上田市の「無言館」を見学
 
 <2022年8月16日>
 
 掲載日2022年8月18日             斉藤 清
 
 太平洋戦争の敗戦の日、8月15日、テレビで上田市にある戦没画学生の絵画を展示する「無言館」の
ことが放映されていた。「無言館」には今まで2回訪れていたが、いずれも仲間を引率して「長野県を旅す
る会」 で訪問したもので、内部の展示作品を十分に見ることができなかった。
 8月16日、暑い日だったが、今も地球上では、ウクライナ戦争で悲惨な目に合っている一般庶民が多く
いることや、シリア、アフガニスタン、北朝鮮、中国など、戦争を挑発するような国々があるので、もう一度、
ゆっくり「無言館」の展示作品を見ようと思い立った。
 それで、敗戦の日から一日遅れであるが、妻の運転で、松本市から片道50km以上ある「無言館」など
を見学してきた。
 
 
無言館への道順。 
 
 
 「無言館」のパンフレット。

「無言館」は一個人・窪島氏が造り上げ、展示品を集め、今も経営している稀有な方である。
「無言館」の経営は非常に大変で、最近は戦後77年経って、ここを訪れる見学者も減り続けているらしい。
 
   
入場券、大人1,000円也。  入場券の裏面。 
   
   
入口近くに、「戦没画学生慰霊美術館」・
「無言館」と刻まれた石が置かれていた。 
正面が入口。
 
   
   
 コンクリートが打ちっぱなしの簡素な造り。

石の油彩画用パレット上には、展示されている
すべての戦没画学生の名前が刻まれている。 
   
   
 戦没画学生の位牌と絵筆。 絵筆を拡大した。 
 
内部の撮影は禁止されているので、「無言館」のホームページなど、インターネットに公開されている
写真から、「無言館」に展示してある絵画の一部を下に引用掲載した。 
 
   
   
   
   
殆どの絵画は、女性を対象物として描かれており、自分の新妻や兄妹を裸婦にして描いた
絵画も何点かあった。これらの絵画を見ると、ほんとに戦争の無残さがよみがえってくる。 
 
そこを見学した後、少し下にある「傷付いた画布のドーム」の館を見学した。
ここにも「無言館」に展示できなかったたくさんの戦没画学生の絵画が展示されていた。 
 
   
「無言館」の駐車場が少し降りた所にある。
 
更に降りると、「傷付いた画布のドーム」が建って
いる。ここは「無言館」に入館したチケットで入れる。 
   
絵画の展示を見た後、近くの上田市別所温泉まで足を延ばした。
ここには旅行会で一度宿泊したことがある。 
   
   
「別所温泉駅」 
 
   
上田電鉄の別所温泉駅(終点)には、かつて走っていた「丸窓電車」が展示されていた。 

 古くは「七久里の湯」と呼ばれた別所温泉は、平安時代の有名な和歌集にもその名をとどめ、
信州最古ともいわれる温泉。その後、北条氏が別院として使っていたことから「別所」という
名前がついたといわれる。肌がなめらかになる「美人の湯」として知られ、温泉街には、
旅館の内湯のほかに3つの外湯と2つの足湯がある。
また、周辺一帯は「塩田平」と呼ばれ、全国でも数少ない文化財の宝庫となっている。
鎌倉時代から室町時代にかけて造られた神社仏閣をはじめ、石造りなどの中世の文化財が
多数残されていることから、「信州の鎌倉」と呼び親しまれているが、詳細は省略する。
 
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