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昨年の飛行に際して、荷重のかかる上側だけメタルを入れました。この対策さえ、職人芸と言われています。しかし、この程度ではまだまだのようでして・・・・ テストランの時、すでにコンロッドにガタが発生していましたので、その補修のつもりの対策ではありましたが、手間がかかった割には効果は薄かった様子。写真のビスは、ヘッドボルトのM3×0.6(旧JISネジです)でして、大きさは分かっていただけますね。メタルは真鍮。当初の厚さは0.5mmほどあったのですが、片方なんぞちぎれています。原因はもちろん「摩滅」。 コンロッドの材質がヤワなのが原因と踏んでいたのですが、真鍮がこの具合ってことになりますと、まじめに対策を立てないといけません。 |
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そこで、問題のメタルを拡大してみました。右写真はコンロッド上側のメタルです。円周方向の擦過痕がありますね、これはクランクピン部の仕上げ不良か、潤滑不足を意味しています。 左写真は加工痕のみが目立ちます。つまり、擦過痕のないコンロッドの下側にはほとんど荷重はかかっていないってことになります。教科書通りですね。 可能なコンロッドの最大厚さは4.3mm。純正よりも0.3mmしか厚さを稼げません。ジュラルミンで作製し直しても効果のほどはいかがなものか。 いずれにしても、とんでもないものに手を出しちまったい! (2009年2月5日) |
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おろおろしていても仕方がないので、状況の把握を行います。もちろん初心に戻ってね。 まず、クランクシャフトのクランクピンをよーっく見てみました。拡大するとこんな感じです。つまり、切削加工しただけで研磨はしていないんです。これではいくらメタルを入れてもガリガリになりますわ。まったく「廃ネス」。 |
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一体加工のクランクシャフトを良く見ると、こちらも研磨は無し。ボールベアリング支持とは言え、もっと切れるバイト使えよな! クランクピンの表面精度の向上が、必須みたいです。直径は5mm。少し減るからコンロッドの加工でリーマが使えないなあ。手持ちのリーマ、4mmの次は5mmしかないぞ! (2009年2月6日) |