SLAPO-SYNCPROV

Section: File Formats (5)
Updated: 2005/11/18
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名前

# slapo-syncprov - Syncrepl Provider overlay slapo-syncprov - syncrepl プロバイダオーバレイ  

所在

/usr/local/etc/openldap/slapd.conf  

説明

syncrepl プロバイダオーバレイは、syncrepl 複製でのプロバイダ側の機能を永続検索(persistent search)も含めて実現します。 このオーバレイは、各エントリについて entryCSN と entryUUID を管理している バックエンドで利用できます。また、このオーバレイは データベースのルートエントリ内に contextCSN 属性を作成します。

contextCSN はデータベースの変更のたびに更新されます。 データベースの負荷を抑えるために、contextCSN はメモリ内でのみ更新します。 この値はサーバの停止時にデータベースに書き込み、起動時にメモリに読み込 み、サーバ稼働中はメモリ内で管理します。障害時の復旧にかかる時間を 最小とするために、contextCSN を基盤データベースに書き込む チェックポイントを設定することもできます。

LDBM データベースにおいてはデッドロックを抑制するために、 このオーバレイを LDBM で使う場合は RefreshOnly モードだけで動作し、 チェックポイントの実行もできません。

等価索引をサポートしているデータベースでは、このオーバレイを利用する 場合に entryCSN 属性に eq 索引を設定しておくと有用です。  

設定オプション

ここにあげる slapd.conf オプションは syncrepl プロバイダオーバレイに指定できます。 これらのオプションは overlay ディレクティブの後で、次の database ディレクティブが現れる前になければなりません。
syncprov-checkpoint <ops> <minutes>
書込み操作が成功した後、直前のチェックポイントから 直前のチェックポイントから <ops> 回の書込み操作を行っているか、 <minutes> 分が経過していると、基盤データベースの contextCSN を更新します。 このチェックポイント動作は、デフォルトで無効になっています。
syncprov-sessionlog <ops>
データベースに対して行った書込み操作についての情報を記録する セッションログを指定します。 <ops> はこのログに記録する操作の数を指定します。 このディレクティブの指定により、すべての(追加を除く)書込み操作の 情報をログに記録します。 セッションログを利用する場合には 基盤データベースの entryUUID に eq 索引を設定しておくと有用です。
syncprov-nopresent TRUE | FALSE
リフレッシュの存在フェーズが省略可能であることを指定します。 この値は、(accesslog オーバレイによって管理されるような)ログデータベースの最上位の syncprov についてのみ TRUE にすべきです。 デフォルトは FALSE です。
syncprov-reloadhint TRUE | FALSE
Syncrepl 制御の reloadHint フラグをオーバレイが無視しないようにします。 OpenLDAP リリース 2.3.11 以前では、syncrepl コンシューマが このフラグを適切に設定していなかったので、オーバレイはこれを無視していました。 リリース 2.3.12 以降ではこのフラグを適切に設定するようになっているので、 このオプションを TRUE に設定すべきです。 デルタ syncrepl をサポートするために accesslog オーバレイを使う場合に は、このフラグを TRUE にしなければなりません。
 

関連ファイル

/usr/local/etc/openldap/slapd.conf
デフォルトの slapd 設定ファイル
 

関連項目

slapd.conf(5). OpenLDAP 管理者ガイド  

和訳

稲地 稔 <inachi@kkd.biglobe.ne.jp>


 

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