力漁丸のヒラメ(外房・大原)
2007年11月24日
 11月下旬の外房・大原といえば高級魚のヒラメをおいて他にない。数釣りは望めないものの型は見られるだろうと楽観的に考えて取材釣行に出かけたのは11月24日。お世話になったのは力漁丸。
 電話で船宿に問い合わせところ出船が早朝4時30分だという。これは前泊するしかないと思い常連のお客様専用の素泊まり宿に23日午後6時前に到着し、個室を準備していただき早めに就寝した。
 起床は午前3時30分だからまだ外は真っ暗。風もなくこの時期の外房としては珍しく凪ぎ。港の船着き場まではクルマで2分以内の近さだ。
 すでに大勢の予約客が船に乗り込み支度に取り掛かっている。時計の針はまだ4時を少し回った程度。気合いの入ったヒラメファンが多いのには驚かされた。のんびり派の筆者はあまり好きではないミヨシに釣り座を取るハメになる。だが後で考えると右舷ミヨシという釣り座は「釣れる確率の高い釣り座」ということが分かった。普段は海面まで距離があって揺れが大きくロッドキーパーもセットしにくいという印象しかなかった。
 ところが、当日の海は北風3mの弱風でウネリも皆無だから揺れない。
 結局、船が港を離れたのは午前5時。中井聡船長の操船で暗闇の中を僚船数隻とともにゆっくりと進む。目指すポイントは大原真沖。港の外に出るともっと揺れるのかと思いきやほとんど上下動がない。船長の操船が上手いことと船が33人乗りの大型船ということもあって素晴らしく快適だ。
 ただ早朝の海風は予想以上に寒い。いつもより厚着はしていたが防寒着ではなく通常の合羽ではチト辛いものがあった。
 航行すること約30分で最初のポイントに到着しスパンカーを伸ばした後に船長からの合図が出た。「水深約20m。下から1mほど切って誘って下さい」との指示が出て一斉に生きイワシを付けた仕掛けが投入される。まだ満月が空に浮かぶ幻想的な光景が印象的である。
 筆者のタックルは3.3mのインナーガイド竿に小型両軸リール。オモリは80号。仕掛けは市販仕掛け。捨て糸5号50cmにハリス6号1m。ハリはチヌ6号にトレブルフックの孫針の組み合せ。孫針は移動式を使用した。
 釣り開始からものの15分で大ドモの二人が立て続けに本命を釣り上げて幸先の良いスタート。周囲がまだ暗かったため画撮りは後回しに。
陽が昇り始めてまもなく、55センチのビッグな大物を釣り上げたのは左舷に位置する柳田茂さんだった。
 朝日が昇り始めるとヒラメの活性が高まったのか左舷2番目の柳田さん(葛飾区)が全長55cmのビッグワンを釣り上げた。(上の写真)
 船は横流し方式で水深25?30m前後を点々と探って行く。筆者の竿が船底方向に持って行かれながらしばらくすると、ググッとヒラメ独特のアタリが訪れた。時折強く引くが合わせるにはまだ早いと判断して、軽く竿先を聞き上げてやる。するととグイグイッと断続的に海中に引き込んだ時に少し強めに合わせを入れて無事針掛かりした感触。ゆっくりと一定のスピードで巻き始める。操船室から船長がタモを持って駆け付けてくれて一発で掬い上げてくれた。
 後検量44cmのヒラメにホッと安堵の気分。時計の針は午前6時20分頃であった。
 その後は右舷側もパタパタとアタリが訪れて数匹の本命が取り込まれた。右舷トモから2番目に釣り座を構えた上尾市の高部一守さんはなんとすでに3枚目をゲット。
高部さんにヒラメ釣りの秘訣を聞いてみた。
 「とにかくマメに底ダチを取り直すことですね。それと根掛かりを怖がらずに底トントンから30cm上をイワシが泳ぐイメージで手持ちで誘うことです」と教えてくれた。
 そう言えば、筆者も潮先になった時間帯に底ダチを取り直した直後にアタリが出たと記憶している。ただタナはつねに1m上にセットしていた。道糸のPEラインのマークを確認しながら丁寧にタナを維持していたことが良かったのだろうか。
中型のヒラメをゲット!

