5月下旬のマイボート釣り(沼津・西浦平沢)
2003年5月27日

週末になると悪天候が続いた5月も下旬頃になってやっと風波が静まり釣り日和となった。
沼津に保管してあるマイボートの釣りを釣友G氏と楽しむことができたのは26日〜27日。
 
早朝6時に藤沢の自宅を出発し、沼津・西浦平沢に到着したのはもう午前9時を少し回
っていた。半年振りに愛艇(10フィートのポータボート)を港のスロープから降ろした時に
大切な道具を自宅に置き忘れたことに気が付いた。ボート釣りでは絶対に欠かせない魚
群探知機である。
 
沼津・西浦平沢地区にはまだ未開拓な好ポイントがいくつもあることは知っているが、
魚探ナシで最適なポイントを探すにはまだ未熟である。そこで確実にこのエリアで獲物を
ゲットできる釣りものといえば、簡単なトラギスしかない。
 最初のポイントを木負堤防の内湾のイケス回りに決定。この時期、トラギスの天ぷらは
特に美味である。
 
釣り開始から約2時間が経過したが、アタリは遠い。水深は約30mで潮の流れは緩く
釣りやすい。だが本命のトラギスが数匹釣れただけで活性は低い。釣友は浅い岩礁帯
を狙って得意の根魚を釣りたいというので湾奥の道路側(スカンジナビア号係留側)に移動。
当日は風もなく潮流も緩いため流し釣りを開始。すると驚くほど魚の活性は高い。
だが根魚のカサゴを1尾釣り上げるまでに5尾以上のササノハベラや10尾前後のネン
ブツダイを釣らなければならない。
 
エサのアオイソメを付けて投入する。約13m下の海底に届くと同時にブルブルという
アタリが来るから釣りとして楽しいが、雑魚ばかりでは晩のおかずには寂しい。
オキアミではエサ取りのえじきで10秒ももたない。当日カサゴの好物は冷凍キビナゴ
だったらしい。
 
頻繁に竿先を震わせる中にも突然穂先を海面に絞り込む強烈なアタリが釣友の竿には
よく来る。良型のカサゴを3尾も釣り上げて御満悦。こちらも負けじとサビキ仕掛けを出
すがなぜか当日はアミコマセに対する反応は薄く、アジやイワシは釣れなかった。ネンプ
ツダイでは話しにならない。
 そこで考えたのはネンブツダイを泳がせてのハモノ釣りだ。一発逆転ホームランを打つ
にはコレしかないと思い、午後2時を回っていたが、潮は適度に効いていたので期待は
持てた。
 
2時間近くも粘ったが結局、この付近に多いと言われるエソも掛からず夕方4時過ぎに
納竿とした。
 それでも釣友と2人の釣果はまずまず。カサゴ4尾、ササノハベラ4尾、トラギス7尾、
ネンブツダイ多数でなんとか酒の肴は確保できた。トラギスの天ぷらは揚げたてに軽く
塩をふって食べると最高に美味。ビールのつまみには贅沢過ぎるほど。
 
反省点は魚群探知機を忘れたことだが、限られた時間で確実に釣果を上げるには浅瀬の
岩礁帯を流し釣りすること。無風で緩い潮流だからできた技だが、好ポイントを自分で探
し出すのは難しいものである。

 6月中に再度挑戦する予定である。もちろん今度は魚群探知機を忘れずに携行するつ
もりだ。

釣場速報(釣り新聞)掲載



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佐島のボート釣りでサバ地獄
2004年10月23日
 乗っ込みのカレイの様子を見に佐島のボート店に向かったのは10月23日の土
曜日。台風一過で底荒れが心配だったので「保険のためにサビキ仕掛けのアジ狙
い」も欲張ってアミコマセを持ち込んだのが失敗の始まりだった。

 早朝8時前にはボートを漕ぎ出し、ホソ根と呼ばれる水深6m前後のポイント
にアンカーを投入。水温がやや高めだからまずアジを釣ってから、午後の満潮の
2時間前からカレイを狙う計画を立てた。1.8mの振出式コンパクトロッドにスピ
ニングリールの組み合せで実釣スタート。仕掛けは市販のハゲ皮サビキでハリス
は1.5号の6本針。オモリは水深が浅いので18号を選んだ。オモリが着底しコマセ
を振って糸フケを取る前に何やら不穏な食い上げ状態に。案の定、上がって来た
のは27cmそこそこのサバが2匹。嫌な予感はあったが、コマセを詰め替えて再度
仕掛けを投入すると、またまたサバ。今度は数本ハリスをブチ切って逃げたサバ
もいて腹が立って来たので小移動。

 ところが、なぜか当日は台風一過の超澄み潮でサバ軍団が小田和湾内のいたる
ところに回遊しているらしく、コマセを撒かなくてもサビキ仕掛けに掛かってく
る。仕掛けを途中ハリス6号のサバ皮オーロラに交換したらもっと最悪な状態に
なり、全長30cmオーバーのサバが3匹も掛かり強烈な引込みと同時に付近に張
り出していたロープに魚が回転して引っ掛かり竿先は曲がりっぱなし。しかも6
号ハリスのためになかなか切れずにパニック状態だ。

 澄み潮の日に光りモノが付いたサビキはサバの餌食になるだけでメリットは皆
無と思った方がいい。いい加減サバしか釣れないので思い切って長井港沖のツブ
根まで移動したが、ここでもサバ攻撃で堪忍袋の尾が切れた。水温は22度以上か。

 時間はすでに昼の12時を回っていたのでアジを諦めてカレイ釣りに専念するこ
とにした。午後の満潮は2時40分前後だから時合が訪れるのは2時頃からと思い、
それまで流し釣りでシロギスでも狙おうと考えたがこれも不発。風は弱くウネリ
もなかったので流し釣りで好ポイントを探る方法もあえなく断念し、イケス回り
に腰を落ち着けることにした。水深は7m前後。アオイソメをカレイ仕掛けのハリ
にたっぷりと付けて2本竿の置竿釣法を実行。

 しかし、午後2時30分を過ぎてもシロギスとメゴチとハゼのみ。時折大きめの
ヒトデが掛かり、良型カレイかなっと見紛う場面もあったが、結局カレイも不発
に終わった。

 クーラーの中に納まった獲物は25cm〜33cmのサバ15匹の他はシロギス2匹、
メゴチ2匹、ハゼ1匹という寂しいものだった。


 教訓として言えることは台風一過の2日後では澄み潮に変わることがありサバ
軍団に要注意ということ。また、サバが極端に多い日には潮が澄み潮と判断し別
の釣りモノに即刻変更する必要がある。ボート釣りならではの臨機応変さを活用
しない手はない。

釣場速報(釣り新聞)掲載


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