HINESS44T実用に向けて、着々準備中!!

問題点は3つ!

 このエンジンの実用を考えると、3つの問題点に行き当たります。一つはマフラーをどうするかです。
 発売当時、何種類かのマフラーもあったようなのですが、すぐに姿を消しました。フライングマシンのエンジンなどは、2つの排気口をつないで、排気を1つのマフラーに導いていました。これって一見集合管みたいで好効率に見えますが、同時爆発では逆効果。動作がめちゃ不安定になりまして、つまり、片肺の原因になります。
 仕方ないので今回、セオリー通りに2個のマフラーを作りました。マニホールドは一般的な形状も考えましたが、機体に搭載するときの自由度を考慮して写真のような形式にしました。

やっぱ、こうでしょ!

 2つ目の問題点は、エンジンマウント。機体に搭載するにしても、エンジンのそれらしいデバイスは後方に突きだした4本の6角棒!これって後方からビス止めしろっていうのかなあ。
 エンジンの脱着を、いちいち胴体の中に手を突っ込んでやるわけにも行きませんので、一般的なビス止めできるような固定板を作りました。単に穴を開けた板でもよかったのですが、軽量化の肉抜きをしておかないと見られたときに恥ずかしいですからね。
 エンジンの作動時に振動は少ないですから、がっちりと取り付ける必要はありません。写真の様な寸法で充分です。ちなみに固定穴のPCDは56mm、穴間隔は39.5mmです。これはOSさんの金属ラジアルマウントの906型(40用)と同じ。何かの時にマウントごとエンジンを換装できるようにっていう、逃げ道です。
 問題点3つ目は、スロットルの位置です。ノーマルでは上部に付いているので、燃料タンクをかなり上方に配置する必要が生じますが、現実的ではありませんのでコンロッドを組み替えてタイミングを180度変更し、リヤカバーごとスロットルを下部に回しておきました。

(2007年3月29日)