習志野市の山本さん。

 確かに時折船長が「ここは根がきついから底から1mは上げて」という指示が何度となくマイクを通して耳にしている。
 そうしたポイントでは底ダチを取り直すとすぐに1mもタナが変わることが多かった。起伏のある根回りを探っていたということだろう。
 午前8時を過ぎるとヒラメからのアタリが遠くなり変わってサワラの群れが回遊してきたのか時折竿を突然震わせたと思った次の瞬間にテンションがなくなりハリス切れ。
オモリごと強奪していく場面に何度か出くわした。
 そんなアタリが続いた8時30分頃、プルプルと穂先を震わせて強い引きで上がったのがスマガツオ。胸ヒレに黒い三ツ星の斑点を持つ超美味なカツオである。これも船長の巧みなタモ取りで無事キャッチできた。素早く血抜きをしてクーラーボックスに収めた。
 終盤になって左舷大ドモの佐藤尚武さん(世田谷区)が当日最大となる58cmの大ヒラメを釣り上げた。やはり60cm近くにもなると魚体の厚みも違うし迫力ある風格が漂う。
 佐藤さんも終始手持ちでマメに底ダチを取りながら誘いをかけていたようだ。
 満足そうな笑顔がカメラを通して伝わってくる。外道としては他に焦げ茶のボディに白いストライプが特徴のマハタを柳田さんが釣り上げた。
 マイワシという高級な生きエサを泳がせて釣るだけに外道も高級魚が揃う。サワラ2.6kgやマトウダイを釣った人も。
 結局、午前11時30分に沖上がり。天候にも恵まれ凪の大原沖で高級魚ヒラメを釣り上げられたことはミヨシの釣り座に座れたことが良かったのだろう。後はマメな底ダチ取りも欠かせない。
 中井船長は「年内はヒラメとショウサイフグに午後シャクリマダイで出船していきます。防寒対策を万全にして遊びに来て下さい」と語っていた。参考までに当日の水温は20.7度。真潮0.7Ktの潮流であった。
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真正丸のヤリイカ(沼津・江梨港)
2007年12月16日
 沼津湾内の夜ヤリイカが好調に釣れだしたと聞き付け出掛けたのは12月16日の日曜日。訪れた江梨港の真正丸では、良い日に当たればトップ80杯も珍しくないという。
 期待を胸に出船時間の1時間前の午後3時30分には港に付き、支度を始める。すると、日曜日の夜釣りだというのに続々と駐車場にクルマが入ってくる。
 出船時間の午後4時30分にはなんと9人のヤリイカファンを乗せて港を離れた。
驚いたのは釣り場の近いことだ。今まで色々な釣りモノを経験してきたが、港を出てから5分で釣り場というのはまるでカップラーメンの待ち時間と同じだ。
 小林大介船長の話によると「船を固定してのんびりと釣るのがウチの夜ヤリイカの釣り方です。移動することはないから」と言い切る。事実沼津湾の夜釣りは基本的にカカリ釣り。流し釣りができない決まりになっている。
 とはいえ、ここまでポイントが近いというのは釣り時間が長くとれるという点でも嬉しいこと。船を固定して釣り開始の合図が出たのは約5分後。時計の針はまだ午後5時15分前である。西の空がオレンジ色に染まる頃にゆったりと仕掛けを投入できる。昼間のイカ釣りとは大きく異なる点だ。要するにイカの群れを追い掛けるのではなく集魚灯でイカを呼び寄せる釣り方なのである。
 だが、釣り開始からすでに1時間が経過してもポツリポツリとジンドウイカ混じりで乗せる人がひとり、ふたりといった状況。沼津市の河合さんがエサ巻き餌木スッテに乗せたのが5時20分頃だ。
