が来て、12弦ギター(Rickenbacker 360/12)をくれた。それ以来、このギターをよく使ったよ。音がすばらしかったし、当時12弦ギターはリッケンバッカーの他にはひとつしか出ていなくて、そっちはネックがすごく太くて大きかった(弦高が高く、チューニングは至難の業で、ストロークなんて不可能だった)。リッケンバッカーのネックは細くて、弦高は低かった。12個のマシン・ヘッドはとても整然と配置され、おかげでどの弦をチューニングしているのかわかりやすかった。6本のレギュラー弦のペグは脇に付いていて、オクターブ上の6本の弦のペグは、昔のスパニッシュ・ギターのように裏側に向かって付けられていた。
「ラバー・ソウル」の頃はストラトキャスターを使っていた。「Drive My Car」とか、そういった曲でね。その後、60年代末から70年代の初め頃、スライド・ギターに凝っていた時は、ストラトをかなり使ったね。テレビの衛星放送で「All Need Is Love」をやる前に、このギターを塗り替えた。もともとは淡い青(ソニック・ブルー)だったんだ。ペイントはすぐに落ち始めたよ。当時、僕らは何でもかんでも塗りたくってた。家、服、車、それに店も!ほんと。何から何まで。その頃、蛍光色のオレンジとライムの塗料はすごく珍しかったんだけど、僕はそれを買える場所を見つけてね−すごく濃厚な、ゴムのような塗料だった。僕は、2〜3色用意してストラトを塗った。だけど、塗りが厚すぎて、あまえり芸術的じゃなかったな。セルロース・ペイントというのがあるのも知った。先が丸くなったチューブに入っててね、その塗料でスクラッチ・プレートを塗り、パティのきらきらした緑のマニキュアを使ってギターのヘッドに絵を描いたんだ。
Gretch Duo Jet
Gretch Country Gentleman
Gretch Tennesian
Gibson J-160E
Rickenbacker 360/12 64
Rickenbacker 360/12 66
Fender Stratcaster
Rubber Soulから使用したStratcaster。
指板は、スラブボード(指板下部がフラットの物)で、年代的には60年代初期の頃のものだとされている。
ジョージ曰く、初めて使用した曲は、「Nowhere Man」といっている事から、入手したのは65年後半頃とされています。ジョンも同じごろにStratcasterを手に入れています。
Gibson SG
Gibson Les Paul
Eric Claptonから譲り受けたといわれている。
57年頃までの標準カラーであるGoldTopは木目は見えないため、センターの接着ではない。
(57年頃からセンター合わせになっている。)
56年頃のモデルをリフィニッシュしてハムバッキングPU(PAF)に交換したものということ。
ピックガード部の削りもちょっと違っています。
ペグは、クルーソンデラックスからGrover 102ニッケルに交換されている。
ヘッド表面にあったLesPaulの金文字はなくなっている。
Fender Telecaster All Rose
BodyやNeckにすべてローズウッドを使用した為、その重さを軽量化するためにボディ内部は空洞になっている。
Neckはワンピース構造ではなく、貼り指板を採用しているので、ネック裏にはラインがなく、ヘッドドットはない。
Let It Beで使用された後、デラニー&ボニーのデラニー・ブラムレットに譲られた。
Gibson J-200
Fender Stratcaster
Fender Stratcaster sunburst
Martin D-35S
Gibson J-2000