五指と五行の関係

人間の指はなぜ5本なのか?
世界を構成する要素は陰陽五行説の五行である。
5本の指はそれぞれ陰陽五行説の5行に対応するものだから。
対応関係は以下。
     小指      金
     薬指      水
     中指      木
     人差し指  火
     親指      土

易は、陰陽三爻を重ねて八卦を構成するが、なぜ陰陽3つを重ねて8つにするのか?
世界を構成する要素は陰陽五行説の五行で、この5要素を区別するために必要な
最小の数が陰陽三爻だから。

手足はなぜ計4本なのか?
天と地が交わるところに人が存在し、足は立つための基盤で、手は自分を出すもの。
そして手と足それぞれに陰陽があるから。
これで計4本。

男性の場合、通常両手足は以下に対応。
    左足    立つための内面的な(たとえば家庭的な)基盤
    右足    立つための外面的な(たとえば社会的な)基盤
    右手    自分を出すための外面的な(たとえば目に見える)面
    左手    自分を出すための外面的な(たとえば目に見えない)面
男性の場合、右手は社会に繋がり、左手は妻のような家庭に繋がっている。
従来結婚式で新郎の左側に新婦がすわるのはこのため。

人体の臓器と五行はどのように対応するか?
おおよそ以下のように対応。
   金      生殖器系
   水      ストレス対応を司る腎臓等
   木      丹田を含む消化器系
   火      呼吸循環器系
   土      神経系
金気は、貴重な気で活動するためのエネルギーの源。
水気は、環境の急激な変化やストレスなどのプレッシャーに一時的に適応する(耐える)ためのもの。
木気は、異なるものを自分自身のものとして消化吸収し、環境の変化に恒久的に適応するためのもの。
火気は、他の人と心を通じさせるためのもの。あるいは人に意思を伝えるもの。
土気は、すべてを生み出す源。

忍者や仏教の密教僧が印を結んだり、仏様や菩薩様が色々な印を結んでいるのは、
自分の立場で、
どの気を外に出すかあるいはどの気を周囲と共有するか、
どの気を内に込めあるいはどの気を周囲と共有しないか、
に関係している。
各種臓器に対応する気の果たす役割を、周囲と共有した方がよい場合は、その気を外に出し、
自分だけに閉じてその気を働かせた方がよい場合は、その気を自分の中に込める。

水生木なので、水気が不足すると木気を生み出せない。
木気がなければ変化に適応した自分に自分を改造することができない。

人と心を通わせるためには火気が関係するが、
火気がたくさんあっても、たとえば水気が不足していると、
ストレスに弱く交流がうまく行かない。

                      2001年 8月26日 作成
                      2006年 4月 8日 更新