 周囲は真っ暗。集魚灯と船内の灯りだけが静かな沼津湾内に浮かぶ。釣り人の多くは2本竿で釣る。まるで当たり前のように。1本は通常のイカ角(11cmダブルカンナ)を5〜7本で誘いをかける。もう1本は長めの軟調竿にエサ巻き餌木を付けて置竿にする。潮の流れに任せてフワリと餌木を漂わせるという寸法だ。
ダブルで良型のヤリイカを釣り上げる。
 筆者はというと、欲張るつもりもないので1本竿。60号オモリ(通常は50号でOK)に5本のプラ角をセットして誘いをかける。1時間しても何もアタリがない。カメラを片手に船内をひと回りするが、循環パイプで海水だけが空しくバケツから溢れる音がするだけ。  そんな状況の中、黙々とライトタックルで誘いをかけながらバケツに3杯ものイカを泳がせている人がいた。富士市から来たという飯島さんだ。
 「まだイカ釣りは5回程度の経験しかないんです。たまたま乗っただけですから」と謙遜する。短い軽量ロッドと両軸リールでマメにシャクリを入れて終始リールを巻く姿はイカ釣りビギナーとは到底思えない。
 左側には釣友の鈴島さんが座る。鈴島さんも基本タックルはライト系だ。細くて軽い竿はイカ釣り用とは考えられないほど繊細。やはり置竿の方の仕掛けはエサ巻きスッテを付けている。エサは鳥のササミだという。
 一般的に乗りが渋い日にはエサ巻きスッテが効果的という話しも聞く。だが、船長は「プラ角だって関係なく乗ってくるから問題はないですよ」と言う。
 筆者は11cmのシングルカンナを使用したが、沼津エリアではダブルカンナの角が良く使われる。動きが鈍くなると言われるダブルカンナだが、水深が30m、乗りダナが25m前後ならそんなの関係ない、のだろう。
 また、水中ランプも付けても付けなくてもお好きなようにとのこと。潮の流れが速い日は抵抗が大きくオマツリの原因にもなるので要注意だ。
 乗りの渋い日には誘いが大切と聞いていたが、右舷ミヨシに釣り座を構えた大沼さん(沼津市)はパワフル。常に穂先を海面近くに下げてシャクリ続けているからだ。底から1mほど上げてそこで50cm幅で10回ほど連続でシャクる。その後にそっと聞きあげる。リールは巻かない。その繰り返しを片手でこなす。「だから竿とリールは軽くないとダメ。途中で疲れて置竿にしたら乗ってこないから」と大沼さんは言う。手を右手から左手に持ち替えてもかまわないから終始誘いを入れることが大切だと教えてくれた。バケツの中にはすでに8杯ほどのヤリイカが泳いでいた。
エサ巻き餌木でパワフルに釣り上げる。
 そこで筆者も自分の釣り座(右舷大ドモ)に戻り両手を使って60号オモリの仕掛けをシャクる。
 すると8時を回ってから待望の1杯が乗った。一番下の淡い黄緑色のタマゴ針にレギュラーサイズの本命が掛かっていた。5分も続けてシャクりを繰り返しているとまた乗って来た。
 今度はピンク色のタマゴ針にだ。15分後にもグイグイと力強い引きで良型を取り込んだ。
下から2番目にセットした紅白の浮きスッテに乗っていた。
 結局、午後9時までに筆者は辛うじて4杯を乗せることができた。
 大沼さんはというと、終始誘いの手を休めずに24杯を乗せたというから凄い。「ほとんどがプラ角(ビードロ)に乗せたけど昨年からビードロを中心に仕掛けを組んでいる」と言い切る。色はあまり関係ないとか。潮具合による乗りの違いはあるかもしれないが、角を頻繁に交換することはしない。
 ベテランになると信頼できる角に息を吹き込むように誘いを入れることが最も重要だということだろう。船長もこう語る。「うまくなりたいなら同じ釣りモノに通いこむことが大切ですね。釣果情報を見て釣れているから行こうかという考え方だけでは上達はしないですから」と耳が痛い言葉を聞いた。
