ぶつけやすいクルマの部分とは?

 風香る5月のゴールデンウィークが来るたびに思い出すことがある。
 今となっては懐かしい失敗談だが、免許を取り立てのドライブで彼女を乗せて江ノ島まで走らせた。いざ駐車場に入れる段になって慌てた。苦手な縦列駐車だったからだ。それでも助手席の彼女に悟られまいとして軽いハンドル捌きでバックしかけた時、事故は起きた。ついにやってしまったのだ。

 左後方の側面を軽く隣のクルマに接触してしまった。幸いにもコチラの塗装がわずかに付
着した程度だったから事なきをえたが、彼女には完全に運転が下手という印象を与えてし
まいその後のデートは緊張の連続だった。
 
 さて、最近の初心者ドライバーはどうだろうか。特に3月の春休みに一気に免許を取得し
た早熟ドライバーが最も危険だという。
 
 JAFメイト誌のアンケート調査(約300名)によると、ドライバーが共通の接触事故に遭遇していることが明確になった。もちろん、初心者による不注意が大半だが、最も多いのは左側面。全体の30.1%を占める。細い路地での縦列駐車やバックの時に事故は起きている。免許を取得したばかりでまだ自分のクルマの車幅感覚が完全に掴めていないのが原因だ。初心者の典型例。

 フロントバンパーで全体の15.6%である。渋滞時のノロノロ運転で前車の急ブレーキに対
応できずにゴツン。ダッシュボードのサングラスを取ろうとして目線を外した瞬間に前車に
追突したというケースも多い。
 
 3番目は前述の失敗談と同じ左後方角付近。バックでの方向転換時に電柱にゴリッと。狭い路地をバックしている最中に人間と駐車車両に気を取られてガードレールに軽く接触した。
 4番目は後部。全体の13%だから侮れない。サイドブレーキの引きが甘かったケースや発進時のATレバーの操作ミスが多い。とにかく、左側面と後方には充分注意すること。また初心者のうちは一人で知らない土地をドライブしないことである。



インデックスへ

自動車盗難事故多発の実態と対策
自動車の盗難事故がここ数年間で急増している。日本損害保険協会がま
とめたデータによると、2003年の都道府県別盗難件数ではトップが愛知
県で9865件、次いで大阪が9635件と断トツに多い。驚いたことに3番目
が千葉県で5522件、4番目が神奈川県5329件、これに埼玉県が続く(4867件)。
関東近県も危ない地域の全国ワースト5に入っているのだ。


 では、どこで盗難の被害に遭っているのかというと、最も多いのが契約
駐車場内で全体の45%を占める。2番目は自宅だが屋外駐車(17%)である。

 月極駐車場の中でも人通りの少ない外灯のない暗い駐車場は要注意だ。
 意外に多いのがファミリーレストランでの盗難。店内の窓から駐車車両
が見えるところに止めることだという。車内にカードや現金、ブランドバッ
グを置かないことも車上荒らしを防止する対策のひとつである。

 警視庁が5月に発表したデータの中に興味深い数字が目に止まった。そ
れは2003年に盗難事故の被害に遭った車種だ。

 ワースト1はトヨタ・アリストだという。1000台中10.1台がアリスト
だったというから恐い。参考までに2番はトヨタ・ランドクルーザーで3番
目がトヨタ・セルシオだ。

 トヨタ車の人気は盗難被害車両に直結している。つまり、トヨタの高級
車は盗難被害に遭いやすいということになる。ただし今年に入ってからは
高級車以外でも盗難被害に遭うケースが増えているというから要注意だ。

 対応策は簡単。車外に出る時は必ずキーを抜いてドアロックをすること。
次に車内に金品などカネ目のモノは置かないこと。


 明るい場所に駐車し契約駐車場内では外灯があり、人通りのある通り側
に駐車すること。高級車のオーナーなら最新の盗難防止機器やグッズを多
用することも重要である。


インデックスへ