こちらは江戸川区のcox02jpさんから1000円で譲ってもらった製作途中のキットです。販売していたメーカーは、今は無き「丸鷹」。結構古風なお名前ですこと。 丸鷹ではスケール機のキットを多く販売しておりました。スケール感は高く、評判もよろしかったはずですが、その構造は複雑怪奇なものが多かったと記憶しています。このホリデー(HORIDAY)号はスタイルが良かったので欲しかったのですが、どうにか図面だけは取り寄せたものの・・・・・・・ |
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つまり、図面の構造を見てたじろいだわけです。この機体はトレーナー機ではなかったの?こんなの初心者には製作できないでしょうね。 主翼の構造は一般的で結構なのですが、翼端はバルサの三角ブロック。リブの上面形状にあわせて削らないといけません。前縁もプランク材との接着が鬼門ですなあ。 案の定もとの製作者であるcox02jpさんも苦労されたらしくリブが浮き、プランク材に隙間が残っていました。 せめてもの救いは、現在ねじれがほとんどない状態に仕上がっているってことでしょうか。ここまででもかなりの苦労です。図面から自作したほうが・・・・・考えるのはよそう。 |
右写真はホリデー号の胴体です。中央近辺に材料の継ぎ目がみえますが、実は先に後部の胴体側板と近辺胴枠だけを組み、次に機首部の補強@ベニヤパーツを組み、最後に機首側板と機首ベニヤ回りを、一気に組み立てるというものすごい工程なのです。 この他にもパーツの精度がいまいちなので、組んでも足りなかったりはみ出したり、隙間はしょっちゅうですのでパーツは修正しながらの使用になります。仮組みは必須ですね。主翼と尾翼を接着するときは、インシデンスメーターが必要な初心者用キットです。 |
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まあ、どこがどのように「いや」かと申しますと、例えばエンジンマウント。左写真をご覧ください。エンジンマウントは多層のベニヤ板ですね。そう、多層なのです。しかも、3mmベニヤを積層するのは製作者なのです。 さらに、機首上部はバルサブロックの組み合わせですから整形はたいへんですよ。単に組み立てるのだけは何とかなりますが。 と、言うわけで余分な作業の多い丸鷹キットです。 胴体は狭いです。メカの寸法にゆとりがある証拠ですね。で、この機体はキャビンがありますので胴体は一層細く見えます。写真ではわからないなあ。 搭載予定のエンジンは、具体的に決まっておりません。箱絵ではOSのFS−40でした。初期の、サーパスではない非力なやつです。排気音は良いのですけど・・・・ (2009年1月28日) |
さまざまやっているので、なかなかはかどりません・・・・・QBと同じか。 HOLIDAYの水平尾翼にはトラスが入っていますね。これでは絹貼りクリヤ仕上げにしなければいけません。やっかいだな。 エレベーターは朴材のような堅木で左右パーツをつなぐ形式です。朴材と言えどもボリュームがないと風圧でねじれますから、寸法に注意が必要ですね。寸法はキットなので、メーカーさんがちゃんとテストしていれば問題ないはずですが・・・・スタント機じゃないから、いいか。 ねじれ剛性は接着面によっても変化します。ここはゼリー状瞬間接着剤に活躍していただきました。被覆を塗装仕上げにしますから、塗料が染みこんで強度は上がるはずです。 (2009年2月12日) |
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