 夜ヤリイカは来年2月半ばまで続ける予定だと言う。うまくなりたい人は気さくで優しい船長に釣り方の極意を聞けば良い。ただし通い込むことが肝心だ。
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富三丸のキンメ(小田原・早川港)
2007年12月22日
 師走のボート釣りは季節風との戦いでもあるが、同時に急激な水温低下の影響も受ける。12月16日に沼津の木負湾に出掛けたのだが、急激な水温低下と潮の変化に魚が順応できずにまったくのボウズとなってしまった。
 狙いはカワハギだったが、付けエサのアサリがそのまま戻ってくる始末。保険としてアミコマセを使ったサビキ仕掛けにも何も掛かってこないという悲惨な結果となってしまった。貸しボート店の岩崎釣具店の店主も「12月の10日過ぎ頃から潮が変わって喰いが悪くなったね」と渋い表情。それでもアオイソメをアサリの後に付け足すと喰う日もあると言っていたが、結果的に丸ボウズである。
 ここ木負堤防周辺には数多くのイケスが浮かんでいるが、ボートはイケスに括るのは御法度。そのため専用のオレンジのブイが60mほど連なっていてそこにボートをロープで固定して釣るという独特のスタイルだ。当日は天候も良く湾内だけに昼過ぎから若干北風が吹いてきたが、ほぼベタ凪ぎである。
 試しに持参した水温計で水深30m下の水温を計測したが、なんと13度を切っていた。潮も動いていないようでサビキ仕掛けに唯一スレで掛かったのがヒイラギ1匹のみ。約5時間近く何も魚が釣れなければ諦めるのも当然。午後2時30分に納竿とした。
 悔しい思いを引き摺っているのも精神的に良くないと考え、気分転換に鍋ネタになる根魚を乗合船で狙うことにしたのが12月22日。小田原の早川港で周年根魚を狙っている富三丸に乗り込みキンメとムツを釣り、ボートでボウズのウサを晴らそうと考えたのがそもそも間違いだったようだ。節操なく色々な釣りをするという性格に問題があるとは思いたくないのだが。
 当日の天候は北東の風が若干吹いていて気温も9度以下。しかも曇天だからまるで日本海の真冬のような気象条件であった。ただウネリはなく船の揺れも少なかったのがせめてもの救い。
 午前7時に吉川安雄船長の操船で港を離れ、一路根魚ポイントである初島沖を目指す。航程1時間弱で到着。数分間の潮回りで投入の合図が出た。ミヨシから順に180号のオモリを海中に投げ入れる。筆者は左舷胴の間に釣り座を構え、投入の合図を待つ。仕掛けは一般的な胴突き仕様だがハリ数は8本。小田原港の根魚ではハリ数8本までがスタンダードとなっている。
 最初の投入は水深約210m。アタリはあったのだが、不発。第2投目では水深240mを狙った。竿先に出るアタリはキンメではなく、どうやらムツらしい。左舷トモの佐藤さん(秦野市)は良型ムツをダブルで抜き上げた満面の笑み。こちらもなんとかムツ(全長32cm)を釣り上げてホッとする。
良型のムツをダブルで釣り上げた秦野市の佐藤さん。
 4投目では、強烈な引き込みがあったが、巻き上げていみると下から2番目のハリスが切られている。船長の話しでは3kgオーバーのメダイも回っているからそれではないかと言う。
 注意したい点は仕掛けのハリとハリス。初島沖の根魚はキンメにしろムツにしろ案外神経質で臆病なようだ。ハリのサイズはムツ16号、ハリスは6〜8号まで。長さは70〜80cmが最も喰いが良いという。筆者は以前沖の瀬で40cm近いキンメを釣った時に使った仕掛けをそのまま流用しようとしたため船長から「ハリも大きいし、ハリスも太過ぎる」と指摘され、持ち合わせがないと言うと「このハリを使いなよ」と言って手渡されたのが16号だ。先ほど釣り上げたムツもなんとこの16号のハリに食い付いていた。
