SLAPD-MONITOR
Section: File Formats (5)
Updated: 2005/01/24
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名前
slapd-monitor - slapd の monitor バックエンド
所在
/usr/local/etc/openldap/slapd.conf
説明
slapd(8)
の monitor バックエンドは実際にはデータベースではありません。
このバックエンドを有効にした場合、slapd は
デーモンの動作状態に関する情報を自動生成し、動的に管理します。
設定オプション
ここにあげる
slapd.conf
オプションは monitor バックエンドデータベースに指定できます。
すなわち、これらのオプションは "database monitor"
とある行の後で、次の "backend" あるいは "database"
行が現れる前になければなりません。
大半のデータベースとは違い、monitor データベースはただ1つの実体しか
存在しえません。すなわち "database monitor" は
slapd.conf(5)
ファイルに1つだけしか指定できません。
さらに、データベースの接尾辞は
suffix
ディレクティブで明示できず、自動的に "cn=Monitor" に決まります。
monitor
データベースにおいて
rootdn
と
rootpw
、および
通常の ACL ディレクティブ(たとえば
access
ディレクティブ)の指定は有効です。
以下のディレクティブを指定できます。
- l <locality>
-
文字列 <locality> を
l
属性の値として "cn=Monitor" エントリに加えます
(注記:これは変更されるかもしれません)。
この他に指定できるデータベースオプションについては
slapd.conf(5)
マニュアルページを参照してください。
利用法
-
-
1) configure 時に monitor バックエンドを有効にします。
-
configure --enable-monitor
-
-
2) 設定ファイル
slapd.conf(5)
に monitor データベースの指定を加えます。
-
database monitor
-
-
3) 設定ファイル
slapd.conf(5)
にデータベースへのアクセスを制御する ACL の記述を加えます。
たとえば次に示すような記述です。
-
access to dn.subtree="cn=Monitor"
by dn.exact="uid=Admin,dc=my,dc=org" write
by users read
by * none
-
-
4) スキーマファイル core.schema を読み込むようになっているか
確認します。monitor バックエンドは標準化トラックの属性型を利用しているので、
バックエンドが動き出す時点で定義済である必要があります。
既知の制限
monitor バックエンドは検索操作の size/time 制限を無視します。
関連ファイル
- /usr/local/etc/openldap/slapd.conf
-
デフォルトの slapd 設定ファイル
関連項目
slapd.conf(5),
slapd.access(5),
slapd(8),
ldap(3).
和訳
稲地 稔 <inachi@kkd.biglobe.ne.jp>
Index
- 名前
-
- 所在
-
- 説明
-
- 設定オプション
-
- 利用法
-
- 既知の制限
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- 関連ファイル
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- 関連項目
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- 和訳
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