サーフトローリングでダツ(湘南大橋)
 手軽で経済的なサーフトローリングにハマッて2年目の夏。念願の33cmワカシを釣り上げてからさらに夢中になったものの湘南方面の8月の週末は驚異的な渋滞で目的地まで行くにも大変。
 そこで自宅の藤沢から比較的近いポイントを探して8月24日の午後3時30分に茅ヶ崎の
柳島海岸に出掛けた。場所は湘南大橋の手前にあるゴルフ練習場の無料駐車場から徒歩約5分の下水処理場の排水口堤防。ここは以前ルアーのシーバスポイントとして人気が高かったところである。
 当日の潮は中潮で夕方4時20分が満潮だから下げ潮の絶好タイミングを狙えた。
 海に向かって右端の堤防先端から4色ほど弓角(ピンク&ゴルード)を投げて釣り始めたのはすでに4時15分を過ぎていた。天候は晴れで海は風も少なく凪ぎだが濁りが強く細かい流れゴミが多かった。楽しめたのはこの釣り座が少し高く27号の赤塗L型サーフ天秤をリールで巻いてくると弓角がどの位置にあって、ア、今魚が跳ねたという瞬間を見ることができる点だ。
 最初にピンク(腹側がゴールド光沢)の弓角にヒットしたのはなんとダツ。時間は潮が満潮から下げ潮に変わった10後くらいだ。全長約53cmの細長いサヨリのお化けのような風体に、一瞬タチウオか、とも思ったが堤防上に釣り上げるとすぐにダツと判明。
 鋭い歯に注意してリリースしようと考えたが、ゲテモノ食いの筆者は持ち帰って刺身で食べてみた。氷の入ったクーラーに入れておいたため鮮度が良く臭みはなくまるでタチウオかイワシの刺身に近い味覚にビックリ。
 
 ただ細長く捌くのが面倒であった。たぶん塩焼きでも美味しく食べられるはず。
 2尾目がヒットしたのはその後30分前後。やや左寄りに投げて半分ほど巻いて来たところで軽く弓角に抵抗が伝わり何やら小魚がヒットした感覚。だが針掛かりが悪かったため抜き上げる15m手前でバレてしまった。

 たぶん巻き上げ途中でキラッと魚体が銀色に輝いたことからギンガメアジかセイゴだろうと判断。とにかく潮の変わり目で魚の活性が高く途中で魚が飛び跳ねる場面を何度か目視確認できた。
 
 特に弓角が海面近くに浮上すると、それを追いかけて魚が海面でパシャッと踊る姿はまさにトローリング感覚満点。砂浜海岸よりも目線が高いため仕掛けの位置と魚の活性を目で確認できる点は興奮モノである。
 
 釣り方はナブラの見える沖側にキャストして弓角をリールで巻上げてくるのだが、そのスピードが問題。魚の活性が高く潮が適度に動いている好タイミングならある程度速いスピードを維持しながら10m単位でポーズ(静止)を入れると良い。
 
 その後も何度かヒットしかけたが、針掛かりが悪いためバラシの連続。弓角を銀ラメに変更したが残念ながら時合は過ぎ去ったようで午後5時40分に竿を納めた。正味60分程度だったが、充実して楽し時間を過ごせたことは言うまでもない。


                           釣場速報(釣り新聞)掲載