 また左舷ミヨシの安藤さんからも7号ハリス(70cm)の16号ハリも頂き使わせてもらったところ昼前にシロムツ(全長26cm)が釣れた。
 筆者のクライマックスは午後1時45分頃に訪れた。パワフルなアタリで竿が強烈に曲がったのだ。キンメ特有の上下に小刻みに振動するアタリの直後にグイグイと引き込む。キンメならかなりの良型か、それとも3点掛け以上ではないかとひとりほくそ笑んだ。
 電動リールのスイッチを入れスローで巻き上げる。巻き上げ途中でもグイグイと穂先が突っ込む。ドラグ設定を心配したが、ヘタに中途でいじらない方が良いと思い、バレるなよと念じながらリールのカウンター数字を見る。
 巻き上げが終わり、ゆっくりと仕掛けを手繰りあげる。緊張の瞬間だ。左右に安藤さんと佐藤さんの視線を感じる。海中にユラ〜リと白い影が浮かぶ。
 なんと体長1m以上もあるサメではないか。ガックリ。筆者の使っていたハリスは一部14号だった。切れないで上がってきたのも分かる。
 しかし、あのアタリはキンメそっくりだったから期待するのも仕方ない。
 その直後、佐藤さんはキンメ2匹に良型カガミダイを釣り上げて「もうこれで充分だな」と満足そうである。
 船長に「これで最後の投入だから」と言われて時計を見るとすでに午後2時を回っていた。水深260m。幸運の女神は佐藤さんに微笑んだ。ゆっくりと手繰り上げて行くと1匹、2匹、3匹、4匹、なんと6点掛けではないか。
 もう最後だから6匹全部を持ち上げて写真を撮りましょう、ということで喜色満面の画撮りに成功した。
笑いが止まらない!(佐藤さん)

良型のムツの6点掛け。糸が絡まって大変そうだが、釣果が取り消してしまいそう。

 筆者の釣果は寂しいもの。最後の獲物は定番外道のオキギス、全長48cm。
まともな魚はクロとシロのムツが全部で3匹だけ。本命キンメはゼロだ。
 教訓として言えるのは、狙う魚が同じでも釣る場所や季節が違えばもっと仕掛けに対して神経を使う必要があるということ。初島沖のキンメとムツ狙いにはハリは16号、ハリスは7〜8号を70〜80cm前後とすること。18号のハリではどうして釣れないのかと疑問に感じて常連客の安藤さんによればこうだ。「ハリが大きいだけでエサのサバ短冊より怖く感じるからでしょう」
 つまり、魚には大きなハリが見えていて捕食するのをためらうということだ。ハリスが太いとダメなのもたぶん同じ理由ではないだろうか? 沖の瀬のキンメと初島沖のキンメは性格が違い貪欲加減も異なるということかもしれない。
 最後に深場ファンはまず間違いなく捨てるであろうオキギスを今回は自宅に持ち帰って調理して食してみた。この魚が決定的に食に向かない点は小骨が多いという点。とはいえ、フライパンでバターソテーにして表面を軽く焦がして食べると味は美味。小骨も硬くはないのでじっくり噛み砕いて食べれば問題はない。もちろん、食べる前に骨を除去できれば万全なのだが。
 刺身でも食べてみた。小骨が多いことを除けば甘味があって旨い部類に入る。
変な臭みは皆無だ。シロムツの刺身よりも味わい深いものがある。本来ならフードプロセッサーで小骨を砕いてツミレ汁かサツマ揚げにするのが最適ではないだろうか。めったに口にしない外道深海魚だが調理の仕方次第では充分食べられる魚が案外多いのではないだろうか。
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